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第一章 換金士の少年と黒鬼の巫女
第14話 剛腕無双! 巫女の鉄拳!
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宵の口の倉庫街。
港湾労働者たちの多くが帰路につき、人の気配も少なくなった路地裏を響詩郎と雷奈の二人が訪れていた。
響詩郎は黒のジーンズと薄手のパーカーという動きやすい格好だったが、雷奈は緑色の紋様が施された白い衣に群青色の袴という、いつもの仕事着姿である。
それは神衣という彼女の仕事着だった。
今、二人は数日前に依頼された仕事の真っ最中だった。
この近辺では最近、不審なボヤ騒ぎが続いているのだが、漏電や放火の痕跡も見られず原因を特定できないために趙香桃のもとへと依頼が舞い込んできたのだ。
それを彼女がこの二人に依頼したのが数日前のことだった。
二人が現場に入るとすぐに目に見える異変が生じた。
「雷奈! 上だ!」
響詩郎の言葉に雷奈はハッとして頭上を見上げた。
地上から10メートルほどの空中に青白い光が渦を巻き始めていた。
そして息つく間もなく、地面から鋭い光が空に向かって立ち上り、光の渦とぶつかる。
すると化学反応を起こしたかのように火花とともに青い稲光がバチバチッと空中で炸裂した。
そして渦の中から現れたその眩い姿に、雷奈と響詩郎の二人は思わず目を細めた。
上空に現れたのは一体の妖魔だった。
それは四足歩行のイタチやタヌキのような獣だが、大きさは牛ほどもある。
雷奈はすぐさまの神衣の袖に手を突っ込むと、不敵な笑みを浮かべた。
「雷獣ね。不審火の原因はこいつらってわけか」
「俺らが退治しにきたことに勘付いたんだろう。自らお出ましとは手間が省けたな」
青い閃光をその身に纏った雷獣は唸り声を上げ、牙を剥き二人に向かって急降下してきた。
雷奈はとっさに前方に身を投げ出し、響詩郎はバックステップで距離を取る。
二人の間の地面をまさに落雷のような勢いで青い閃光が襲った。
「うわっ!」
思った以上の衝撃に響詩郎は後方に尻餅をついて目を開けると、青い稲光に包まれた雷獣が地面に着地して彼を睨みつけていた。
雷奈は地面を転がりながら、神衣の袖の中から数枚の札を取り出した。
それは千円札ほどの大きさの白い紙に赤い字で何やら呪文が書かれた護符だった。
バスハウスで響詩郎が幼虫を祓い落とすために使ったのと同じものだ。
それを拳の中に握り込むと、雷奈は声を張り上げた。
「消滅しなさい。このカミナリネズミ!」
雷奈は全身から強烈な殺気を放ち、ありったけの敵意を雷獣に向ける。
雷獣は本能的に身の危険を察知し、振り向きざまに標的と定めた雷奈に飛びかかった。
触れたら感電しそうなほど青白くきらびやかな光を纏った獣が眼前に迫る。
だが、雷奈は落ち着いて腰を落とすと、護符を握り締めた拳を勢いよく突き出し、雷獣の頭を正拳突きで殴りつけた。
雷奈の拳と雷獣の頭との間に生じた激しく舞い散る青い火花が、彼女の顔を明るく照らす。
「グィィィィッ!」
殴りつけられた雷獣はくぐもった悲鳴を残して大きく吹き飛び、鋼鉄のコンテナボックスにぶち当たると、青い火花を散らして跡形も無く霧散した。
雷奈の拳からシューと音を立てて白煙が上がる。
握り締めた護符は雷獣との激しい衝突に焼け焦げていた。
一撃で敵を葬り去った雷奈の拳撃に響詩郎が感嘆の声を上げる。
「相変わらず見事な腕前だな」
雷奈は熱を冷ますように拳を振りながら、事も無げに言った。
「有段者だもの。このくらい当然よ。私、霊能力者じゃなかったら女流空手家になる予定だったんだから」
「それもう20回くらい聞いたよ」
そう言う響詩郎の指摘も馬耳東風とばかりに雷奈は得意げに勝気な表情を浮かべた。
幼少の頃より空手を習得し、小学校と中学校時代は全国大会にも出場するほどの腕前であった雷奈は、妖魔との戦いにおいてもこうした護符を使用した肉弾戦を得意としていた。
そう。
極端に霊力の少ない彼女だったが響詩郎が霊力を込めた護符を用いれば、その身に背負った漆黒の鬼・悪路王を使役せずとも妖魔と戦うことができるのだ。
響詩郎は雷獣が消え去った後の現場を見回して満足げに頷いた。
「それにしてもあっけないな。まあ悪路王を使わずに済んで良かった」
「Eランクの仕事程度に使ってたまるもんですか」
だが事態はそう簡単には片付かなかった。
雷奈が袖の埃を払うと、雷獣が残していった静電気がバチバチと音を立てた。
それに呼応するかのように、再び空中に青白い稲光が瞬く。
安堵している場合ではなかった。
「くっ!」
そのあまりの眩しさに響詩郎は思わず腕で目を覆った。
だが、その一瞬後に周囲を見渡すと、そこには再び先ほどと同じ青い輝きを放つ雷獣が姿を現していた。
しかもその数は10体にも及び、雷奈と響詩郎の周囲を取り囲んでいる。
雷奈と響詩郎は互いに背中合わせになりながら息を飲んだ。
「まだいたのか。数が多いな」
「面白いじゃない。護符はたっぷり用意してあるし、さっきの一発で体がウズウズしてきちゃった。まだ暴れ足りないのよ」
そう言うと雷奈は袖の中からさらに多くの護符を取り出した。
その表情が闘志をたたえて燃えたぎる。
「少し派手に暴れるから響詩郎は離れてなさい」
雷奈は新手の妖魔の真っ只中に身を躍らせた。
飛び込んできた獲物を骨の髄までしゃぶり尽くそうとするかのように、青光りする光の獣たちが鋭い爪や牙をむき出しにして前後左右から雷奈に襲い掛かる。
だが、雷奈は素早い身のこなしでそれらをかわすと、両足を踏ん張りギリッと歯を食いしばった。
繰り出す右の拳で雷獣の腹を突き破らんばかりにえぐる。
切り返す左の拳で別の雷獣の顔面を容赦なく殴り飛ばす。
雷奈の左右の拳の連撃が次々と獣の腹や頭を打った。
その度に青白い閃光が炸裂し、辺りを煌々と照らし出す。
鋭い一撃を食らった雷獣は一体、また一体とその数を減らしていく。
倉庫の影へと身を潜ませ、雷奈の戦いぶりを見つめて響詩郎は思わず唸った。
「うはぁ……妖魔を殴ってるときのアイツはマジでイキイキしてるな」
だが事はそう簡単には運ばなかった。
接近は危険だと察知した数体の雷獣は上空に舞い上がると、口から青い光を吐き出した。
それは青光りする幾すじもの落雷と化して、地上の雷奈を襲う。
「くっ!」
さすがに避けきれず、雷奈は護符を頭上にかざして霊的な防御網を構築する。
稲光は雷奈の頭上の護符に遮られて四散した。
だが、落雷は止むことが無く、度重なる雷撃に護符の数は一枚また一枚と消耗して焼き切れていく。
「ああもうっ! しつこいっ!」
歯を食いしばりながら雷奈は護符を持った左手を頭上に掲げたまま右手で袴のポケットを探り、お目当てのものをつかみ取るとそれを四方に投げつける。
彼女が投げたそれは丸っこい小石であり、赤や緑などの鮮やかな色をしていた。
「とっとと消え去りなさい!」
雷奈がそう言うと地面に転がった小石が真紅に光り輝き、次の瞬間、天に向かって打ち上げ花火のように赤く燃え盛る炎の玉を吹き上げた。
打ち上げられたスイカほどの大きさの火球は、宙に浮かぶ雷獣を次々と撃墜していく。
火球の直撃を受けた雷獣たちは短い悲鳴を上げて地面へと墜落した。
「くたばれぇぇぇぇぇぇっ!」
残った護符を握りしめると、獲物との距離を一気に詰めるチーターのように低い姿勢で雷奈は疾駆する。
そして地面に墜落してあえぐ雷獣に次々と拳を叩きつけた。
全身から青い閃光を放ちながら断末魔の悲鳴を上げて雷獣は全て塵と消えた。
「イエスッ! 楽勝!」
まるでスポーツの試合に快勝した選手のように清々しい顔で雷奈は額の汗を拭った。
勝利の快感に雄たけびを上げようとした彼女だったが、嬉々として響詩郎のほうを振り返ろうとしたその時、異変は起きた。
空気を切り裂くような鋭い雷鳴が耳をつんざき、天空から舞い降りた青い稲光が雷奈の体を直撃した。
「きゃあっ!」
港湾労働者たちの多くが帰路につき、人の気配も少なくなった路地裏を響詩郎と雷奈の二人が訪れていた。
響詩郎は黒のジーンズと薄手のパーカーという動きやすい格好だったが、雷奈は緑色の紋様が施された白い衣に群青色の袴という、いつもの仕事着姿である。
それは神衣という彼女の仕事着だった。
今、二人は数日前に依頼された仕事の真っ最中だった。
この近辺では最近、不審なボヤ騒ぎが続いているのだが、漏電や放火の痕跡も見られず原因を特定できないために趙香桃のもとへと依頼が舞い込んできたのだ。
それを彼女がこの二人に依頼したのが数日前のことだった。
二人が現場に入るとすぐに目に見える異変が生じた。
「雷奈! 上だ!」
響詩郎の言葉に雷奈はハッとして頭上を見上げた。
地上から10メートルほどの空中に青白い光が渦を巻き始めていた。
そして息つく間もなく、地面から鋭い光が空に向かって立ち上り、光の渦とぶつかる。
すると化学反応を起こしたかのように火花とともに青い稲光がバチバチッと空中で炸裂した。
そして渦の中から現れたその眩い姿に、雷奈と響詩郎の二人は思わず目を細めた。
上空に現れたのは一体の妖魔だった。
それは四足歩行のイタチやタヌキのような獣だが、大きさは牛ほどもある。
雷奈はすぐさまの神衣の袖に手を突っ込むと、不敵な笑みを浮かべた。
「雷獣ね。不審火の原因はこいつらってわけか」
「俺らが退治しにきたことに勘付いたんだろう。自らお出ましとは手間が省けたな」
青い閃光をその身に纏った雷獣は唸り声を上げ、牙を剥き二人に向かって急降下してきた。
雷奈はとっさに前方に身を投げ出し、響詩郎はバックステップで距離を取る。
二人の間の地面をまさに落雷のような勢いで青い閃光が襲った。
「うわっ!」
思った以上の衝撃に響詩郎は後方に尻餅をついて目を開けると、青い稲光に包まれた雷獣が地面に着地して彼を睨みつけていた。
雷奈は地面を転がりながら、神衣の袖の中から数枚の札を取り出した。
それは千円札ほどの大きさの白い紙に赤い字で何やら呪文が書かれた護符だった。
バスハウスで響詩郎が幼虫を祓い落とすために使ったのと同じものだ。
それを拳の中に握り込むと、雷奈は声を張り上げた。
「消滅しなさい。このカミナリネズミ!」
雷奈は全身から強烈な殺気を放ち、ありったけの敵意を雷獣に向ける。
雷獣は本能的に身の危険を察知し、振り向きざまに標的と定めた雷奈に飛びかかった。
触れたら感電しそうなほど青白くきらびやかな光を纏った獣が眼前に迫る。
だが、雷奈は落ち着いて腰を落とすと、護符を握り締めた拳を勢いよく突き出し、雷獣の頭を正拳突きで殴りつけた。
雷奈の拳と雷獣の頭との間に生じた激しく舞い散る青い火花が、彼女の顔を明るく照らす。
「グィィィィッ!」
殴りつけられた雷獣はくぐもった悲鳴を残して大きく吹き飛び、鋼鉄のコンテナボックスにぶち当たると、青い火花を散らして跡形も無く霧散した。
雷奈の拳からシューと音を立てて白煙が上がる。
握り締めた護符は雷獣との激しい衝突に焼け焦げていた。
一撃で敵を葬り去った雷奈の拳撃に響詩郎が感嘆の声を上げる。
「相変わらず見事な腕前だな」
雷奈は熱を冷ますように拳を振りながら、事も無げに言った。
「有段者だもの。このくらい当然よ。私、霊能力者じゃなかったら女流空手家になる予定だったんだから」
「それもう20回くらい聞いたよ」
そう言う響詩郎の指摘も馬耳東風とばかりに雷奈は得意げに勝気な表情を浮かべた。
幼少の頃より空手を習得し、小学校と中学校時代は全国大会にも出場するほどの腕前であった雷奈は、妖魔との戦いにおいてもこうした護符を使用した肉弾戦を得意としていた。
そう。
極端に霊力の少ない彼女だったが響詩郎が霊力を込めた護符を用いれば、その身に背負った漆黒の鬼・悪路王を使役せずとも妖魔と戦うことができるのだ。
響詩郎は雷獣が消え去った後の現場を見回して満足げに頷いた。
「それにしてもあっけないな。まあ悪路王を使わずに済んで良かった」
「Eランクの仕事程度に使ってたまるもんですか」
だが事態はそう簡単には片付かなかった。
雷奈が袖の埃を払うと、雷獣が残していった静電気がバチバチと音を立てた。
それに呼応するかのように、再び空中に青白い稲光が瞬く。
安堵している場合ではなかった。
「くっ!」
そのあまりの眩しさに響詩郎は思わず腕で目を覆った。
だが、その一瞬後に周囲を見渡すと、そこには再び先ほどと同じ青い輝きを放つ雷獣が姿を現していた。
しかもその数は10体にも及び、雷奈と響詩郎の周囲を取り囲んでいる。
雷奈と響詩郎は互いに背中合わせになりながら息を飲んだ。
「まだいたのか。数が多いな」
「面白いじゃない。護符はたっぷり用意してあるし、さっきの一発で体がウズウズしてきちゃった。まだ暴れ足りないのよ」
そう言うと雷奈は袖の中からさらに多くの護符を取り出した。
その表情が闘志をたたえて燃えたぎる。
「少し派手に暴れるから響詩郎は離れてなさい」
雷奈は新手の妖魔の真っ只中に身を躍らせた。
飛び込んできた獲物を骨の髄までしゃぶり尽くそうとするかのように、青光りする光の獣たちが鋭い爪や牙をむき出しにして前後左右から雷奈に襲い掛かる。
だが、雷奈は素早い身のこなしでそれらをかわすと、両足を踏ん張りギリッと歯を食いしばった。
繰り出す右の拳で雷獣の腹を突き破らんばかりにえぐる。
切り返す左の拳で別の雷獣の顔面を容赦なく殴り飛ばす。
雷奈の左右の拳の連撃が次々と獣の腹や頭を打った。
その度に青白い閃光が炸裂し、辺りを煌々と照らし出す。
鋭い一撃を食らった雷獣は一体、また一体とその数を減らしていく。
倉庫の影へと身を潜ませ、雷奈の戦いぶりを見つめて響詩郎は思わず唸った。
「うはぁ……妖魔を殴ってるときのアイツはマジでイキイキしてるな」
だが事はそう簡単には運ばなかった。
接近は危険だと察知した数体の雷獣は上空に舞い上がると、口から青い光を吐き出した。
それは青光りする幾すじもの落雷と化して、地上の雷奈を襲う。
「くっ!」
さすがに避けきれず、雷奈は護符を頭上にかざして霊的な防御網を構築する。
稲光は雷奈の頭上の護符に遮られて四散した。
だが、落雷は止むことが無く、度重なる雷撃に護符の数は一枚また一枚と消耗して焼き切れていく。
「ああもうっ! しつこいっ!」
歯を食いしばりながら雷奈は護符を持った左手を頭上に掲げたまま右手で袴のポケットを探り、お目当てのものをつかみ取るとそれを四方に投げつける。
彼女が投げたそれは丸っこい小石であり、赤や緑などの鮮やかな色をしていた。
「とっとと消え去りなさい!」
雷奈がそう言うと地面に転がった小石が真紅に光り輝き、次の瞬間、天に向かって打ち上げ花火のように赤く燃え盛る炎の玉を吹き上げた。
打ち上げられたスイカほどの大きさの火球は、宙に浮かぶ雷獣を次々と撃墜していく。
火球の直撃を受けた雷獣たちは短い悲鳴を上げて地面へと墜落した。
「くたばれぇぇぇぇぇぇっ!」
残った護符を握りしめると、獲物との距離を一気に詰めるチーターのように低い姿勢で雷奈は疾駆する。
そして地面に墜落してあえぐ雷獣に次々と拳を叩きつけた。
全身から青い閃光を放ちながら断末魔の悲鳴を上げて雷獣は全て塵と消えた。
「イエスッ! 楽勝!」
まるでスポーツの試合に快勝した選手のように清々しい顔で雷奈は額の汗を拭った。
勝利の快感に雄たけびを上げようとした彼女だったが、嬉々として響詩郎のほうを振り返ろうとしたその時、異変は起きた。
空気を切り裂くような鋭い雷鳴が耳をつんざき、天空から舞い降りた青い稲光が雷奈の体を直撃した。
「きゃあっ!」
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