私は絶対間違った

Asagi

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17.新年度2

2年生になって友達になった人の中では、裕子が特別印象深い。
裕子は、身長160cm位,バスケ部.痩せ型だが、筋肉がついているので動きがしなやか、且つ大きな瞳でネコ科の獣の様な印象だ。活発な性格なのに、アニメ声なのでそのキャラと声のギャップが特別な存在感を放っていた、一度出会うと忘れないられないユニークな子だ。彼女は、私と五月女さんが話をしているところに、加わってきた。
「ねえねえ、二人とも、優等生コンビ頭良さそうね。ここの問題の答え教えてよ。」
「そんな、自慢できる様な頭じゃ無いよ。」
「どうして頭良さそうに思うのですか?」
「う~ん、見た目…印象が?かな~」
「それって、私達が眼鏡かけててそう思ったんでしょ?」
「バレたか!そうそう、実は私、眼鏡の人結構憧れなんだよね。」
私は。ビックリ。こんな堂々と癖を公言する人が居るなんて。
「眼鏡かけてれば、どんな人でも?」
「まあ、50点のでも、眼鏡効果で80点になっちゃうかな。」
「それって、褒めてます?実は私の素顔物足りないってイジられてませんか。」
五月女さんのツッコミが冷静な口調で、自虐のブラック加減が秀逸で、笑ってしまった。
「いやいや、そう言うんじゃなくて、どちらかと言うと、眼鏡をかけている人フェチなんだ。私は、眼鏡でビジュアル的にどうこうじゃ無いのよ。」
私も、もしかすると同じ様に、眼鏡そのものと言うより、眼鏡をかけざるを得ない状況フェチなのかも知れない。そんな事恥ずかしくて言えないけど。実は同士を見つけて嬉しい。
「結構、苦労するんですよ。目が悪いと。この状態で苦労している人が好きなんですか?」
「そういうつもりじゃないんだけどね、尊敬していると言うか、視力で苦労していると言う思いは分からなかったな。ごめんごめん。」
「私達伊達でかけてないのよ」
ふざける私。イマイチだったが、裕子はノリが良い。
「うわ~、ファッショングラスだと思ってた」
こんな感じで、冗談を言い合える3人で過ごす時間が出来たので、クラスの居心地が良くなった。

もう一人、気になる人がいた。
彼は、サッカー部の尚君と言う。当時170cmを超えて、顔は良い、成績も良い、会話が上手く、声が優しい。非の打ち所が無い。女子は皆“きゃーきゃー”言っていた。佳奈が男子ならこんな感じかな?と思ったものだ。
そんな彼と、隣の席になった。用もなく私の席に来る友達でもない女子が沢山居たのは、彼へのアピールだろう。そうでなければ、ムッツリで、彼と同じ空気を吸いたいのか。彼は、隣の私に、気軽に話をしてくれた。が、他の女子はそれが面白く無いのか、影で有りもしない噂をされていたらしい。(実は私が、洗脳しているとか、図書室で、男を落とす心理学の本を読んでいるとか)
話している内容は、大した内容じゃ無いのに。
女の世界は怖いと父が言っていた。

尚君は、たまに私達3人に輪に入って来ることがあった。
「そう言えば、次の英語、宿題やった?」
「やってありますよ。」
「裕子やって無いの?」
「部活で疲れて寝ちゃった、テヘ!見せて」
「俺も見~せて!」
「は、はい~」
急にイケメンが入ってくるから、五月女さんは、真っ赤になりノートを見せて上げていた。
「サンキュー、五月女ちゃん!」
五月女さんんは目を伏せ顔は更に真っ赤にして、
「いえ、」照れていた。
裕子は、
「尚君、やって無いの?珍しく」
「昨日は練習の後の走り込みでね。」
「あ~サッカー部照明つけてやってたね!」
尚君と裕子は小学校が共通で、同じクラスにもなったことがあるので、知り合いだった。
「裕子バスケ部も夜までやって大変そうだね。」
「まあね、でも体育館だしその点サッカーより良いかもね。」
「遅くなったら、一緒に送ってやるよ。」
「サンキュー!暗いとちょっと怖いから嬉しい」
何か、私達お邪魔なのかしら?いい雰囲気ねと、私と五月女さんは、目を合わせて苦笑い。
「そう、さとみさんは、何部だっけ?」
不意を突かれた私は、
「はひ!」
と変な音声を発してしまう。
「読書部だよ。」
「そうか、じゃあ、夜遅くなる事も無いのかな?」
読書部は私次第で帰りが遅くなるが…
「五月女さんは、吹奏楽だったよね。」
五月女さんは微笑を浮かべてうんと頷く。
「帰りに、皆で信号の所の肉屋でメンチカツ買って食いながら帰ろうかなと思ってさ。超美味いんだぜ。絶対気にいる。」
「良いね!ねえ2人とも。」
「うん、そうですね」
「そうだね、遅くなった時は行きたいね。」
尚君は、裕子と2人で、行きたいのではないかと思っている私と五月女さんは、気のない返事をした。
だけど、尚君は天性の女たらしなのか、普段から
「五月女さんって、目がキレイだよね。吸い込まれそう。コンタクトにしないの?」とか、
「さとみさんって、アナウンサーになれるよ!キレイだよね。」
とか、私達にも心をくすぐる事を言う。
だから、憎めないと言うか、女子が寄ってくるのではないかと思う。

私は、密かに尚君への憧れの気持ちがあった。
それがそうさせたのか?コンタクトにしてみようかな?と思う様になった。










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