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第三章 ~改めてゲームを見守ろうとしてから自分の名前を思い出すまで~
色々とあり過ぎだってば
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「せっかくだけどオレ、娼夫で働ける自信が…」
「そうじゃないっ。キミを店で働かせるつもりで話しているわけではないっ。」
力一杯否定するユーグ。
「ウチというのは私の自宅の事だ。……キミの面倒を見たいと思っている。決して苦労はさせない。」
「え……。……えぇっ?」
スカウトじゃなかったぞ。
これ……プロポーズか? 急なプロポーズか!
いや、待ってくれ。もしかしたらオレが知らないだけで、何か違う意味の言い回しなのかも……あぁ思い付かないけど。
でもさ、オレの自意識過剰を抜きにしても、そうとしか思えないような言葉じゃんか。
「既に分かっているだろうが、私はかつて、ハーレムの妻だった。この身体は真っ新でもなければ若くて美しくもない。……だが、そんな過去のある私でも良ければ、キミと一緒に暮らしたいし……恋人にして貰いたいと思っている。」
ここまで言われて、勘違いだの都合の良い妄想だので片付けられない。
ユーグの表情からも、聞き逃した振りなんてしちゃ駄目だ。
テーブルに両肘をついて両手を組んで、上目遣いでオレを窺うユーグは、一流企業の採用面接官みたいな顔になってる。
たぶんユーグは真面目な表情になるとこういう雰囲気になるんだろう。
リオとのアレは、まだオレの経験値として活かされてなかった。
いや、これからもずっと活かせる気がしない。
テンパりながら、返事だけはしなきゃって口が動く。
しょうもないオレの現状を、ただ伝える為に。
「えっ……と。オレ、……ユーグについて、そんな……、考えてなかっ…」
「ならば一先ず、私の所に来てから考えてみても良いのでは? 私の事が気に入らなかったら、すぐに手放す事を約束しよう。」
「う~ん……いや、それは……。」
そう言われたら断る理由が弱いんだよなぁ。
ずっと世話になってたルサーを怒らせたままで、ちゃんと謝る前に別な人の世話になるってのが嫌なだけだから。
それにその条件、オレにとって都合が良過ぎじゃないか?
「ねぇ、ユーグ……? そんなに急かさなくてもいいんじゃない?」
穏やかに声を掛けたのはリッカ。
オレとユーグとを、あやすような微笑で見守ってた。
「今日をどう過ごすかも分からないのに、みすみす黙って送り出せと?」
「子供じゃないんだもの。自分で決めるでしょ?」
「子供じゃないからこそ私は心配している。」
「困ったらユーグを思い出して、頼ってあげて。……今は、それでどうかしら?」
言葉の前半はオレに向かって。後半はユーグに向かって。
こっくりするオレ。
それを見たリッカは、むしろ心配そうな表情になった。
……オレ、かなり力強く、頼もしく頷いたツモリなんだけど。
とりあえずオレの……ある意味でピンチな話題は一旦終わったみたいだ。
何が一番ピンチだったってさ。
オレが、ユーグ相手でもリッカ相手でも「絶対好きにならない」って言えないのが、一番ピンチだろ。
「私の希望は粗方伝えたから良いとして。……リッカ? キミはいいのか?」
「ぁ、アタシ……?」
「キミだって彼に心が動かされているだろう? 私に、気が付かれていないとでも?」
話題、まだ終わってなかったぁ~っ。
それとも終わったって思ったの、オレだけ?
「アタシはっ……ぃ、いいのよ。」
「リッカ……。従順で大人しいネコなど、そこら中に溢れ返っているぞ? 黙っていて得られるものなど何一つ無いと……私達は何年も掛かって学んだはずだ。」
「もう、恋愛とか……そんなトシじゃ、ないでしょ。」
「それを私に言うとは、キミも酷い人だな。」
リッカ、困ってる。
ユーグはオレに惚れてくれたから、リッカもそうだって思ったんだろうけど。
ここでオレが口出ししていいのかな。
「何を気にしている? ……ウェネットの事か?」
リッカは黙り込んだ。
オレにも聞き覚えのある名前だった。
ノマルの町にいるイラスト付きのネームドキャラは、ゲームクリア後の隠しキャラを除けば、リッカ、ユーグ。それから……ウェネット。
この三人だ。
ウェネットがどんなキャラなのかは、今そんな雰囲気じゃないから、また今度。
「まっ……まぁまぁ、二人とも。」
「……そうね。いない人の話するのは止しましょ。」
「……そうだな。せめて当人に報告してからにするべきか。」
しょーもない台詞で割って入るオレ。
それでもどうにか、二人が言い合うのを止められた。
ところで。これからどうしようか。
ちょっと気になることもあるし。
……よし。今日これからの予定は『教会に行く』にしよう。
「そうじゃないっ。キミを店で働かせるつもりで話しているわけではないっ。」
力一杯否定するユーグ。
「ウチというのは私の自宅の事だ。……キミの面倒を見たいと思っている。決して苦労はさせない。」
「え……。……えぇっ?」
スカウトじゃなかったぞ。
これ……プロポーズか? 急なプロポーズか!
いや、待ってくれ。もしかしたらオレが知らないだけで、何か違う意味の言い回しなのかも……あぁ思い付かないけど。
でもさ、オレの自意識過剰を抜きにしても、そうとしか思えないような言葉じゃんか。
「既に分かっているだろうが、私はかつて、ハーレムの妻だった。この身体は真っ新でもなければ若くて美しくもない。……だが、そんな過去のある私でも良ければ、キミと一緒に暮らしたいし……恋人にして貰いたいと思っている。」
ここまで言われて、勘違いだの都合の良い妄想だので片付けられない。
ユーグの表情からも、聞き逃した振りなんてしちゃ駄目だ。
テーブルに両肘をついて両手を組んで、上目遣いでオレを窺うユーグは、一流企業の採用面接官みたいな顔になってる。
たぶんユーグは真面目な表情になるとこういう雰囲気になるんだろう。
リオとのアレは、まだオレの経験値として活かされてなかった。
いや、これからもずっと活かせる気がしない。
テンパりながら、返事だけはしなきゃって口が動く。
しょうもないオレの現状を、ただ伝える為に。
「えっ……と。オレ、……ユーグについて、そんな……、考えてなかっ…」
「ならば一先ず、私の所に来てから考えてみても良いのでは? 私の事が気に入らなかったら、すぐに手放す事を約束しよう。」
「う~ん……いや、それは……。」
そう言われたら断る理由が弱いんだよなぁ。
ずっと世話になってたルサーを怒らせたままで、ちゃんと謝る前に別な人の世話になるってのが嫌なだけだから。
それにその条件、オレにとって都合が良過ぎじゃないか?
「ねぇ、ユーグ……? そんなに急かさなくてもいいんじゃない?」
穏やかに声を掛けたのはリッカ。
オレとユーグとを、あやすような微笑で見守ってた。
「今日をどう過ごすかも分からないのに、みすみす黙って送り出せと?」
「子供じゃないんだもの。自分で決めるでしょ?」
「子供じゃないからこそ私は心配している。」
「困ったらユーグを思い出して、頼ってあげて。……今は、それでどうかしら?」
言葉の前半はオレに向かって。後半はユーグに向かって。
こっくりするオレ。
それを見たリッカは、むしろ心配そうな表情になった。
……オレ、かなり力強く、頼もしく頷いたツモリなんだけど。
とりあえずオレの……ある意味でピンチな話題は一旦終わったみたいだ。
何が一番ピンチだったってさ。
オレが、ユーグ相手でもリッカ相手でも「絶対好きにならない」って言えないのが、一番ピンチだろ。
「私の希望は粗方伝えたから良いとして。……リッカ? キミはいいのか?」
「ぁ、アタシ……?」
「キミだって彼に心が動かされているだろう? 私に、気が付かれていないとでも?」
話題、まだ終わってなかったぁ~っ。
それとも終わったって思ったの、オレだけ?
「アタシはっ……ぃ、いいのよ。」
「リッカ……。従順で大人しいネコなど、そこら中に溢れ返っているぞ? 黙っていて得られるものなど何一つ無いと……私達は何年も掛かって学んだはずだ。」
「もう、恋愛とか……そんなトシじゃ、ないでしょ。」
「それを私に言うとは、キミも酷い人だな。」
リッカ、困ってる。
ユーグはオレに惚れてくれたから、リッカもそうだって思ったんだろうけど。
ここでオレが口出ししていいのかな。
「何を気にしている? ……ウェネットの事か?」
リッカは黙り込んだ。
オレにも聞き覚えのある名前だった。
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この三人だ。
ウェネットがどんなキャラなのかは、今そんな雰囲気じゃないから、また今度。
「まっ……まぁまぁ、二人とも。」
「……そうね。いない人の話するのは止しましょ。」
「……そうだな。せめて当人に報告してからにするべきか。」
しょーもない台詞で割って入るオレ。
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ちょっと気になることもあるし。
……よし。今日これからの予定は『教会に行く』にしよう。
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