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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
まずはハーレムを作るのが先決だから
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何度も見直しても、眼鏡シスターの手が示してるのはルサーだ。
これじゃまるで、「そちらの方」がルサーみたいじゃないか。
「ゴメン、聞き逃した。悪いんだけど、もっかい言ってくれ。」
「いえっ、こちらこそ、伝えるのが遅れてスミマセンっ。」
「それで……何だって?」
「ハイっ、そちらの方は妻の登録が出来ませんっ。スミマセンっ。」
聞き間違いの可能性に掛けたオレの期待は、済まないって感じが全然しない、ハキハキした返事に打ち砕かれた。
思ってもなかった展開だ。
いや……そうじゃない、かも。
ちょっと前に感じた『嫌な予感』を思い出す。
それから、思い当たる。
順調に進んでたオレのハーレムの、邪魔になりそうな存在がいるじゃないか。
ゲームだったら、絶対に出て来るだろう、主人公。……イクシィズが。
眼鏡シスターの声があまりにもハッキリし過ぎてて、さっきまでタグを選んでた皆の注意を引いちゃったようだ。
コッチを見てる四人の顔に、それぞれ戸惑いが表れてる。
その中から、一歩、二歩。ルサーが足を踏み出した。
ハッ! ルサーが!
オレよ、ショックを受けてる場合じゃないぞ!
「俺が登録出来ない、とか聞こえたんだが……どういう事だ?」
「そうだ。なんでルサーがダメなんだよ。」
「ハイ、他のハーレムに入ってるから登録出来ませんっ。」
「ハァっっ? そんなワケが無ぇだろうっ、俺は……!」
「ルサーがよそのハーレムに入ってるワケないだろっ!」
「登録されてますっ。ハーレム名鑑にも載ってますっ。」
二人揃って文句を言うルサーとオレ。
それに元気良く答える眼鏡シスター。
こんな様式美は要らないんだけどな。
「それじゃ、……ルサーが入ってるのは、誰のハーレムだ……?」
「金獅子ハーレムのイクシィズ天守様ですっ。」
「…………っ!」
息を詰めたのは誰だったか。
たぶん、オレ……。ルサーも……、たぶんリオ、も。
あぁ……そういうことか、分かってた。
何かあるとしたら、きっとイクシィズ絡みなんだろうな、って。
分かってたけど。
「なっ…なんでだよっ!」
頭に血が昇らない、ワケがなかった。
反射的に、オレは声を荒げてた。
それだけじゃない。
眼鏡シスターの肩をガシッと掴んでた。
「なんでっ、ルサーが、いつから…っ、イクシィズの妻なんだよっ!」
「それはお答え出来ませんっ。」
「ルサーはずっとノマルの町にいたんだぞ? なぁっ? いつのまに……!」
「殿下っ、落ち着いてくださいっ。」
気付けばオレは、眼鏡シスターの身体を揺さぶってた。
「何かの間違いじゃないのかっ? 昔の情報が更新されてないとか、そうだろ?」
「間違いなくっ、現在の情報ですっ。」
「ルサーはオレの妻だ、オレのハーレムに登録するんだっ!」
「それはっ、いくら王族の方でも無理ですっ。登録出来ませんっ。」
「ぃ…イヤだ、ルサーが……。ルサーが妻にならないなんてイヤだ~っ!」
「落ち着いてください、殿下っ。泣いてる場合じゃないですよっ。」
「だって、このままじゃ…」
「気持ちは分かりますけどっ、他ハーレムの妻を勝手に登録する事は、出来ませんっ。お手数ですけどっ、金獅子ハーレムと話を付けてから、手続きしてくださいっ。」
カッとなってたオレに、眼鏡シスターは元気良く、根気良く対応してくれた。
頭の中で破裂したような怒りがだんだん、ガッカリとか、ションボリに変わってく。
「だって……。」
「スミマセンっ。ウチではどうにもならないんでっ。それはともかくっ。ハーレムタグの方、選んで貰っていいですか?」
ルサーの話はそれで終わり、って感じで。眼鏡シスターに催促された。
確かに……ルサーがイクシィズのハーレムに登録されてる話が本当だったら、いくらここで教会の人に頼んだってどうにも出来ないだろう。
せっかく教会に来たのに……。
「それともっ、今日は手続きを止めておきますかっ?」
「いや、ちょっと待ってくれ。」
慌てて止めて、オレはルサーに向き直った。
ルサーは辛そうな顔をしてて……たぶん、オレと同じ考えっぽい。
感情だけで言えば、ハーレムを作るのにルサーを妻に出来ないなんて、本当に嫌だ。
だけど今日、手続きを中止しても。何にもならない。
ルサーを妻にする為には。イクシィズと交渉しなきゃ。
その為にオレは、単なる資格持ちじゃなく、ハーレムを持つ天守にならなきゃ。
「イグザ……。」
ポフぅ……って、ルサーがオレの頭に手を置いた。
そのまま優しく撫でてくれる。
「……ルサー。」
「そんな顔、すンな。ちょこっと遅れるだけだ。……そうだろ?」
「うん……。」
「遅くなってもちゃんと、本妻にしてくれンだろ?」
「する! ルサーを……本妻に、する。」
置いてけぼりにしてゴメン。……って言うのは止めた。
オレが謝ったら、ルサーがきっと居た堪れないから。
今ここで妻の登録出来ないのは、リッカとユーグも同じだ。
イクシィズと話を付けなきゃいけない事柄が一つ増えただけ。
そう考えて。
気持ちを切り替えなきゃ。
これじゃまるで、「そちらの方」がルサーみたいじゃないか。
「ゴメン、聞き逃した。悪いんだけど、もっかい言ってくれ。」
「いえっ、こちらこそ、伝えるのが遅れてスミマセンっ。」
「それで……何だって?」
「ハイっ、そちらの方は妻の登録が出来ませんっ。スミマセンっ。」
聞き間違いの可能性に掛けたオレの期待は、済まないって感じが全然しない、ハキハキした返事に打ち砕かれた。
思ってもなかった展開だ。
いや……そうじゃない、かも。
ちょっと前に感じた『嫌な予感』を思い出す。
それから、思い当たる。
順調に進んでたオレのハーレムの、邪魔になりそうな存在がいるじゃないか。
ゲームだったら、絶対に出て来るだろう、主人公。……イクシィズが。
眼鏡シスターの声があまりにもハッキリし過ぎてて、さっきまでタグを選んでた皆の注意を引いちゃったようだ。
コッチを見てる四人の顔に、それぞれ戸惑いが表れてる。
その中から、一歩、二歩。ルサーが足を踏み出した。
ハッ! ルサーが!
オレよ、ショックを受けてる場合じゃないぞ!
「俺が登録出来ない、とか聞こえたんだが……どういう事だ?」
「そうだ。なんでルサーがダメなんだよ。」
「ハイ、他のハーレムに入ってるから登録出来ませんっ。」
「ハァっっ? そんなワケが無ぇだろうっ、俺は……!」
「ルサーがよそのハーレムに入ってるワケないだろっ!」
「登録されてますっ。ハーレム名鑑にも載ってますっ。」
二人揃って文句を言うルサーとオレ。
それに元気良く答える眼鏡シスター。
こんな様式美は要らないんだけどな。
「それじゃ、……ルサーが入ってるのは、誰のハーレムだ……?」
「金獅子ハーレムのイクシィズ天守様ですっ。」
「…………っ!」
息を詰めたのは誰だったか。
たぶん、オレ……。ルサーも……、たぶんリオ、も。
あぁ……そういうことか、分かってた。
何かあるとしたら、きっとイクシィズ絡みなんだろうな、って。
分かってたけど。
「なっ…なんでだよっ!」
頭に血が昇らない、ワケがなかった。
反射的に、オレは声を荒げてた。
それだけじゃない。
眼鏡シスターの肩をガシッと掴んでた。
「なんでっ、ルサーが、いつから…っ、イクシィズの妻なんだよっ!」
「それはお答え出来ませんっ。」
「ルサーはずっとノマルの町にいたんだぞ? なぁっ? いつのまに……!」
「殿下っ、落ち着いてくださいっ。」
気付けばオレは、眼鏡シスターの身体を揺さぶってた。
「何かの間違いじゃないのかっ? 昔の情報が更新されてないとか、そうだろ?」
「間違いなくっ、現在の情報ですっ。」
「ルサーはオレの妻だ、オレのハーレムに登録するんだっ!」
「それはっ、いくら王族の方でも無理ですっ。登録出来ませんっ。」
「ぃ…イヤだ、ルサーが……。ルサーが妻にならないなんてイヤだ~っ!」
「落ち着いてください、殿下っ。泣いてる場合じゃないですよっ。」
「だって、このままじゃ…」
「気持ちは分かりますけどっ、他ハーレムの妻を勝手に登録する事は、出来ませんっ。お手数ですけどっ、金獅子ハーレムと話を付けてから、手続きしてくださいっ。」
カッとなってたオレに、眼鏡シスターは元気良く、根気良く対応してくれた。
頭の中で破裂したような怒りがだんだん、ガッカリとか、ションボリに変わってく。
「だって……。」
「スミマセンっ。ウチではどうにもならないんでっ。それはともかくっ。ハーレムタグの方、選んで貰っていいですか?」
ルサーの話はそれで終わり、って感じで。眼鏡シスターに催促された。
確かに……ルサーがイクシィズのハーレムに登録されてる話が本当だったら、いくらここで教会の人に頼んだってどうにも出来ないだろう。
せっかく教会に来たのに……。
「それともっ、今日は手続きを止めておきますかっ?」
「いや、ちょっと待ってくれ。」
慌てて止めて、オレはルサーに向き直った。
ルサーは辛そうな顔をしてて……たぶん、オレと同じ考えっぽい。
感情だけで言えば、ハーレムを作るのにルサーを妻に出来ないなんて、本当に嫌だ。
だけど今日、手続きを中止しても。何にもならない。
ルサーを妻にする為には。イクシィズと交渉しなきゃ。
その為にオレは、単なる資格持ちじゃなく、ハーレムを持つ天守にならなきゃ。
「イグザ……。」
ポフぅ……って、ルサーがオレの頭に手を置いた。
そのまま優しく撫でてくれる。
「……ルサー。」
「そんな顔、すンな。ちょこっと遅れるだけだ。……そうだろ?」
「うん……。」
「遅くなってもちゃんと、本妻にしてくれンだろ?」
「する! ルサーを……本妻に、する。」
置いてけぼりにしてゴメン。……って言うのは止めた。
オレが謝ったら、ルサーがきっと居た堪れないから。
今ここで妻の登録出来ないのは、リッカとユーグも同じだ。
イクシィズと話を付けなきゃいけない事柄が一つ増えただけ。
そう考えて。
気持ちを切り替えなきゃ。
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~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
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