黒と堕天使

成瀬 海兎

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地獄へ堕ちろ-go to hell

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ギルドの加入場所と雑に書かれた地図を片手にアユムは山へ向かう。
すると奥の方でガサゴソと草花が揺れる。
「誰か…いる…のか?」
恐る恐る近づくアユムが見たものは。
「!!」
アユムは吐きそうになった。
それは死体。回りに3頭身程の緑色に包まれたまるでゴブリンのような輩が3人程…。
彼らはこちらに気づくと慌てた様子でこちらへ向かってくる。
「ゲッ。人間かよ…。バレちまったならやるしかねぇな。」
「アニキ。ホントに殺るんすか!?」
「当たり前だろうが、万一看守にでもチクられたら処刑だぞ。処刑!」
「そう…っすねアニキ」
アニキと呼ばれるその者はナイフを片手に突進してくる。
「!」
なんとか攻撃を避けたアユム。
「まだ追ってくるか。」
その瞬間…。
「あ」
敵も自分もハモった。
アユムが岩に足をすくわれ落下。
「うわぁぁぁぁ!」
衝撃吸収クッション!」
誰かがいった。するとアユムの真下に巨大なクッションが現れアユムを救う。
「うぉっ」
迫り来るゴブリンもどきの前に炎の壁が現れ遮る。
横から出てきたのはひとりの女性。
漫画で描かれる魔導師のような衣装をまとっている。
「おい。あれ…賞金かかってたやつだよな…。そこに貼ってあった…。」
「炎帝ミカヤだ…。アニキ、退きましょう」
「勝手に逃げればいいじゃない。でも私の炎は貴方たちを逃がしてくれるかしら?…。」
蒼と紅の炎が混じり弾丸のように纏まる。
まるでホーミング弾のように曲がった炎はしっかりとゴブリンもどきの体に命中。したまでならわかるが炎はバウンドをしもう2人にも命中。
「す、すげぇ。さすが異世界…」
「大丈夫か?少年。」
「お、おう。ありがとう。アンタは?」
落ちてきて重症なはずのアユムが軽々しく体を動かし驚くミカヤ。
「あ、私はミカヤだ。職業は賢者。キミはどうしてここに?」
「いやわかんねぇ俺も気づいたらここに…」
「え?」
「あ、いやなんでもねぇ。山登ろうとしたら変なのに絡まれちまってな。意外とピンチだった。助けてくれてサンキューな。えとー。ミカヤ…さん?」
「あぁ。そんなにかしこまらなくていい。というかさっきから気になってはいたんだが…。」
と、アユムの服をジロジロと見る。
「なんだその服は?」
(ジャージを知らないのか?どういうことだ…とりあえず話合わせとこうか…)
「これか?これは特注品の鎧でn」
「特注品?ジャージであろう?いやそんなにボロいから気になってな。」
(知ってんのかーい!なんだこの女!)
「ま、まぁそれは置いといてよ。つまる話俺には帰る場所がない!」
「家出か?交番一緒にいってやろうか?」
「ガキじゃねぇ!」
「まだこのへんに来たことがねぇんだ。」
「旅人か。そういうことなら私のアジトに迎えよう。今日はそこで過ごすといい。」
(助かった。めんどくさいやつならどうしようかと思ったぜ。)
案内されるがままに歩いていると
「ここだ」
「へ?こ、ここですか?ミカヤさん」
まるで洞窟のような穴のなかに階段が続いている。
「まぁこのへんで待っていてくれ。」
「お、おう」
取り残されたアユムが回りを見渡していると…
スッと後ろから気配が。振り返ると…。
「お前は誰だ。」
  自分よりも数段背の高い男が自分を見下ろしていた。                                         
    ________________________「仲間」_____
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