序列学園

あくがりたる

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偽りの学園の章

第44話 制裁、します?

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 学園は浮き足立っていた。
 狼臥村ろうがそんから黄色の狼煙のろしが上がることはこれまで度々あったが、青幻せいげん我羅道邪がらどうじゃの警戒情報が出た上での黄色の狼煙は流石に動揺が広がった。
 リリアは斑鳩いかるがの隊に志願したがつかさやキナ、千里せんりそして蔦浜つたはまの強い希望に押し切られ今回の出動は見送る事にし、つかさ達に村への援軍を託したのだ。
 リリアは割天風かつてんぷうの側近の任務を外されてから剣の修行に打ち込んでいた。自分自身納得はいかないが畦地あぜちまりかに逆らってまで縋りたいものでもなかった。
 割天風は何かを隠している。
 あの老人の側にいると嫌でもそれを感じてしまうのだ。あまり触れてはいけない事もあったのではないか。そう考えるとまりかの手によって解任された事はむしろ良かったのではないだろうか。
 リリアは自分を正当化しようとしていた。悪い癖である。目の前の物事から逃げてしまう。リリアはその自分の弱さにうんざりしていた。

 2回目の臨時理事会が開かれたのは斑鳩小隊が出発してから数時間後の事だった。
 斑鳩小隊と共に出動した舞冬がすぐに戻って来て状況を伝えに来たのだ。
 舞冬まふゆの情報によると、青幻の手の者3名が島に上陸し、酒匂さかわの率いる自警団を酒匂諸共全滅させたという。しかし、村当番である澄川すみかわカンナ、後醍院茉里ごだいいんまつり祝詩歩ほうりしほによって青幻の手の者の内2名が死亡、1名を捕虜にしたということらしい。
 舞冬は報告に来た時に詩歩やカンナの事も伝えて行った。詩歩達の村当番初日、リリアは詩歩にカンナと茉里との任務は辛いと泣き付かれた。あれ以来ずっと詩歩の事を心配していた。しかし、舞冬は3人とも仲良さそうにやっていたと言った。特に茉里は変わったと言っていた。あの後醍院茉里が変わることなどあるのだろうか。にわかには信じられなかったが、詩歩もカンナも仲良くなれたのならとリリアは少し安心した。
 リリアは今回欠員がいる為、繰り上げで理事会に呼ばれたので学園の会議室に出頭した。
 今回の参加者は前回の人数よりさらに少なくなっている。割天風、そして師範達は全員いるが、上位序列の生徒達はさらに少ない。
 序列1位の神髪瞬花かみがみしゅんか、序列3位の久壽居朱雀くすいすざく、序列4位の影清かげきよもまた欠席だった。その他序列7位の斑鳩爽いかるがそう、序列8位の柊舞冬ひいらぎまふゆは任務中の為欠席である。
 序列5位の畦地まりかは機嫌が良さそうで屈託のない笑顔を振りまいて席に着いていた。
 序列2位の美濃口鏡子みのぐちきょうこは腕を組み全くの無表情で座っていた。
 序列6位の外園伽灼ほかぞのかやは頬杖を付いてぼーっとしていた。
 
「全員揃ったところで、理事会を始めるぞ。まりか。説明を」
 
 割天風が理事会の開催を宣言した。まりかは笑顔で立ち上がり、今回の理事会の説明を始めた。
 
「知っての通り、先程狼臥村では青幻の手の者3名が侵入し戦闘になりました。既に決定している事項としては、この島全体に防衛線を敷くこと。その戦力と配置。部隊の編成完了次第出動及び現村当番と斑鳩隊との交代の3項目です。今回は割天風総帥より任命の後、任命された隊長は部隊を召集し、各地点に向かって頂きます。それでは総帥、任命をお願い致します」

 まりかは説明を終えると席に戻った。
 各部隊の編成は既に前回の理事会で確定しており、あとは任命されれば正式にその隊が機能を始めることになる。リリアはそれをついさっき知った。
 割天風が立ち上がると一同が襟を正した。
 割天風はゆっくりと1人ひとりの名を呼んでいく。
 呼ばれた者はその場で立ち上がり一礼していった。
 小隊は7つに分けられ、師範達7人全員が小隊長である。
 リリアも名前が呼ばれた。立ち上がり一礼した。第7部隊。弓特師範の神々廻かがまえが隊長の隊の副隊長である。
 神々廻は師範の中で唯一の女性である。
 リリアは神々廻にも軽く頭を下げた。神々廻は微笑み手を振った。
 全員の名前が呼ばれた。リリアは詩歩ともカンナともあかりとも違う隊だった。
 
「以上で任命を終わる。明日正午までに出動の準備を整えよ。配置は以前話した通りじゃ」
 
 割天風の言葉に一同が応え、そして師範達が先に退席して行った。


 まりかが席を立とうとすると鏡子が隣に近寄っていった。
 
「残念だったわね。あなたの思惑が外れて」
 
 鏡子は席に座ったままのまりかを冷たい視線で見下して言った。
 
「あら? 何の話ですか? 鏡子さん」

 まりかは首を傾げた。
 
「私が気付いていないとでも思ったの? あなたは、今回の村当番の人選を半ば強行したわよね。別に茉里が行かなくても良かった。なのにあなたは、澄川カンナを苦しめるために私の茉里を利用したのよね?」
 
 鏡子の視線はまりかを鋭く突き刺していた。
 まりかは鏡子の目を見詰めた。お互い笑顔はない。
 まりかの口元だけがにやっと笑った。
 
「私があの子を苦しめる? もしかして影清さんの制裁仕合の事で私が恨みを抱いているとでも言うのかしら? 私はそんな小さい事気にしないわ。澄川カンナなんて眼中に無いもの。だってあの子、面白いのよ? 私がちょっとからかっただけで震えちゃって。あんな弱い子を私がわざわざ村当番にして、茉里ちゃんと一緒にして精神的に虐めてるとでも? 心外だわ」

 まりかは立ち上がり鏡子を睨み付けた。
 リリアは胸が熱くなっていた。鏡子の言うことが本当だとしたらまりかは絶対に許せない。カンナを苦しめるために全てを仕組んだと言うのか?
 リリアは2人のやり取りを部屋から出るところで見ていた。
 
「祝詩歩も駒だったのでしょ?」
 
 鏡子の言葉にリリアは耳を疑った。
 
「鏡子さん、そんなこと。証拠でもあるんですか?」
 
「証拠なんてないわ。でもあなたは、祝詩歩が澄川カンナをよく思っていないことを利用し、茉里と祝詩歩の2人を澄川カンナに付けた。そして1ヶ月間の村当番を地獄の日々に変え苦しめようとした。私はそう思っているのだけど」

 まりかは鼻で笑った。
 
「証拠もないのに、私を悪者扱いですか~?」
 
「でも失敗だったようね? さっき舞冬が報告に戻って来た時、舞冬がわざわざあなたに『カンナと詩歩と茉里は皆仲良くやってます』って言ってたわよね? あなたその時今みたいな顔していたわよ?」

 まりかは怒りに満ちた瞳を鏡子に向けていた。
 
「これだから弓特は」

「何ですって?」
 
「めんどくさい人ばっかり。いちいち詮索しなくていいことを」
 
「認めるのね?」
 
 鏡子の問にまりかはそっぽを向いて答えなかった。
 
「まりか。あなたよくも茉里を利用してくれたわね。許さないわよ」

 その時、会議室全体に殺気の様なものが満ちた。鏡子が放ったものなのか分からなかいがリリアはふらっとしてよろめいた。
 まりかの額からは一筋の汗が流れた。
 
「許さなかったら……私をどうにかします? 弓しか使えない上位序列のあなたより私の方が強いかもしれませんよ?」

 まりかは鏡子を挑発した。
 
「まりか……」
 
「制裁、します? 私を」
 
 会議室は混沌とした空気に包まれた。
 部屋の中にはまだ割天風が座ったままおり、ずっと2人の様子を窺っていた。
 
「制裁かぁ! いいね! 私はまりかが苦しむところを見たいから鏡子さん、是非まりかを制裁してください! そうですねぇ、まずは手足に矢を1本ずつ射て貰って壁に磔にして死にたくなるほどの辱めを丸1日与え続ける!! どうかしら?」
 
 突然伽灼は嬉嬉ききとして鏡子とまりかの口論に割り込んで来た。
 鏡子は伽灼に冷やかな視線を向けたが、まりかは身を震わせて伽灼の方を不気味な輝きの眼で睨み付けた。
 
「伽灼……あんたは黙ってなさい!! 本当に殺すわよ!?」

 まりかのこれ程までに怒りに満ちた姿を誰が見た事があるだろうか。
 ずっと様子を見ていたリリアは震えが止まらなくなっていた。
 
「ついに本性を表したな、まりか。私は今までお前に序列仕合を挑まなかった。何故だか分かる? お前の傍若無人っぷりが面白かったからだよ。だけど流石にそろそろウザイ。私のお気に入りのカンナを虐めんなよ。カス」
 
「分かったわ。伽灼。制裁よ。あんたを制裁するわ。あんたが言った通りにあんたを壁に磔にして辱めを与えてやるわ!!」

 いよいよ収拾がつかなくなってきた。リリアが口出しするタイミングなど全くなかった。
 
「黙らんか戯けどもがぁ!!!」
 
 机を叩き壊す大きな打音と共に割天風の部屋を吹き飛ばさんばかりの怒声がそこに居た全員に浴びせられた。
 鏡子、まりか、伽灼は身体をビクッとさせ動きを止めた。
 リリアに至っては驚きと圧力で腰を抜かしその場に座り込んでしまった。
 
「申し訳ございません。総帥」
 
 鏡子はすぐに頭を下げて謝罪した。
 まりかと伽灼は身体が動かないのかピクリともしかない。
 
「今は仲間内で争っている場合ではない。鏡子。お前程の者が取り乱すとは情けない。せっかくの神技しんぎが泣いておるわ」
 
「美濃口鏡子、一生の不覚でございます」
 
 鏡子は一礼すると部屋から出て行った。
 まりかもようやく身体を動かせるようになったようで割天風へ一礼した。
 
「伽灼、覚えてなさい。私への侮辱、絶対に許さないんだから」 
 
 そう言い残し、まりかも部屋を出て行った。
 部屋には割天風と伽灼、そしてリリアだけになった。
 
「あ? なんだ、まだいたの。リリア。そんな所で腰抜かしてないで早く帰れば?」
 
 伽灼は腰を抜かして座り込んだままのリリアに冷たく言い放った。
 リリアはよろよろと立ち上がり一礼して部屋を後にした。
 その後割天風と伽灼の2人だけになり何か話していたようだがそれはもう分からなかった。 



 理事会が終了して2時間程後に、舞冬がまた戻って来た。
 舞冬は汗だくになりながら割天風の執務室に入った。
 
「総帥! また新たな報告です」
 
 舞冬は入室するなり斑鳩に言われた事をそのまま話した。
 割天風は報告を聞くと頷いた。
 
「それと、この後捕虜を連行しているので間もなく到着すると思います」
 
「そうか。うむ。ご苦労。島への侵入者の件はこちらで対処する。お前は少し学園にいろ」
 
「心得ました」
 
 舞冬は一礼してから退出した。
 舞冬は割天風の執務室を出て扉の前で立ち止まった。割天風は侵入者の報告を受けても顔色一つ変えなかった。ただ頷いただけだった。確かに割天風はいつもあまり表情や挙動には感情を表さない。驚いていないように見えても不思議はないのだが、今回ばかりは冷静過ぎると思った。あの斑鳩が取り逃がす程の侵入者がいたにもかかわらず、あまりにも冷静過ぎはしないだろうか。
 舞冬は割天風に些か不信感を抱き始めた。
 以前割天風の側近だったリリアも言っていたことがあった。
 『総帥は何かを隠している』
 舞冬は急にその事が気になりだした。
 ふと、舞冬の背後の割天風の執務室から話し声が聴こえた。割天風以外は誰もいないはずなのに妙である。もちろん、この島には電話などない。
 舞冬は扉に耳を当て、話の内容に耳を済ませた。
 
「斑鳩爽……余計な事をしおって」
 
 舞冬は目を見開いた。
 斑鳩が余計な事をしたと聴こえた。間違いではない。確かに聴こえた。しかし、斑鳩が今回そのように言われるような事はしていないはずだ。割天風は何の事を言っているのだろう。
 その言葉以外部屋からは何も聴こえなかった。独り言だったようだ。
 舞冬は背筋が凍り付く感覚を味わっていた。聴いてはいけない事を聴いてしまったような気分だ。あの言葉の意味は何なのだろう。
 しかし、その真相を知るすべはなく、舞冬はもやもやとした気持ちで自分の寮の部屋へ戻って行った。

 捕虜が学園に到着したのはそれから2時間程後だった。
 捕虜はキナと蔦浜により割天風の執務室に連れてこられた。しかしその捕虜は特に何を訊かれるでもなく割天風は一瞥いちべつしただけで学園の地下にある牢に入れさせた。
 キナと蔦浜は捕虜を牢に連れて行った帰りに舞冬の部屋に顔を出しその事を告げた。
 
「舞冬さん、捕虜に何も訊かないなんておかしくないですか? 私達は何なのために捕虜を運んで来たのやら」

 キナが不服そうに言った。
 
「あの捕虜、下っ端みたいだから訊いても無駄だと思ったんじゃね? にしてもホントこいつと2人きりはキツイですよ」

 蔦浜は捕虜の扱いよりもキナと2人きりでの行動に不満を持っているらしい。
 キナは『こいつ』と言われたことに腹を立て蔦浜の尻を蹴りまくっていた。
 
「そうだね……」
 
 舞冬の気のない返事を見て驚いたキナと蔦浜はお互い顔を見合わせた。
 
「舞冬さん!? どうしたんですか!? 元気ないなんて珍しい……何かありました?」
 
かかえ、お前さ、学園と村を行ったり来たりを繰り返したらそりゃ元気もなくなるだろ」
 
 蔦浜がキナを馬鹿にするように言った。
 キナは蔦浜を見ずに正拳を蔦浜の横顔にぶち込んだ。
 
「あ、別にどうもしないよ! ちょっと疲れただけ~! 心配しないで! それよりあなた達もまた村に戻るんでしょ? 気を付けてね! 私は学園で待機になったから、皆に宜しく!」
 
「あ、はい、分かりました。舞冬さん、ゆっくり休んでくださいね」

 キナは舞冬の言葉に少し安心したようだった。
 キナと蔦浜を見送って舞冬はまた部屋に戻り1人でベッドの上に横になって目を閉じた。
 一体この学園は何なのだろうか。何かを隠している。舞冬は今まで感じた事はなかったが、今回の割天風の独り言、そして捕虜に何も訊かない対応で少し疑問に思うようになった。こんな話を誰に話せばいいのか。

 ──リリア──

 彼女も元々学園に疑問を抱いている生徒の1人だ。そうだ、彼女に話してみよう。
 舞冬はベッドから上体を起こし、剣特寮のリリアの元へ向かった。 


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