初めての物語【B面】~First Story~

秋 夕紀

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第10章 初めての体験

2 愛撫のおさらい

 3月の初め、学年末試験も終わって、高校入試の1週間が在校生は家庭学習になる。太陽の陽射しも柔らかく降り注ぎ、晴れ晴れとした気分を味わえるこの時期は、高校生にとって最高の1週間である。家庭学習の2日目に、愛海は真斗の家に行く約束をした。
~愛海~いよいよ今日、真斗とエッチする。覚悟はできている。今からドキドキ
   が止まらない。途中までは経験済みだから、その先はどんなだろう。

 朝食を食べてから、愛海は後ろにリボンの付いた紺のミニ丈のワンピースに着替え、母親に「友達と遊びに行ってくる」とだけ告げて家を出た。待ち合わせていた真斗とコンビニに寄って、昼食を見繕みつくろい家に向かった。真斗の家には当然だが誰もいなかった。愛海は居間のソファーに座ったが、ソファーが意外と深くて、スカートが上がってきて気になった。時間は十分にあるためか、真斗はあせっていなかった。二人で話をしながらゲームに没頭した。

 二人で昼食を食べてテレビを見ていると、真斗が自分の部屋に誘ってきた。愛海が部屋に入ると、あとから来た彼に後ろから抱き締められた。腕は胸の辺りで組まれ、愛海は動けない状態でいた。
「愛海、今日はいいよね。」真斗に耳元でささやかれ、愛海は頭ではもう考えられない域に達していた。向きを変えられキスした時、彼の呼吸が荒いのに気が付いた。
~真斗~今日は最後まで行けそうだ。緊張するが、こっちも準備は整っている。

 真斗は彼女をベッドに仰向けにし、彼女の服を脱がそうとするが、ワンピースはそう簡単ではなかった。
「洋服がしわになるから、自分で脱ぐね。」愛海は立ち上がってワンピースを脱ぎ、下着だけの姿になってベッドにもぐり込んだ。真斗も着ている服を脱ぎ捨て、慌てて彼女の横に滑り込んできた。ベッドの中で抱き合いながら、真斗の手は彼女の身体を優しく探っていった。愛海の胸から腹へ、お尻から陰部へと、下着の上から手を滑らしていった。そして、前回愛海の部屋でしたように、彼女の下着を取り去り、裸の身体へ愛撫をほどこした。もちろん口での行為も忘れていなかった。
~愛海~ここまではおさらいだ。ここからが未知の世界だ。気が遠くなりそうだけ
   ど、安心して身をゆだねていればいい。

「愛海、好きだよ。入れていいよね。」真斗はもう一度彼女に確認した。愛海は、
「私も真斗が好き。していいよ。コンドームはあるの?」と訊いた。真斗は起き上がり、彼女に背を向けて用意しておいたゴムを取り出し、自分自身に装着した。そして、愛海に向き直り、身体を密着させた。愛海は身体を硬くして、じっと待っていた。愛海の膝を割り、その間に自分の下半身をえ、挿入の準備をした。自分の物を彼女に押し付けてみるが、一向に場所が特定できない。おまけに、入れようと無理をすると、愛海は無意識に頭の方へずり上がっていく。
~真斗~どうした、穴が解からないよ。予習した通りにここまで来たのに。そうだ、
   藤森が言っていた。脚を上げさせて、手を物にえて入れろと。
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