【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた!?

抹茶らて

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やっぱり俺って優秀なのかもしれない⑷

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「なんだ、お前のところの護衛はあの負けた奴が気になるのか。」

「殿下は関係ないので放っておいてください。」

「そんなつれないことを言うな。なぁ、ベルデと言ったか。俺があの護衛騎士助けてやろうか?」

何でも言うけど、この人達みんな6歳児だからね?

「ベル、そんな言葉聞かなくてもいいよ。僕が雇うよ。護衛騎士が一人増えたところで変わらないし。チュリア家よりはいい給料だせるだろうし。」

殿下に張り合うようにシガンたんは口早にそう言った。

「ですが、私の私情でサムソン家を動かすことなど」

「ベル、お父さまもお母さまもベルにもうちょっと我儘言って欲しいって言ってたよ。ベルは2人のお気に入りだからさ。だから大丈夫。」

「なんだ、俺の出番はなしか。」

おどけた様子でそう言う殿下は言葉の割に少しも悔しそうでない様子に、余裕を感じる。
本当にいいんだろうか。一従者の意見で護衛騎士を雇ってしまって。

「ベル、ちょっと待ってて。」

それだけ残して、憤怒しているチュリア家の子どもとその護衛騎士の元へ向かうシガンたんの背中は






「(こんなに逞しかったっけ…まだまだ子供だと思ってたけど、行動力と言い気遣いと言いサムソン家の次期当主なんだもんな)」





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