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第五話 身体の在処
「身体の場所に、心当たりはあるのか?」
単刀直入にファンケルが尋ねたのは、その三日後の昼間の、ダルキアン家の客間。
人身売買組織の問題が片付き、その礼としてまどかの胴体の捜索に協力することになったのだ。
「とりあえず、綺麗な場所にあると思うんですよね」
「綺麗な場所」
「私、潔癖症なので。汚い場所にはないかと」
「綺麗な場所な…」
まどかの返答にファンケルは困ったような声を漏らす。
「それでいて人目につかない場所…」
ガーベラも腕を組んで悩んだ。
未だ騒ぎになっていないってことは、そういうことなんだろうし。
「うーん」
「該当箇所が多すぎる気がするな。抽象的すぎる」
「そうですかねえ」
まどかはテーブルの上でのんびり言っているが、ガーベラは「いや、抽象的すぎるよ」と思った。不意にファンケルが立ち上がる。
「ひとまず、探しに行ってみるか」
「え? どこにですか?」
「地道に探す。憲兵隊は足を使ってなんぼだ」
ソファの背もたれにかけていた上着を手に言ったファンケルに、まどかがふよりと浮かんで、
「さすがこの世界の警察。格好良いですねえ」
と賛辞を送った。
そんなわけで、馬車で街を片っ端から探し回ったが、結果は思わしくない。
ふとファンケルが「試しに行ってみたいところがある」と口にしたため、馬車で移動中だ。
「そういえば、君はミュンヘル殿下のことはもういいのか?」
向かいに座ったファンケルの問いかけに、ガーベラは一瞬悩んで、そのまま言うことにした。
「あ、…はい。
実は、嘘を吐きました」
「え?」
「傷心でって、やつ。
それは傷つきましたけど、なんか、もういいやってなっちゃったんです。
そんな人に嫁ぎたくない、って。
…薄情、ですよね」
自嘲したガーベラに、ファンケルは笑みを浮かべた。優しい表情だ。
「そんなことはない。
君がされたことを思えば、そう考えて当然だ」
そう、彼は当たり前に言ってくれる。
「むしろ良かったよ」
「よかった?」
「君がいつまでもミュンヘル殿下のことを引きずっていたら、腹が立つじゃないか。
いじめる奴が得をする社会なんて、ろくなもんじゃない」
そうわずかに声に怒りをにじませて言い、ファンケルはガーベラを真っ直ぐ見つめて柔らかく笑う。
「だから、君はもう悲しまなくていい。
それを君に許していい」
可哀想な令嬢だと、新聞には載せられた。慰めの手紙も沢山来た。
パーティーへの招待状も。
でもそれは本当に、心からガーベラのことを心配してのものじゃない。
ガーベラの失恋話を面白おかしく聞きたいという、ただの興味。好奇心。
でも、悲しんでいないのはおかしいから、悲しまないのはおかしいから、自分は可哀想な令嬢でいなければいけないのだと思っていた。
なのに、ファンケルだけが言う。そんな風にならなくていいと。
どうして、この人にはわかってしまうんだろう。
「私、ファンケルさんみたいな人を好きになればよかった」
そう本心から思ってふわりと顔をほころばせる。
それにファンケルは息を呑んで、そのままわずかに硬直すると、
「参ったな」
そう零して、口元を覆う。
「君は、もう少し警戒心を持ったほうがいい」
「え」
「仮にも密室に二人きりなんだ。ほら」
言うなり、ファンケルは立ち上がってガーベラの顔の横に手を突いて覆い被さる。
「緊張しないか?」
「え、あ」
至近距離にある整った精悍な顔に、心拍数が上がる。
「ファンケル、さん」
うわずった声が漏れた。顔が熱い。だが、
「呼ばれて飛び出てジャジャンジャーン!」
頭上に突如出現して謎の言葉を発した生首に、ガーベラは心臓が止まるかと思ったしファンケルは息を止めた後、そのままがくん、と肩を落とした。
「二人きりじゃありませーん。まどかさんがいまーす」
「そう、だったね」
「忘れてましたね。ひどいですガーベラ」
「ごめんごめん」
あまり拗ねた様子もなく言うまどかに、ガーベラはひとまず謝る。
「…呼んでない」
ぼそっと、呟いたファンケルの表情は憮然としている。
「おや、恨めしげな声ですねえ王立憲兵隊隊長殿?
男の嫉妬は見苦しいですよ」
宙を泳ぎながらくすくす笑うまどかの髪が揺れる。
「うるさい」
ファンケルはそれを忌々しそうに見やって吐き捨てた。
嫉妬? って、なんの嫉妬だろう?
そうガーベラが首をかしげた矢先、馬車が停まる。
「とにかく、君の身体を探しに行くんだ」
「ここは…」
「オスマン城だ」
馬車の扉を開けたファンケルの肩越し、見えた王城にガーベラは驚きで倒れそうになった。
オスマン城書庫。ここは王族の関係者ならば立ち入り可能な区域だ。
しかし、国王に進言が許されており、王城に立ち入り出来るって、ファンケルはどれだけ高位の貴族なんだ、とガーベラは不安になってきた。
そんな人を連れ回していいんだろうか。
そう悩みながら怪しまれないように本を手に取りながら、書庫の中を歩き回る。
だがやはり、まどかの胴体はない。
ため息を吐いて、魔術の本に手を伸ばしページを開く。
「なにを読んでいるんだ?」
不意に影が差して、顔を上げるとファンケルが隣に立っていた。
「まどかさんの体質のこと、どこかの書物に載っていないかなって。
なにかわかれば、胴体を探す手がかりになるかも」
「君は」
驚いたように息を呑んで、それから参ったように笑ったファンケルがすっと手を持ち上げる。ガーベラの髪に触れ、慈しむようなまなざしで見つめる。
「本当に、他人のためにどこまでもひたむきになるな」
その言葉と手つきに、心臓がどくんと音を立てた。
だが、
「ジュベール王子の暗殺の手はずは整っているな?」
不意に聞こえてきた話し声に、ガーベラは息を呑んだ。
ファンケルがすぐに「し」と人差し指を口に当てて息を潜める。
「今のミュンヘル王太子の状態はうってつけですからな。
頭の回るほかの王太子に代わられては困る。
なんのためにミスティア男爵令嬢を近づけたと思っているのか」
「それって、まさか最初からミュンヘル殿下を傀儡にするため…っ」
思わず声を出してしまったガーベラの身体を、ファンケルが抱き寄せて口を塞ぐ。
「馬鹿。声を出すな」
そう小声で耳元で言われて、我に返った。
許せなかったのだ。
たとえ籠絡されたのはミュンヘルだとしても、それが最初から仕組まれていたことならば。
「誰かいるのか?」
ガーベラの声が聞こえたのか、話し声の主が声を張り上げる。
棚の奥で、二人は身を寄せ合って息を殺している。
ファンケルの心臓の音が速い。そういえば、男性に抱き寄せられるなんて初めてだ。
身体の大きさが、あまりに自分と違いすぎて、落ち着かない。
ミュンヘルはそんなに自分と差がなかったように思ったのに。
「…気のせいか」
男が小さく呟いたのを聞いて、ガーベラがほっと安堵の息を吐いた矢先だ。
頭上に浮かんできた黒い羽根の球体の男の使い魔が、キキーッと声を上げた。
「なるほど。ここか」
足音が近づいてくる。ややあって姿を見せたのは、恰幅の良い60代ほどの男性だ。
「おやおや、誰かと思えばファンケル・アイバーン殿。
なぜこんなところに?」
「いやあ、お久しぶりです。
ジェスター大臣。
恋人とのデートで来たんですがね、…まさかあんな話を聞いてしまうとは」
ガーベラを背後に庇って不敵に返したファンケルに、ジェスターはにやりと笑う。
「おや、恋人とは、微笑ましい。
ですが、その蜜月もここまでですな。
あなたには、恋人ごと消えて──」
「悪い子は、しまっちゃえ」
「は?」
ぼそっと呟いたガーベラに、ジェスターが怪訝な顔をする。
「なにが言いたいのかな? お嬢さ──」
「は~い、異世の魑魅魍魎の餌コースでーす」
瞬間、ジェスターの頭上に出現したまどかが髪を踊らせて笑った。
ジュベール王子の暗殺を企むジェスター大臣は、異世送りの後、すっかり精神錯乱状態になった後で戻された。
彼の屋敷から暗殺を企む証拠や毒物が発見されたからだ。
もちろん捜査したのはファンケル率いる王立憲兵隊である。
王族の暗殺未遂。極刑は免れないだろうとファンケルが言っていた。
その報告をしに来たファンケルとガーベラがいるダルキアン伯爵家の応接間で、まどかは宙に浮かびながらこう言った。
「私の身体の在処がわかりました」
単刀直入にファンケルが尋ねたのは、その三日後の昼間の、ダルキアン家の客間。
人身売買組織の問題が片付き、その礼としてまどかの胴体の捜索に協力することになったのだ。
「とりあえず、綺麗な場所にあると思うんですよね」
「綺麗な場所」
「私、潔癖症なので。汚い場所にはないかと」
「綺麗な場所な…」
まどかの返答にファンケルは困ったような声を漏らす。
「それでいて人目につかない場所…」
ガーベラも腕を組んで悩んだ。
未だ騒ぎになっていないってことは、そういうことなんだろうし。
「うーん」
「該当箇所が多すぎる気がするな。抽象的すぎる」
「そうですかねえ」
まどかはテーブルの上でのんびり言っているが、ガーベラは「いや、抽象的すぎるよ」と思った。不意にファンケルが立ち上がる。
「ひとまず、探しに行ってみるか」
「え? どこにですか?」
「地道に探す。憲兵隊は足を使ってなんぼだ」
ソファの背もたれにかけていた上着を手に言ったファンケルに、まどかがふよりと浮かんで、
「さすがこの世界の警察。格好良いですねえ」
と賛辞を送った。
そんなわけで、馬車で街を片っ端から探し回ったが、結果は思わしくない。
ふとファンケルが「試しに行ってみたいところがある」と口にしたため、馬車で移動中だ。
「そういえば、君はミュンヘル殿下のことはもういいのか?」
向かいに座ったファンケルの問いかけに、ガーベラは一瞬悩んで、そのまま言うことにした。
「あ、…はい。
実は、嘘を吐きました」
「え?」
「傷心でって、やつ。
それは傷つきましたけど、なんか、もういいやってなっちゃったんです。
そんな人に嫁ぎたくない、って。
…薄情、ですよね」
自嘲したガーベラに、ファンケルは笑みを浮かべた。優しい表情だ。
「そんなことはない。
君がされたことを思えば、そう考えて当然だ」
そう、彼は当たり前に言ってくれる。
「むしろ良かったよ」
「よかった?」
「君がいつまでもミュンヘル殿下のことを引きずっていたら、腹が立つじゃないか。
いじめる奴が得をする社会なんて、ろくなもんじゃない」
そうわずかに声に怒りをにじませて言い、ファンケルはガーベラを真っ直ぐ見つめて柔らかく笑う。
「だから、君はもう悲しまなくていい。
それを君に許していい」
可哀想な令嬢だと、新聞には載せられた。慰めの手紙も沢山来た。
パーティーへの招待状も。
でもそれは本当に、心からガーベラのことを心配してのものじゃない。
ガーベラの失恋話を面白おかしく聞きたいという、ただの興味。好奇心。
でも、悲しんでいないのはおかしいから、悲しまないのはおかしいから、自分は可哀想な令嬢でいなければいけないのだと思っていた。
なのに、ファンケルだけが言う。そんな風にならなくていいと。
どうして、この人にはわかってしまうんだろう。
「私、ファンケルさんみたいな人を好きになればよかった」
そう本心から思ってふわりと顔をほころばせる。
それにファンケルは息を呑んで、そのままわずかに硬直すると、
「参ったな」
そう零して、口元を覆う。
「君は、もう少し警戒心を持ったほうがいい」
「え」
「仮にも密室に二人きりなんだ。ほら」
言うなり、ファンケルは立ち上がってガーベラの顔の横に手を突いて覆い被さる。
「緊張しないか?」
「え、あ」
至近距離にある整った精悍な顔に、心拍数が上がる。
「ファンケル、さん」
うわずった声が漏れた。顔が熱い。だが、
「呼ばれて飛び出てジャジャンジャーン!」
頭上に突如出現して謎の言葉を発した生首に、ガーベラは心臓が止まるかと思ったしファンケルは息を止めた後、そのままがくん、と肩を落とした。
「二人きりじゃありませーん。まどかさんがいまーす」
「そう、だったね」
「忘れてましたね。ひどいですガーベラ」
「ごめんごめん」
あまり拗ねた様子もなく言うまどかに、ガーベラはひとまず謝る。
「…呼んでない」
ぼそっと、呟いたファンケルの表情は憮然としている。
「おや、恨めしげな声ですねえ王立憲兵隊隊長殿?
男の嫉妬は見苦しいですよ」
宙を泳ぎながらくすくす笑うまどかの髪が揺れる。
「うるさい」
ファンケルはそれを忌々しそうに見やって吐き捨てた。
嫉妬? って、なんの嫉妬だろう?
そうガーベラが首をかしげた矢先、馬車が停まる。
「とにかく、君の身体を探しに行くんだ」
「ここは…」
「オスマン城だ」
馬車の扉を開けたファンケルの肩越し、見えた王城にガーベラは驚きで倒れそうになった。
オスマン城書庫。ここは王族の関係者ならば立ち入り可能な区域だ。
しかし、国王に進言が許されており、王城に立ち入り出来るって、ファンケルはどれだけ高位の貴族なんだ、とガーベラは不安になってきた。
そんな人を連れ回していいんだろうか。
そう悩みながら怪しまれないように本を手に取りながら、書庫の中を歩き回る。
だがやはり、まどかの胴体はない。
ため息を吐いて、魔術の本に手を伸ばしページを開く。
「なにを読んでいるんだ?」
不意に影が差して、顔を上げるとファンケルが隣に立っていた。
「まどかさんの体質のこと、どこかの書物に載っていないかなって。
なにかわかれば、胴体を探す手がかりになるかも」
「君は」
驚いたように息を呑んで、それから参ったように笑ったファンケルがすっと手を持ち上げる。ガーベラの髪に触れ、慈しむようなまなざしで見つめる。
「本当に、他人のためにどこまでもひたむきになるな」
その言葉と手つきに、心臓がどくんと音を立てた。
だが、
「ジュベール王子の暗殺の手はずは整っているな?」
不意に聞こえてきた話し声に、ガーベラは息を呑んだ。
ファンケルがすぐに「し」と人差し指を口に当てて息を潜める。
「今のミュンヘル王太子の状態はうってつけですからな。
頭の回るほかの王太子に代わられては困る。
なんのためにミスティア男爵令嬢を近づけたと思っているのか」
「それって、まさか最初からミュンヘル殿下を傀儡にするため…っ」
思わず声を出してしまったガーベラの身体を、ファンケルが抱き寄せて口を塞ぐ。
「馬鹿。声を出すな」
そう小声で耳元で言われて、我に返った。
許せなかったのだ。
たとえ籠絡されたのはミュンヘルだとしても、それが最初から仕組まれていたことならば。
「誰かいるのか?」
ガーベラの声が聞こえたのか、話し声の主が声を張り上げる。
棚の奥で、二人は身を寄せ合って息を殺している。
ファンケルの心臓の音が速い。そういえば、男性に抱き寄せられるなんて初めてだ。
身体の大きさが、あまりに自分と違いすぎて、落ち着かない。
ミュンヘルはそんなに自分と差がなかったように思ったのに。
「…気のせいか」
男が小さく呟いたのを聞いて、ガーベラがほっと安堵の息を吐いた矢先だ。
頭上に浮かんできた黒い羽根の球体の男の使い魔が、キキーッと声を上げた。
「なるほど。ここか」
足音が近づいてくる。ややあって姿を見せたのは、恰幅の良い60代ほどの男性だ。
「おやおや、誰かと思えばファンケル・アイバーン殿。
なぜこんなところに?」
「いやあ、お久しぶりです。
ジェスター大臣。
恋人とのデートで来たんですがね、…まさかあんな話を聞いてしまうとは」
ガーベラを背後に庇って不敵に返したファンケルに、ジェスターはにやりと笑う。
「おや、恋人とは、微笑ましい。
ですが、その蜜月もここまでですな。
あなたには、恋人ごと消えて──」
「悪い子は、しまっちゃえ」
「は?」
ぼそっと呟いたガーベラに、ジェスターが怪訝な顔をする。
「なにが言いたいのかな? お嬢さ──」
「は~い、異世の魑魅魍魎の餌コースでーす」
瞬間、ジェスターの頭上に出現したまどかが髪を踊らせて笑った。
ジュベール王子の暗殺を企むジェスター大臣は、異世送りの後、すっかり精神錯乱状態になった後で戻された。
彼の屋敷から暗殺を企む証拠や毒物が発見されたからだ。
もちろん捜査したのはファンケル率いる王立憲兵隊である。
王族の暗殺未遂。極刑は免れないだろうとファンケルが言っていた。
その報告をしに来たファンケルとガーベラがいるダルキアン伯爵家の応接間で、まどかは宙に浮かびながらこう言った。
「私の身体の在処がわかりました」
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