最強賢者の転生生活

リナ

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1章

1話

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200年後
 「~~~~ェ~!」
 「~~~ウェ~~!」
 「クロムウェル!」
 「わぁっっっ!ってなんだ姉さんか。」
 「なんだとは何よ。そろそろ作業の時間よ。起こしてあげただけ感謝してよね。」
 「はいはい」
 俺は、クロムウェル。前世は最強の賢者だったらしい。ちなみに今は、8歳だ。
 「~~~ぁ~~!!」「ちょっと、聞いてるの?!」
 このうるさいのは、俺の姉、ヒューイ。10歳だ。
 「2人とも、はやく行かないと、また怒られるよ。」
 「わかった。」
 この、優しく注意してくれたのは、俺の妹、ククリ。7歳だったかな。
 あと、母と父、この5人で暮らしている。さっきの夢は、転生する前の出来事みたいだ。といっても、思い出したのはついさっきのことだがな。
 今の、俺の暮らしは地方の農家だ。といっても、作った作物を王都にもっていって売ったり、家畜を売ったりして暮らしている。それなりにこの生活も楽しい。
   そんな俺だが、魔法は全属性のまま引き継いでいたりする。
   ただ、この家系は魔法の属性を持っていてもだいたいが1つの属性だけらしい。だから俺も火属性のみ持ってることにしている。
   ちなみに、姉のヒューイは水属性を、妹のククリは光属性を持っている。だから、わが家では、傷はすぐ治せるし、水不足にもならないから、とても楽でいい。母は何も持っていないが、父は地属性だ。家族内での力の強さは強い順に、俺、父、姉、妹、になっている。父、姉、妹の強さは納得だ。そもそも年齢が違うのだからな。問題は俺だ。なぜ家族の中で1番強いことになっているのだ?1回畑の野焼きを1人でやったらこうなったのだが。まあ、そこは置いといてもいいだろう。問題は属性についてだ。
   地方の農家で良くて1属性って少なすぎないか?転生前の世界では、1属性は当たり前で、地方の農家だって、2属性持ってる人とか良くいたぞ?!これほどまでに、魔法は衰退してしまったのか??おいおい、確認していく必要がありそうだ。
   ところで、今の生活に俺は満足しているが、家族はそうでもないらしい。俺が家族の中で1番能力が強いし、戦闘にも長けているから、家族としては王都にある学校に通ってほしいみたいだ。俺は、別にどうでもいいのだがな。
 「ちょっと、クロ!聞いてるの?」
ちなみに俺の愛称は“クロ”だ。
 「聞いてるのってば!」
 「ああ、聞いてるよ。うるさいな。」
 「うるさいとは何よ!!」
 「そこまでにしてあげて、ヒューイ。」
この、優しく注意してくれたのが、父のレオ。
 「そうよ。クロも何か考えてたのかもしれないし。」
この人が、母のララ。
 「そうかもしれないけど、、、 母さんが話してたのに。」
 「…で母さんは何を言おうとしたの?」
 「父さんと話してたんだけどね、クロ、魔法学校に通ってみたらどう?」
 「…は?! ちょっと待って。なんでそうなった?」
 「だって、クロこの家の中じゃ1番強いし、農家で働くだけじゃもったいないかなって。それに、試験があるらしいけどクロなら簡単に受かりそうだし。もしかしたら、優等生枠で受かるかもだし。」
 ちょっと待てよ。魔法学校と言ったら、優秀な魔法使いや賢者を育成する学校だぞ。ゆっくりのんびりな生活が送れなくなるじゃないか。確かに、俺は前世の知識もあるし、ある程度の試験なら受かると思うぞ。それでもな、、、
 「めっちゃいい話じゃん、クロ。何迷ってるの?」
 「姉さんはちょっと黙ってて。」
 どうしよう。断るのもあれだし、うなずくのもな。何より心配なのが、横で何もしゃべらないククリだ。
 「ククリはこの話を聞いてどう思った?」
 「お兄ちゃんがいなくなるのは寂しいけど、すごいことだし、何よりうるさくなくなるから良い。」
 っつおい!!うるさいとはなんだ!って思ったことはないしょにしておこう。ただ、ククリが賛成してくれているんだ。受けるだけ受けてみるか。
 「まあ、行ってもいいか。」
 「そうと決まれば、さっそく準備だ!」
 「お父さん、魔法学校の受験可能年齢は10歳からだから、受けるのは2年後よ。」
 「だが、準備は早いことに損はない!少し町へ行って、本買ってくる!」
 どこにそんな金があるんだ?それに、いくら何でも準備が早すぎると思うが。まあ、乗り気だしいっか。
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