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第二章 揺れるにはBくらいないと

第十二話 バーサーカーモード突入で…エイミアお色気担当決定ですよね…

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エイミアもスキルで無難に勝利した。
そのまま一巡して終了。
だけど。

 「時間が余ったな…。ただもう一巡するには時間がないし…」

すると一番前にいた戦士が手をあげた。

 「勝敗が明らかだった模擬戦の勝者だけで再戦してみたらどうだ?」

 「「「「おー、いいねー」」」」

 「ちょっと待て!勝手に決めるな!」

 「「「「うるせー!」」」」

 出た、不思議な連帯感と達成感。
よし、この空気は大事にしたい。

 「こらー!言うことを」

きゅっ 

「…うぐ」

はい、絞めて落としましたー。

パチパチパチパチ
 ヒューヒュー
 パチパチパチパチ

「はーい、ありがとありがと」

…ほんとに支持率0ね。

ギルマスが落ちてなぜかノリノリになった職員の皆さんによって滞りなく模擬戦…というより試合は組まれた。

エイミアと私は選ばれた。正直エイミアとは戦いたくないな~。
だって、ねぇ。

 「それじゃあ第一試合。スキルクラスのエイミアと攻撃魔術クラスのダイアンな」

 大安?

 「へへへへ…ラッキー」

うわっ!
 大安ていうより仏滅じゃない!
いや、豚滅ね。

 「エイミア、早く焼豚にしちゃいなさいよー!」

 「ぶっ」
 「くすくす」
 「そうだそうだーエイミアちゃん頑張れー」

あ、また不思議な連帯感と達成感。
あ、大安…じゃなくてダイアンくん、どんどん顔が真っ赤になってく。

 「このクソ≪ぴー≫!あとで≪ぴーーー≫してやるからな!」

うわ、R15では書けないこと言い出した!
…私何を言ってるんだろう?

 「あなた!サーチに向かってなんてこと言うんですか!許せません!」

エイミアが身体中をゴシゴシし始めた。いきなりチャージしはじめたね。

 「…始め!」

 「地を這え、静かなる雷よ!あの無礼者を薙ぎ払え!」

…たぶん一番最初に無礼な発言したのは私です。ごめんね。

バリバリバリ

毎度同じ効果音で電撃が走る。

 「へへ!甘いよ!」

 詠唱をすでに終えていた大安が魔術を発動する。すると岩が大安の周りを囲む。

バヂッ

…電撃が弾かれた!?

 「これは珪石といってね、電気を通さない石なのさ。土魔法が得意な俺様には簡単なことなのさ!」

 絶縁体か!
エイミア、どうする?

 「わ、私だって≪蓄電池≫バッテリーチャージ以外にもスキルはあります!」

 伊達にスキルクラスじゃないのよね。
スキルクラスは得意なスキルを伸ばすだけじゃなく他のスキルも習得させてくれる。
 確か≪格闘術≫と≪受け身投げ≫のスキルを修行中だって言ってたっけ。 

 「はああああ!」

 大安に突っ込むエイミア。
フェイントをかけつつエルボーを叩き込む!

 「ぐぅっ!…なるほど、中々だけど…!」

 大安の魔力が高まる!ヤバい!

 「エイミア!退いて!」

 私が叫んだ瞬間。

ゴオオオォォォ…

「きゃああああああ!!」

エイミアが炎の柱に飲まれた。

 「エイミアーーー!!!」

あれはマズい!
 焦った私は形振り構わず闘技場に飛び込む。

 「俺様の勝ちだ!」

そういって指を鳴らす。
すると。

 「…けほっ」

 炎の柱が消え。
 怪我がほとんどないエイミアが出てきた。
服だけ燃えて・・・・・・

 「き、き、きぃやああああああ!!」

その場でしゃがみ込むエイミア。
 無事そうなのでホッとしつつ、掛けてあげる毛布を借りた。
そして、駆け寄る。
と。

 怒りで我を失った。
やばい。
こうなっちゃうと、自分で自分が抑えられない。
どんなことがあろうと。
 女の髪を傷つけるのは我慢できない…!

 「ねえ」

 「ん?なんだ?」

ドズッ

「ぐはっ」

 腹部に膝がめり込む。
 激痛の余り屈みこむダイアンを蹴り転がす。

 「何で髪が燃えてんだよ」

ドカッ

「ぎゃっ」

 「服だけ燃やすなんて芸当ができるなら」

ゴスッ

「ぐぶっ」

 「髪を燃やさないようにぐらいできるだろ」

バキッ

「がっ」

 「わざとだよなあ?わざとなんだよな?ぁあ?」

ドスッ
 ミシッメキメキメキッ

「や、やめて!だずぎぇでー!がああああああ!」


 「おい!やめろ!」
 「引き離すんだ!」
 「気持ちは判るけど、殺しちゃダメよ!」

 何人か私を引き離そうとしているのはわかる。
でも、身体が止まらない。頭も止めない。

いま、全身全霊、心から。

こいつを、殺したい。



 「いい加減に…」

パリッバリバリ

「しなさーーーい!!」

ピカッ
 どーーーーーーんっっ!


 「あばばばばばばばば!」

なんか、めちゃくちゃ痺れて。

 私は意識を失った。
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