87 / 101
第86話 一か八か
チェルシーを見つめるショーナの視線は、そこからさらに前方にいる者たちへと向けられる。
地面にうずくまるエミルと思しき黒髪の子供を守ってその上に覆いかぶさる黒髪の若い男がいる。
ショーナはその男の姿をまじまじと見つめた。
(ジュード……)
まだジュードが13歳だった頃に別れて以来、初めて見る彼の姿は立派な青年に成長していた。
その姿にショーナは複雑な思いを抱く。
(大人になったのね……ジュード)
かつて少年だったジュードはもういない。
きっと王国を離れて自由な暮らしを享受していたのだろう。
自分やチェルシーのいないところで幸せに生きていてくれればいいと思った。
だというのに……。
(ああ……チェルシー様にその存在を知られたのね。これで彼の運命は決まってしまった。でも……王国を離れて自由に暮らした10年と、王国で飼われるように過ごすもっと長い年月。どちらのほうが彼にとって幸せだったのかは、言うまでもないでしょうね)
エミルを懸命に守り続けるジュードの顔を見てショーナはそう思った。
きっと自分には出来ない顔を彼はしている。
あれが自分で人生を選んだ者の顔なのだろう。
それでもジュードの命運は今日ここまでだ。
この包囲網から逃れる術を彼らは持たない。
ショーナは黒髪術者としての力を用いてジュードに語りかける。
『ジュード……。観念しなさい。もう逃げられない。でも、王国での拷問に耐えることは無いわ。ワタシがあなたを逃がしたこと。最初から洗いざらい話しなさい。ワタシも王国にこれまで貢献し続けて、それなりの立場を得た。チェルシー様からの信頼もあると自負している。厳しい処罰は受けるでしょうけれど、命までは取られることはないでしょう』
ショーナのその声を感じ取ったジュードが首を傾けてこちらを見る。
その目が大きく見開かれた。
ショーナが久しぶりにジュードを見て驚いたように、彼も今、ショーナの姿に驚いているのだろう。
『ショーナ……』
『ジュード。ワタシがチェルシー様に掛け合うわ。あなたが服従の意思を見せるなら、命を取られないように……』
『いつから黒帯隊はそんな甘い組織になったんだ? ジャイルズ王は裏切者を絶対に許さないだろう』
そう言うジュードにショーナは苛立った。
『じゃあこのまま掴まって殺される運命を受け入れるっていうの?』
『いいや。俺は運命の流れに逆らうために王国から逃れたんだ。今さらもう一度その流れを受け入れることなんてない。せいぜい足掻いて見せるさ。最後の最後までな』
そう言うとジュードはあろうことかショーナに笑って見せた。
それが精一杯の強がりだと知るショーナは静かにジュードとの繋がりを断ち切る。
(……ワタシは誰のことも動かせないのね。当然か。操り人形は操られる存在なんだから)
すでに自分が王国という抜け出せない沼にどっぷりと腰までつかっていることをあらためて自覚し、ショーナは無力に立ち尽くすのだった。
☆☆☆☆☆☆
オニユリの射撃が続く。
それを受け続けるジャスティーナの円盾はいよいよ表面が砕かれ始めた。
ひとつ小さな傷が出来ると、そこに弾丸が当たってさらに砕け、円盾の傷口は広がっていく。
弾丸を受け止めるごとに円盾の砕けた破片が飛び散り、ジャスティーナの顔や首、足を傷つけていく。
すでにジャスティーナはあちこち傷だらけだった。
(くそっ! あの女……円盾を集中的に狙ってきやがる)
ジャスティーナは唇を噛みながら、前方で悠然と拳銃による射撃を続けるオニユリを見た。
まるで白髪の幽鬼のような佇まいのオニユリは、ニヤニヤとした表情で次々と鉛弾を撃ち込んで来る。
最初の頃はジャスティーナの隙を突こうと色々な軌道で弾丸を射出してきたオニユリだったが、今は円盾の破壊を狙って射撃を集中させていた。
そしてオニユリは左右の拳銃で合計12発の弾丸を撃ち終えるとすぐにすばやく次弾を装填する。
その数秒の隙を狙ってジャスティーナは懸命に短弓で矢を放ったが、オニユリに向かうその矢はことごとく、後方の白髪の男の射撃によって撃ち落とされてしまう。
すでにジャスティーナの矢筒に入っている残りの矢は6本まで減っていた。
逆にオニユリは弾丸を惜しみなく放ってくる。
手持ちの弾が足りなくなれば、すぐに後方に控えている部下と思しき男たちが新たな弾丸を彼女に手渡すために小走りで向かって来るのだ。
(まずい……もう時間の問題だ)
このままではやがて円盾は使い物にならなくなる。
そうなればジャスティーナはすぐに撃ち倒されてしまうだろう。
ジャスティーナはいよいよ自分の命を持って道を切り開く時が来たのだと悟った。
(後方にはチェルシーがいるし、その部下の数も多い。一か八かになっちまうが押し進むなら……前だ!)
ジャスティーナは大きく息を吸い込むとすぐ背後でうずくまっているジュードとエミルに声をかけた。
「ジュード。エミル。このままではもう数分ともたないだろう。私が合図をしたら2人とも立ち上がってくれ。そして私が走り出したら、すぐに私の後について走ってくれ。全力でだ」
立て続けに鳴り響く銃声の中で、その声を2人は確かに聞き取った。
静かだが有無を言わせぬジャスティーナの声に、状況が相当に切迫していることを知り、ジュードは頷いてエミルの肩を掴む。
少しの力を込めて。
「エミル。聞こえたね。ジャスティーナについていくぞ」
「……うん」
エミルは緊張の面持ちで頷く。
他人を守ることが出来ないなら、せめて自分を守ることに全力を尽くす。
それが命懸けで自分を守ろうとしてくれている人達に対するせめてもの誠意だと思って。
しかし……そんな彼の胸の内ではその思いとは裏腹に黒い波動が渦巻き続けていた。
ジュードもそれを感じ取っていて、気遣わしげに声をかける。
「……エミル。大丈夫か?」
「……変なんだ。胸の中が苦しいんだ……」
「落ち着くんだ。ジャスティーナはこのくらいで死んだりしない。きっと皆で助かる。だから今は気持ちを落ち着かせるんだ。エミル」
ジュードの言葉に、それでも不安そうに顔を曇らせながらエミルは顔を上げる。
ジャスティーナはすでに傷だらけで体のあちこちから血を流しながらも懸命にエミルたちを守ってくれていた。
そして後方を見やると、そこではプリシラが必死にチェルシーの猛攻に耐えて戦っている。
だが、姉は明らかに劣勢で、チェルシーに殴られて顔を赤く腫らし、その唇には血が滲んでいる。
(姉様……どうしよう姉様が……)
エミルが不安に駆られる中、ジャスティーナの声が響き渡る。
「プリシラァ!」
銃声にも負けぬその怒声が響き渡ると、後方でプリシラはハッとしてわずかにジャスティーナを見やる。
その視線を受けたジャスティーナは口を開く。
3人の仲間すべてに向けて号令を響かせるために。
ちょうどその時、オニユリが再び弾丸の装填作業に入ったため、銃声が一時的に途切れた。
「行くぞ!」
雷鳴のような声を上げると、ジャスティーナは勢いよく前方へと駆け出すのだった。
地面にうずくまるエミルと思しき黒髪の子供を守ってその上に覆いかぶさる黒髪の若い男がいる。
ショーナはその男の姿をまじまじと見つめた。
(ジュード……)
まだジュードが13歳だった頃に別れて以来、初めて見る彼の姿は立派な青年に成長していた。
その姿にショーナは複雑な思いを抱く。
(大人になったのね……ジュード)
かつて少年だったジュードはもういない。
きっと王国を離れて自由な暮らしを享受していたのだろう。
自分やチェルシーのいないところで幸せに生きていてくれればいいと思った。
だというのに……。
(ああ……チェルシー様にその存在を知られたのね。これで彼の運命は決まってしまった。でも……王国を離れて自由に暮らした10年と、王国で飼われるように過ごすもっと長い年月。どちらのほうが彼にとって幸せだったのかは、言うまでもないでしょうね)
エミルを懸命に守り続けるジュードの顔を見てショーナはそう思った。
きっと自分には出来ない顔を彼はしている。
あれが自分で人生を選んだ者の顔なのだろう。
それでもジュードの命運は今日ここまでだ。
この包囲網から逃れる術を彼らは持たない。
ショーナは黒髪術者としての力を用いてジュードに語りかける。
『ジュード……。観念しなさい。もう逃げられない。でも、王国での拷問に耐えることは無いわ。ワタシがあなたを逃がしたこと。最初から洗いざらい話しなさい。ワタシも王国にこれまで貢献し続けて、それなりの立場を得た。チェルシー様からの信頼もあると自負している。厳しい処罰は受けるでしょうけれど、命までは取られることはないでしょう』
ショーナのその声を感じ取ったジュードが首を傾けてこちらを見る。
その目が大きく見開かれた。
ショーナが久しぶりにジュードを見て驚いたように、彼も今、ショーナの姿に驚いているのだろう。
『ショーナ……』
『ジュード。ワタシがチェルシー様に掛け合うわ。あなたが服従の意思を見せるなら、命を取られないように……』
『いつから黒帯隊はそんな甘い組織になったんだ? ジャイルズ王は裏切者を絶対に許さないだろう』
そう言うジュードにショーナは苛立った。
『じゃあこのまま掴まって殺される運命を受け入れるっていうの?』
『いいや。俺は運命の流れに逆らうために王国から逃れたんだ。今さらもう一度その流れを受け入れることなんてない。せいぜい足掻いて見せるさ。最後の最後までな』
そう言うとジュードはあろうことかショーナに笑って見せた。
それが精一杯の強がりだと知るショーナは静かにジュードとの繋がりを断ち切る。
(……ワタシは誰のことも動かせないのね。当然か。操り人形は操られる存在なんだから)
すでに自分が王国という抜け出せない沼にどっぷりと腰までつかっていることをあらためて自覚し、ショーナは無力に立ち尽くすのだった。
☆☆☆☆☆☆
オニユリの射撃が続く。
それを受け続けるジャスティーナの円盾はいよいよ表面が砕かれ始めた。
ひとつ小さな傷が出来ると、そこに弾丸が当たってさらに砕け、円盾の傷口は広がっていく。
弾丸を受け止めるごとに円盾の砕けた破片が飛び散り、ジャスティーナの顔や首、足を傷つけていく。
すでにジャスティーナはあちこち傷だらけだった。
(くそっ! あの女……円盾を集中的に狙ってきやがる)
ジャスティーナは唇を噛みながら、前方で悠然と拳銃による射撃を続けるオニユリを見た。
まるで白髪の幽鬼のような佇まいのオニユリは、ニヤニヤとした表情で次々と鉛弾を撃ち込んで来る。
最初の頃はジャスティーナの隙を突こうと色々な軌道で弾丸を射出してきたオニユリだったが、今は円盾の破壊を狙って射撃を集中させていた。
そしてオニユリは左右の拳銃で合計12発の弾丸を撃ち終えるとすぐにすばやく次弾を装填する。
その数秒の隙を狙ってジャスティーナは懸命に短弓で矢を放ったが、オニユリに向かうその矢はことごとく、後方の白髪の男の射撃によって撃ち落とされてしまう。
すでにジャスティーナの矢筒に入っている残りの矢は6本まで減っていた。
逆にオニユリは弾丸を惜しみなく放ってくる。
手持ちの弾が足りなくなれば、すぐに後方に控えている部下と思しき男たちが新たな弾丸を彼女に手渡すために小走りで向かって来るのだ。
(まずい……もう時間の問題だ)
このままではやがて円盾は使い物にならなくなる。
そうなればジャスティーナはすぐに撃ち倒されてしまうだろう。
ジャスティーナはいよいよ自分の命を持って道を切り開く時が来たのだと悟った。
(後方にはチェルシーがいるし、その部下の数も多い。一か八かになっちまうが押し進むなら……前だ!)
ジャスティーナは大きく息を吸い込むとすぐ背後でうずくまっているジュードとエミルに声をかけた。
「ジュード。エミル。このままではもう数分ともたないだろう。私が合図をしたら2人とも立ち上がってくれ。そして私が走り出したら、すぐに私の後について走ってくれ。全力でだ」
立て続けに鳴り響く銃声の中で、その声を2人は確かに聞き取った。
静かだが有無を言わせぬジャスティーナの声に、状況が相当に切迫していることを知り、ジュードは頷いてエミルの肩を掴む。
少しの力を込めて。
「エミル。聞こえたね。ジャスティーナについていくぞ」
「……うん」
エミルは緊張の面持ちで頷く。
他人を守ることが出来ないなら、せめて自分を守ることに全力を尽くす。
それが命懸けで自分を守ろうとしてくれている人達に対するせめてもの誠意だと思って。
しかし……そんな彼の胸の内ではその思いとは裏腹に黒い波動が渦巻き続けていた。
ジュードもそれを感じ取っていて、気遣わしげに声をかける。
「……エミル。大丈夫か?」
「……変なんだ。胸の中が苦しいんだ……」
「落ち着くんだ。ジャスティーナはこのくらいで死んだりしない。きっと皆で助かる。だから今は気持ちを落ち着かせるんだ。エミル」
ジュードの言葉に、それでも不安そうに顔を曇らせながらエミルは顔を上げる。
ジャスティーナはすでに傷だらけで体のあちこちから血を流しながらも懸命にエミルたちを守ってくれていた。
そして後方を見やると、そこではプリシラが必死にチェルシーの猛攻に耐えて戦っている。
だが、姉は明らかに劣勢で、チェルシーに殴られて顔を赤く腫らし、その唇には血が滲んでいる。
(姉様……どうしよう姉様が……)
エミルが不安に駆られる中、ジャスティーナの声が響き渡る。
「プリシラァ!」
銃声にも負けぬその怒声が響き渡ると、後方でプリシラはハッとしてわずかにジャスティーナを見やる。
その視線を受けたジャスティーナは口を開く。
3人の仲間すべてに向けて号令を響かせるために。
ちょうどその時、オニユリが再び弾丸の装填作業に入ったため、銃声が一時的に途切れた。
「行くぞ!」
雷鳴のような声を上げると、ジャスティーナは勢いよく前方へと駆け出すのだった。
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。