25 / 34
第二十五話 お茶に付き合ってもらいます。
エドガルトとふたりだけの食事は、ファーナの予想よりも静かに進んだ。時折じっと見つめられて妙な緊張を強いられるのを除けば。
返答に困るような質問も、食べ物でうっかり喉を詰まらせるような事態もない。
無事に夕食が終わると、まるで見計らったようなタイミングで、ツェラとユリアンがやってくる。
今度は使い魔たちはいない。
ツェラによれば、彼女特製の焼き菓子に夢中になっているという。
「ツェラ。ちょっとファーナについていてくれるかな。僕は護衛やユリアンたちと今夜の警備について話し合わないとならない。その間、彼女をひとりにしておけないからね」
「承知いたしました、エドガルト様」
ツェラは粛々と命令を受けたが、隣のユリアンは少しばかり動揺しているように見えた。
ツェラはユリアンの狼狽を、大方、エドガルトとふたりきりでは緊張するとでも思っているのだろうと察する。
近衛騎士とは言え、新米だ。自国の王や王子と話す機会も稀だというのに、いきなり他国の、しかも一筋縄ではいかなそうな王子と一対一では気まずかろう。
が、こういう状況なのだし、腹を括ってほしいものだ、と内心でため息をつく。真面目なのはいいが、ユリアンは少しばかり頭が固い。
近衛騎士は臨機応変な対応と、順応性がものをいう。うまくやっていけないとは言わないが、しかし苦労はしそうだと、まるで姉のような心配をしてしまう。
「頼んだよ、ツェラ。――ファーナ、そういうわけで僕は少し外すよ。今日は疲れただろうから、先に休んでいて。ただし、着替えはしないでね。いつなにが起きてもいいように」
最後の注意に、のんびりした空気がすっと引き締まる。
「わかりました。エドガルト様もお気をつけて」
彼の結界のおかげで、幽霊屋敷は現在、幽霊屋敷ではなくなっているようだが、それでもなにがあるかわからない。ここに来るまでに通った、埃臭くて薄暗い廊下を思い出し、言い知れない不安を覚えた。
客室から食堂まではそう遠くないが、つい『気をつけて』などという言葉が口をついてしまった。
「ありがとう。大丈夫だから安心して待っていて」
エドガルトは嬉しそうに目を細め、ユリアンを連れて部屋を出て行った。
----------
「ファーナ様、ファーナ様! よかったですね!!」
ドアが閉まった途端、ツェラは目をキラキラさせ、両手を胸の前で組みながら、ファーナに向き直った。
皿を下げるために部屋に入った途端、フードもベールも被っていないファーナの姿が見えたのだ。
そうしていられるということは、ファーナの素顔を見ても、エドガルトは平気だったということだ。
「え、ええ……」
ツェラの勢いに気圧されて、曖昧な返事をする。
「エドガルト様の愛は本物だったのですね! そうだろうとは思っておりましたが、本当によかったですー!!」
有能な侍女の仮面を脱ぎ捨てて、いまのツェラは完全に恋に憧れる乙女だ。きゃあきゃあと黄色い悲鳴を上げてはしゃいでいる。
が、そんな中でも茶を淹れる用意をしているところはさすがだ。
「簡単な淹れ方しかできませんので、味は落ちるかと思いますが……。香草茶です。どうぞお召し上がりください。よい匂いがいたしますので、心が落ち着くかと思います。私の故郷の特産品です」
「まぁ! よく手に入ったわね。ありがとういただくわ」
ツェラの言う香草茶とは、彼女の故郷でしか採れない草花の花や実を使って作られた茶のことだ。爽やかな風のような香りと、ほのかな甘さが特徴で、ファーナも大好きだ。だが、いまは時季外れであり、入手困難なはずだ。
「先日、母が送ってくれたのです。今年はこれで最後だと。それを荷物に入れておいたのです。逃亡はなにかと気を張るものだと思いましたので、少しでも落ち着ける時間が持てたらいいのと」
ツェラの気遣いが嬉しかった。
手にしたお茶は、彼女の心の温かさを示すかのように温かい。その温かさを確かめるようにファーナは両手で包み込んで、薄い琥珀色をした茶を真上からのぞき込む。
カップの中では、乾燥した白い小花が湯に浸かったことで元に戻り、くるくると可愛らしく回っている。
「ありがとう、ツェラ。――ねぇ、一緒に飲まない? エドガルト様が戻ってくるまで話し相手になってくれると嬉しいわ」
「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」
ツェラは自分の分をカップに注ぎ、椅子に腰をかけた。
普通の主従関係であればあり得ないことだが、もともと気さくな性格のファーナは親しい侍女や召使いをお茶に誘うことがあった。
王女としての威厳が、と眉をひそめる者もいると知っているため、そのお茶会はこっそりとファーナの私室や、あまり人のこない庭園で行われていた。
ファーナなりにその会を楽しみにしていたのだが、顔が変容してからはそれさえ開けず、部屋に引きこもっていた。
お茶に誘えるのはツェラとトーニと、そしてあとごく少数の者たちだけ。だからこそツェラたちは、ファーナに誘われればありがたく誘いを受けるようにしていた。少しでもファーナの心を慰められればいい、と。
「ファーナ様」
椅子に腰掛け、落ち着いたところでツェラが真剣な面持ちで口を開いた。
「なぁに? そんなに改まって」
「私、先ほどまで台所に引きこもっておりましたけれど……、半刻ほどふたりっきりで過ごされたと聞きました。なにか進展はございましたでしょうか!?」
尋ねたほうはひどく真剣だが、聞かされたほうはたまったものではない。ファーナは口に含んだ香草茶を噴き出しはしなかったが、代わりに大いにむせた。
「ファーナ様!? 大丈夫ですか? こちらをお使いください」
差し出されたハンカチを手に取り、ファーナは口を押さえてゴホゴホと咳を繰り返す。やがてそれも収まりようやく話ができるくらいに回復した。
途端――
「ツェラってば、もう! なんということを言うの!」
カナヘビの顔ではわかりにくいが、きっと人の顔だったら真っ赤になっていることだろう。
「だって! エドガルト様のお気持ちは変わらなかったのですよね? 依然と変わらずに愛を誓ってくださったのですよね? でしたら、こう……盛り上がって、ですね! きゃー!!」
ツェラは、これ以上は言えない! というように顔を赤くし、頬に手を当てて身もだえている。
自分の言葉に自分で恥ずかしがっていれば世話はない。
「ツェラったら! 変な勘ぐりはやめてちょうだい。エドガルト様がお聞きになったら気を悪くなさるわ」
「でも! 姫様にはエドガルト様と幸せになっていただきたいんです。そのためなら少しぐらいしきたりに外れたっていいと思います。早くエドガルト様と既成事実でもなんでも……」
「――ツェラ」
とんでもないことを言い出したツェラを、名を呼ぶことで諫める。
ファーナにじっとみつめられて、渋々口をつぐんだが、ツェラはまだなにか言いたそうだ。
「私を案じてくれるあなたの気持ちは嬉しいわ。ありがとう。でも、私は大丈夫だから、そんなに心配しないで?」
ファーナの取りなしに、ツェラはこくりと頷いた。
「申し訳ありません。つい、調子に乗ってしまいました」
調子に乗って、言うべきでないことを言ってしまった自覚は、ツェラにもあった。
ファーナの素顔を恐れなかったエドガルトのことが、とても嬉しくて頼もしかったのだ。エドガルト以外に、いつ解けるともしれない呪いに悩むファーナを、陰日向に支えてくれる存在はいない。そう思ったからこそ、ついつい先走ってしまったのだった。
できることならツェラ自身が、ファーナを支える存在になりたかった。だが、ツェラもトーニもその存在にはなれない。わかっているからこそ、エドガルトに対する期待は高まり、そして早くのっぴきならないところまで関係を進めてしまえ、と思ってしまった。
「恋のお話は、この呪いが解けてからゆっくりしましょうね。いまからその日を楽しみにしているわね。ねぇ、ツェラ。エドガルト様ならこんな呪い、すぐに解いてくださると思わない? じきになんの心配もなくなるわ」
「はい……はい! ファーナ様のおっしゃるとおりですわ! 呪いなんてすぐに解けますね。では来たる日に向けて、私はとびきり美味しいお菓子を研究しておきます!」
意気込んで告げれば、ファーナはクスクスと楽しそうな笑みを漏らした。
----------------------
【後書き】
※明日&明後日の更新はお休みします。
次回更新は7月31日(月曜日)22時の予定です。
返答に困るような質問も、食べ物でうっかり喉を詰まらせるような事態もない。
無事に夕食が終わると、まるで見計らったようなタイミングで、ツェラとユリアンがやってくる。
今度は使い魔たちはいない。
ツェラによれば、彼女特製の焼き菓子に夢中になっているという。
「ツェラ。ちょっとファーナについていてくれるかな。僕は護衛やユリアンたちと今夜の警備について話し合わないとならない。その間、彼女をひとりにしておけないからね」
「承知いたしました、エドガルト様」
ツェラは粛々と命令を受けたが、隣のユリアンは少しばかり動揺しているように見えた。
ツェラはユリアンの狼狽を、大方、エドガルトとふたりきりでは緊張するとでも思っているのだろうと察する。
近衛騎士とは言え、新米だ。自国の王や王子と話す機会も稀だというのに、いきなり他国の、しかも一筋縄ではいかなそうな王子と一対一では気まずかろう。
が、こういう状況なのだし、腹を括ってほしいものだ、と内心でため息をつく。真面目なのはいいが、ユリアンは少しばかり頭が固い。
近衛騎士は臨機応変な対応と、順応性がものをいう。うまくやっていけないとは言わないが、しかし苦労はしそうだと、まるで姉のような心配をしてしまう。
「頼んだよ、ツェラ。――ファーナ、そういうわけで僕は少し外すよ。今日は疲れただろうから、先に休んでいて。ただし、着替えはしないでね。いつなにが起きてもいいように」
最後の注意に、のんびりした空気がすっと引き締まる。
「わかりました。エドガルト様もお気をつけて」
彼の結界のおかげで、幽霊屋敷は現在、幽霊屋敷ではなくなっているようだが、それでもなにがあるかわからない。ここに来るまでに通った、埃臭くて薄暗い廊下を思い出し、言い知れない不安を覚えた。
客室から食堂まではそう遠くないが、つい『気をつけて』などという言葉が口をついてしまった。
「ありがとう。大丈夫だから安心して待っていて」
エドガルトは嬉しそうに目を細め、ユリアンを連れて部屋を出て行った。
----------
「ファーナ様、ファーナ様! よかったですね!!」
ドアが閉まった途端、ツェラは目をキラキラさせ、両手を胸の前で組みながら、ファーナに向き直った。
皿を下げるために部屋に入った途端、フードもベールも被っていないファーナの姿が見えたのだ。
そうしていられるということは、ファーナの素顔を見ても、エドガルトは平気だったということだ。
「え、ええ……」
ツェラの勢いに気圧されて、曖昧な返事をする。
「エドガルト様の愛は本物だったのですね! そうだろうとは思っておりましたが、本当によかったですー!!」
有能な侍女の仮面を脱ぎ捨てて、いまのツェラは完全に恋に憧れる乙女だ。きゃあきゃあと黄色い悲鳴を上げてはしゃいでいる。
が、そんな中でも茶を淹れる用意をしているところはさすがだ。
「簡単な淹れ方しかできませんので、味は落ちるかと思いますが……。香草茶です。どうぞお召し上がりください。よい匂いがいたしますので、心が落ち着くかと思います。私の故郷の特産品です」
「まぁ! よく手に入ったわね。ありがとういただくわ」
ツェラの言う香草茶とは、彼女の故郷でしか採れない草花の花や実を使って作られた茶のことだ。爽やかな風のような香りと、ほのかな甘さが特徴で、ファーナも大好きだ。だが、いまは時季外れであり、入手困難なはずだ。
「先日、母が送ってくれたのです。今年はこれで最後だと。それを荷物に入れておいたのです。逃亡はなにかと気を張るものだと思いましたので、少しでも落ち着ける時間が持てたらいいのと」
ツェラの気遣いが嬉しかった。
手にしたお茶は、彼女の心の温かさを示すかのように温かい。その温かさを確かめるようにファーナは両手で包み込んで、薄い琥珀色をした茶を真上からのぞき込む。
カップの中では、乾燥した白い小花が湯に浸かったことで元に戻り、くるくると可愛らしく回っている。
「ありがとう、ツェラ。――ねぇ、一緒に飲まない? エドガルト様が戻ってくるまで話し相手になってくれると嬉しいわ」
「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」
ツェラは自分の分をカップに注ぎ、椅子に腰をかけた。
普通の主従関係であればあり得ないことだが、もともと気さくな性格のファーナは親しい侍女や召使いをお茶に誘うことがあった。
王女としての威厳が、と眉をひそめる者もいると知っているため、そのお茶会はこっそりとファーナの私室や、あまり人のこない庭園で行われていた。
ファーナなりにその会を楽しみにしていたのだが、顔が変容してからはそれさえ開けず、部屋に引きこもっていた。
お茶に誘えるのはツェラとトーニと、そしてあとごく少数の者たちだけ。だからこそツェラたちは、ファーナに誘われればありがたく誘いを受けるようにしていた。少しでもファーナの心を慰められればいい、と。
「ファーナ様」
椅子に腰掛け、落ち着いたところでツェラが真剣な面持ちで口を開いた。
「なぁに? そんなに改まって」
「私、先ほどまで台所に引きこもっておりましたけれど……、半刻ほどふたりっきりで過ごされたと聞きました。なにか進展はございましたでしょうか!?」
尋ねたほうはひどく真剣だが、聞かされたほうはたまったものではない。ファーナは口に含んだ香草茶を噴き出しはしなかったが、代わりに大いにむせた。
「ファーナ様!? 大丈夫ですか? こちらをお使いください」
差し出されたハンカチを手に取り、ファーナは口を押さえてゴホゴホと咳を繰り返す。やがてそれも収まりようやく話ができるくらいに回復した。
途端――
「ツェラってば、もう! なんということを言うの!」
カナヘビの顔ではわかりにくいが、きっと人の顔だったら真っ赤になっていることだろう。
「だって! エドガルト様のお気持ちは変わらなかったのですよね? 依然と変わらずに愛を誓ってくださったのですよね? でしたら、こう……盛り上がって、ですね! きゃー!!」
ツェラは、これ以上は言えない! というように顔を赤くし、頬に手を当てて身もだえている。
自分の言葉に自分で恥ずかしがっていれば世話はない。
「ツェラったら! 変な勘ぐりはやめてちょうだい。エドガルト様がお聞きになったら気を悪くなさるわ」
「でも! 姫様にはエドガルト様と幸せになっていただきたいんです。そのためなら少しぐらいしきたりに外れたっていいと思います。早くエドガルト様と既成事実でもなんでも……」
「――ツェラ」
とんでもないことを言い出したツェラを、名を呼ぶことで諫める。
ファーナにじっとみつめられて、渋々口をつぐんだが、ツェラはまだなにか言いたそうだ。
「私を案じてくれるあなたの気持ちは嬉しいわ。ありがとう。でも、私は大丈夫だから、そんなに心配しないで?」
ファーナの取りなしに、ツェラはこくりと頷いた。
「申し訳ありません。つい、調子に乗ってしまいました」
調子に乗って、言うべきでないことを言ってしまった自覚は、ツェラにもあった。
ファーナの素顔を恐れなかったエドガルトのことが、とても嬉しくて頼もしかったのだ。エドガルト以外に、いつ解けるともしれない呪いに悩むファーナを、陰日向に支えてくれる存在はいない。そう思ったからこそ、ついつい先走ってしまったのだった。
できることならツェラ自身が、ファーナを支える存在になりたかった。だが、ツェラもトーニもその存在にはなれない。わかっているからこそ、エドガルトに対する期待は高まり、そして早くのっぴきならないところまで関係を進めてしまえ、と思ってしまった。
「恋のお話は、この呪いが解けてからゆっくりしましょうね。いまからその日を楽しみにしているわね。ねぇ、ツェラ。エドガルト様ならこんな呪い、すぐに解いてくださると思わない? じきになんの心配もなくなるわ」
「はい……はい! ファーナ様のおっしゃるとおりですわ! 呪いなんてすぐに解けますね。では来たる日に向けて、私はとびきり美味しいお菓子を研究しておきます!」
意気込んで告げれば、ファーナはクスクスと楽しそうな笑みを漏らした。
----------------------
【後書き】
※明日&明後日の更新はお休みします。
次回更新は7月31日(月曜日)22時の予定です。
あなたにおすすめの小説
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
この度改編した(ストーリーは変わらず)をなろうさんに投稿しました。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています