30 / 40
1章 忍び寄る糸が意図するものは……
間章3 追われる立場となった狩人
しおりを挟む
5台の車列が門をくぐり抜け、屋敷へと入っていく。そして、砂利が敷き詰められた庭で一斉に停車した。
すると、車両からは続々と男どもが出てくる。およそ、10人くらいの男共。その中には、エレク=ラジエルの姿もあった。彼は真ん中の車両の助手席から外に出ると、涼し気な表情を浮かべ、後部座席へと向かって行く。
手には2本の糸を握りながら。
そして、男の一人がドアを開けると同時に、ラジエルは糸を手前へと手繰り寄せた。
すると、二人の少女が勢いよく外に引きずり降ろされてくる。
ミーシャとミレイ。
彼女達は全身を糸で縛り上げられ、完全に身動きが取れない状態にさせられていた。そのため、引きずり下ろされた拍子に、二人は地面へと横並びに突っ伏してしまう。
そんな彼女達を見下ろしながら、エレクは告げる。
「手荒な真似をしてすまなかったね。だけど、それは君たちが逃げるから悪いのさ」
それに対し、ミーシャは彼から顔を逸らし、
「私を捕えられたのだから、満足でしょう? これ以上、お姉ちゃんやジークさんに関わらないで下さい! それに、ミレイさんも関係ない。今すぐにでも彼女を解放して下さい!」と要求してきた。
しかし、エレクがその要求を呑むつもりなどない。
「それは、無理な相談だよ。そこの彼女も、まだ利用価値はある。それに、ジーク君やアイシャ君に手を出すかどうかは、当人次第かなぁ?」
エレクは、彼女達を脅す様にそう告げていた。
だがそこで、なぜかミレイが笑みを浮かべてくる。まるで、エレクを小ばかにした様に。彼女は無防備な状態を晒しているにも関わらず、随分と舐めた態度を取ってきていたのだ。
それに対し、エレクは怪訝な表情を浮かべ
「何がおかしいんだい?」と問いかけた。
すると彼女は、笑みを浮かべたまま
「ふふっ、とんだ卑怯者だと思っただけですよ。いえ、臆病者というべきかしら? そんなにジーク様と正面から戦うのが怖いのですか?」と挑発混じりに問い返してきたのだ。
それには、エレクの眉間が僅かに動く。
しかし、彼はすぐさま平静を装い
「ふっ……僕が彼を恐れるとでも? 今頃、牢で屈辱を味合わっている筈の彼をかい? ありえないね」と答えた。
ただ、それにも彼女は含みを込めた笑みと言葉を投げ返してくる。
「あら、牢に閉じ込めたくらいで、ジーク様が大人しくしているとお思いで?」と。
そこで、エレクは――この女、何か企んでいるのか?――と考えさせられた。
だが即座に、はったりであろうと結論付ける。
そして、エレクは彼女を鼻で笑う。
「ああ、思うね。いくら彼でも治安局に歯向かおうとはしない筈さ」
だがそれでも、彼女の態度は変わらない。いや、むしろエレクをさらに小ばかにした様な態度を取ってくる。
「そんな甘いお考えなら、今すぐ改めた方がよろしくてよ。相手が何であれ、ジーク様が恐れる事は決してありません。もしかすると、今頃こちらに向かっているかもしれませんね? あなたを始末するために」
忠告してやっているとでも言いたげな様子で。
それには、ここまで温厚な態度で会話に付き合っていたエレクも、流石に我慢の限界であった。
「この女ァッ……! 主に似て生意気だな……。しかし、発言には気を付けた方がいいよ。でないと、その舌を切り落とす事になるからね」
彼は苛立ちを露わにし、ミレイへと脅しかける様に告げた。
ただそれを聞いても尚、彼女はあっけらかんとしてくる。
そして、彼女はさらに煽りを重ねてきたのだ。
「あら、立派な脅しですこと。口先だけでない事を是非とも証明して下さいな」と。
そこで遂に、エレクの堪忍袋の緒が切れてしまう。
「そうかい。そんなに黙らされたいのか!」
彼は怒号を放つと同時に、手の平から3本目の糸を伸ばし、彼女のお喋りな口へとねじ込もうとした。
しかしそこで、彼は思いとどまる。
――こいつの言っていた事。ジークの奴が、万が一にでも脱獄したとなれば、こいつの存在は切り札となる。
そう思い。
次いで、彼は咳払いをした後に周囲の者へと命じた。
「ッチ……。今はこんな女に構っている暇などない。後でじっくりいたぶってやる。さっさと、連れて行け!」
それに、周囲の者達が頷くと、彼女達は屋敷の方へと運ばれていく。
ただ、その最中にもミレイは相変わらず
「わたくしを殺そうとしない事で、はっきりとしました。やはり、あなたはジーク様に恐怖しているのですね」と舐めた態度をとってきた。
しかし、それには取り合わず、エレクはポケットの中の携帯へと手を伸ばす。
『あの方』へと連絡を入れる為に。
2,3回コール音が鳴り響くと、すぐに彼へと繋がった。
そして、すぐさま彼から言葉が掛けられる。
「やっと、確保できた様だな」
たった今、その報告を入れようとした所であったが、彼には全て筒抜けであった様子。
ただ、そんな事よりもエレクは自身の処遇が気になっていた。
「はい、遅くなり申し訳ありません。それで、その……私の犯した失態の件ですが……」
エレクは口をどもらせながら尋ねるも、皆まで言う前に彼は答えてくる。
「ああ、安心しろ。少しは大目に見てやる」
それに、エレクは安堵の表情を漏らす。
「ッ! そうですか……! 寛容なご処置に感謝致します!」
だがそこで、彼はエレクの気を引き締めさせてきた。
「ただ、それは無事に引き渡しが完了してから判断する。私の部下が、そちらへと向かう予定だが……。到着は、明日の早朝になる様だ。くれぐれも、逃がす様なへまをするんじゃないぞ」と。
しかし、それにはエレクも自信を持って応えられた。
「ええ、ご安心ください。脅威はすでに排除しております。それに、ここの警備も守りも万全です。何も心配する様な事は御座いません!」
けれども、彼の反応は芳しくない。
それどころか、彼はエレクの言葉に難色を示している様にも取れた。
「そうだと、良かったのだがな……」と。
それに対し、エレクは妙な胸騒ぎを感じると共に、疑問を漏らす。
「……と言いますと?」
すると彼は、エレクの耳を疑うような事を告げてきた。
「どうやら、ジーク・サタンが牢から抜け出したらしい。現在、治安局が総力を挙げて捜査に当たっているが、未だに確保できていないそうだ」
それには、エレクが上ずった声で驚きを漏らす。
「まさか!? それは、本当ですか!?」
「ああ。用心しておけよ。お前も知っての通り、奴は相当に厄介だ」
それを聞くと同時に、エレクはミレイが先程言っていた言葉を思い起こす。
――まさか!? 本当に脱獄したというのか……!? なぜ、そこまでの執念を見せるんだ……!?
エレクはそんな事を考えながらも、
「……しかし、私の居場所が割れている筈がありません。彼がここまで来ることは、ありえません」と答えていた。
エレクはそう確信している。いや、ただそう信じたかったのだ。
しかし、電話口から返ってくる言葉は現実を突きつけてきた。
「何の策もなしに脱獄を図る様な馬鹿ではない。特に、脱獄にはミハイル家の長女、アリシアが手を貸しているそうだ。奴は必ずそちらへと向かってくるだろう。よいな? 万全を期せ」
それにエレクは
「…………あ、アリシアもですか!? わ、わかりました」と答える事しかできなかった。
そして、通話は一方的に切られる。
ブツッという物音が鳴り響くと共に、辺りは静寂に包まれていた。
それでも、エレクは携帯を耳から離せずにいる。
そこで、エレクは気が付く。自身の体が強張り、震えている事に。
――僕は彼を恐れているのか……!? 彼には勝てないと……
それに気が付くと、次第に震えは増していき、良からぬ考えばかりが頭を支配していく。
だがそこで、エレクは自身の顔を思いっきり叩き、良からぬものを拭い去ろうとする。
――違う。これは、武者震いだ。僕が彼に負ける事などありえない。特に、この場所。この場所には、無数の罠が仕掛けられている。この場所では、僕の方が圧倒的な優位! 恐れる必要などないのだ!
そう自身を鼓舞し、体を奮い立たせる。
ミーシャが連れ戻されれば、エレクに待つのは死のみ。彼には、すでに退路がない。ここで、敵を迎え討つ。それしか、彼が生き残る道はなかったのだ。
すると、車両からは続々と男どもが出てくる。およそ、10人くらいの男共。その中には、エレク=ラジエルの姿もあった。彼は真ん中の車両の助手席から外に出ると、涼し気な表情を浮かべ、後部座席へと向かって行く。
手には2本の糸を握りながら。
そして、男の一人がドアを開けると同時に、ラジエルは糸を手前へと手繰り寄せた。
すると、二人の少女が勢いよく外に引きずり降ろされてくる。
ミーシャとミレイ。
彼女達は全身を糸で縛り上げられ、完全に身動きが取れない状態にさせられていた。そのため、引きずり下ろされた拍子に、二人は地面へと横並びに突っ伏してしまう。
そんな彼女達を見下ろしながら、エレクは告げる。
「手荒な真似をしてすまなかったね。だけど、それは君たちが逃げるから悪いのさ」
それに対し、ミーシャは彼から顔を逸らし、
「私を捕えられたのだから、満足でしょう? これ以上、お姉ちゃんやジークさんに関わらないで下さい! それに、ミレイさんも関係ない。今すぐにでも彼女を解放して下さい!」と要求してきた。
しかし、エレクがその要求を呑むつもりなどない。
「それは、無理な相談だよ。そこの彼女も、まだ利用価値はある。それに、ジーク君やアイシャ君に手を出すかどうかは、当人次第かなぁ?」
エレクは、彼女達を脅す様にそう告げていた。
だがそこで、なぜかミレイが笑みを浮かべてくる。まるで、エレクを小ばかにした様に。彼女は無防備な状態を晒しているにも関わらず、随分と舐めた態度を取ってきていたのだ。
それに対し、エレクは怪訝な表情を浮かべ
「何がおかしいんだい?」と問いかけた。
すると彼女は、笑みを浮かべたまま
「ふふっ、とんだ卑怯者だと思っただけですよ。いえ、臆病者というべきかしら? そんなにジーク様と正面から戦うのが怖いのですか?」と挑発混じりに問い返してきたのだ。
それには、エレクの眉間が僅かに動く。
しかし、彼はすぐさま平静を装い
「ふっ……僕が彼を恐れるとでも? 今頃、牢で屈辱を味合わっている筈の彼をかい? ありえないね」と答えた。
ただ、それにも彼女は含みを込めた笑みと言葉を投げ返してくる。
「あら、牢に閉じ込めたくらいで、ジーク様が大人しくしているとお思いで?」と。
そこで、エレクは――この女、何か企んでいるのか?――と考えさせられた。
だが即座に、はったりであろうと結論付ける。
そして、エレクは彼女を鼻で笑う。
「ああ、思うね。いくら彼でも治安局に歯向かおうとはしない筈さ」
だがそれでも、彼女の態度は変わらない。いや、むしろエレクをさらに小ばかにした様な態度を取ってくる。
「そんな甘いお考えなら、今すぐ改めた方がよろしくてよ。相手が何であれ、ジーク様が恐れる事は決してありません。もしかすると、今頃こちらに向かっているかもしれませんね? あなたを始末するために」
忠告してやっているとでも言いたげな様子で。
それには、ここまで温厚な態度で会話に付き合っていたエレクも、流石に我慢の限界であった。
「この女ァッ……! 主に似て生意気だな……。しかし、発言には気を付けた方がいいよ。でないと、その舌を切り落とす事になるからね」
彼は苛立ちを露わにし、ミレイへと脅しかける様に告げた。
ただそれを聞いても尚、彼女はあっけらかんとしてくる。
そして、彼女はさらに煽りを重ねてきたのだ。
「あら、立派な脅しですこと。口先だけでない事を是非とも証明して下さいな」と。
そこで遂に、エレクの堪忍袋の緒が切れてしまう。
「そうかい。そんなに黙らされたいのか!」
彼は怒号を放つと同時に、手の平から3本目の糸を伸ばし、彼女のお喋りな口へとねじ込もうとした。
しかしそこで、彼は思いとどまる。
――こいつの言っていた事。ジークの奴が、万が一にでも脱獄したとなれば、こいつの存在は切り札となる。
そう思い。
次いで、彼は咳払いをした後に周囲の者へと命じた。
「ッチ……。今はこんな女に構っている暇などない。後でじっくりいたぶってやる。さっさと、連れて行け!」
それに、周囲の者達が頷くと、彼女達は屋敷の方へと運ばれていく。
ただ、その最中にもミレイは相変わらず
「わたくしを殺そうとしない事で、はっきりとしました。やはり、あなたはジーク様に恐怖しているのですね」と舐めた態度をとってきた。
しかし、それには取り合わず、エレクはポケットの中の携帯へと手を伸ばす。
『あの方』へと連絡を入れる為に。
2,3回コール音が鳴り響くと、すぐに彼へと繋がった。
そして、すぐさま彼から言葉が掛けられる。
「やっと、確保できた様だな」
たった今、その報告を入れようとした所であったが、彼には全て筒抜けであった様子。
ただ、そんな事よりもエレクは自身の処遇が気になっていた。
「はい、遅くなり申し訳ありません。それで、その……私の犯した失態の件ですが……」
エレクは口をどもらせながら尋ねるも、皆まで言う前に彼は答えてくる。
「ああ、安心しろ。少しは大目に見てやる」
それに、エレクは安堵の表情を漏らす。
「ッ! そうですか……! 寛容なご処置に感謝致します!」
だがそこで、彼はエレクの気を引き締めさせてきた。
「ただ、それは無事に引き渡しが完了してから判断する。私の部下が、そちらへと向かう予定だが……。到着は、明日の早朝になる様だ。くれぐれも、逃がす様なへまをするんじゃないぞ」と。
しかし、それにはエレクも自信を持って応えられた。
「ええ、ご安心ください。脅威はすでに排除しております。それに、ここの警備も守りも万全です。何も心配する様な事は御座いません!」
けれども、彼の反応は芳しくない。
それどころか、彼はエレクの言葉に難色を示している様にも取れた。
「そうだと、良かったのだがな……」と。
それに対し、エレクは妙な胸騒ぎを感じると共に、疑問を漏らす。
「……と言いますと?」
すると彼は、エレクの耳を疑うような事を告げてきた。
「どうやら、ジーク・サタンが牢から抜け出したらしい。現在、治安局が総力を挙げて捜査に当たっているが、未だに確保できていないそうだ」
それには、エレクが上ずった声で驚きを漏らす。
「まさか!? それは、本当ですか!?」
「ああ。用心しておけよ。お前も知っての通り、奴は相当に厄介だ」
それを聞くと同時に、エレクはミレイが先程言っていた言葉を思い起こす。
――まさか!? 本当に脱獄したというのか……!? なぜ、そこまでの執念を見せるんだ……!?
エレクはそんな事を考えながらも、
「……しかし、私の居場所が割れている筈がありません。彼がここまで来ることは、ありえません」と答えていた。
エレクはそう確信している。いや、ただそう信じたかったのだ。
しかし、電話口から返ってくる言葉は現実を突きつけてきた。
「何の策もなしに脱獄を図る様な馬鹿ではない。特に、脱獄にはミハイル家の長女、アリシアが手を貸しているそうだ。奴は必ずそちらへと向かってくるだろう。よいな? 万全を期せ」
それにエレクは
「…………あ、アリシアもですか!? わ、わかりました」と答える事しかできなかった。
そして、通話は一方的に切られる。
ブツッという物音が鳴り響くと共に、辺りは静寂に包まれていた。
それでも、エレクは携帯を耳から離せずにいる。
そこで、エレクは気が付く。自身の体が強張り、震えている事に。
――僕は彼を恐れているのか……!? 彼には勝てないと……
それに気が付くと、次第に震えは増していき、良からぬ考えばかりが頭を支配していく。
だがそこで、エレクは自身の顔を思いっきり叩き、良からぬものを拭い去ろうとする。
――違う。これは、武者震いだ。僕が彼に負ける事などありえない。特に、この場所。この場所には、無数の罠が仕掛けられている。この場所では、僕の方が圧倒的な優位! 恐れる必要などないのだ!
そう自身を鼓舞し、体を奮い立たせる。
ミーシャが連れ戻されれば、エレクに待つのは死のみ。彼には、すでに退路がない。ここで、敵を迎え討つ。それしか、彼が生き残る道はなかったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる