【完結保証】超能力者学園の転入生は生徒会長を溺愛する

兔世夜美(トヨヤミ)

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第四章 PHANTOM OF CRY

第五話 悲劇の魔王

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 寝台に横たわって、天井を見上げた。
 わからない。
 傍のテーブルの上には、勝手に持ち出した資料。
 そして、岩永と村崎の写真の入ったパスケース。

「生理的に…」

 嫌われている、と心底辛そうにしていた岩永。
 なら、この写真はなに?
 どこからどう見ても、お互いを愛しく思い合った笑顔。
 本当は岩永の言葉は嘘だった?
 別れたから?
 でも、なら村崎はあの時なにを調べていた?
 NOA壊滅事件じゃないのか?
 あれは、岩永が原因じゃないのか?
 そうなら、辻褄があわない。決定的なずれがある。
 寝台から勢いよく起きあがった。
 そのタイミングで部屋のインターフォンが鳴らされた。
 吾妻は慌てて資料を寝台の下に隠すと、玄関に向かう。
 扉を開けて、驚いた。
 微かに、胸は悦んだ。
 白倉がいた。思い詰めたような、顔で。
「…ちょっと、いい?」
 控えめに、けれど必死に聞くから、頷いた。
 部屋の中に招くと、白倉は俯き加減に入ってくる。
 ソファを勧めると、一瞬躊躇うように吾妻を見上げた。
 安心させるように肩を優しく叩くと、安心したように息を吐き、座る。
「ええと、なんか」
「いいから」
 飲み物を出そうと思ったが、白倉は辞退した。
 吾妻を見上げて、軽く笑う。からかうように。
「お前の部屋にそんなもんないだろ」
「…あ」
 それもそうだ。カップなどは元々常備されていたが茶葉などはない。
 吾妻は苦笑して、向かいの椅子に腰掛けた。
 からかうような白倉の顔に確実にかかった陰が、気になってしかたない。
「…なに?」
 用件を伺った吾妻に、白倉は俯き、ぽつりと言った。
「用事がなきゃ、来ちゃ駄目か?」
「…そんなことはない」
 吾妻の声が掠れる。しまったと思った。
「そんなつもりじじゃない。ごめん。
 だけど、ここずっと」
「避けてたのはお前もだろ」
 俯いたままの白倉の声はどこか怒っていた。
 吾妻は両手を足の上で握りしめて、息を少し詰めて吐く。
「…うん、ごめん」
「なんで」
「…負けた。白倉の期待は、裏切った」
「お前が負けることなんかわかってた」
 俯いたままの白倉の顔。綺麗な瞳が前髪に隠れて見えない。
 不思議なほど、吾妻の中には怒りが芽生えなかった。
「なら、どうして、キスしてくれた?」
 とても静かで柔らかい、慈しんだ声音で問われたことに驚き、白倉が顔を上げる。
 驚きと不安に揺れた翡翠の瞳が自分を映す。
「…僕のこと、信じてくれた?
 僕は、ただ嬉しかった。
 白倉が僕に勝って欲しいって言ってくれた。
 負けると思ってたとしても、僕に会いに来てくれた…。
 うれしかった」
「………」
 白倉は信じられないように瞳を見開き、何度も瞬きした。
 その瞳から、静かに涙が零れる。
「……って」
「うん」
「…お前の傍に、…お前に傍に、いてほしくて。
 ああしたら、切れそうな糸が切れないかもしれんって、繋ぎたくて。
 …手を伸ばせば、届く場所で」
 白倉の手が震えながら、伸ばされる。少し距離のある椅子に座った吾妻には届かない。
 吾妻は立ち上がって、微笑んで傍に立った。
 その腕に、白倉の手が触れる。
「…お前に、笑って、傍に、いて」
 欲しかった。そう涙に震えた声で綴る白倉を、そっと抱きしめた。
 壊さないように、優しく、優しく抱きしめた。
 白倉はすがるように背中に手を回して、しがみついてきた。
「…」
 白倉の小さな、嗚咽が響く。
 聞けない。
 知りたいのは、あの事件。
 自分と白倉を離すきっかけ。
 岩永と村崎のこと。
 でも、白倉になんて聞けって言うんだ。
「ごめんな」
「…なんで?」
 謝るんだ、と白倉は吾妻を責めた。謝って欲しくなどないと。
 暴いてごめん。お前達が知られたくない過去を、暴こうとしている。
 ごめん。
 腕をそっと緩める。涙に濡れた瞳が自分を見上げている。

 ああ、初めて出会ったあの時、キミは泣きながら微笑んで、こんな風に見上げてきて。
 俺の、右目に触れた。

 白倉に手を伸ばして、頬を包む。
 そっと顔を近づけ、傾けると、白倉はゆっくりと濡れた瞳を伏せた。
 重ねた唇。離して、もう一度触れた。
 白倉の包帯に巻かれた手を掴んで、自分の右目に当てる。
 白倉は不思議そうに自分を見つめて、微笑んだ。

 あの日のように。泣きながら、俺に笑った。



 図書室の書庫の鍵は、滅多なことでは貸し出し許可が下りないという。
 なら村崎はどうやって開けたのだろう。
 超能力では、NOAの建物は破壊出来ない。
 自分も覚えがあるからわかる。
 廊下で流河と対峙した時、自分の業火ですら、壁は全く傷付かなかった。
 コンピューター室で、手当たり次第検索する。
 引っかからないとは思っていたが、見事に一件もない。
 世間でも、一時的に騒がれただけで、データは消去されている?
 机の上に散らばった資料はさっぱり意味がわからないが、村崎が持っていたなら、関わりのある資料だ。
 明かりを点けずに没頭していたが、不意に照明がつく。目が眩んで、左目を手で庇った。
「…なにしとるんや?」
 低い声。吾妻は弾かれたように立ち上がる。
 村崎がそこにいた。険しい顔で。
 おそらく、吾妻のしていることを察して、ここに来たのだ。
 あのあと、己が片付けずに置いていってしまった資料の有無に気づけば、すぐに察しが付くだろう。
 希望すれば部屋にパソコンは用意してもらえるが、このタイミングで希望すると疑われる。吾妻の部屋には本人が希望しなかったため、パソコンがまだない。
 警戒して自分を睨む吾妻を見て、村崎は近寄ってきた。
 傍に積んであった本を一つ手に取り、それから吾妻の肩をきつく掴んだ。
「…っ」
 かなり力がある。自分以上に。
 容赦なく肩を握られ、痛みに呻いた。
「…これ以上、踏み荒らすな」
 村崎の忠告は、低く、重苦しくて、その中に響く感情に吾妻は村崎の顔を見つめた。
 ひどく、切ない痛みだ。声の中に隠れた心。
「…これ以上、引っかき回さんでくれ」
 悲痛としか言いようがない村崎の表情。
 吾妻は驚いて、乾いた感じのする喉から声を絞り出す。
「岩永…のこと?」
 問いかけた瞬間、村崎の瞳が泣きそうに揺れた。
 思い切り突き飛ばされる。背後のパソコンに背中をぶつけて、吾妻は痛みにしゃがみこみそうになった。どうにか踏ん張る。
「……」
 顔を上げて見上げると、村崎は愕然としていた。
 なんで知っているんだと、動揺していた。
「…あんたの、パスケース。置き忘れてたよ。
 岩永と一緒の」
「言うな」
 重く静かで、それでいて叫ぶ寸前のような声が遮った。
「二度と、それを口にするな」
「…どうして? なんで岩永のこと」
「儂と岩永を関係付けるな!」
 震えた声は、怒りなのか悲しみなのか、吾妻にはわからない。
 今にも、泣きそうに、慟哭の崖っぷちに立って踏ん張っているような、村崎の声と表情。
 なにも言えない。
「…二度と。
 あれは、儂と、なんの関係もない」
 微かに俯き、村崎は静かに言った。まだ声は辛そうに揺れていた。
 積んであった資料を持って、村崎は部屋を出ていこうとする。
「…待っ…!」
 持って行かれたら困る。
 吾妻は足早に追いかけて、村崎の腕を掴んだ。
 瞬間、視界が大きく歪んだ。



 瞳を開けると、荒れた黒い空が見えた。
 台風の日のような、灰色と黒の混ざった空だ。
 吾妻はぼんやりとそれを見上げる。
 視線を移動させて、驚いた。
 原形をとどめずに破壊された建物の屍が地上に散乱している。
 地上三階あたりの景色。自分は宙に浮かんでいる。
 そこはビルのような建物が縦に六つに、まるでケーキにナイフを入れたように割られ、三つが地面に長く倒れている。
 残されたビルの欠片の一つがどうにか地上に斜めに立っている。
 割れた建物の中心に渦巻くものがある。
 白い閃光だ。時折、闇色の光を纏って輝く。
 空まで伸びて、天候を狂わせている。
 周囲から飛来するのは超能力だ。数多の力。
 閃光に向かって放たれる。
 やっと吾妻は理解した。
 これは、自分が無意識に読んでしまった村崎の記憶だ。
 おそらく、NOA壊滅事件当日の。
 暴走の光景だ。
 あの巨大な真白い閃光が暴走している力。
 周囲を飛ぶ白い飛行機体。そこから放たれる力は暴走を止めようとしている。
 だが、効果はない。
 白い閃光は全てを飲み込んでいた。
 飲み込む?
 違う。喰らっている。
 食物を自分の中に取り込んで、自分のエネルギーにするように。
 あの閃光は、他の超能力を「吸収」して、自らの「力」に変換していっている。
「吸収」の超能力。
 どんな力も効果をなさない。
 身体はそこにないのに、吾妻は身の毛がよだつ気がした。
 怖気が立つ。畏怖では生ぬるい、圧倒的な恐怖。逃げ出したい。背中を向けてはやくここから閃光の見えない場所まで、なにもかも捨てて泣きながら逃げたくなるような衝動を、抱かせる。
 なんて、無茶苦茶で、恐ろしい力だ。
 これでは、ダメだ。
 いくら攻撃しても、それを片っ端から吸収して、また力を蓄える。
 普通なら超能力を操るエネルギーが尽きれば、暴走だって収まるはずだ。
 だがこれでは、暴走を止めようとする人々の力を喰らって、自分のエネルギーにしてしまう。
 底を尽きることがない。
 止めようがない。
 不意に声が聞こえた。
 遠く、下の地上から。
 閃光の中心はなにも見えず、暴走の主の姿もわからない。
 でも、あそこに岩永がいる。
 そうわかったのは、地上でその閃光に向かって、何度も泣きそうに、声を張り上げる人が呼ぶから。今にもそこに駆け出していきそうな身体を、周囲の仲間に押さえられて。
 村崎が、彼を呼ぶから。

「嵐!」



 一瞬で映像は途切れた。
 吾妻は自分の腕を掴んだ手の力に現実に引き戻された。
 ハッとして、現実の世界を見渡す。
 九生が静かに憤った顔で、自分の手を掴んで村崎から引き離していた。
「…九」
 呼ぼうとした。九生に、人殺しを見るような瞳で睨まれ、声を失う。
「悪い村崎。
 もう調べんよう、厳重注意しとくけん」
 村崎に硬い口調で言うと、九生は吾妻の手を掴んで歩き出した。
 コンピューター室から引っ張り出され、連れて行かれる。
 なにかを聞ける状況でも、振り解ける状況でもなくて、吾妻はただ後を追った。
 九生が不意に足を止める。
「二度と、知ろうとすんな」
 自分を振り返らないまま、放たれた低い声は、泣いているのかと思うほどにか細かった。
 自分の手首を掴む力が、爪を立てるほどに強くなる。
「二度と、…踏み荒らすな」
 それだけ吾妻に告げて、九生は手を離すと足早に歩いていってしまった。
 廊下の向こうに見えなくなる背中を見送ってしまう。
 吾妻はそこに立ち尽くしたが、それで引き下がれなかった。
 ひどいことをしているのだとわかっている。
 鬼畜だと、人でなしだとわかっていても。
 自分はもう一度、彼の傍で笑いたくて。笑う彼の手を握りたくて。
 吾妻は溢れそうになった涙を手の甲で拭うと、顔を上げた。



 机の上で鳴っているスマートフォンを取り、流河はフリップを開いた。
 メールの内容に目を通し、閉じる。
「岩永クン。俺ちょっと出かけてくる」
「ん? どこ?」
 岩永と流河の部屋の、勉強机や本棚のある部屋。
 自分の机の椅子から立ち上がり、スマートフォンと財布だけ持った流河は笑う。
「ちょっとコンビニのチキン食べたくなって」
 明るく。
「そっか。ほな、いってらっしゃい」
 岩永は疑わず、手を振った。
 振り返し、流河はのんびりと部屋を出る。
 廊下に出て、誰もいないことを確認して、目を閉じて念じる。
 一瞬後、そこに流河の姿はない。



 薄暗い礼拝堂。
 椅子の一つに腰掛けていた吾妻は顔を上げる。
 扉が開いたからだ。
 一人の影が中に入ってきて、また扉は閉まった。
 足音が近づく。
「まさか、キミが本当に、俺を頼るとは思わなかったよ」
 驚きと、微かに嘲りの混ざった、普段は明るい声が吾妻の頭上から降った。
「言い出したのは、あんただろ。流河」
 ぱっと明かりがつく。
 礼拝堂の照明ではない。流河が持ってきた小さな懐中電灯だ。
 床に上を向くように置いて、流河は吾妻の向かいに座った。
 そうだね、と頷く。
「でも、絶対頼らないと思ったから言ったんだよ」
「だけど、そうしないと駄目になった」
 決して退かない口調で答える吾妻に、流河は肩をすくめる。
「代価はもう大体わかっちゃってるんだけどな」
「なら、僕の他の情報でもなんでも、払える物ならなんでも」
「…別に、いいよ」
 流河は呆れたように息を吐いて言った。
 吾妻に呆れたのではない。なにか、他のことに呆れたような、柔らかい声だった。
「…調べたら絶対、誰かを傷付ける。
 でもキミは知らなきゃ、キミが進めない。
 俺はキミに足を止めて貰っちゃ困るんだ。
 …これから先、絶対に足を止めないこと。それを誓ってくれるなら、教えてあげる」
 それは、流河自身への呆れだと気づいた。
 甘い自分へか、それとも苦笑か。
 吾妻はホッと息を吐き、ありがとうと呟いた。
「誓う」と約束した。
「さて、なにから聞きたい?
 どこまで知ったの?」
「…岩永が一年前に暴走事件を起こし、NOAが壊滅したこと。
 あいつには二つ超能力があり、もう一つが『吸収』。
 そして、白倉も同じことになる可能性があるってこと。
 それらが【キャリア】って呼ばれるらしいこと」
「…わかった。
 まず、超能力のタイプから話そうか」
 流河は腕を組んで、息を吐いて整える。
 少し緊張しているのだろう。
「まず、持っている超能力の数としてのタイプは知ってる?」
「それは知ってるよ。
 僕は複数型だ」
「俺もそうだ。
 まず、大抵は単一型が多い。
 超能力を一つしか持たないタイプ。
 俺達は超能力が二つあるタイプだ」
 それは「複数型」と呼ばれる。
「他の呼称に常態覚醒型っていうのがある。これは?」
「しらない」
「常態覚醒型は最初から二つの力を操れるタイプのこと。
 あるいは、片方を高めることで、片方を開花させたり高められるタイプ」
 吾妻は唇になんとなく触れ、自分はそれだと呟いた。
「で、問題になってるのが【キャリア型】。
 二つ目の力が眠った状態の能力者。強いきっかけを外から与えない限り、覚醒しないタイプ。自力ではどうしようもないタイプだね。
 潜伏してるウイルスと似てるからそう呼ばれる」
「…それが、岩永や白倉?」
「違う」
 吾妻の掠れた質問を、流河はあっさり否定した。
「キャリアは特に問題はないんだ。二つ目の力が使えないって以外はね。
 自分自身気づかない可能性も高いけど、別になにも起こらない。暴走とかは」
 流河は腕を組み、右手で自分の胸を指す。
「俺はキャリアで、外から刺激を受けて転移の力を覚醒させたから。
 俺が断言する」
 吾妻が息を呑んだ。
「岩永クンや白倉クン、…時波クンは【暴走キャリア型】」
 静かな夜で、空は星が見える。
 白倉は、また泣いていないだろうか。
 不意に不安に駆られる。
「ほぼキャリアと同じだけど、未覚醒の二つ目の能力が深層で一つ目の能力や身体に負荷をかけ、能力の喪失・衰え・暴走を促してしまったり、身体の組織の破壊を引き起こすタイプ。
 そして、暴走の引き金は、まだ解明されてないけど、…誰かを強く思う気持ちが引き起こす確率が高い…って言われている」
 泣きたいくらい、不安になった。
 また、泣いていないだろうか。
 初めて出会った、あの日のように。
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