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36.アクラム
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親交会は黄昏時に始まった。
船尾の一段高くなった甲板には、いくつものランプが灯されていて、真昼のように明るい。椅子はなく、厚みのある絨毯の上に直接座る方式だ。低いテーブルの中央についたヴィリス総督夫妻を囲んで、賓客たちが酒食を楽しんでいる。
ディラードの隣に座ったウムトの元にも、次々と客が訪れた。客はヴィリス地方の様々な地区の代表や富豪たちだった。オティアンは向けられる好奇の視線にに気づかぬふりで、曖昧な微笑みを浮かべておく。ウムトとの事前の打ち合わせで、オティアンはアマジヤ語がまだあまり分かっていないということになっている。何を話しかけられても首を傾げて困った笑みを浮かべれば良いだけなので大層楽だ。
時間が経って場がこなれてくると、席を立って移動する者が増えてくる。エルヴィラは既に退席し、ディラードは杯を持ったまま立って船端で客たちと談笑していた。
ウムトがディラードに呼ばれて席を外した途端、それまで近くをうろついていたアクラムが寄ってきて、オティアンの隣に腰を下ろした。
「いやはや、見違えました。チェファタルで仮面姿のあなたにお目にかかったときも、なかなか美しい方だと思いましたが、磨けば光る玉だったのですね。殿下は慧眼でいらっしゃった」
馴れ馴れしく杯に酒を注がれ、オティアンは僅かに眉をひそめた。
「お世辞は結構です。私は傷物です。翼の下に招かれたのは、殿下のお心の広さゆえ」
右の半顔を隠す髪を上げるとアクラムは一瞬ひるんだが、すぐに態度を取り繕い、
「まことにウムト殿下はお心の広い方です。そしてあなたは正しく損得勘定のできる賢い方だ。危険を冒して故郷へ帰るより、殿下に引き取られることを選ばれた」
と、おもねるような笑みを浮かべる。アクラムはオティアンがアマジヤに留まると思っているようだ。翼下の君でいるのはは期間限定だが、それを教えてやる義理はない。オティアンは黙ったまま、ウムトが置いていった杯を手に取った。アクラムに注がれた酒に口をつける気にはなれない。
「ところで、あなたの故郷にはそのような容姿の方が多いのですか? 銀の髪に紫の瞳……」
どうでもいい質問だ。ウンザリした気分で首を横に振る。
「髪も目も肌も様々ですよ。強いて言えば黒が少ない。しかし見た目に意味などないでしょう」
「とんでもない! 大いに意味はありますとも! 銀はアマジヤでは滅多に見ない色です。希少価値がある」
アクラムは思わせぶりに片目を瞑り、オティアンの耳元に顔を寄せた。
「殿下はあなたを手元に置くのに、いくら金を積んだんです?」
粘つく声が気色悪い。オティアンは咄嗟に身を引いたが、アクラムはニヤニヤとすり寄ってきて、テーブルの下で手を握ってくる。汗で湿った手の平の感触に鳥肌が立った。
「あの娼館主……レムリでしたか? かなりのごうつくばりだった。おかげでファナの娼婦に五千も払う羽目になった。あのやり手があなたををタダで手放す訳がない。いくらで話をつけたんです?」
下世話な勘ぐりをされて、オティアンは無言で冷えきった目を向けたが、アクラムは引かない。
「実は先ほど、あなたのような美しい男娼が欲しいと強くお望みの方から声を掛けられましてね。ラウズィムに邸宅を構える裕福な方です。ウムト殿下よりも将来性のある地位に就いていらっしゃる。もしもあなたを手に入れられるなら、殿下の三倍出すとおっしゃっています」
オティアンはアクラムの言葉が聞こえていなかったかのように完全に無視をして、優雅に杯を干した。酒を注ごうとするのを指先で蓋をして拒む。アクラムは怯んだように手を離し、
「いや、ご不快に思われたら失礼! しかし、詳しくは申せませんが、ウムト殿下のお立場は今後ますます危うくなりますよ。見切りをつけるなら早いほうが良い。私はあなたのために、このお話を持ちかけたのです」
と深刻ぶって囁いた。オティアンは声を低くしてアクラムを睨む。
「アクラム殿、口を慎まれたほうが良い。私が殿下に黙っているとでも?」
アクラムは下卑た笑みを浮かべ、
「お伝え頂いても構いません。皆が知る事実ですからね。それに、殿下は私を罰するほどの力はお持ちでない」
と言い残して去った。
オティアンは握られた手をクッションに擦り付けて拭い、それでも居心地の悪さを拭いきれずに裾を捌いて座り直す。
不躾に見られるのには慣れているが、勝手に値を計られるのは大いに不愉快だった。アクラムや、アクラムに話を持ちかけた何者かは、勝手に人を売り買いの対象にしていいと思っている。オティアンが、ひいてはウムトが侮られている証拠だ。
ここがノルポルだったら殺してやるのに、とオティアンはベールの下で舌打ちする。
しばらくして隣に戻ってきたウムトも、オティアンに負けず劣らず不機嫌だった。
「どいつもこいつも、ろくでもない話ばかりする! オレはもう明日から宴席には出ない。どうせ見知った顔ばかりだ。あなたも出なくて良いよ!」
憂さ晴らしするように勢いよく皿の上の肉を口に詰め込む。
「それは助かる。オレも売り物として値踏みされるのは腹が立つからな」
オティアンがむっつりと答えると、驚いて目を丸くした。
「値踏み? 誰がそんなことを!」
「アクラム。さっき、君にいくらで買われたかを聞かれた」
ウムトは噛んでいた肉を喉に詰まらせかけて胸を叩いた。
「……っ! なんてことを! 信じられない!」
「君より良い買い手がいる、三倍出すと言われたよ」
「あのやろう……クソッ! 文句を言ってくる!」
ウムトは拳を握って立ち上がろうとしたが、オティアンは膝に手をかけてそれを抑える。
「なんと咎める気だ?」
「二度とあなたを侮辱するようなことを言うなと、きつく言っておく。あなたは断じて売り物じゃない!」
いきり立つウムトに、オティアンは溜め息をついて首を振った。
「それじゃ舐められたままだ」
「どういうこと?」
「オレがそういう目で見られるのは別に良いんだよ。腹は立つが、レムリのとこにいたときもそうだったから。問題は、小皇子である君が侮られてることだよ。アクラムも、アクラムに話を持ちかけた何者かも、君を怒らせることをなんとも思っていない。君に罰する力がないと嘲っていた」
ウムトは悔しげに唇を噛んで俯く。
「……それは、その通りだ。オレをとおして皇帝を侮辱したなら処罰の対象になるけど、翼下の君は私的な存在だから、それを侮辱されても、オレは相手を罰することはできない」
「君は私的な問題に関しては、やられっぱなしでいるしかないのか? それじゃ侮られるばかりじゃないか!」
「そうだよ。小皇子はそんなものだ。最初から、父上のお情けで生かされてるだけのオマケみたいな存在だもの」
拗ねたような言葉に、オティアンは激しく苛立つ。
「オマケだって? それで良いのか? 侮られてもやり返せないなんて、オレなら耐えられない」
「オレは耐えるしかないんだ。巻き込んでしまって、不愉快にさせてごめん。……でも、今だけ我慢してもらえない? あなたはずっとオレの側にいるわけじゃないんだし、オレの名誉のことまで考えてくれなくて良いよ……」
自嘲するように言われてカッとなった。
「そうだな! 君の名誉はオレには関係ない。余計な口を出して悪かった。一人で勝手に卑屈になってろ!」
憤りのまま立ち上がって席を後にする。ウムトは傷ついた顔をうつむけた。
船尾の一段高くなった甲板には、いくつものランプが灯されていて、真昼のように明るい。椅子はなく、厚みのある絨毯の上に直接座る方式だ。低いテーブルの中央についたヴィリス総督夫妻を囲んで、賓客たちが酒食を楽しんでいる。
ディラードの隣に座ったウムトの元にも、次々と客が訪れた。客はヴィリス地方の様々な地区の代表や富豪たちだった。オティアンは向けられる好奇の視線にに気づかぬふりで、曖昧な微笑みを浮かべておく。ウムトとの事前の打ち合わせで、オティアンはアマジヤ語がまだあまり分かっていないということになっている。何を話しかけられても首を傾げて困った笑みを浮かべれば良いだけなので大層楽だ。
時間が経って場がこなれてくると、席を立って移動する者が増えてくる。エルヴィラは既に退席し、ディラードは杯を持ったまま立って船端で客たちと談笑していた。
ウムトがディラードに呼ばれて席を外した途端、それまで近くをうろついていたアクラムが寄ってきて、オティアンの隣に腰を下ろした。
「いやはや、見違えました。チェファタルで仮面姿のあなたにお目にかかったときも、なかなか美しい方だと思いましたが、磨けば光る玉だったのですね。殿下は慧眼でいらっしゃった」
馴れ馴れしく杯に酒を注がれ、オティアンは僅かに眉をひそめた。
「お世辞は結構です。私は傷物です。翼の下に招かれたのは、殿下のお心の広さゆえ」
右の半顔を隠す髪を上げるとアクラムは一瞬ひるんだが、すぐに態度を取り繕い、
「まことにウムト殿下はお心の広い方です。そしてあなたは正しく損得勘定のできる賢い方だ。危険を冒して故郷へ帰るより、殿下に引き取られることを選ばれた」
と、おもねるような笑みを浮かべる。アクラムはオティアンがアマジヤに留まると思っているようだ。翼下の君でいるのはは期間限定だが、それを教えてやる義理はない。オティアンは黙ったまま、ウムトが置いていった杯を手に取った。アクラムに注がれた酒に口をつける気にはなれない。
「ところで、あなたの故郷にはそのような容姿の方が多いのですか? 銀の髪に紫の瞳……」
どうでもいい質問だ。ウンザリした気分で首を横に振る。
「髪も目も肌も様々ですよ。強いて言えば黒が少ない。しかし見た目に意味などないでしょう」
「とんでもない! 大いに意味はありますとも! 銀はアマジヤでは滅多に見ない色です。希少価値がある」
アクラムは思わせぶりに片目を瞑り、オティアンの耳元に顔を寄せた。
「殿下はあなたを手元に置くのに、いくら金を積んだんです?」
粘つく声が気色悪い。オティアンは咄嗟に身を引いたが、アクラムはニヤニヤとすり寄ってきて、テーブルの下で手を握ってくる。汗で湿った手の平の感触に鳥肌が立った。
「あの娼館主……レムリでしたか? かなりのごうつくばりだった。おかげでファナの娼婦に五千も払う羽目になった。あのやり手があなたををタダで手放す訳がない。いくらで話をつけたんです?」
下世話な勘ぐりをされて、オティアンは無言で冷えきった目を向けたが、アクラムは引かない。
「実は先ほど、あなたのような美しい男娼が欲しいと強くお望みの方から声を掛けられましてね。ラウズィムに邸宅を構える裕福な方です。ウムト殿下よりも将来性のある地位に就いていらっしゃる。もしもあなたを手に入れられるなら、殿下の三倍出すとおっしゃっています」
オティアンはアクラムの言葉が聞こえていなかったかのように完全に無視をして、優雅に杯を干した。酒を注ごうとするのを指先で蓋をして拒む。アクラムは怯んだように手を離し、
「いや、ご不快に思われたら失礼! しかし、詳しくは申せませんが、ウムト殿下のお立場は今後ますます危うくなりますよ。見切りをつけるなら早いほうが良い。私はあなたのために、このお話を持ちかけたのです」
と深刻ぶって囁いた。オティアンは声を低くしてアクラムを睨む。
「アクラム殿、口を慎まれたほうが良い。私が殿下に黙っているとでも?」
アクラムは下卑た笑みを浮かべ、
「お伝え頂いても構いません。皆が知る事実ですからね。それに、殿下は私を罰するほどの力はお持ちでない」
と言い残して去った。
オティアンは握られた手をクッションに擦り付けて拭い、それでも居心地の悪さを拭いきれずに裾を捌いて座り直す。
不躾に見られるのには慣れているが、勝手に値を計られるのは大いに不愉快だった。アクラムや、アクラムに話を持ちかけた何者かは、勝手に人を売り買いの対象にしていいと思っている。オティアンが、ひいてはウムトが侮られている証拠だ。
ここがノルポルだったら殺してやるのに、とオティアンはベールの下で舌打ちする。
しばらくして隣に戻ってきたウムトも、オティアンに負けず劣らず不機嫌だった。
「どいつもこいつも、ろくでもない話ばかりする! オレはもう明日から宴席には出ない。どうせ見知った顔ばかりだ。あなたも出なくて良いよ!」
憂さ晴らしするように勢いよく皿の上の肉を口に詰め込む。
「それは助かる。オレも売り物として値踏みされるのは腹が立つからな」
オティアンがむっつりと答えると、驚いて目を丸くした。
「値踏み? 誰がそんなことを!」
「アクラム。さっき、君にいくらで買われたかを聞かれた」
ウムトは噛んでいた肉を喉に詰まらせかけて胸を叩いた。
「……っ! なんてことを! 信じられない!」
「君より良い買い手がいる、三倍出すと言われたよ」
「あのやろう……クソッ! 文句を言ってくる!」
ウムトは拳を握って立ち上がろうとしたが、オティアンは膝に手をかけてそれを抑える。
「なんと咎める気だ?」
「二度とあなたを侮辱するようなことを言うなと、きつく言っておく。あなたは断じて売り物じゃない!」
いきり立つウムトに、オティアンは溜め息をついて首を振った。
「それじゃ舐められたままだ」
「どういうこと?」
「オレがそういう目で見られるのは別に良いんだよ。腹は立つが、レムリのとこにいたときもそうだったから。問題は、小皇子である君が侮られてることだよ。アクラムも、アクラムに話を持ちかけた何者かも、君を怒らせることをなんとも思っていない。君に罰する力がないと嘲っていた」
ウムトは悔しげに唇を噛んで俯く。
「……それは、その通りだ。オレをとおして皇帝を侮辱したなら処罰の対象になるけど、翼下の君は私的な存在だから、それを侮辱されても、オレは相手を罰することはできない」
「君は私的な問題に関しては、やられっぱなしでいるしかないのか? それじゃ侮られるばかりじゃないか!」
「そうだよ。小皇子はそんなものだ。最初から、父上のお情けで生かされてるだけのオマケみたいな存在だもの」
拗ねたような言葉に、オティアンは激しく苛立つ。
「オマケだって? それで良いのか? 侮られてもやり返せないなんて、オレなら耐えられない」
「オレは耐えるしかないんだ。巻き込んでしまって、不愉快にさせてごめん。……でも、今だけ我慢してもらえない? あなたはずっとオレの側にいるわけじゃないんだし、オレの名誉のことまで考えてくれなくて良いよ……」
自嘲するように言われてカッとなった。
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