364 / 364
第七章 ~ゲームの強制力に縛られた者、縛られない者~
バグはバグなりに色々あるんでな・6 $メリクル$
しおりを挟む観念したエステードが、膝から降りるのを諦めてリングを弄り出した。
手持ち無沙汰にしてんのかと思いきや、どうやら手探りでリングの位置やら向きやらを直してるようだ。
「どうです? ちゃんと被れてます?」
「……あぁ。」
「似合います?」
「まぁまぁだな。」
っつ~かよ。
そんなシンプルなリングで似合うも似合わないもねぇだろうに。
ちょっと嬉しそうな顔になるとか……くそっ。
「一応確認なんですけど。」
「…んだよ?」
「私はメリクルのものなんですよね?」
「おう。」
「つまり、私はメリクルの、つ……妻、なんですよね?」
「お……おぅ。」
今さっきまでマジ泣きしてたクセに、勝手に機嫌良くなりやがって。
ちょっと可愛いトコあるな……とか思わしてんじゃねぇぞ。調子狂うわ。
「………。」
「………。」
何だか落ち着かない気分で、俺の方が手持ち無沙汰だ。
暇潰しに。あくまでも暇つぶしの一環として、エステードの髪を弄んでやる。
とりあえずこれで一連の、馬鹿馬鹿しい騒ぎは終わりだ。
そう判断して、俺は気を抜いてた。
だからエステードの顔が近寄っても特にどうとも思わなかった。
……ちゅっ。
「………。」
「………。」
間近にあるエステードの顔を見る。
エステードはやや遅れてから、ハッとした表情になった。
「なんだ、今の、……ガキみたいなのは? ぁあん?」
「し、したく…なって……キス…」
「ほぉ~お?」
子供がするようなキスを、それも自分からした割に。
エステード本人も自分がやった事に狼狽え、しどろもどろに言う。
そういや、コイツから仕掛けて来た事ってあったか?
無かったような……いや、あったか。
くそ、頭がゴチャゴチャする。
「そっ、そんな、顔色が変わるほど怒らなくてもいいでしょう。私はつ……妻、なんですから、しますよ。キ…ス、ぐらい。」
「別に怒っちゃいねぇよ。ちゃんとやれ、っつってんだよ。ほれ。」
俺は少し口を開け、舌先を出してやる。
売られた喧嘩は……でもないだろうけど、エステードがまた顔を近寄らせ。
口唇が触れ合うギリギリで止まった。
しかも、俺が焦れる前にプルプル震え出した次の瞬間。
またもや顔を両手で隠して俯き出す始末。
さっきと同じシチュエーションでも今回のは、明らかに顔を隠すのが目的だ。
「おい、なに隠してんだよ。……隠すなっ。」
「や……や、ですっ。」
エステードが腕力で俺に敵うワケも無い。
抵抗する腕をどかして、曝け出させた顔は真っ赤になってた。
ヤッてる時の上気した肌色とは違う、明らかな赤面、ってやつだ。
「やだ………見ないで、ください……。」
赤くなった顔を見られるのがよっぽど恥ずかしいのか、更に色が濃くなる。
俺が初めて見る顔だ。
表情の変化が乏しいエステードは、それ以上に、顔色が変わらない奴だから。
それにコイツが「いや」って言うのを、恐らく初めて聞いた。
まぁ、そんなんど~でもいいか。
さっき何発か抜いてんのに、下半身がアホかってぐらい滾って来たんでな。
俺のヤりたい時がヤる時、だ。
「なんだ、恥ずかしがってんのか? 顔、真っ赤だな。」
「いっ、言わないでくださいっ。」
「一体何がどう、そこまで恥ずかしいんだか。」
「見ないでください、こんな……みっともない……。んんっ。」
往生際悪く嫌がる口唇を塞いだ。
片手でエステードのバスローブをたくし上げると、下着を履いてない素肌には簡単に触われる。
まだ柔らかいままのアナルも簡単に、俺の指を二本呑み込んだ。
「んっ…んぅ……っ。」
苦しそうに眉を寄せても、エステードは俺に弄られるのを嫌がらない。
グリグリと捻りながら更に広げてやると、すぐに淫らな水音が鳴り始めた。
快楽に弱くもあり、痛みを堪えるのが得意な身体は嫌いじゃない。
さて、どんな体勢でちんぽ突っ込んでやろうか。
せっかく俺の上に跨ってんだから、そのまま貫いてやろうかとも思ったけどよ。
それじゃ俺が動きにくいだろがよ。
ここはシンプルに、ソファーの背もたれに押し付けてヤるんでいいか。
身体を捻ってエステードの向きを変え、ソファーに浅く座らせた。
両足を開かせてから、太腿の裏側を掴んで腹の方へ押し上げてやると、エステードの背中が中途半端に背もたれに寄り掛かる。
下半身を俺に抱えられてるから、エステードの体勢的には結構な窮屈さだろな。
三本に増やした指で掻き混ぜるのをそこそこで終わらせ、濡れそぼったアナルに、硬くなったちんぽを押し当てる。
エステードがちょっと驚いたように目を見開いた。
「なんだ。いつの間にこんだけ勃たせてたんだ、ってか?」
「あっ、や…ぁの…」
「膝の上に乗っかってたんだから、盛り上がって来てんのもすぐ分かったろが。」
「あ…んんっっ……!」
喋ってる時間がもったいねぇ。
さっそく中にめり込ませてやった。
11
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(16件)
あなたにおすすめの小説
泥酔している間に愛人契約されていたんだが
暮田呉子
BL
泥酔していた夜、目を覚ましたら――【愛人契約書】にサインしていた。
黒髪の青年公爵レナード・フォン・ディアセント。
かつて嫡外子として疎まれ、戦場に送られた彼は、己の命を救った傭兵グレイを「女避けの盾」として雇う。
だが、片腕を失ったその男こそ、レナードの心を動かした唯一の存在だった。
元部下の冷徹な公爵と、酒に溺れる片腕の傭兵。
交わした契約の中で、二人の距離は少しずつ近づいていくが――。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
メインキャラ達の様子がおかしい件について
白鳩 唯斗
BL
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。
サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。
どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。
ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。
世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。
どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!
主人公が老若男女問わず好かれる話です。
登場キャラは全員闇を抱えています。
精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。
BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。
恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。
イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
めっちゃ好きです。
まだ、更新の見込みはありますか…?
ほんとに面白くて一気読みしてしまったので、読み直しながら更新をまとうと思います。
最近読み始めました。
こちらはもう更新はされないのでしょうか?
個人的にルサーがとても好ましく感じ、幸せになってもらいたいです。
説明欄に連載中と記載があるようなので…
今後更新され、妻の皆さんが幸せになれる結末が読めることを祈っております。
すっかり更新が滞っておりますが読んでいただけて嬉しいです。
キャラへの応援もありがとうございます。
ストーリーの続きはあるので、近い内に、ボチボチ更新したいと思っています。
感想ありがとうございました。
続き気になってました!
フィロウやっと繋がれてよかったね〜
だいぶ間を空けてしまいました。
楽しんで貰えれば嬉しいです。
フィロウはやっと念願が叶いましたっ。主人公も、やっと一息ついたことでしょう。
感想ありがとうございました。