16 / 20
第十六話 世界の全て
しおりを挟む
ふと、賑やかな雑踏の音が耳に付いた。
月がまぶたを開けると、そこは懐かしいあの東京の街並み。
その道ばたに月は立っていた。
目の前に見えるのは、懐かしい自分の会社だ。
「ほら、犯人捕まったって」
「前社長夫妻を逆恨みだって、怖いわねえ」
「一人息子が交通事故で意識不明だって?」
「可哀想に。
ご両親をいっぺんに亡くしたから…」
道行く人々の話し声が聞こえてくる。
ここは、自分の世界だ。
失っていた記憶が奔流のように流れて満ちてくる。
人々が話している事件は、自分の両親の事件だ。
父親のかつてのクラスメイトが、成功した父親を妬んで起こした事件だという。
犯人は捕まった。
おそらく死刑が求刑されるだろうとも。
なら、自分に出来ることはなにもない。
いや、この世界でやれることはある。
両親が残した会社を継いで、社長として会社と社員を守っていく。
それがやるべきことじゃないのか。
だけど、
不意に腕を引く手の感触に気づいた。後ろへと、自分の腕を引く感触。
行かないでと、訴える力。
なぜかわかった。立ち止まっている白線の内側。
ここから一歩、白線の外側に踏み出せば自分は元の世界に帰れるのだ。
だけどそれは、蒼龍と雨龍との、永遠の別れを意味する。
きつくきつく、腕を掴む二つの手は見えない。ただ感触だけがリアルだ。
その手を、そっと上から包み込んだ。
「大丈夫ですよ」
そう、気づいたら口にしていた。
元の世界でやるべきことはある。だけど、
「私には、この恋だけは捨てられなかった」
そう微笑んで、踵を返す。白線から遠ざかる。
人々の声が遠くなる。きっともう帰れない。それでも、
「さようなら」
きっと、後悔はしないのだ。あの二人がいる限り。
ふっとまぶたを開けた。眩しい灯りと、心配そうに覗き込む蒼龍と雨龍の顔が見えた。
「月!」
「月さん!」
「蒼龍、雨龍くん…」
泣きそうな顔で縋り付く二人の名を呼んだ声は掠れていた。
おそらく数日の間、意識不明だったのだろう。喉が乾燥で痛む。
「大丈夫か!? 傷は致命傷ではないと言われたが…!」
「月さん、どうして僕たちを庇って…!」
必死な二人の顔を見たら、なんだか可笑しくなって笑っていた。
「ふふ」
「月?」
「どうしてなんて、そんな今更なこと言われると思いませんでした」
そう呟いて、どうにか起き上がった月に蒼龍と雨龍が焦った声を上げるが「大丈夫です」と答えた。
そしてあの日のように、二人の手をそっと握る。
「好きだから」
そう、告げた。
「あなたたちが、好きだからです。
言ったでしょう?
あなたたちのそばに、ずっといてもいいですか?」
「…月、それは、元の世界を捨てて俺のそばにいてくれるということか?」
「…はい」
震える声で尋ねた蒼龍に頷くと、感極まった蒼龍にきつく抱きしめられた。
「月…!」
きつく華奢な月の身体をかき抱いてから、蒼龍は我に返ったように手を離す。
「す、すまない。傷が痛むだろう」
「大丈夫です。あと、蒼龍。大事なこと忘れています」
「え」
「私、雨龍くんのことも好きなんです」
「あ」
はっきりと告げられ、蒼龍はやっと気づいたように間抜けな声を漏らした。
「だから、二人のものになっちゃ駄目ですか」
「……」
「僕は、嬉しいです。
それは、嫉妬しないと言ったら嘘になりますが、それでも、月さんが僕を愛してくれるなら」
嫉妬の感情をにじませた蒼龍と逆に、雨龍は腹の決まった表情で答える。
「僕は兄上と一緒にあなたを愛していきたい」
「…全く、お前のほうが大人だな。俺はまだ納得がいかないよ」
自身の胸に手を当ててプロポーズをした雨龍に、蒼龍はやや憮然とした表情で呟いた。
「でも、月がこの世界を、俺たちのそばを選んで、一生を生きてくれるなら、それでも構わない。
雨龍と二人、生涯お前一人を愛し抜こう」
「じゃあ、早く私を二人のものにしてくださいね」
嬉しそうに微笑んだ月に、蒼龍と雨龍があることに気づいて「あ」と声を零した。
「怪我が治らないと、無理そうですから」
「そう、ですね」
「…怪我が治ったら」
月の怪我が治るまで、まだ時間がかかる。それまでに心の整理をして、と考えた蒼龍は頭に手を当てて呻く。
「あ~、やっぱり雨龍に月を抱かせるのは癪だ」
「もう決まったことです。我が儘は駄目ですよ。兄上」
「これ、我が儘か…?」
そう頼りない声で弟に尋ねる蒼龍の姿があった。
柳蘭の都外れに建つ屋敷の庭には、蓮の花が咲いている。
それを眺めながら、黄劉は覇気のない表情で呟いた。
「ここもすっかり寂しくなったな。
使用人も、皆いなくなった」
「左様で」
劉の目の前に佇むのは辰一人。ほかの使用人は誰もいない、人の気配がほとんどしない屋敷だ。
「黄家当主でなくなった俺に用などないだろう。
黄家は先日の戦いで甚大な被害を受け、完全に苗家の傘下に置かれた。
その結果を招いた俺は当主の座を剥奪の上、この柳蘭に幽閉同然の生活だ」
そう事実を淡々と語って、劉は目の前に立つ辰を見やった。
「お前も、俺を見限ってどこかに行っていいんだぞ。辰。
俺はあのとき、お前までも道連れにしようとした。
そんな主君に仕えていてなんになる。
元の世界に、お前だって帰りたいだろう?」
「いいえ」
緩く首を横に振って、辰はそれを否定した。
「いいえ、劉様。
元の世界に戻る方法など私は存じません。
存じていたとして、私は元の世界になど帰るつもりはないのです」
そう答えて、辰は劉の前に傅き、臣下の礼を取った。
「どうか叶うなら、私を、いえ僕を、生涯あなたのおそばに。
どうか、生涯お仕えさせてください。
黄家の当主でなくとも、ただの一人の男になっても」
傅く辰の表情はいつもの微笑に見えて、どこか泣きそうな笑い方だと劉も気づいた。
「あなたは僕の唯一の主君です」
擦れた声が口から漏れる。
「なぜ」
「…あなたは、きっと覚えていらっしゃらないでしょうけど」
初めて訪れた見知らぬ世界。
どこに行ったらいいかもわからず立ち尽くしていた自分の目の前に現れた男は、自分を見て微笑んだ。
「お前、見ない顔だな。
名前はなんと言う」
親は自分を捨てた。自分を必要とする人などいなかった。
孤独だった自分に、差した一筋の光。
「名前がないなら、お前はこれから辰と名乗れ。
私の、俺の腹心に取り立てよう。いいな、辰」
初めて、自分を必要としてくれた人。
僕を、孤独の淵からすくい上げてくれたあなた。
「僕には、あなたが全てです。劉様」
泣きそうに、そう告げた辰を見下ろし、劉は眩しそうに目を眇める。
ああ、そういえばあのとき、蒼龍たちを道連れに銃弾に撃たれようとした劉を、辰は庇ったのだ。
「…そうか」
そう呟いて、辰の手を掴むと立たせ、その頬に手を添えた。
「物好きな男だ。全く」
そう苦笑して、目の前の細い身体をそっと抱きしめる。
「それが嬉しいと思ってしまう俺も、大概だがな」
「…はい」
劉の胸元に寄せられた辰の瞳が幸せそうに潤む。
なにもなくとも、ここは二人だけの楽園だ。
「はい、それで、それだけで、僕は充分です。
劉様…」
声を上げて、名前を呼んで。一度だけでも。
あなたの声で、自分は生きる意味を知る。
なにも要らない。
あなただけが、世界の全て。
「辰」
「はい」
「…傷は、痛むか?」
優しい労りの言葉に、また涙をにじませて辰は首を横に振る。
「いいえ。いいえ。…劉様」
「…そうか」
頷きながらも、劉が辰を抱く力は柔い。
その気持ちを感じ取って、辰は劉の胸元に頬を寄せると一筋涙を流した。
月がまぶたを開けると、そこは懐かしいあの東京の街並み。
その道ばたに月は立っていた。
目の前に見えるのは、懐かしい自分の会社だ。
「ほら、犯人捕まったって」
「前社長夫妻を逆恨みだって、怖いわねえ」
「一人息子が交通事故で意識不明だって?」
「可哀想に。
ご両親をいっぺんに亡くしたから…」
道行く人々の話し声が聞こえてくる。
ここは、自分の世界だ。
失っていた記憶が奔流のように流れて満ちてくる。
人々が話している事件は、自分の両親の事件だ。
父親のかつてのクラスメイトが、成功した父親を妬んで起こした事件だという。
犯人は捕まった。
おそらく死刑が求刑されるだろうとも。
なら、自分に出来ることはなにもない。
いや、この世界でやれることはある。
両親が残した会社を継いで、社長として会社と社員を守っていく。
それがやるべきことじゃないのか。
だけど、
不意に腕を引く手の感触に気づいた。後ろへと、自分の腕を引く感触。
行かないでと、訴える力。
なぜかわかった。立ち止まっている白線の内側。
ここから一歩、白線の外側に踏み出せば自分は元の世界に帰れるのだ。
だけどそれは、蒼龍と雨龍との、永遠の別れを意味する。
きつくきつく、腕を掴む二つの手は見えない。ただ感触だけがリアルだ。
その手を、そっと上から包み込んだ。
「大丈夫ですよ」
そう、気づいたら口にしていた。
元の世界でやるべきことはある。だけど、
「私には、この恋だけは捨てられなかった」
そう微笑んで、踵を返す。白線から遠ざかる。
人々の声が遠くなる。きっともう帰れない。それでも、
「さようなら」
きっと、後悔はしないのだ。あの二人がいる限り。
ふっとまぶたを開けた。眩しい灯りと、心配そうに覗き込む蒼龍と雨龍の顔が見えた。
「月!」
「月さん!」
「蒼龍、雨龍くん…」
泣きそうな顔で縋り付く二人の名を呼んだ声は掠れていた。
おそらく数日の間、意識不明だったのだろう。喉が乾燥で痛む。
「大丈夫か!? 傷は致命傷ではないと言われたが…!」
「月さん、どうして僕たちを庇って…!」
必死な二人の顔を見たら、なんだか可笑しくなって笑っていた。
「ふふ」
「月?」
「どうしてなんて、そんな今更なこと言われると思いませんでした」
そう呟いて、どうにか起き上がった月に蒼龍と雨龍が焦った声を上げるが「大丈夫です」と答えた。
そしてあの日のように、二人の手をそっと握る。
「好きだから」
そう、告げた。
「あなたたちが、好きだからです。
言ったでしょう?
あなたたちのそばに、ずっといてもいいですか?」
「…月、それは、元の世界を捨てて俺のそばにいてくれるということか?」
「…はい」
震える声で尋ねた蒼龍に頷くと、感極まった蒼龍にきつく抱きしめられた。
「月…!」
きつく華奢な月の身体をかき抱いてから、蒼龍は我に返ったように手を離す。
「す、すまない。傷が痛むだろう」
「大丈夫です。あと、蒼龍。大事なこと忘れています」
「え」
「私、雨龍くんのことも好きなんです」
「あ」
はっきりと告げられ、蒼龍はやっと気づいたように間抜けな声を漏らした。
「だから、二人のものになっちゃ駄目ですか」
「……」
「僕は、嬉しいです。
それは、嫉妬しないと言ったら嘘になりますが、それでも、月さんが僕を愛してくれるなら」
嫉妬の感情をにじませた蒼龍と逆に、雨龍は腹の決まった表情で答える。
「僕は兄上と一緒にあなたを愛していきたい」
「…全く、お前のほうが大人だな。俺はまだ納得がいかないよ」
自身の胸に手を当ててプロポーズをした雨龍に、蒼龍はやや憮然とした表情で呟いた。
「でも、月がこの世界を、俺たちのそばを選んで、一生を生きてくれるなら、それでも構わない。
雨龍と二人、生涯お前一人を愛し抜こう」
「じゃあ、早く私を二人のものにしてくださいね」
嬉しそうに微笑んだ月に、蒼龍と雨龍があることに気づいて「あ」と声を零した。
「怪我が治らないと、無理そうですから」
「そう、ですね」
「…怪我が治ったら」
月の怪我が治るまで、まだ時間がかかる。それまでに心の整理をして、と考えた蒼龍は頭に手を当てて呻く。
「あ~、やっぱり雨龍に月を抱かせるのは癪だ」
「もう決まったことです。我が儘は駄目ですよ。兄上」
「これ、我が儘か…?」
そう頼りない声で弟に尋ねる蒼龍の姿があった。
柳蘭の都外れに建つ屋敷の庭には、蓮の花が咲いている。
それを眺めながら、黄劉は覇気のない表情で呟いた。
「ここもすっかり寂しくなったな。
使用人も、皆いなくなった」
「左様で」
劉の目の前に佇むのは辰一人。ほかの使用人は誰もいない、人の気配がほとんどしない屋敷だ。
「黄家当主でなくなった俺に用などないだろう。
黄家は先日の戦いで甚大な被害を受け、完全に苗家の傘下に置かれた。
その結果を招いた俺は当主の座を剥奪の上、この柳蘭に幽閉同然の生活だ」
そう事実を淡々と語って、劉は目の前に立つ辰を見やった。
「お前も、俺を見限ってどこかに行っていいんだぞ。辰。
俺はあのとき、お前までも道連れにしようとした。
そんな主君に仕えていてなんになる。
元の世界に、お前だって帰りたいだろう?」
「いいえ」
緩く首を横に振って、辰はそれを否定した。
「いいえ、劉様。
元の世界に戻る方法など私は存じません。
存じていたとして、私は元の世界になど帰るつもりはないのです」
そう答えて、辰は劉の前に傅き、臣下の礼を取った。
「どうか叶うなら、私を、いえ僕を、生涯あなたのおそばに。
どうか、生涯お仕えさせてください。
黄家の当主でなくとも、ただの一人の男になっても」
傅く辰の表情はいつもの微笑に見えて、どこか泣きそうな笑い方だと劉も気づいた。
「あなたは僕の唯一の主君です」
擦れた声が口から漏れる。
「なぜ」
「…あなたは、きっと覚えていらっしゃらないでしょうけど」
初めて訪れた見知らぬ世界。
どこに行ったらいいかもわからず立ち尽くしていた自分の目の前に現れた男は、自分を見て微笑んだ。
「お前、見ない顔だな。
名前はなんと言う」
親は自分を捨てた。自分を必要とする人などいなかった。
孤独だった自分に、差した一筋の光。
「名前がないなら、お前はこれから辰と名乗れ。
私の、俺の腹心に取り立てよう。いいな、辰」
初めて、自分を必要としてくれた人。
僕を、孤独の淵からすくい上げてくれたあなた。
「僕には、あなたが全てです。劉様」
泣きそうに、そう告げた辰を見下ろし、劉は眩しそうに目を眇める。
ああ、そういえばあのとき、蒼龍たちを道連れに銃弾に撃たれようとした劉を、辰は庇ったのだ。
「…そうか」
そう呟いて、辰の手を掴むと立たせ、その頬に手を添えた。
「物好きな男だ。全く」
そう苦笑して、目の前の細い身体をそっと抱きしめる。
「それが嬉しいと思ってしまう俺も、大概だがな」
「…はい」
劉の胸元に寄せられた辰の瞳が幸せそうに潤む。
なにもなくとも、ここは二人だけの楽園だ。
「はい、それで、それだけで、僕は充分です。
劉様…」
声を上げて、名前を呼んで。一度だけでも。
あなたの声で、自分は生きる意味を知る。
なにも要らない。
あなただけが、世界の全て。
「辰」
「はい」
「…傷は、痛むか?」
優しい労りの言葉に、また涙をにじませて辰は首を横に振る。
「いいえ。いいえ。…劉様」
「…そうか」
頷きながらも、劉が辰を抱く力は柔い。
その気持ちを感じ取って、辰は劉の胸元に頬を寄せると一筋涙を流した。
25
あなたにおすすめの小説
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる