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第三章 迫り来る命の終わり
第12話 初対面! 雷奈と白雪
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バスハウスの外での戦いが決した後、雷奈は即座にケータイを取り出して警察に連絡を取り、容疑者の連行を依頼した。
そして振り返ると雷奈は自分の後方にいる一人の人物に視線を送る。
そこには先ほどサバドと黒い亡者どもを討ち果たした魔界の姫君が立っていた。
彼女は雷奈と目を合わせると腰を折って優雅な仕草でお辞儀をしてみせる。
「お初にお目にかかります。鬼ヶ崎雷奈さん。私は風弓白雪。響詩郎さまをお助けするために馳せ参じました」
雷奈はじっとその姿を見据えると、固い表情のまま低い声で言った。
「そう。助けてくれたことには礼を言うわ。けど今は悠長に挨拶してる場合じゃないわね」
雷奈の言葉に白雪も神妙な表情で頷いた。
「そのようですね」
いつしか白雪の背後には腹心の部下たる紫水が控えていた。
白雪は前を向いたまま紫水に命じる。
「紫水。この者たちは響詩郎さまに乱暴を働こうとした不届き者です。警察が来るまでこの場にてしっかり見張っているように」
そう言って白雪は倒れている2体の妖魔を指差した。
穏やかだが凛としたその声に紫水は背筋をピシッと伸ばして恭しく応じる。
「仰せのままに」
その言葉に満足げな表情を浮かべると白雪は雷奈とともにバスハウスに向かって駆け出した。
そして振り返ると雷奈は自分の後方にいる一人の人物に視線を送る。
そこには先ほどサバドと黒い亡者どもを討ち果たした魔界の姫君が立っていた。
彼女は雷奈と目を合わせると腰を折って優雅な仕草でお辞儀をしてみせる。
「お初にお目にかかります。鬼ヶ崎雷奈さん。私は風弓白雪。響詩郎さまをお助けするために馳せ参じました」
雷奈はじっとその姿を見据えると、固い表情のまま低い声で言った。
「そう。助けてくれたことには礼を言うわ。けど今は悠長に挨拶してる場合じゃないわね」
雷奈の言葉に白雪も神妙な表情で頷いた。
「そのようですね」
いつしか白雪の背後には腹心の部下たる紫水が控えていた。
白雪は前を向いたまま紫水に命じる。
「紫水。この者たちは響詩郎さまに乱暴を働こうとした不届き者です。警察が来るまでこの場にてしっかり見張っているように」
そう言って白雪は倒れている2体の妖魔を指差した。
穏やかだが凛としたその声に紫水は背筋をピシッと伸ばして恭しく応じる。
「仰せのままに」
その言葉に満足げな表情を浮かべると白雪は雷奈とともにバスハウスに向かって駆け出した。
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