【完結】完璧アルファな推し本人に、推し語りするハメになったオレの顛末

竜也りく

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幸福な気持ち

あまりの気持ち良さと羞恥で胸がいっぱいになって、思わずまた縋り付いていた。

「アルロード様……すき。好き……っ」

「……!!! 僕も、僕もルキノが好きだ!」

一瞬息を呑んだアルロード様が、泣きそうな顔でキスの雨を降らせてくる。なのに器用にもアルロード様の指はクニクニとオレの窄まりを慣していて、ついにツプン、と中に入ってきた。

「ああ……っ」

アルロード様の指が……!

愛しくて愛しくて堪らない人の指が、オレの奥へ奥へと入ってくる。そう思うだけで火がついたように熱い。この前入れたディルドの方がデカかった筈なのに、アルロード様の指だと思うと気持ち良くて仕方がない。

「ふっ……んんっ」

体が上下に揺れるくらい指で刺激されて、オレはもう息も絶え絶えだ。いつの間にか指が何本も入っていたのか孔の奥で多彩な動きをするのもヤバい。

「ふぁ……ああ……っ」

「気持ちいい……?」

俺はもうまともな声も出なくて、涙目で頷く事しかできなかった。

けれど、アルロード様はそれでも満足だったみたいで、嬉しそうに微笑むと俺の唇を愛し気に啄む。

アルロード様の香りに包まれて、ぴったりと肌を合わせて、こんなに幸せそうな顔でキスして貰えるなんて、そんな幸福があるだろうか。

オレの後孔を丹念に愛撫していた指で、一番感じる場所を殊更ねっとりと捏ねてから、アルロード様はゆっくりとオレの中から指を抜いた。

「ん……っ」

その刺激すら気持ち良くて、思わず小さな声が出た。

「アルロード様……?」

「入っていい?」

アルロード様の問いかけに否やがある筈がない。微笑んでコク、と頷くと、アルロード様は輝くような笑みを浮かべた。

ちょっと汗ばんでるのかアルロード様の肌がいつもよりしっとりしてて、ほんのり赤くて、なんかもうこんな色っぽいアルロード様を見放題なのがただただ嬉しい。

アルロード様に見蕩れてうっとりしていたら、アルロード様はなぜか急に真剣な顔になった。

「ルキノ、お互いにまだ理性が残っているうちに聞いておきたい」

「……?」

「僕は、身体を繋げるならちゃんと番になりたいんだ。ルキノ、そのチョーカーを外してはくれないだろうか」

「番……」

「一生、ルキノを大切にすると誓う。僕を信頼して、全てを預けてくれる?」

「アルロード様……」

そんなの、全幅の信頼を置いてるに決まってる。チョーカーを外すことが、その証になるのなら。

震える手でチョーカーを外したら、アルロード様の目に涙が浮かんだ。

「嬉しいよルキノ……! ありがとう」

ぎゅうっと強く抱きしめられて、こんなに喜んでくれるのならばチョーカーを外した甲斐があると思った。なのに、アルロード様はすぐに不安そうな色を瞳に浮かべて、オレを一心に見つめてくる。

「……? アルロード様?」

「緊張する……こんなに緊張するの、生まれて初めてかも。いっぱいほぐしたつもりだけど、もし痛かったらちゃんと言って」

どこまでも優しいアルロード様に、身も心も委ねきっていたら、アルロード様はオレの片足をぐっと折り畳むように持ち上げた。

腰がちょっと浮き上がって、後孔に熱い怒張がぴったりとあてられる。

「ルキノ……愛してる」

真っ直ぐに見つめてくるアルロード様の青い瞳から目が離せない。見つめ合ったまま、アルロード様の体重がかかった後孔にグ、と質量のある熱いモノが侵入してきた。

「あ……あ……あ……」

入って、くる。

この感動をどう表現したらいいのか。

苦しい。けど、それ以上に幸せで。

アルロード様の必死な顔が愛しくて愛しくて。

初めて身体を重ねた発情期は、これまで感じた苦しさなんかみじんもなくて、どこまでも幸せな時間だった。

***

それからはっきりと思考が戻ったのは五日ほど経過したあとで、どうやらオレは、初めて番と過ごした発情期に思いっきりどっぷりと嵌まってしまっていたようだった。

うっすらと思考が戻った時にはまだアルロード様に抱かれている最中で、奥の奥まで愛されて、過ぎた快楽になかなか言葉を発する事もできなくて。

けれど、オレの表情を丁寧に見てくれていたらしいアルロード様は、オレを見つめて花が綻ぶように微笑んだ。

「ルキノ、ヒートが収まってきたのかな?」

「アル……ロード、様……」

声がガラガラでうまく声が出ない。それに、とにかく気持ちいい。

でも、アルロード様が汗だくでオレを抱いているという事実が徐々に理解できてきて、一気に恥ずかしくなってしまった。

「ああ、蕩けた表情も可愛いけれど、ヒートじゃない、恥じらうルキノも愛らしい」

嬉しそうに笑ったアルロード様は怒張をさらに硬くして、オレの最奥に吐精した。

しばらくそのまま堅くオレを抱きしめて熱心に唇を貪っていたアルロード様は、ようやく唇を解放すると困ったように微笑む。

「離れがたいな」

オレも。

恥ずかしいけど、アルロード様の肌の温かさが嬉しくて、いつまでもこうしていたいと思ってしまう。

けれど、優しく身体を起こしてくれて水を呑ませてくれて、愛しそうにオレのうなじに傷薬を塗り込んでくれるアルロード様の姿に、じんわりと幸せな気持ちが湧き上がってくる。
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