【完結保証】超能力者学園の転入生は生徒会長を溺愛する

兔世夜美(トヨヤミ)

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第一章 鬼様に免罪符

第三話 trick and treat

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 吾妻の転校から四日目。
 相変わらず一組に吾妻の姿はない。
 本気で図太いな、と夕も岩永も思う。
 家が遠いならまだしも、寮で、すぐそこの距離なのに。
「白倉」
 教室の扉を見ると、担任が廊下に立っていた。
 名簿で扉を軽く叩いて、白倉を呼ぶ。
 白倉はなんだろうと席を立って、担任の元に行く。
 夕も岩永も気になって、席を立つと後を追った。
「HR欠席でええから、吾妻を寮まで迎えに行け」
「え? やだ!」
 担任の頼みを超高速で断った白倉に、教室の中にいた九生が「うわ言いよった」という顔をする。
 担任はため息を吐いて、白倉の形のいい頭を名簿で叩く。
「お前、自分の不始末忘れたか? ん?
 会長自らの違反。ん?」
「……すみません、今のは条件反射です」
「なら迎え行ってこい」
「……来ないのは吾妻の責任です」
 白倉は反論も弱いが、表情は露骨に「いやだ迎えなんか行きたくないなんであいつのために」と語っている。
「なら寮を出る時に部屋を覗いて引っ張ってくるくらいはせぇ」
「んなこと言われても」
「お前、寮出る時、一回でも吾妻を誘ったことあるか?」
「…………………………………」
 無言の肯定だ。
 今回は白倉にしてはひどく珍しい無精で、だからこそ吾妻への嫌悪が強いことを物語るが、嘘はつけない。それが白倉だ。
「迎えに行け。ええな」
「……ハイ」
「よし」
 死んだ魚のような目で頷き、白倉はゆらーりと幽霊のような足取りで教室を出ていった。
 夕と岩永は顔を見合わせ、追おうとしたが、担任が名簿で道を塞ぐ。
「お前らは、HR。さぼんなや」
「………」
「はい……」
 夕はあからさまに不満そうに、岩永はしかたないという顔で頷いた。



 時刻を見ると、既に九時だった。

(連続二日…休みだね)

 と胸中でぼやいて、寝台に両手をつき、シミのない天井を見上げた。
 吾妻の部屋は随分豪華だ。
 寝台はキングサイズの、柔らかさはこれ以上があるのかと疑うほど。
 天蓋はないが、望めばつけてくれると聞いて「マジか」と思った。
 ランクの高い生徒ならば、希望次第で部屋に様々なものをおける。それも、生徒の負担なしに。
 吾妻のランクの場合、パソコンが希望なら三台までなら用意してもらえるし、テレビも50インチの大型テレビが既にある。
 冷蔵庫も、洗濯機も置いてある。つまり、宛われたのは一部屋ではない。
 寝室と、ダイニング、望めば調理の出来るキッチンに書斎に個人風呂。
 最初来た時は、流石の吾妻も口が開いたままになった。

(え? ここどこのマンション? 家賃は?)

 と半分混乱したのに、案内した岩永というクラスメイトは、
「現在のランクを維持する限り、無料やで、全部」
 と普通の顔でのたまった。
 流石、国内唯一の超能力者育成学園。規模が違う。

 しかし、現在の悩みはそれではない。
 転校前日に出会った白倉。
 あんな美しく、強い人が世界にはいるのだと心を奪われた。
 気づけば目が追う。
 一目惚れなんてしたことなかった。勝手がわからない。
 自分はなにもしなくても女から寄ってくる。それだけの見目と才能があった。
 けど、白倉はそれじゃ手に入らない。
 もし白倉が自分に友好的だったとしても、恋仲になるならば自分が頑張らなければ不可能だろう。いや頑張っても不可能かもしれない。
 なのに、初対面で険悪になってしまった。
 どうしたら仲良くしてくれるんだろう。
 あの岩永や、夕という生徒に向けるみたいな笑顔、見せてくれるんだろう。
 頭の中はそれ一色。
 学校に行かないのは、彼が自分に冷たいから。
 好きなら好きだと表せばいいと思った。
 他の方法を知らないから。
 そうしたら、露骨に嫌われて、さすがの自分もそれを見に学校に行く気力など続かない。
 突破口があるなら知りたい。
「ついこの口が…」
 自分の口を押さえて、呟く。
 気づくといらないことを口走っている。
 彼を前にすると落ち着こう、冷静になろうと誓ったことなど忘れて暴走する。
 彼が自分の前にいるだけで、瞳に映るだけで嬉しい。
 声が聞けるだけで天国だ。
 そんな恋を、こんなに制御不能な恋をしたことがなかった。
「吾妻!」
 チャイムもなしに、扉が開いた。
 部屋の玄関からだ。しかも、それは今、思い悩んでいた人の声。
 聞き間違えるはずがない。すごい勢いで振り返った吾妻は、寝台から立ち上がろうとして、「落ち着け」と呟く。
 いつもみたいに行ったらまた砕け散る。落ち着こう。
 深呼吸して、笑って、よし。
「吾妻、返事!」
 かなりの不機嫌声で寝室の扉を開けた白倉は、やっぱり今日も美しかった。
「あ、白倉! 今日もお肌ツルツルだね!」
「……は?」
 白倉が思いきり、「なんだこいつ…」という顔で数歩さがった。
 吾妻は我に返る。

 あ、また砕け散った…! 僕のアホ!

 と内心、自分を激しく罵ったが、顔には悲しいかな出ない。
 にこやかに微笑んで、「白倉はいつ見ても美人だねって」と言う。
「あ、化粧水なに使ってる?」
 胸中で「なに聞いてるアホっ!」と思っているが、やっぱり顔には出ない。
「んなもん使うか。精々洗顔フォーム使うくらいで」
「どこの会社の製品!?」
「………」
 勢いよく寝台から立ち上がって鼻息荒く聞いたら、白倉が露骨に引いた。
 その反応を見て、吾妻は内心泣きたい。落ち着こうと思っているのになんでこうなるんだろう。
「……知りたいなら、朝起きて食堂で飯食え」
「……いいの!?」
 絶対気持ち悪がった表情で罵られると思っただけに、白倉の落ち着いた反応に、吾妻はびっくりした。
「お前が真面目に学校来るならいいわ。そんくらい。
 そうやって普通に目にして知ってくなら文句言わん。
 変な聞き方するから嫌なんだよ」
「………………………!」
 初めて見た白倉の友好的(?)な反応に、吾妻は激しい胸のときめきと喜びを味わう。
「…おい、なんで顔赤いねん」
「……あ、うん、えー、惚れ直した!」
 胸の衝動のままに微笑んで伝えたら、白倉はやっぱり引いた。
 がーん、とショックを受ける吾妻を見て、視線を逸らしたあと、ため息。
「ま、それがお前のデフォルトと思えばいいか」
「へ?」
「『白倉大好きー』が、デフォルトのヤツと思えばいいんだな。よし」
「……」
 白倉は一人でぶつぶつ呟いてなにかに納得したのか、大きく頷くと、吾妻の前に歩いてきて、手を出す。
「ほら、行くぞ、吾妻」
 自分の前に差し出された白い手の平は、間違いなく自分を待っている。
 その感動に、吾妻の頭はパンクした。
「白倉っ――――ほんとに好きー!!!」
 力一杯その身体を抱きしめて愛を叫んだら、心底苦しがられた。



「お、重役出勤やな。なにしとったん?」
 教室の入り口で自分と白倉を出迎えたのは、岩永だった。
 しかし、吾妻が視線を動かすと、教室内の机の上に座って、自分と白倉を見張っている生徒が二人。
 片方は白倉のルームメイトだと名乗った九生という男だ。
 やっぱり、敵だ。
「吾妻に手こずった」
「いや、そんなんわかっとるし」
「なら聞くな」
 二人の気心知れた掛け合いを聞いて、吾妻はふと思い至る。
 白倉も普通ならいいって言った。
「なあ、岩永と白倉って仲良いね」
 口にしてすぐ、内心ばくばくだ。「これで言い方あってた?」と思い、万一違っていたら、と嫌な汗が出る。
「…ああ、普通に仲いいな?
 一応ここ初等部からエスカレーターやから。
 幼馴染みみたいなもん」
「うん」
 吾妻の動揺とは裏腹に、岩永と白倉は普通に答えた。大丈夫だったらしい。ホッとする。
「て、ことはみんな大抵そんなもん?」
「あー、そうやな。まあたいていは」
「ただ、たまに退学したり転校生が来たり…お前みたいな。
 あと、全校生徒多いから、親しくなるんは一部だけど」
 白倉の口から自分のことが出て、それだけで嬉しくなった。
 自然に笑ってしまい、白倉の手を掴んでぶんぶん、痛くない程度に上下に振る。
「ん? なに?」
「え? ううん。なんでも」
 ぱっと手を離して言うと、白倉はいぶかしげな顔はしたが特に追求しなかった。
「世間話はそんくらいにして、はよ教室入りんしゃい」
 初めて白倉とまともな会話のキャッチボールが出来たことに舞い上がっていて、気づかなかった。
 見ると、岩永の背後にあの九生の姿。
「次の先生来るぜ。吾妻も」
「ああ。ありがとう」
「そうだな」
 白倉や岩永はなんの疑問も持たず、教室の中に入って自分の席に向かう。
 二人を追った九生の視線が、唐突に自分を向く。
 にやり、と笑った顔は、見たことがないくらいの悪人面だった。



 九生は敵だ。あいつは倒さないとやばい。
 そう心に誓った日の放課後だ。
 さぼった分、いろいろ雑務を押しつけられて、くたくたで教室を出る。
 白倉はもう帰ったはずだ。
「お疲れさんやの」
 独特の訛りは、どこの方言と特定できない。
 意図的にあらゆる地方の訛を混ぜた口調は、一人しかいない。
 吾妻は警戒して振り返る。
 背後の、今自分が出てきた教室の壁に背を預けて、腕を組んで微笑む姿。
 九生。
「なに」
 返す声も、我ながら硬い。
「そう警戒しなさんな」
 九生は楽しそうに笑って、「忠告するだけじゃ」と物騒なことを言う。
「お前さん、白倉に深入りすると、天罰くだるぜよ」
「……くだって欲しいもんだね。僕はかまわない」
「へぇ」
 吾妻の返答に、九生はわざとらしい感心の声。おそらく吾妻の回答などわかりきっていた。
 背を、壁から離してすたすたと吾妻の前に歩いてくる。
 吾妻は思わず、背後に下がった。
 気圧された気がして、足を意識的に止めたが、気づけば壁が自分のすぐ後ろにある。

「どんなんでも?」

 自分を下から見上げて、問うた九生の声は低かった。
 悪魔みたいに。
 九生の手が自分に向かって伸びる。下がる場所はもうない。
 自分の首に触れる直前、何故か意識が沈む感覚がした。
 視界が真っ暗になる。
 それは一瞬で、気づくと自分の片手を掴む感触。九生だと思ったが、どうしてか視界は自分の腕を掴む腕しか映さない。他の場所が見えない。悪夢みたいに。
 自分の手を離さない腕から炎がのぼって、自分に襲いかかった。
 熱い気がする。悲鳴が漏れそうになって反射的に、相手に力を発動した。
 自分に向かっていた炎が、自分を捉える腕に向かう。
 視界が切り替わった。自分の眼前が映る。自分の前に立っている人が。
 自分より小さな身長の男。
 でも、顔を上げた彼は、九生じゃない。

「ひどい吾妻。俺を焼くの?」

 自分を見上げて、微笑んだのは、白倉だ。
 なんでここに。ここにいるのは九生じゃ。それよりなんで白倉が炎を。
 いろいろな疑念が一度に浮かぶ中、どうにか炎を制御して、白倉を包む前に消す。
 激しい動悸と、呼吸。耳の奥までうるさい。
「し、らくら…だいじょ…」
 大丈夫かと聞こうと白倉を見て、吾妻は言葉を失った。
 そこに立って、自分を見上げて嫌な笑みを浮かべるのは、九生だ。
 白倉はどこにもいない。
「ほら見ぃ」
 九生の声が聞こえた。
 九生の能力は、夕との対戦でははっきりわからなかった。
 多分、光系統の力だろうと当たりを付けた。
 全部違う。
 今のは、

「全部、はずれじゃ」

 彼は自分から離れて歩き出した。白髪が後ろで一本に結われている。
 尻尾みたいに揺らして、背中が遠くなる。
「お前さんは、俺には勝てんよ」
 予言じみた言葉。畏怖を抱く能力。
 吾妻はその場に立ち尽くして、自分の手を掴んだ。
 さっき、九生が掴んで「いたはず」の腕。実際はどうなのかわからない。
「だけど、倒す」
 掠れた声で誓った。それが聞こえたのか、九生はもう一度振り返って「ふーん」と言った。
 意味深に。

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