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第2章
初めての共同作業
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次の授業は調理実習だった。
俺たちが調理室に到着した時は、もう既に生徒が全員席に着いていた。
「こらこら、ちょっと遅いわよ!」
家庭科の先生がそう言うと同時にチャイムが鳴る。
「5分前に来るように伝えてあったと思うけど?」
そう言われて、俺たち2人は顔を見合わせる。
ーーあー、そういやあ……忘れてた。
「まあ、いいわ。2人1組ペアよ。他はもう決まっちゃったから、あなたたち2人でペア組んでね」
先生にそれを言われて俺らは2人して固まる。
「おい、バカ。俺はお前とペアが組みたいんじゃない。戦いたいんだ!」
「しるかよハゲ! 俺様だって貴様などとペアとか死んでもお断りだ!」
「では、ここで死ぬか!?」
「望むところだ」
俺らがそんな言い合いをしてると、流石の先生も黙ってはいなかった。
バンッ!!!
と、黒板を殴ってこっちを見た先生はニコッと無理やり笑う。
「席につけ」
俺らは仕方なく、2人でペアを組むことに納得してエプロンと三角巾を身にまとい席に着いた。
「じゃあ、さっき説明した通り、今からここにある食材で好きなものを作ってね! 制限時間は20分」
俺と真生は顔を見合わせる。
「よぉいスタート!」
先生の合図で、ゾロゾロと食材に向かって歩いていくクラスメイトたち。
「お、おい優希。お前、この世界の料理作れるか?」
「まさか。作れるわけないだろう。」
俺らが材料を見に行くと、そこには様々な食材が並んでいた。
知らぬものばかりだと思っていたが。
「お、おい! これ、ポタラットじゃないか?」
真生がじゃがいもを掴みながら言う。
「キャンラもあるぞ」
俺は人参を手に持ってそう言った。
「おい! 優希! ソルテーラ(塩)がこんなに沢山あるぞ!!」
「フラーワン(小麦粉)も……こんな高価なものを好きに使えと?」
「見ろよ、優希! これ! バタルコ(バター)とミルアーク(牛乳)もある! うーー、故郷のヤツらに持って行ってあげてええ!!!」
俺らが興奮した様子を見て、調理室にいたクラスメイトたちの目がまた点になる。
「あいつら……楽しそうだな」
「仲が良いのか悪いのかどっちだよ」
用意されていたのは、野菜と肉、白米、それからカレーとシチューのルー、出汁や塩などの各種調味料に加え、小麦粉やパン粉、チーズ等。
しかし、俺らの中で知らないものは使えない。俺と真生は考えこんだ。
「何を作る?」
「この材料だと…もう俺はアレしか思い浮かばん」
真生の言葉に俺も頷く。
「奇遇だな。俺様もだ」
そして20分後。
皆それぞれ出来上がった料理を出していく。
「俺らは味噌汁!」
「シチュー!」
「カレー!」
「俺達もカレーだー!」
ワイワイと賑やかな中で、俺たちも料理を出す。
「まあ!凄い!!」
先生が俺たちの出した料理を見て、目を輝かす。
それを聞いた他の生徒たちも、ゾロゾロと周りに集まってきて、「おーー!」とか「すげーー!!」とか歓声を上げた。
俺たちは顔を見合わせる。
ーーこれの、どこがすごいんだ?
「さあ、料理名言おうか!何を作ったのかな?」
先生がニコニコして俺らに言う。
「「ピラコッタ・アッシャルパート」」
それは、俺らの世界で俺たちが小さい頃からよく食べていたものだ。
すると、なぜか先生は笑顔で固まった。
「「??」」
クラスメイトも皆して顔を見合わせる。
「え、これピザでしょ……?」
「ピザだよな?」
「ピザだと思うけど……」
「ピザだな」
ーーなんだよ、ピザって!!!
俺たちが調理室に到着した時は、もう既に生徒が全員席に着いていた。
「こらこら、ちょっと遅いわよ!」
家庭科の先生がそう言うと同時にチャイムが鳴る。
「5分前に来るように伝えてあったと思うけど?」
そう言われて、俺たち2人は顔を見合わせる。
ーーあー、そういやあ……忘れてた。
「まあ、いいわ。2人1組ペアよ。他はもう決まっちゃったから、あなたたち2人でペア組んでね」
先生にそれを言われて俺らは2人して固まる。
「おい、バカ。俺はお前とペアが組みたいんじゃない。戦いたいんだ!」
「しるかよハゲ! 俺様だって貴様などとペアとか死んでもお断りだ!」
「では、ここで死ぬか!?」
「望むところだ」
俺らがそんな言い合いをしてると、流石の先生も黙ってはいなかった。
バンッ!!!
と、黒板を殴ってこっちを見た先生はニコッと無理やり笑う。
「席につけ」
俺らは仕方なく、2人でペアを組むことに納得してエプロンと三角巾を身にまとい席に着いた。
「じゃあ、さっき説明した通り、今からここにある食材で好きなものを作ってね! 制限時間は20分」
俺と真生は顔を見合わせる。
「よぉいスタート!」
先生の合図で、ゾロゾロと食材に向かって歩いていくクラスメイトたち。
「お、おい優希。お前、この世界の料理作れるか?」
「まさか。作れるわけないだろう。」
俺らが材料を見に行くと、そこには様々な食材が並んでいた。
知らぬものばかりだと思っていたが。
「お、おい! これ、ポタラットじゃないか?」
真生がじゃがいもを掴みながら言う。
「キャンラもあるぞ」
俺は人参を手に持ってそう言った。
「おい! 優希! ソルテーラ(塩)がこんなに沢山あるぞ!!」
「フラーワン(小麦粉)も……こんな高価なものを好きに使えと?」
「見ろよ、優希! これ! バタルコ(バター)とミルアーク(牛乳)もある! うーー、故郷のヤツらに持って行ってあげてええ!!!」
俺らが興奮した様子を見て、調理室にいたクラスメイトたちの目がまた点になる。
「あいつら……楽しそうだな」
「仲が良いのか悪いのかどっちだよ」
用意されていたのは、野菜と肉、白米、それからカレーとシチューのルー、出汁や塩などの各種調味料に加え、小麦粉やパン粉、チーズ等。
しかし、俺らの中で知らないものは使えない。俺と真生は考えこんだ。
「何を作る?」
「この材料だと…もう俺はアレしか思い浮かばん」
真生の言葉に俺も頷く。
「奇遇だな。俺様もだ」
そして20分後。
皆それぞれ出来上がった料理を出していく。
「俺らは味噌汁!」
「シチュー!」
「カレー!」
「俺達もカレーだー!」
ワイワイと賑やかな中で、俺たちも料理を出す。
「まあ!凄い!!」
先生が俺たちの出した料理を見て、目を輝かす。
それを聞いた他の生徒たちも、ゾロゾロと周りに集まってきて、「おーー!」とか「すげーー!!」とか歓声を上げた。
俺たちは顔を見合わせる。
ーーこれの、どこがすごいんだ?
「さあ、料理名言おうか!何を作ったのかな?」
先生がニコニコして俺らに言う。
「「ピラコッタ・アッシャルパート」」
それは、俺らの世界で俺たちが小さい頃からよく食べていたものだ。
すると、なぜか先生は笑顔で固まった。
「「??」」
クラスメイトも皆して顔を見合わせる。
「え、これピザでしょ……?」
「ピザだよな?」
「ピザだと思うけど……」
「ピザだな」
ーーなんだよ、ピザって!!!
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