忘れられない思い

yoyo

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キャンプ⑷

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 今日の暑さと先生のハーフパンツが乾きやすい生地だったようで、思ったより早く乾きそうだ。

「少しは乾きましたか?」

「まぁ……ズボンはな。まだパンツはやばいけどな」と言ってははっと笑う。



「あれー春?」

    声の方を見ると、ショートカットでモデルのように手足の長い、ボーイッシュだけど、とても綺麗な女の人がいた。

「やっぱり春だー」

静佳しずか?」

    先生とその女の人は、顔見知りのようで親しげに話をしている。



「かわいい子、連れてるじゃない。もしかして、彼……」

「静佳っ!紹介するよ。真野匠。昔のオレの教え子で、今の飯友達みたいなもんかな。で、真野。こっちは安藤静佳あんどうしずか 。大学の時の友達だ」

    先生は慌てた感じで、静佳さんを紹介してくれた。


「ふ~ん……元教え子なんだ」

「あ、はい。高3のときの数学の先生でした」

    静佳と呼ばれた美人の女の人にニヤニヤとした顔で見られ、ちょっと居心地が悪い。


「静佳ー。もう待ってよ」

    そう言ってやって来たのは、静佳さんより小柄で美人というよりも、可愛らしい感じの女の人だった。静佳さんと同様、先生の大学時代の友達で、高畑柊子たかはたしゅうこさんといった。





「えー!夕花里も来てるの?会いたい!!」

「じゃあ、コテージに戻るか。真野、悪いけどいいか?」

「あ、はい。大丈夫です」


   まさか、ダメとは言えない。もう少し先生と2人でいたかったなと思いながら、コテージへと戻る。
   ボクは柊子さんと、先生は静佳さんと並んで話しながら戻っていたけど、静佳さんと先生の距離感は近く、静佳さんは先生と腕を組んだり、耳打ちしたりしている。先生は、からまってくる腕を振りほどいてはいたけど、本気で嫌がっているわけではなく、仲の良さを見せつけられているようで、胸が痛む。



「真野くん。ごめんね。静佳、からかってるだけだけら……」

「えっ……」

   そう言うと、もうそれ以上は何も言ってくれず、ただニコニコ笑っているだけだった。なんだが、柊子さんにはボクの気持ちが見透かされているようだ。
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