73 / 91
第五章 魔獣使いキーラ & 暗黒巫女アディソン
第13話 地上へ急げ!
しおりを挟む
闇の魔女ミランダ vs 魔道拳士アリアナ。
オアシスでの戦いはまだ続いていた。
僕とジェネット、そして神様は地下空洞を抜けて機能を取り戻したメイン・システム上のモニターで、彼女らの戦いを見守りながら穴の中を這い進んでいた。
僕は自分がどのくらいの間、地下空洞で双子と戦っていたのか分からなかったけれど、その間もミランダはアリアナのコピーと戦い続けていたんだ。
おそらくはネオ・ウイルスによって不調のミランダと、オリジナルのアリアナからの干渉を受けて力を低下させているアリアナのコピー。
2人の力は拮抗していた。
互いにライフは60%ほど。
決闘戦なので回復アイテムは使用不可。
どっちも引かない戦いだ。
しかしどういうわけか砂漠都市ジェルスレイムの観衆からはブーイングや辛辣なコメントが寄せられている。
【何この凡戦ツマンネ】
【最初はエキサイトしてたのに、途中から急にダレたな】
【本当にこれがランクA同士の一騎打ちかよ。見る気なくすわ】
そうした辛口のコメントが画面上に飛び交うのを見た僕は、神様やジェネットと顔を見合わせて呟きを漏らした。
「な、何で……」
だけどその答えはすぐに分かった。
ミランダもアリアナも本調子でないため、戦闘のレベル自体が下がっていたんだ。
ジェルスレイムで観戦に興じる観衆は皆、先ほどまでのような高レベルの戦闘を望んでいて、ミランダとアリアナの一騎打ちに期待していた分、落胆したんだろう。
それが今の反応となって表れているんだ。
ミランダが抱えている不調のことなんて、見ている人たちは誰も知らない。
事情を知っている僕は悔しくて思わず唇を噛んだ。
画面を見るとミランダも観衆の反応に苛立って唇を噛んでいる。
一方のアリアナは無感情なまま身構えてミランダと対峙していた。
さっきはオリジナルのアリアナが流す涙の影響を受けてコピーの方もポロポロと涙をこぼしていたんだけれど、今は元の無表情に戻っていた。
食い入るようにモニターを見つめる僕の前から神様が声をかけてきた。
「観客の反応はイマイチだが、我々にとっては好都合だぞ。アルフレッド」
「えっ?」
「戦いが膠着状態にあるうちに地上へ出るぞ。アルフレッドはミランダへのネオ・ワクチンの与え方を考えておけ」
そう言うと神様はジェネットを促して再び穴を登り出す。
僕もその後に続いて足早に進みながら地上に出てからのことを考えて続けた。
ミランダは決闘戦の真っ最中だから、僕がノコノコと近付くわけにはいかない。
手助けだとみなされて、違反行為でミランダが失格になっちゃうからね。
そうすると遠目からでもネオ・ワクチンを渡すために、IRリングによる不可視妖精を使うしかない。
それが一番スムーズだろうけど、そもそも僕は本当にネオ・ワクチンを生み出せるんだろうか。
神様の言うことを疑うわけじゃないけど、僕は自分の右腕を見て不安になった。
変色のスピードは思いのほか遅く、まだ全体の4分の1にも至っていない。
「信じるしかないか……自分を」
僕は囁くようにそう呟いた。
そして頭の中でイメージを繰り返す。
この右腕が完全にペールオレンジに染まりきった時、IRリングで同じ色の妖精を呼び出して、それによりミランダが復調する姿を思い浮かべる。
その時、ふいにモニターから聞こえるブーイングが鳴り止んだ。
そして再び大きな歓声が湧いた。
僕らは思わず立ち止まり、モニターを注視する。
そこではアリアナが激しい動きでミランダを殴りつけ始めたんだ。
そ、そんな……アリアナのコピーの動きが急に良くなったぞ。
ちょうどその時、神様のメイン・システムに連絡が入る。
神様はその内容を確認すると僕を振り返った。
「ブレイディからだ。地下空洞での作業が完了して撤収に入るそうだ。アリアナと双子の小動物化も完了して、これから地上に向かうとのことだ。なるほどな」
「な、何がなるほどなんですか?」
僕がそう尋ねると神様は再びオアシスの戦いを映すモニターに目をやった。
「タイミングを考えると、コピーの方の能力が急に復調したのは、アリアナのオリジナルが小動物化したせいだろう」
「小動物化すると人型の時よりも能力値が落ちますから、おそらくアリアナの干渉力も弱まったのでしょうね。アル様。このままではミランダが不利です。地上へ急ぎましょう」
さっきフェレット状態で双子相手に奮戦を見せたジェネットがそう言った。
モニターの中ではアリアナがミランダに接近して、得意の格闘戦で攻め続けている。
あの間合いじゃミランダに分が悪すぎるよ。
ミランダは懸命に後退して距離を取ろうとするけれど、アリアナが距離を詰める速度のほうが遥かに速かった。
ワン・ツーとアリアナの左右の拳がミランダの顎をとらえて左右に揺さぶり、そのままミランダの首に腕を巻きつけたアリアナは鋭い膝蹴りでミランダの腹部を幾度も突き上げる。
メ、メッタ打ちだ。
ミランダのライフが見る見るうちに50%、40%と減っていく。
くっ!
早く……早くミランダの元に駆けつけないと!
ミランダが劣勢に追い込まれるのを目の当たりにして僕は思わず足を速める。
そんな僕の様子を感じ取ったのか、先頭のジェネットが優しい声で言った。
「アル様。どうか焦らず。ミランダとて闇の洞窟を統べるボスとしての矜持があるはず。たとえ体を縛る足枷があろうとも必ず誇りを見せてくれますよ」
「そうだ。アルフレッド。これ以上、足を速めても途中でバテるだけだぞ」
2人の言葉に僕は頷いた。
帰り道は上り坂続きなので、確かに足腰への負担が大きい。
神様の言う通り、焦って足を速めても途中で体力が尽きてしまう。
僕はミランダを信じ、地上に向かって着実に一歩ずつ進まなくちゃいけないんだ。
僕が見つめるモニターの中では、アリアナとの接近戦に苦しめられながらもミランダが至近距離用の魔法である中位スキル・亡者の手を用いてアリアナを拘束し、距離を取りつつ闇閃光でアリアナを狙撃しようとしていた。
だけどアリアナはいち早く永久凍土を呼び出してこれを盾とし、闇閃光から逃れる。
そして氷結拳で自分の足元に群がる無数の黒い手を凍り付かせると、凍結した亡者の手を粉々に打ち払って再び体の自由を取り戻した。
こうした攻防が繰り広げられるけど、アリアナから激しい攻撃を受けてミランダのライフは削り取られ、必死に魔法で応戦するために魔力は消耗する。
ミランダは徐々に、だが確実に追い詰められていく。
ライフが半分以下になっているため、ミランダは死神の接吻を使用することが出来るんだけど、その隙を与えないほどアリアナは苛烈にミランダを攻め続けていた。
僕は焦る気持ちを抑えながら必死にペースを守って歩き続けた。
そんな僕の気持ちを慮ってくれたのか、その後は神様もジェネットも口数少なくひたすらに歩き続けた。
ミランダは苦しい戦局にも決して戦意を失うことなく、戦い続けている。
弱気を見せない彼女に僕は敬意を抱かずにはいられなかった。
自分が戦いの矢面に立つ立場になってみて分かる。
不利な戦いの中で強い気持ちを失わずにいることがどれだけ大変なことなのか。
今のミランダを支えているのは誇りと負けん気だろう。
僕にはとても真似できないよ。
ミランダの苦しい戦いを見つめて歯を食いしばりながら、僕は穴の中をひたすらに登り続けた。
少しでも早く。
少しでも上に。
そうして歩き続けること数分。
僕らはやっとのことで地上にある喫茶店の倉庫内に戻ってくることが出来たんだ。
店の中は人払いされているようで、静寂に包まれている。
だけどそこで待っていてくれた数名の懺悔主党の人たちに薬液をかけてもらい、僕とジェネットは人の姿に戻ることが出来た。
神様だけは僕らとは別の薬品をかけてもらい犬の姿に変化すると、僕らを先導して走り出した。
神様の後について僕とジェネットも急いで店を出る。
メイン・システムのモニターを切ると、ミランダの戦うオアシスに向かって僕らは息を切らしながら必死に走り続けた。
ミランダ……ミランダ……今行くからね!
そして街の中をどう走ったのか覚えていないほど必死に走り続け、ようやく前方に清らかな水で満たされたオアシスが見えてきたんだ。
僕らはオアシスサイドのレストランにあるオープンテラスに駆け上がる。
そこは以前に僕とミランダが2人で訪れた場所で、オアシスを一望できるここからならミランダとアリアナの戦いを間近に見ることが出来る。
モニターの中で見た時、テラスは大勢の観客で賑わっていたけれど、2人の不調で戦闘のレベルが低下してしまった時に大半の観客が帰ってしまったようで今は閑散としていた。
僕らはその最前列に駆けつけ、テラスの柵から身を乗り出すようにしてミランダの様子を見つめる。
するとミランダは地面に片膝をついたまま黒鎖杖を地面に突き立て、それを支えにして何とか倒れずにいられる状態だった。
体のあちこちが凍り付き、アリアナの猛攻にさらされたことが容易にうかがえる。
そしてそのライフはもう残り10%を切っていた。
も、もうあと一撃でも直撃を受けたらゲームオーバーだ。
崖っぷちまで追い込まれたミランダの傷つき疲弊した姿に、僕はたまらずに叫び声を上げた。
「ミランダァァァァァァ!」
ようやくミランダの元に駆けつけることが出来た僕だけど、右腕はまだ半分ほどが元の色に戻っただけだった。
オアシスでの戦いはまだ続いていた。
僕とジェネット、そして神様は地下空洞を抜けて機能を取り戻したメイン・システム上のモニターで、彼女らの戦いを見守りながら穴の中を這い進んでいた。
僕は自分がどのくらいの間、地下空洞で双子と戦っていたのか分からなかったけれど、その間もミランダはアリアナのコピーと戦い続けていたんだ。
おそらくはネオ・ウイルスによって不調のミランダと、オリジナルのアリアナからの干渉を受けて力を低下させているアリアナのコピー。
2人の力は拮抗していた。
互いにライフは60%ほど。
決闘戦なので回復アイテムは使用不可。
どっちも引かない戦いだ。
しかしどういうわけか砂漠都市ジェルスレイムの観衆からはブーイングや辛辣なコメントが寄せられている。
【何この凡戦ツマンネ】
【最初はエキサイトしてたのに、途中から急にダレたな】
【本当にこれがランクA同士の一騎打ちかよ。見る気なくすわ】
そうした辛口のコメントが画面上に飛び交うのを見た僕は、神様やジェネットと顔を見合わせて呟きを漏らした。
「な、何で……」
だけどその答えはすぐに分かった。
ミランダもアリアナも本調子でないため、戦闘のレベル自体が下がっていたんだ。
ジェルスレイムで観戦に興じる観衆は皆、先ほどまでのような高レベルの戦闘を望んでいて、ミランダとアリアナの一騎打ちに期待していた分、落胆したんだろう。
それが今の反応となって表れているんだ。
ミランダが抱えている不調のことなんて、見ている人たちは誰も知らない。
事情を知っている僕は悔しくて思わず唇を噛んだ。
画面を見るとミランダも観衆の反応に苛立って唇を噛んでいる。
一方のアリアナは無感情なまま身構えてミランダと対峙していた。
さっきはオリジナルのアリアナが流す涙の影響を受けてコピーの方もポロポロと涙をこぼしていたんだけれど、今は元の無表情に戻っていた。
食い入るようにモニターを見つめる僕の前から神様が声をかけてきた。
「観客の反応はイマイチだが、我々にとっては好都合だぞ。アルフレッド」
「えっ?」
「戦いが膠着状態にあるうちに地上へ出るぞ。アルフレッドはミランダへのネオ・ワクチンの与え方を考えておけ」
そう言うと神様はジェネットを促して再び穴を登り出す。
僕もその後に続いて足早に進みながら地上に出てからのことを考えて続けた。
ミランダは決闘戦の真っ最中だから、僕がノコノコと近付くわけにはいかない。
手助けだとみなされて、違反行為でミランダが失格になっちゃうからね。
そうすると遠目からでもネオ・ワクチンを渡すために、IRリングによる不可視妖精を使うしかない。
それが一番スムーズだろうけど、そもそも僕は本当にネオ・ワクチンを生み出せるんだろうか。
神様の言うことを疑うわけじゃないけど、僕は自分の右腕を見て不安になった。
変色のスピードは思いのほか遅く、まだ全体の4分の1にも至っていない。
「信じるしかないか……自分を」
僕は囁くようにそう呟いた。
そして頭の中でイメージを繰り返す。
この右腕が完全にペールオレンジに染まりきった時、IRリングで同じ色の妖精を呼び出して、それによりミランダが復調する姿を思い浮かべる。
その時、ふいにモニターから聞こえるブーイングが鳴り止んだ。
そして再び大きな歓声が湧いた。
僕らは思わず立ち止まり、モニターを注視する。
そこではアリアナが激しい動きでミランダを殴りつけ始めたんだ。
そ、そんな……アリアナのコピーの動きが急に良くなったぞ。
ちょうどその時、神様のメイン・システムに連絡が入る。
神様はその内容を確認すると僕を振り返った。
「ブレイディからだ。地下空洞での作業が完了して撤収に入るそうだ。アリアナと双子の小動物化も完了して、これから地上に向かうとのことだ。なるほどな」
「な、何がなるほどなんですか?」
僕がそう尋ねると神様は再びオアシスの戦いを映すモニターに目をやった。
「タイミングを考えると、コピーの方の能力が急に復調したのは、アリアナのオリジナルが小動物化したせいだろう」
「小動物化すると人型の時よりも能力値が落ちますから、おそらくアリアナの干渉力も弱まったのでしょうね。アル様。このままではミランダが不利です。地上へ急ぎましょう」
さっきフェレット状態で双子相手に奮戦を見せたジェネットがそう言った。
モニターの中ではアリアナがミランダに接近して、得意の格闘戦で攻め続けている。
あの間合いじゃミランダに分が悪すぎるよ。
ミランダは懸命に後退して距離を取ろうとするけれど、アリアナが距離を詰める速度のほうが遥かに速かった。
ワン・ツーとアリアナの左右の拳がミランダの顎をとらえて左右に揺さぶり、そのままミランダの首に腕を巻きつけたアリアナは鋭い膝蹴りでミランダの腹部を幾度も突き上げる。
メ、メッタ打ちだ。
ミランダのライフが見る見るうちに50%、40%と減っていく。
くっ!
早く……早くミランダの元に駆けつけないと!
ミランダが劣勢に追い込まれるのを目の当たりにして僕は思わず足を速める。
そんな僕の様子を感じ取ったのか、先頭のジェネットが優しい声で言った。
「アル様。どうか焦らず。ミランダとて闇の洞窟を統べるボスとしての矜持があるはず。たとえ体を縛る足枷があろうとも必ず誇りを見せてくれますよ」
「そうだ。アルフレッド。これ以上、足を速めても途中でバテるだけだぞ」
2人の言葉に僕は頷いた。
帰り道は上り坂続きなので、確かに足腰への負担が大きい。
神様の言う通り、焦って足を速めても途中で体力が尽きてしまう。
僕はミランダを信じ、地上に向かって着実に一歩ずつ進まなくちゃいけないんだ。
僕が見つめるモニターの中では、アリアナとの接近戦に苦しめられながらもミランダが至近距離用の魔法である中位スキル・亡者の手を用いてアリアナを拘束し、距離を取りつつ闇閃光でアリアナを狙撃しようとしていた。
だけどアリアナはいち早く永久凍土を呼び出してこれを盾とし、闇閃光から逃れる。
そして氷結拳で自分の足元に群がる無数の黒い手を凍り付かせると、凍結した亡者の手を粉々に打ち払って再び体の自由を取り戻した。
こうした攻防が繰り広げられるけど、アリアナから激しい攻撃を受けてミランダのライフは削り取られ、必死に魔法で応戦するために魔力は消耗する。
ミランダは徐々に、だが確実に追い詰められていく。
ライフが半分以下になっているため、ミランダは死神の接吻を使用することが出来るんだけど、その隙を与えないほどアリアナは苛烈にミランダを攻め続けていた。
僕は焦る気持ちを抑えながら必死にペースを守って歩き続けた。
そんな僕の気持ちを慮ってくれたのか、その後は神様もジェネットも口数少なくひたすらに歩き続けた。
ミランダは苦しい戦局にも決して戦意を失うことなく、戦い続けている。
弱気を見せない彼女に僕は敬意を抱かずにはいられなかった。
自分が戦いの矢面に立つ立場になってみて分かる。
不利な戦いの中で強い気持ちを失わずにいることがどれだけ大変なことなのか。
今のミランダを支えているのは誇りと負けん気だろう。
僕にはとても真似できないよ。
ミランダの苦しい戦いを見つめて歯を食いしばりながら、僕は穴の中をひたすらに登り続けた。
少しでも早く。
少しでも上に。
そうして歩き続けること数分。
僕らはやっとのことで地上にある喫茶店の倉庫内に戻ってくることが出来たんだ。
店の中は人払いされているようで、静寂に包まれている。
だけどそこで待っていてくれた数名の懺悔主党の人たちに薬液をかけてもらい、僕とジェネットは人の姿に戻ることが出来た。
神様だけは僕らとは別の薬品をかけてもらい犬の姿に変化すると、僕らを先導して走り出した。
神様の後について僕とジェネットも急いで店を出る。
メイン・システムのモニターを切ると、ミランダの戦うオアシスに向かって僕らは息を切らしながら必死に走り続けた。
ミランダ……ミランダ……今行くからね!
そして街の中をどう走ったのか覚えていないほど必死に走り続け、ようやく前方に清らかな水で満たされたオアシスが見えてきたんだ。
僕らはオアシスサイドのレストランにあるオープンテラスに駆け上がる。
そこは以前に僕とミランダが2人で訪れた場所で、オアシスを一望できるここからならミランダとアリアナの戦いを間近に見ることが出来る。
モニターの中で見た時、テラスは大勢の観客で賑わっていたけれど、2人の不調で戦闘のレベルが低下してしまった時に大半の観客が帰ってしまったようで今は閑散としていた。
僕らはその最前列に駆けつけ、テラスの柵から身を乗り出すようにしてミランダの様子を見つめる。
するとミランダは地面に片膝をついたまま黒鎖杖を地面に突き立て、それを支えにして何とか倒れずにいられる状態だった。
体のあちこちが凍り付き、アリアナの猛攻にさらされたことが容易にうかがえる。
そしてそのライフはもう残り10%を切っていた。
も、もうあと一撃でも直撃を受けたらゲームオーバーだ。
崖っぷちまで追い込まれたミランダの傷つき疲弊した姿に、僕はたまらずに叫び声を上げた。
「ミランダァァァァァァ!」
ようやくミランダの元に駆けつけることが出来た僕だけど、右腕はまだ半分ほどが元の色に戻っただけだった。
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる