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第五章 魔獣使いキーラ & 暗黒巫女アディソン
第3話 黒幕の報告書
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「アリアナ……」
双子の作った魔法陣に落下して彼女らの拠点と思しき地下の部屋に迷い込んだ僕は、そこに横たわるアリアナを発見した。
停電で闇に覆われた部屋の中、床の上に投げ出されたまま目を閉じてピクリとも動かないその少女は紛れもなく魔道拳士アリアナその人だった。
ボロボロの道着の裂け目から見える傷ついた肌を見る限り、つい先ほどまで地下の牢獄のような部屋で魔獣使いキーラに痛めつけられていたオリジナルのアリアナで間違いないだろう。
魔法陣から現れた暗黒巫女アディソンと入れ替わりに魔法陣の中に吸い込まれたアリアナは、ここに飛ばされていたのか。
ということはアディソンはここにいたんだ。
やはりここは双子の拠点と見て間違いない。
彼女たちはあの無数のモニターで僕らを監視していたんだろう。
アリアナは先ほどのまま、両手両足を鎖で縛られている。
僕はメイン・システムのバックライトを最大限まで明るくしてアリアナを照らし出すと、彼女を傷つけないよう細心の注意を払いながらタリオで今度こそ、その鎖を断ち切った。
そして兵服の上着を脱ぎ、傷付いた彼女の体にかけてあげた。
傷つき横たわる彼女の姿を見た僕は、彼女が苦しみに耐え続けてきたことを思って悲しくなった。
「アリアナ。助けるのが遅くなってごめんね。ワクチン・スタンプを持っていればよかったんだけど……」
そう言って僕は唇を噛む。
ワクチン・スタンプは先ほどアディソンに奪われてしまった。
あれさえあれば今なら彼女にワクチンを投与できたのに。
悔しい気持ちをどうすることも出来ず、僕は途方に暮れてアリアナのすぐ傍に座り込む。
そしてメイン・システムの明かりに薄く照らし出された暗い部屋の中を見回した。
そうしていると不意打ちのようにいきなり薄闇の中にシュバッと火花が舞い、唐突に室内が明るくなった。
「うひいっ!」
薄暗い中でいきなり眩い火花を目の当たりして僕は思わず目を閉じたけれど、目蓋の向こう側が完全に明るくなるのが分かった。
どうやら唐突に電力供給が復旧したみたいだ。
火花はそのせいだろうか。
部屋中が若干、焦げ臭いニオイに包まれている。
やがて僕がうっすらと目を開けると、やはり部屋中のモニターが息を吹き返し、その煌々たる明かりが室内の明るさを取り戻している。
僕は立ち上がるとすぐにモニターでミランダとジェネットの戦いの様子を確認した。
ミランダは接近戦でアリアナの勢いに押されながらも慎重に戦い、ダメージを極力押さえていた。
そして逆に至近距離からの闇閃光でアリアナに果敢に攻撃を仕掛けている。
まだ戦いは序盤で、どちらも大きなダメージを負ってはいなかった。
一方、ジェネットは懲悪杖を振りかざして猛然と双子を攻め立て、その勢いにはさすがの双子も守勢に回っていた。
気迫ある戦いぶりはジェネットにまだまだ余力が残っていることを示している。
よかった。
とにかく2人とも無事だ。
僕はホッと安堵の息をつき、同時にあることに気が付いた。
先ほどの契約書類が散らばっている机の隣に、ずいぶんと古びたパソコンが乗せられた机がある。
そのレトロなパソコンは先ほどまで置物のように沈黙していたはずなんだけど、今は静かに起動し始めていたんだ。
先ほどの急な電力復旧で立ち上がったのかな。
今にも朽ちていきそうな古びたそのパソコンは、まるで電気ショックで息を吹き返したかのように弱々しい駆動音を響かせている。
その様子が妙に気になって僕はそのままレトロ・パソコンの画面を見つめていた。
するとやがてその画面には何か画像のようなものが表示され始めたんだ。
低画素数の粗い画像を僕はじっと見つめた。
「人がたくさん写ってる……」
僕は思わず机に歩み寄って手を伸ばすと、パソコンの傍らに置かれたマウスを操作して画面をスクロールしていき、いくつもの画像を確認した。
どうやらそれはどこかの大きな会場で催されたイベントの様子みたいだった。
会場の中にはいくつものブースが設けられ、そのうちの1つに多くの人が集まっている。
そのブースの看板には僕が在籍するこのゲームの名前が目立つデザインで記されていた。
どうやらそれは現実世界で催されたこのゲームのイベントの様子だと、僕はすぐに気が付いた。
そこに掲載されている画像を見ていくうちに、僕は一枚の写真に目を止めた。
やや不鮮明な画像だったけれど、それは一人の少女の写真だった。
やせ細ったその少女は車イスに乗り、このゲームのブースを訪れている。
画像が粗く、顔はハッキリとは見えにくかったけれど、どうやら少女は笑顔のようだった。
「へぇ。こんなイベントやってた……え?」
僕はその画像につけられた表題を見て愕然とした。
画像の上部には【She is Ariana】と記されていたからだ。
ア、アリアナ?
もしかして彼女がアリアナをプレイしていた少女なのか?
僕は初めてアリアナとミッションに挑戦した日のことを思い返す。
その時はまだプレイヤーだった彼女だけど、この子があの病気の少女だったのか。
僕は驚きを感じながら、そのままスクロールを続けていく。
イベントの様子を写した画像が続いたけれど、やがてそれは途切れ、そこから各日付ごとにまとめられた文章が綴られている。
それはまるで誰かに向けた報告書のような体裁になっていた。
「何だろうコレ……」
何の気なしにその報告書を読み始めたけれど、読み進めるうちにいつしか僕は、ミランダとジェネットのことも忘れてその内容を読みふけっていた。
それほど衝撃的な内容だったんだ。
そしていつしか僕は自分の爪が手のひらに食い込むほど強く拳を握り締めていた。
「こんなことが……許されるのか?」
その内容に僕は強い憤りを抑えられなかった。
文書を読むと、この内容を書いているのは双子を裏で操る黒幕だということが分かった。
その人物が神様の言っていたNPC化システムの開発者であるということも。
アリアナをプレイするその少女は難病によって体の力を失い、自分で歩行することも困難だったんだ。
少女はゲームの中で自由に動き回るアリアナを自分の分身のように思い、このゲームを楽しんでくれた。
病気のために外出を好まない性格でありながら、このイベントに参加してくれるほどに。
そして黒幕はそんな車イスの少女がこのゲームのイベントでブースを訪れたときから目をつけていたんだ。
体の弱いこの少女は、このゲームの宣伝に使えると。
あまりゲームが得意ではないけれど、少女はイベントを経て、このゲームにさらに惹かれていったみたいだ。
黒幕はそこにつけ込んだ。
その後、黒幕はゲームに対する意見のモニタリングという名目で少女と連絡を取り続けるんだけど、その際も少女を警戒させないようゲーム内のアバターを通じて連絡を取っていたらしい。
そして黒幕は相談に乗る形で少女から彼女の個人情報や病気の詳細を聞き出し、その内容について詳しく調べている。
黒幕は少女の病気が極めて治る確率の低いものであり、5年後の生存率が悲観的な数字であることを知った。
そして彼女が決死の手術に望むことを知り、少女に自身が開発したNPC化システムを薦めたんだ。
僕とアリアナが出会ったのはその後すぐだった。
そして僕とアリアナの会話ログはやっぱり黒幕によって一言一句逃さずに抜き取られていたことが、その後の文書によって分かった。
そしていよいよアリアナがNPC化し、そこで秘密裏に偽の契約書が準備された。
アリアナ本人には希望通りのライバルNPCの契約書を用意し、裏ではサポートNPCの契約書を忍ばせておく。
さらにはもし少女が病気を克服して戻ってきた場合に備え、契約の件を指摘されたら、手違いが発生して登録時にミスが起きたのだ、という言い逃れのマニュアルまでも用意していた。
……くっ!
その内容を読むにつれ、僕の胸の奥底にくすぶる炎がその勢いを強くしていく。
アリアナは自分の置かれた境遇の中できっと必死にがんばっていたんだ。
そしてこのゲームの中に希望を見出してくれた。
わずかな光にすがるアリアナのそんな必死の思いを、この黒幕は自らの目的を果たすための道具として利用した。
僕はそれがどうしても許せなかった
アリアナをプレイしていた少女は今もきっと必死に生きようとしているんだろう。
そして彼女はNPCとなったアリアナがその後もこのゲームの中で幸せにやっていると信じてくれているはずだ。
そのことを思うと怒りと悲しみが胸の中で強く渦巻き、僕はそんな自分を落ち着かせるために一度、画面から目を離して大きく息をついた。
「ふぅぅぅぅぅ……そ、そうだ」
そこまで読んで僕はこの情報を証拠として取得する方法を探したけれど、目の前にあるそれは非常に古いパソコン端末のため情報出力の方法がよく分からなかった。
僕のアイテム・ストックにはさっき懺悔主党のエマさんからプレゼントされたSDカードがあるけれど、この古いパソコンにはその差込口が見当たらない。
仕方なく僕はジェネットからプレゼントされたカメラ機能をオンにして自分の目で見た映像を写し始める。
僕は全ての画像と文書を残さず撮影していった。
文書はそこで半分くらいだったけれど、アリアナのことを主体に書かれていたのはそこまでだった。
そこから先は双子が扱うステルス・ウイルスのことについて詳細が記されていたんだ。
双子の作った魔法陣に落下して彼女らの拠点と思しき地下の部屋に迷い込んだ僕は、そこに横たわるアリアナを発見した。
停電で闇に覆われた部屋の中、床の上に投げ出されたまま目を閉じてピクリとも動かないその少女は紛れもなく魔道拳士アリアナその人だった。
ボロボロの道着の裂け目から見える傷ついた肌を見る限り、つい先ほどまで地下の牢獄のような部屋で魔獣使いキーラに痛めつけられていたオリジナルのアリアナで間違いないだろう。
魔法陣から現れた暗黒巫女アディソンと入れ替わりに魔法陣の中に吸い込まれたアリアナは、ここに飛ばされていたのか。
ということはアディソンはここにいたんだ。
やはりここは双子の拠点と見て間違いない。
彼女たちはあの無数のモニターで僕らを監視していたんだろう。
アリアナは先ほどのまま、両手両足を鎖で縛られている。
僕はメイン・システムのバックライトを最大限まで明るくしてアリアナを照らし出すと、彼女を傷つけないよう細心の注意を払いながらタリオで今度こそ、その鎖を断ち切った。
そして兵服の上着を脱ぎ、傷付いた彼女の体にかけてあげた。
傷つき横たわる彼女の姿を見た僕は、彼女が苦しみに耐え続けてきたことを思って悲しくなった。
「アリアナ。助けるのが遅くなってごめんね。ワクチン・スタンプを持っていればよかったんだけど……」
そう言って僕は唇を噛む。
ワクチン・スタンプは先ほどアディソンに奪われてしまった。
あれさえあれば今なら彼女にワクチンを投与できたのに。
悔しい気持ちをどうすることも出来ず、僕は途方に暮れてアリアナのすぐ傍に座り込む。
そしてメイン・システムの明かりに薄く照らし出された暗い部屋の中を見回した。
そうしていると不意打ちのようにいきなり薄闇の中にシュバッと火花が舞い、唐突に室内が明るくなった。
「うひいっ!」
薄暗い中でいきなり眩い火花を目の当たりして僕は思わず目を閉じたけれど、目蓋の向こう側が完全に明るくなるのが分かった。
どうやら唐突に電力供給が復旧したみたいだ。
火花はそのせいだろうか。
部屋中が若干、焦げ臭いニオイに包まれている。
やがて僕がうっすらと目を開けると、やはり部屋中のモニターが息を吹き返し、その煌々たる明かりが室内の明るさを取り戻している。
僕は立ち上がるとすぐにモニターでミランダとジェネットの戦いの様子を確認した。
ミランダは接近戦でアリアナの勢いに押されながらも慎重に戦い、ダメージを極力押さえていた。
そして逆に至近距離からの闇閃光でアリアナに果敢に攻撃を仕掛けている。
まだ戦いは序盤で、どちらも大きなダメージを負ってはいなかった。
一方、ジェネットは懲悪杖を振りかざして猛然と双子を攻め立て、その勢いにはさすがの双子も守勢に回っていた。
気迫ある戦いぶりはジェネットにまだまだ余力が残っていることを示している。
よかった。
とにかく2人とも無事だ。
僕はホッと安堵の息をつき、同時にあることに気が付いた。
先ほどの契約書類が散らばっている机の隣に、ずいぶんと古びたパソコンが乗せられた机がある。
そのレトロなパソコンは先ほどまで置物のように沈黙していたはずなんだけど、今は静かに起動し始めていたんだ。
先ほどの急な電力復旧で立ち上がったのかな。
今にも朽ちていきそうな古びたそのパソコンは、まるで電気ショックで息を吹き返したかのように弱々しい駆動音を響かせている。
その様子が妙に気になって僕はそのままレトロ・パソコンの画面を見つめていた。
するとやがてその画面には何か画像のようなものが表示され始めたんだ。
低画素数の粗い画像を僕はじっと見つめた。
「人がたくさん写ってる……」
僕は思わず机に歩み寄って手を伸ばすと、パソコンの傍らに置かれたマウスを操作して画面をスクロールしていき、いくつもの画像を確認した。
どうやらそれはどこかの大きな会場で催されたイベントの様子みたいだった。
会場の中にはいくつものブースが設けられ、そのうちの1つに多くの人が集まっている。
そのブースの看板には僕が在籍するこのゲームの名前が目立つデザインで記されていた。
どうやらそれは現実世界で催されたこのゲームのイベントの様子だと、僕はすぐに気が付いた。
そこに掲載されている画像を見ていくうちに、僕は一枚の写真に目を止めた。
やや不鮮明な画像だったけれど、それは一人の少女の写真だった。
やせ細ったその少女は車イスに乗り、このゲームのブースを訪れている。
画像が粗く、顔はハッキリとは見えにくかったけれど、どうやら少女は笑顔のようだった。
「へぇ。こんなイベントやってた……え?」
僕はその画像につけられた表題を見て愕然とした。
画像の上部には【She is Ariana】と記されていたからだ。
ア、アリアナ?
もしかして彼女がアリアナをプレイしていた少女なのか?
僕は初めてアリアナとミッションに挑戦した日のことを思い返す。
その時はまだプレイヤーだった彼女だけど、この子があの病気の少女だったのか。
僕は驚きを感じながら、そのままスクロールを続けていく。
イベントの様子を写した画像が続いたけれど、やがてそれは途切れ、そこから各日付ごとにまとめられた文章が綴られている。
それはまるで誰かに向けた報告書のような体裁になっていた。
「何だろうコレ……」
何の気なしにその報告書を読み始めたけれど、読み進めるうちにいつしか僕は、ミランダとジェネットのことも忘れてその内容を読みふけっていた。
それほど衝撃的な内容だったんだ。
そしていつしか僕は自分の爪が手のひらに食い込むほど強く拳を握り締めていた。
「こんなことが……許されるのか?」
その内容に僕は強い憤りを抑えられなかった。
文書を読むと、この内容を書いているのは双子を裏で操る黒幕だということが分かった。
その人物が神様の言っていたNPC化システムの開発者であるということも。
アリアナをプレイするその少女は難病によって体の力を失い、自分で歩行することも困難だったんだ。
少女はゲームの中で自由に動き回るアリアナを自分の分身のように思い、このゲームを楽しんでくれた。
病気のために外出を好まない性格でありながら、このイベントに参加してくれるほどに。
そして黒幕はそんな車イスの少女がこのゲームのイベントでブースを訪れたときから目をつけていたんだ。
体の弱いこの少女は、このゲームの宣伝に使えると。
あまりゲームが得意ではないけれど、少女はイベントを経て、このゲームにさらに惹かれていったみたいだ。
黒幕はそこにつけ込んだ。
その後、黒幕はゲームに対する意見のモニタリングという名目で少女と連絡を取り続けるんだけど、その際も少女を警戒させないようゲーム内のアバターを通じて連絡を取っていたらしい。
そして黒幕は相談に乗る形で少女から彼女の個人情報や病気の詳細を聞き出し、その内容について詳しく調べている。
黒幕は少女の病気が極めて治る確率の低いものであり、5年後の生存率が悲観的な数字であることを知った。
そして彼女が決死の手術に望むことを知り、少女に自身が開発したNPC化システムを薦めたんだ。
僕とアリアナが出会ったのはその後すぐだった。
そして僕とアリアナの会話ログはやっぱり黒幕によって一言一句逃さずに抜き取られていたことが、その後の文書によって分かった。
そしていよいよアリアナがNPC化し、そこで秘密裏に偽の契約書が準備された。
アリアナ本人には希望通りのライバルNPCの契約書を用意し、裏ではサポートNPCの契約書を忍ばせておく。
さらにはもし少女が病気を克服して戻ってきた場合に備え、契約の件を指摘されたら、手違いが発生して登録時にミスが起きたのだ、という言い逃れのマニュアルまでも用意していた。
……くっ!
その内容を読むにつれ、僕の胸の奥底にくすぶる炎がその勢いを強くしていく。
アリアナは自分の置かれた境遇の中できっと必死にがんばっていたんだ。
そしてこのゲームの中に希望を見出してくれた。
わずかな光にすがるアリアナのそんな必死の思いを、この黒幕は自らの目的を果たすための道具として利用した。
僕はそれがどうしても許せなかった
アリアナをプレイしていた少女は今もきっと必死に生きようとしているんだろう。
そして彼女はNPCとなったアリアナがその後もこのゲームの中で幸せにやっていると信じてくれているはずだ。
そのことを思うと怒りと悲しみが胸の中で強く渦巻き、僕はそんな自分を落ち着かせるために一度、画面から目を離して大きく息をついた。
「ふぅぅぅぅぅ……そ、そうだ」
そこまで読んで僕はこの情報を証拠として取得する方法を探したけれど、目の前にあるそれは非常に古いパソコン端末のため情報出力の方法がよく分からなかった。
僕のアイテム・ストックにはさっき懺悔主党のエマさんからプレゼントされたSDカードがあるけれど、この古いパソコンにはその差込口が見当たらない。
仕方なく僕はジェネットからプレゼントされたカメラ機能をオンにして自分の目で見た映像を写し始める。
僕は全ての画像と文書を残さず撮影していった。
文書はそこで半分くらいだったけれど、アリアナのことを主体に書かれていたのはそこまでだった。
そこから先は双子が扱うステルス・ウイルスのことについて詳細が記されていたんだ。
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