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僕の苦悩

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~蘭サイド~
ついさっき、クラスの人気者に告白された……
でも、あの時、好きだった女の子にふられた時から決めたんだ……
「もう女の子とは、恋はしないとね……」

そして、僕は次の日もいつも通り登校した……
そして、席に鞄を置いたその時だった……
「おいおい…頬にご飯粒ついてるぞ?」

「ぇ………」
僕は、思わず変な声をあげてしまった……俊が、僕の頬についていた米粒を舐めとったのだ。
嬉しいよ、そりゃぁ………でも、攻めすぎだよ。恥ずかしいよ………
まだ俊以外教室に来てなくて良かったよ……いや待てよ…僕と俊ともう一人、いつもこの早い時間帯に登校する子がいるのだ。そう………
「こんな男に舐められちゃって……上書きだ。」
嫌な予感が当たった。僕は、俊に舐められた場所を桜に舐められた。
「てめぇ……」
「俊くんこそ……抜け駆けは、良くないよぉ?」

これは、ほんの幕開けに過ぎなかった………
昼食は、自由に集まって食べるのだが……僕と俊でいつも食べていた高校の花畑の中のベンチには、桜も加わっていた。
「ここ、良い場所だよねぇ。」
「何で、桜がいるんだよ……蘭と二人きりになるのが毎日の楽しみだったのによぉ。」
また、桜と俊が、言い争っている。
「喧嘩しないで……僕は、構わないから。
桜さん……昨日の告白……すぐに断ってごめんね。」
「良いよ……全然。私は諦めてないし。」
「これからは、親友として、頼める?」
「親友スタート……好調…………もちろんっ」

「としてって言っただろうが。それ以上は、ねぇよ。」
俊の言う通りだったが、桜さんの嬉しいオーラが凄すぎて、ほっとくしかなかった。

しかし、この日はこれで終わりではなかった。
「明日から、三人一組で、グループになってもらう。これからは、何をするにもその三人と一緒だ。
脱退とか無しだから、良く考えろよ?誰とやりたいか、意見ある奴言ってくれよ。」

「蘭」
「蘭く~ん」
俊と、桜が即答した。恥ずかしいよ……クラスの全視線が僕に向いてるよ…………。

そして、このまま断る訳もなく、僕ら三人で、一年生を過ごすことになった。
この高校では、自立性を高めるため、こういう仲間外れが出かねないことを平気でするのだ……。

僕は、疲れすぎて寮の部屋のベッドに飛び乗った。
「痛~い」
この声は、桜だな。問題は、何で僕の布団の中から聞こえたんだ?
「あ………お帰り。これから、同居することになった桜だよ。よろしくね。」
「おい。けしからんぞ……先生に許可は、もらった。
俺も、同居させてもらう。」


まじで、どうなってんだーー!
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