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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
ちっともお得情報じゃなかったぞ
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「どうしよっかも何も……言うのはメリクルなんだから。早く決めてくれよ。」
オレが帰って来たのは夕方前だったけど、それからもう結構な時間が経ってる。
メリクルがもう一戦やったり、ラッキースケベイベントがあったり、喋ってる間にエステードさんが入浴を済ませちゃくらいの時間が……。
もうっ、夕方、じゃんっ!
だから言うなら言うで、何でもいいから早くして!
必死な願いを眼差しに込めたにも関わらず。
メリクルは眉を顰めて……じゃなくて、ちょっと拗ねたように口を尖らせた。
「……んだよ、ノリ悪いなぁ。」
「え、いやいやいや、この流れでオレに、どう乗れって?」
「ホンットに……イグゥ、可愛くなくなったな。」
「ええぇっ?」
オレが悪いのか? 悪くないよな?
そもそもオレより先にメリクルの方が、オレへの態度は酷かったじゃないか。
あぁもうっ、エステードさんよりメリクルの方がよっぽど『面倒臭いツンデレ』になってるぅ~。
密かに憤るオレ。だけど。
救世主は、いた!
「メリクル? そろそろ夕方ですし、あまり時間を取るのも……。」
エステードさん……!
ありがとう、エステードさん、ありがとう。
「……あァ?」
頬杖を付いたまま不満そうな顔を向けるメリクル。
その視線を受け止めるエステードさんは、さっきオレのおでこをメリクルがグリグリしてた状況を見守ってたのと同じような、小さな微笑を口元に形作ってる。
オレがここに来て一番の柔らかな雰囲気かも知れない。
やっぱりエステードさんって、色気はあんまり……全然、とは流石にもう言えない……無いけど、包容力はたっぷり持ち合わせてるんだなぁ。
面白くなさそうな表情になってくメリクルを他所に、オレは一人、感動してた。
「もし急ぐ必要が無ければ、ですけど。話が長くなるようなら、また改めて、では駄目ですか? イグゥ君の住んでる場所は分かってるんですから、……ね?」
「っ、へぇ~……。……そうか、そうだな。」
呟いたメリクルの瞳が悪い感じに細められる。
頬杖してた手の人差し指と中指で自分の下唇をなぞったメリクルは、流れるような自然な動作で、その手をエステードさんの方に伸ばした。
まるで無意識にやった感じだったのに、エステードさんの指を掴んだメリクルは人の悪い笑顔を浮かべてた。
「さっさとイグゥを追い出さないと、抱かれる時間が少なくなるもんなぁ。確か、仮眠時間の確保は三時間……だったか?」
「……っ! っも…、もう少し、言い方があるでしょうっ?」
急な下ネタはエステードさんを怒らせるには充分だったようだ。
一瞬、声を詰まらせたエステードさんは。見る見る内にメリクルを憎悪の眼差しで睨み付けた。
もうね……この屈辱は死んでも忘れない! って感じの表情。
爪先を撫でるメリクルの手を振り解くのも忘れて、唇を震わせてる。
三時間じゃなくて四時間だよ? ってオレ、メリクルに突っ込めなかった。エステードさんが怖くて。
そんなマネしたら絶対、貰い事故しちゃう。
あれだけ柔らかかった微笑が憎しみの嵐に吹き荒れる姿に変わるのを、見てるメリクルはニヤニヤしだす。
そのメリクルを見てるオレは心配になった。
メリクルの情緒が。
人間って、急に機嫌が下がるのも上がるのも良くないんじゃなかったっけ?
だから普通はその揺れ幅が激しくならないように、情緒の急激な変化を抑える機能が脳内にあるとか、聞いた気がするんだけど……。
名称は知らないけど、メリクルのその機能、ちゃんと動いてるんだろうな?
「んじゃ、イグゥに選ばせてやっか。……重要な過去の事実と、現在のちょっとした情報。どっちがいい?」
「……現在の情報。」
機嫌が良くなったメリクルからの問い掛けに、ちょっと考えて答えた。
エステードさんの指先を弄りながら、メリクルが「即答かよ」って笑う。
笑うけどさ……普通はそうだろ?
情報の価値も、入手難易度も分かんないんだから。現在の方がいい。
それに何となくだけど、誰の過去かも不明なのに『重要な』事実を聞くのは、ちょっと怖くて。
現在の方は『ちょっとした』だし、軽めの、お得情報かな~って。
そう思ったんだ。
「イグゥ、お前さ。すげぇ言い難いんだけどな? お前に慰謝料を請求しなきゃならないかもな?」
「…………え? ええっ?」
全っ然、言い難そうじゃないんだけど!
「いや、……たぶん請求する事になるな。結構な金額。」
なんだそれっ。それがちょっとしたお得情報なのか? ……あ、お得だなんて言ってなかった。
いやいや待って、……なんで? 何の慰謝料だ?
オレが帰って来たのは夕方前だったけど、それからもう結構な時間が経ってる。
メリクルがもう一戦やったり、ラッキースケベイベントがあったり、喋ってる間にエステードさんが入浴を済ませちゃくらいの時間が……。
もうっ、夕方、じゃんっ!
だから言うなら言うで、何でもいいから早くして!
必死な願いを眼差しに込めたにも関わらず。
メリクルは眉を顰めて……じゃなくて、ちょっと拗ねたように口を尖らせた。
「……んだよ、ノリ悪いなぁ。」
「え、いやいやいや、この流れでオレに、どう乗れって?」
「ホンットに……イグゥ、可愛くなくなったな。」
「ええぇっ?」
オレが悪いのか? 悪くないよな?
そもそもオレより先にメリクルの方が、オレへの態度は酷かったじゃないか。
あぁもうっ、エステードさんよりメリクルの方がよっぽど『面倒臭いツンデレ』になってるぅ~。
密かに憤るオレ。だけど。
救世主は、いた!
「メリクル? そろそろ夕方ですし、あまり時間を取るのも……。」
エステードさん……!
ありがとう、エステードさん、ありがとう。
「……あァ?」
頬杖を付いたまま不満そうな顔を向けるメリクル。
その視線を受け止めるエステードさんは、さっきオレのおでこをメリクルがグリグリしてた状況を見守ってたのと同じような、小さな微笑を口元に形作ってる。
オレがここに来て一番の柔らかな雰囲気かも知れない。
やっぱりエステードさんって、色気はあんまり……全然、とは流石にもう言えない……無いけど、包容力はたっぷり持ち合わせてるんだなぁ。
面白くなさそうな表情になってくメリクルを他所に、オレは一人、感動してた。
「もし急ぐ必要が無ければ、ですけど。話が長くなるようなら、また改めて、では駄目ですか? イグゥ君の住んでる場所は分かってるんですから、……ね?」
「っ、へぇ~……。……そうか、そうだな。」
呟いたメリクルの瞳が悪い感じに細められる。
頬杖してた手の人差し指と中指で自分の下唇をなぞったメリクルは、流れるような自然な動作で、その手をエステードさんの方に伸ばした。
まるで無意識にやった感じだったのに、エステードさんの指を掴んだメリクルは人の悪い笑顔を浮かべてた。
「さっさとイグゥを追い出さないと、抱かれる時間が少なくなるもんなぁ。確か、仮眠時間の確保は三時間……だったか?」
「……っ! っも…、もう少し、言い方があるでしょうっ?」
急な下ネタはエステードさんを怒らせるには充分だったようだ。
一瞬、声を詰まらせたエステードさんは。見る見る内にメリクルを憎悪の眼差しで睨み付けた。
もうね……この屈辱は死んでも忘れない! って感じの表情。
爪先を撫でるメリクルの手を振り解くのも忘れて、唇を震わせてる。
三時間じゃなくて四時間だよ? ってオレ、メリクルに突っ込めなかった。エステードさんが怖くて。
そんなマネしたら絶対、貰い事故しちゃう。
あれだけ柔らかかった微笑が憎しみの嵐に吹き荒れる姿に変わるのを、見てるメリクルはニヤニヤしだす。
そのメリクルを見てるオレは心配になった。
メリクルの情緒が。
人間って、急に機嫌が下がるのも上がるのも良くないんじゃなかったっけ?
だから普通はその揺れ幅が激しくならないように、情緒の急激な変化を抑える機能が脳内にあるとか、聞いた気がするんだけど……。
名称は知らないけど、メリクルのその機能、ちゃんと動いてるんだろうな?
「んじゃ、イグゥに選ばせてやっか。……重要な過去の事実と、現在のちょっとした情報。どっちがいい?」
「……現在の情報。」
機嫌が良くなったメリクルからの問い掛けに、ちょっと考えて答えた。
エステードさんの指先を弄りながら、メリクルが「即答かよ」って笑う。
笑うけどさ……普通はそうだろ?
情報の価値も、入手難易度も分かんないんだから。現在の方がいい。
それに何となくだけど、誰の過去かも不明なのに『重要な』事実を聞くのは、ちょっと怖くて。
現在の方は『ちょっとした』だし、軽めの、お得情報かな~って。
そう思ったんだ。
「イグゥ、お前さ。すげぇ言い難いんだけどな? お前に慰謝料を請求しなきゃならないかもな?」
「…………え? ええっ?」
全っ然、言い難そうじゃないんだけど!
「いや、……たぶん請求する事になるな。結構な金額。」
なんだそれっ。それがちょっとしたお得情報なのか? ……あ、お得だなんて言ってなかった。
いやいや待って、……なんで? 何の慰謝料だ?
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