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1.わくわく生活((o(^-^)o))!!

9.お使い、頼まれます!

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しばらくして、店長さんが帰ってきた。大きな荷物は・・・持っていなかった。流石に、元冒険者。アイテムボックスは持っていたらしい。


「ん?ミリオン。今、休憩時間か?」
「いえ、皆さんに休んでいろと言われ、強制的に休まされています。」
「何で、ってそういや、この辺りで強盗未遂事件があったって聞いたが、うちの店がやられたのか?」
「そうですネ。僕は・・・ただ相手を蹴り飛ばして店から追い出そうとしただけなんですけどね。」


そう言うと、呆れた表情をした店長さん。いや、待って!!無謀だとか、そんな事はありませんからね!?


「ミリオンはまだ6歳だろ。いや、見た目年齢はもっと下。そんな事・・・。」
「いえ、強盗犯を倒したの、ミリューなんですよ。」


ホール担当はすかさず、口出す。


「ミリオンが!?・・・全く想像がつかないが・・・。」


でしょうね?でも、神はたいていの事なら、出来ない事はありません。


「寧ろ、パーティ組んでいる人から冒険者を目指した方が良いとか言われていましたよ。・・・瞬殺でしたね。」


店長さんは考え込む。そして・・・。


「じゃあ、明後日、お使いを頼まれてはくれねーか?」
「お使い?いいですけど・・・。」


店長さんはハルさんを呼ぶ。ハルさんが来ると、話は再開される。


「ハル。王都『セレスト』に行って、商工会本部に寄って、プレアデス収穫祭の許可証をもらってきてくんねーか?俺は、王都までは中々行く機会が取れないからよ。」
「いいですよ?・・・ミリューとお使い♪楽しみだな♪」


『王都『セレスト』・・・兄?でしたか?兄と会わなければ良いのですけど・・・。』
『あー。よく城下町を散策しているとありましたね。何か、気まずいんですか?』
『一体、どんな顔をして会えばいいのですか?』
『普通で良いのでは?』


オリオン君が不安な事を言います。でも、それを人はフラグと言う。自分で、フラグを立ててもそれは、自業自得ですよ?


そして・・・。


王都『セレスト』に行く日が来たのでした。
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