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第15章 初めてのわかれ

5 愛海の開花

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 「愛海、どうしたんだ?愛海の感覚が目覚めたのか?すごくいやらしいよ。」愛海は彼の言う事を無視して、行為を続けた。自分の愛撫によって、彼が喜び興奮している事をうれしく思った。真斗は上半身を起こし、彼女の身体を自分の方に引き寄せた。お礼にも似たキスをして、彼女を自分の身体の上にまたがらせた。
「愛海、ありがとう。復活したよ。前にしたみたいに、このままの状態で俺の物を持って愛海の中に入れてほしい。その前に、ゴムを着けて!」真斗の言う通りに、枕元にあるコンドームを取り、愛海は初めて男の物に着けてみた。
「これでいいのかな?痛くない?何かお帽子みたいね。」愛海の問い掛けに、真斗は微笑んでいた。
「いいよ、大丈夫だよ。さあ、上に来て!」と愛海に催促した。愛海は彼の上に乗ると、大きく硬くなった物を指でつまんで、自分の温かにうるおった部分に当てて腰を落とした。
~愛海~ああ、真斗を感じる。私のために大きくなっている物が、私をいている。
   この奥にある子宮に届きそう。これがセックスの喜びなの?

 愛海はゆっくりと腰を動かして、真斗の顔を伺った。真斗は陶酔したように顔をしかめて、目をつぶっていた。愛海は上半身を倒して真斗にかぶさり、唇を彼の唇に合わせた。真斗は両手でしっかりと抱き締め、キスに応えた。そして、今度は愛海の身体を下にして、激しく交わって終わりを迎えた。愛海はその最中に声を出し過ぎて、疲れ切っていた。
~真斗~こんなセックスができるなんて、愛海が開花した。すごい!

「愛海、大丈夫?激しくて、声もすごくて、汗びっしょりだね。」
「うん。どうしたんだろう、私。恥ずかしい。我慢できなかった。」愛海は自分自身の何かが、目覚めてしまったのを気付いていなかった。真斗がシャワーに行ったのを、ガラス越しに眺めていた。
~愛海~心を切り離してみて、獣みたいな本能に任せたセックスをした。こんなに
   気持ちがいいとは思わなかった。真斗の言う事に嘘はなかった。でも、まだ
   17歳の少女だぞ、私は。まだまだ大人の女になるのは早い。素敵な心からの
   恋もしたい。こんなセックスにおぼれていてはいけない。
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