最強魔王の息子は囚われの眠り姫を想う ~姫を救うため、悪徳と陰謀に満ちた都市へと赴く~

TOMeTO

文字の大きさ
24 / 40
1章 忍び寄る糸が意図するものは……

    別の障害②

しおりを挟む
 双方睨み合いの中、最初に動き出したのはアリシアであった。

「そのまま、動かない方が身のためよ」
 
 彼女は告げると同時に、左腕の剣で再び”斬烈波“を振るってきた。

 それに対し、ジークは避けることなく、今度は真っ向から突っ込んでいった。分裂する前に打ち砕くべく。

 しかし、ジークの腕が触れる直前に斬烈波は3つに分裂し出す。それは、まるで彼女に動きが読まれていたかの様な、見事なタイミングで。

 ジークは一瞬で、3本の衝撃波に取り囲まれ体を切りつけられてしまう。

 それでもジークは

――バイタル・アクセラレーション・ハーフブースト 

と身体を強化し、斬烈波の中を無理やり突っ切る。

 全身は焼けるように痛む。まるで、かまいたちの様に体中のあちこちは切り刻まれている。

 しかし、だからと言って、足が止まる程ではない。

 現に彼女の下へは腕を伸ばせば届く距離まで迫っていた。

 そして彼は、右腕を振るい彼女に掴みかかっていく。

 ただ、それにアリシアはすぐさま反応し、左腕の剣で受け止めてきた。

 すると、交わった腕と剣は、互いに激しく鍔迫り合う。双方共に一歩も譲る気はなく、これ以上は押し進められない状況となってしまっていた。

 そこで、アリシアは挑発混じりに問いかけてくる。

「どうしたの? あなたの力はこの程度だったかしら? それとも、手加減している?」

 それに対し、ジークは毅然とした態度で答えた。

「加減をしているつもりはない。だが、お前を無力化する程度なら、これでも十分だ」

 そしてジークは、重ねて身体強化の魔術を掛ける。

――バイタル・アクセラレーション・ハーフブースト 

 すると次の瞬間、乾いた音を立てながら透明な刀身に亀裂が走りだした。

 それを見た、ジークはさらに力を込めて亀裂を押し広げていく。刀は今にも砕け散りそうになっていた。

 だがそれでも、彼女は全く焦る素振りを見せない。

 するとその時、彼女の右手に握られた刀が熱を帯び、膨張しだした。
 
 同時に、爪を伝いジークの全身へと焼き付く様な痛みが襲う。

「ングッ……!!」

 さらに、その刀がジークへと勢いよく振りかざされた。

 それを食らえば、ひとたまりもないだろう。しかし、躱す事は出来ない。 

 そこで、ジークは左腕を彼女へと伸ばす。刀が届くよりも早く、彼女を無力化するために。

 ジークの腕と彼女の剣はほぼ同時に対象を捉えた。剣はジークの左肩を抉り、腕は彼女の首を掴む。

 ジークの左肩からは焼け焦げる様な匂いと共に、血が迸る。

 そして、アリシアは首を絞められ
「ッ……ウグッ……!!」と苦し気な声を漏らした。

 再び、双方の根競べとなった。しかし、ジークの方が僅かに利がある。

 その時、ジークの右腕と鍔競り合う刀が砕け散ったのだ。

 同時に、ジークは右腕で自身の肩を抉る刀を押し返して見せる。

 また、それと共にジークは彼女の首を絞める力をさらに込めた。

「アリシア……。悪いが、このまま気を失ってもらうぞ」

 ジークがそう告げるも、彼女は苦し気な表情のまま何も答えられずにいる。そして、彼女の力は徐々に抜け落ちていく。

 だがその時、突如としてジークの体が異常をきたした。

「グフッァッ……!?」

 彼は口の中から勢いよく血を噴き出し、とてつもない倦怠感に見舞われたのだ。

 その直後、体の力が一気に抜け落ち、腕が彼女の首からするりと落ちる。さらに、彼は力なく彼女へともたれ掛かってしまった。彼女の柔らかな感触が全身を包み込む。

 すると、この光景にアリシアは、むせ返しながら動揺させられていた。

「ゲホッ……ゴホッ……。これはどういう状況……? 致命傷を与えはしなかった筈だけど……。また、私を動揺させる作戦か何か?」

 しかし、ジークは彼女の呼びかけに答えられず、身動き一つ取れない。それどころか、視界が徐々に霞んできている。

――ッここが、限界なのか……。もう少しでいいんだが、もってはくれんか……

 ジークは悔しさ混じりに、落ちてくる瞼に抗う。

 そこで、彼女はこれが異常事態だと気がついた様子。

「ちょっと、ジーク殿? しっかりしなさい!」

 彼女はジークの体を支えると、ゆっくりと地面に下ろしてきた。そして、体を揺らしながら顔面をはたいてくる。

「気を失っちゃだめよ!」

 それにより、ジークは何とか意識と気を持ちこたえられた。

 彼は力を振り絞り、アリシアの腕を払いのけると、飛び跳ねる様にしてうつ伏せとなる。

「アッ……グッ……」

 次いで、彼は何とか這い上がろうともがくが、どうにも腕には力が入らない。

 その様子に彼女は呆れながらも、優しく諭してくる。

「もう、無理しないで。大人しくしていなさい。今すぐ医務室に運んであげるから」

 そして彼女は、ジークの腕を右肩へと回し、起き上がらせようとしてきた。

 しかしその時、突如として取り巻きの一人、赤髪が声を荒げてくる。

「クゥッ!! アリシア様ァァッ!! 新手がお出ましですッ!!!」 

 そう聞こえたのと同時に、突然ジーク達を取り囲んでいたリングの一部が断ち切られる。

 するとそこから、間髪入れずに鎧を纏った黒い影が、アリシアに向かい襲い掛かってきたのだ。そして、鎧が携える巨大な剣が、彼女の眉間を捉え勢いよく振り下ろされる。

 それに対し、アリシアはジークを庇いながらも、刀で攻撃を防いでみせた。

「ッ何者!?」

 彼女はそう問いかけるが、鎧からの返答はない。

 しかし、ジークにはその黒い鎧に見覚えがあった。

「まさか……これは、アイシャの……」

 ジークはあの時、ホテルで見た彼女の魔術を思い出しながら、かすれ声でそう呟いた。 

 すると、それに答える様にして、黒い鎧の後ろから彼女が姿を現す。

 アリシアを鋭い目つきで睨みつけるアイシャが。

「そいつを放しな」と告げながら。

 そして、彼女の両腕から流れ出る黒い靄の様なものは、絶えず黒い鎧へと注がれていた。

 やはり、思った通り、黒い鎧はアイシャの魔術であったのだ。

 それに、ジークは驚かされていた。アリシアもまた同じ様子。いや、むしろ彼女の方が彼女の出現にかなり驚いている様子だった。

「あなたは……アイシャ・アスモデウス!? 誘拐された筈のあなたが、なぜこの場にいるの!?」

 彼女は、非常に困惑した様子で、黒い鎧の剣を受け止めつつ、そう問いかけていた。

 それに対し、アイシャは依然として、彼女を睨みつけたまま答える。

「うちは、誘拐なんてされてへん。そいつに助けられたんやから」

 そこで、アリシアは怪訝な表情を見せた。

「助けられた……? どういう事……!? あなたは彼にストーカー被害に遭っていたから治安局へと通報したのでしょ?」

「違う。うちらは、ラジエルの奴に付け狙われてんの! そいつはうちらの恩人よ! だから、解放しなさい!」

 アイシャはそう言い放つと、彼女をさらに押し込んでいく。

 そこで、アリシアは中腰の状態となってしまうが、
「斬烈波!!!!」と叫び至近距離で衝撃波を飛ばした。

 すると、たちまち鎧の剣は砕け散り、そのまま鎧までも真っ二つに砕いて見せる。

「ッ……!?」

 それを目の当たりにしたアイシャは、苦し気な表情を見せつつも、距離を取り再び鎧を生成しようとしていた。

 だが、それよりも速くアリシアに接近を許してしまう。そして、彼女の刀により、作られつつあった鎧は簡単に砕かれていく。

 アイシャは完全に追い込まれていた。次の一手を打つ猶予すらない様子。

 だがその時、アイシャは何を血迷ったか生身で彼女へと殴りかかろうとしたのだ。

 そして勿論、彼女にそんな攻撃など通用する筈もない。アリシアは刀を投げ捨てると、彼女の拳を悠々と受け止めて見せた。次いで、アリシアは彼女の拳を軽く捻り、身動きを封じてくる。

 それにアイシャは必死に抗おうとするが、腕を捻り上げられた事により、上手く身動きが取れない様子だった。

 それでも、アイシャはまだ諦めてはいない。彼女は押さえつけられながらも、両腕から再び黒い靄を発しだす。彼女は何とか、鎧を作り出そうとしている。

 しかしそこで、アリシアは
「待って。とりあえず、落ち着いて。話は分かったから」と彼女を優しく諭してきた。

 それを聞くと、アイシャは腕から発されていた靄を止め、彼女に問いかける。

「ッ……分かったって?」

 すると、アリシアは彼女の腕を離しながら、
「あなたが、誘拐されていたわけではない事。それと、彼に掛けられていた誘拐の容疑。それが一先ず晴れたという事よ」と答えてきた。

 そして、アイシャは腕を摩りつつ
「そう……。なら、ジークも解放して」と要求する。

 しかし、その要求はアリシアに呑まれなかった。

「それはまだ出来ないわ。まだ、詳しく話を聞いていないから」

 そこで、ジークが横から口を挟む。

「悪いが、一から話してやる時間はない。再三言っているが、俺は学園長に急ぎの用がある」

 それを聞いたアリシアは、即座にジークへと向き直り口を尖らせてくる。

「だから、それで信用しろって方が無理があるのよ!」

 それに対し、ジークはため息を漏らしつつも、納得を示す。

「はぁ、確かにそうだろうな」

 しかし、それと同時に彼は
「それなら、お前たちも付いて来てくれ。そこで、全てを語る」と提案を促した。

 すると、その言葉には少し考える素振りを見せるアリシア。彼女はやっと、ジークの言葉に耳を貸してくれたのだ。

 そして彼女はしばらく考え込んだ後に、渋々と言った様子で承諾してくれた。

「わかったわ。それで手を打ちましょう」

 そう告げると彼女は、周囲の取り巻き達へ合図を送りだす。

 途端に、ジーク達を取り囲んでいたリングが完全に取り払われる。ようやくジークは彼女達に解放されようとしていた。

 しかし、アリシアは未だにジークの右腕を肩に回したまま放そうとはしない。

 それに対しジークは
「歩きずらいのだが」と文句を入れたが、それが聞き入れられることはなかった。

「我慢なさい。そもそも、まともに歩ける様な状態にないのでしょ?」

 彼女はそう告げると、有無を言わせずジークを引きずりながら、校舎へと歩き始める。

 ジークはそれに不満を抱きつつも、彼女へと身を任せ周囲を見渡す。

 すでに、学園の敷地内には結構な数の学生が集まりだしていた。その脇を抜けていくジーク達は学生の視線を一手に集めるが、この一行に絡んでくる連中などいる筈もない。アリシア達の存在は、かえって心強い護衛となっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 日曜日以外、1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします! 2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております! こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!! 2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?! なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!! こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。 どうしよう、欲が出て来た? …ショートショートとか書いてみようかな? 2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?! 欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい… 2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?! どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…

処理中です...