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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
シルシがあってもオレは変わらないぞ
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オレの、ちょっと言い難い場所だけど、身体にシルシがあるって聞いて。メリクルが言ってた台詞を思い出した。
例の転移版の起動ペンダントを使えた件について。
メリクルは、オレがそれを使えた意味をよく考えろって、言ってた気がする。
つまりあの時点で、きっとメリクルは気付いてたんだ。
オレにシルシがある……天守の資格がある、って。
だからメリクルの言葉は。イグザも天守なんだから、イクシィズと天守同士の争いをしろ、って意味だったんだ。
そういう話だったら、慰謝料問題はあまり深刻な問題じゃないかも知れない。
天守同士の争いをすれば。少なくとも、丸々相手の言い値で支払う、ってことにはならないだろうから。
……なんだよ、メリクルのケチ。普通に教えてくれれば良かったのに。
「そうか、そういう事か……成程な。」
メリクルに対してちょっぴり憤ってたら、ルサーの呟きが聞こえた。
握ってくれてたルサーの手が離れて、オレのが微妙な角度で置き去りになる。
ルサーは何か考えてるようだった。
その気持ちは分かる。
だって天守はハーレムを作らなきゃいけない。
ルサーを始め、妻メンバーには心当たりがあるから良いとして……ハーレムを作るには、ゲームと違って手続きが必要になるな。
システムで全部やってくれればラクなのに~。……あ。もしかしてティムって。シス・ティムって……、そういう意味だったのか? え、そんな、嘘だろ? システムの擬人化?
まぁい~や。
真面目に考え事をするのはまた今度に…
「…えっ? る、ルサー、何してるんだ?」
オレの天守資格とハーレム問題を考えるのは後回しにする、って決めたのに。
静かにルサーがベッドを下りた。
オレは慌てて追い掛けて。
さっき投げ捨てた服を摘み上げたルサーを、後ろから抱き竦めた。
ルサーの腕を撫でながら手指の方へと辿って、掴んだばかりのシャツを、出来るだけ優しく奪い取る。
「何って、服を着る…」
「ダメだぞ、ルサー。」
シャツを放り出して、腕の中のルサーを反転させた。
間近で覗き込んだルサーの瞳はたぶん、さっきまでと全然違う意味で揺れてる。
「なぁルサー。オレに……シルシがあったら、嫌か?」
「………。」
「今の今まで全く気付いてなかったオレが言うのもナンだけどさ。天守の資格があっても、オレは変わらない。ルサーが好きだ。……それじゃダメか?」
何も言わないルサーだけど、何か良くない考えが頭に浮かんでるようだ。
ルサーの顔を見ればそれくらい分かる。
「だ、めも……何も…」
「ルサー? 一人で決めないでくれ。オレとルサーと、……二人のことだろ?」
「そっ、ぉいうワケにも、いかねぇだろ…が……っ!」
必死に絞り出すような声を出して、ルサーがオレの胸に両手を付いた。
腕を一生懸命に伸ばして身体を離そうとするルサー。
悪いけどオレには離れる気なんか無い。
どれだけルサーが力を入れて腕を突っ張っても、オレは鍛えた体幹にモノを言わせてルサーを抱き締め続けた。
逆にルサーの腰を引き寄せる勢いだ。
お互いに全裸だからな。結構、効き目あるだろ。
しばらく地味な攻防を繰り広げたら、やがてルサーが諦めた。
身体はくっ付いたまま。ルサーは顔を背けて話し出す。
「天守って事は、だ。お前……イグザは、……ハーレムを作らねぇ、と…」
「うん、それは分かってるぞ? ……それで?」
「……こんな事、シテられねぇだろが。」
「なんで?」
本音を言えばルサーに顔を合わせて欲しいけど。横顔は横顔で、好きだしな。
今の姿勢の方が喋りやすいなら、オレがちょっとだけ我慢して、このままでもいい。
天守の資格がある所為でルサーの心中が穏やかじゃないなら、どんな言葉でもいいから、それをオレに伝えて欲しい。
黙り込んで、不安を一人で抱えて、姿を消されるのは嫌だ。
ルサーの不安が全部消えるよう、一つ一つ潰してくから。オレ、頑張るから。
「だから、ちゃんとした妻を、探さねぇと。……他の男を。」
「それ……どういう意味だ?」
ルサーがそっぽを向いたままでもいい。
って思ってたけど、話が変わった。
頬を手で包んで、強引にルサーの顔を上げさせた。
「オレが天守になってハーレムを作ったら、オレは必ず、ルサーを妻にする。ルサーじゃないなら、他の、ちゃんとした妻なんか要らない。」
「だが……!」
「ルサーがオレを嫌いになったんじゃなければ、オレだってルサーを手放す気は無いからな。」
ルサーは何か言い返そうと口を開いたけど、唇から言葉が出る前に。オレは唇同士でそこを塞いだ。
チュッて音を立てて、何度か啄んだ。
「言っとくけど、これでもオレ、それなりにちゃんと考えてるぞ? 絶対、ルサーを妻にする。……ルサー、いいよな? 妻になって欲しい。……頷いてくれよ。」
例の転移版の起動ペンダントを使えた件について。
メリクルは、オレがそれを使えた意味をよく考えろって、言ってた気がする。
つまりあの時点で、きっとメリクルは気付いてたんだ。
オレにシルシがある……天守の資格がある、って。
だからメリクルの言葉は。イグザも天守なんだから、イクシィズと天守同士の争いをしろ、って意味だったんだ。
そういう話だったら、慰謝料問題はあまり深刻な問題じゃないかも知れない。
天守同士の争いをすれば。少なくとも、丸々相手の言い値で支払う、ってことにはならないだろうから。
……なんだよ、メリクルのケチ。普通に教えてくれれば良かったのに。
「そうか、そういう事か……成程な。」
メリクルに対してちょっぴり憤ってたら、ルサーの呟きが聞こえた。
握ってくれてたルサーの手が離れて、オレのが微妙な角度で置き去りになる。
ルサーは何か考えてるようだった。
その気持ちは分かる。
だって天守はハーレムを作らなきゃいけない。
ルサーを始め、妻メンバーには心当たりがあるから良いとして……ハーレムを作るには、ゲームと違って手続きが必要になるな。
システムで全部やってくれればラクなのに~。……あ。もしかしてティムって。シス・ティムって……、そういう意味だったのか? え、そんな、嘘だろ? システムの擬人化?
まぁい~や。
真面目に考え事をするのはまた今度に…
「…えっ? る、ルサー、何してるんだ?」
オレの天守資格とハーレム問題を考えるのは後回しにする、って決めたのに。
静かにルサーがベッドを下りた。
オレは慌てて追い掛けて。
さっき投げ捨てた服を摘み上げたルサーを、後ろから抱き竦めた。
ルサーの腕を撫でながら手指の方へと辿って、掴んだばかりのシャツを、出来るだけ優しく奪い取る。
「何って、服を着る…」
「ダメだぞ、ルサー。」
シャツを放り出して、腕の中のルサーを反転させた。
間近で覗き込んだルサーの瞳はたぶん、さっきまでと全然違う意味で揺れてる。
「なぁルサー。オレに……シルシがあったら、嫌か?」
「………。」
「今の今まで全く気付いてなかったオレが言うのもナンだけどさ。天守の資格があっても、オレは変わらない。ルサーが好きだ。……それじゃダメか?」
何も言わないルサーだけど、何か良くない考えが頭に浮かんでるようだ。
ルサーの顔を見ればそれくらい分かる。
「だ、めも……何も…」
「ルサー? 一人で決めないでくれ。オレとルサーと、……二人のことだろ?」
「そっ、ぉいうワケにも、いかねぇだろ…が……っ!」
必死に絞り出すような声を出して、ルサーがオレの胸に両手を付いた。
腕を一生懸命に伸ばして身体を離そうとするルサー。
悪いけどオレには離れる気なんか無い。
どれだけルサーが力を入れて腕を突っ張っても、オレは鍛えた体幹にモノを言わせてルサーを抱き締め続けた。
逆にルサーの腰を引き寄せる勢いだ。
お互いに全裸だからな。結構、効き目あるだろ。
しばらく地味な攻防を繰り広げたら、やがてルサーが諦めた。
身体はくっ付いたまま。ルサーは顔を背けて話し出す。
「天守って事は、だ。お前……イグザは、……ハーレムを作らねぇ、と…」
「うん、それは分かってるぞ? ……それで?」
「……こんな事、シテられねぇだろが。」
「なんで?」
本音を言えばルサーに顔を合わせて欲しいけど。横顔は横顔で、好きだしな。
今の姿勢の方が喋りやすいなら、オレがちょっとだけ我慢して、このままでもいい。
天守の資格がある所為でルサーの心中が穏やかじゃないなら、どんな言葉でもいいから、それをオレに伝えて欲しい。
黙り込んで、不安を一人で抱えて、姿を消されるのは嫌だ。
ルサーの不安が全部消えるよう、一つ一つ潰してくから。オレ、頑張るから。
「だから、ちゃんとした妻を、探さねぇと。……他の男を。」
「それ……どういう意味だ?」
ルサーがそっぽを向いたままでもいい。
って思ってたけど、話が変わった。
頬を手で包んで、強引にルサーの顔を上げさせた。
「オレが天守になってハーレムを作ったら、オレは必ず、ルサーを妻にする。ルサーじゃないなら、他の、ちゃんとした妻なんか要らない。」
「だが……!」
「ルサーがオレを嫌いになったんじゃなければ、オレだってルサーを手放す気は無いからな。」
ルサーは何か言い返そうと口を開いたけど、唇から言葉が出る前に。オレは唇同士でそこを塞いだ。
チュッて音を立てて、何度か啄んだ。
「言っとくけど、これでもオレ、それなりにちゃんと考えてるぞ? 絶対、ルサーを妻にする。……ルサー、いいよな? 妻になって欲しい。……頷いてくれよ。」
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