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恋人未満?⑵
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土曜日は、ボクも先生も休みだから、昼過ぎから一緒に買い物をして、カレーを作ることにしていた。いつもは、ボクの家に来てもらうことが多かったけど、一緒に料理するには先生の家のキッチンの方が広いので、今日は先生の家だ。
「先生は、人参切ってください」
「おぉ」
以前、先生は料理が出来ない訳じゃないって言っていたけど、その通りで危なっかしい様子はなく包丁を使っていた。
「料理してないのに、上手いですね」
「前に言っただろう。やらないだけで、出来るんだよ」
そう言って、ドヤ顔する先生を見て笑ってしまう。先生は信じてなかっただろって、やや不貞腐れた声を出したので、余計に笑ってしまった。
「でも、一緒に作るのっていいですね。へへっ」
「そうだな。1人では面倒臭いけど、一緒に作るのは楽しいな」
先生がボクを見つめて優しく笑うから、照れてしまう。こういう何気ないやり取りは、本当に幸せだ。普通にカレールウを使い、何もこだわった要素はなかったけど、いつもより美味しく感じるのは、先生と一緒に作って食べてるからかもしれない。
でも、今日のメインイベントはカレーではなくて、先生とちゃんと話すことだ。だけど、いざ話そうとしても、どう切り出していいのか困ってしまう。
食後は、先生がまんぷく屋買ってきていた、コーヒー豆でコーヒーを入れてくれた。先生はソファーに座っていたボクにカップを渡し、隣に座ってくる。ボクはさらにちょっと先生に寄って、くっつきそうでくっついていない、微妙な距離。
ドクドクドクドク……
心臓が激しく鳴って苦しい。
もしかしたら、先生にも聞こえているんじゃないかと思うくらいに。
ボクは緊張でおかしくなりそうな自分を必死に抑えて、持っていたカップを一旦テーブルに置いた。そして、すぐ隣に無造作に置かれている先生の左手に、自分のやや震えている手を重ねる。
「真野?」
びっくりした顔の先生がボクをじっと見つめくる。いつもなら、照れてすぐにそらしてしまうけど、今日はボクもじっと先生を見つめて口を開く。
「先生……ボクはもっと先生に触れたいし、ボクにも触れてほしい……」
ボクは、緊張や不安、恐れなど色んな感情が入り乱れていて、泣きそうだ。
そんなボクを先生は、力強く抱きしめてきた。
「オレだって真野に触れたい」
ボクも先生の背中に腕を回して抱きしめた。先生の言葉はすごく嬉しいのに、もう何も言葉は出てこない。
「ごめん……ちょっと日和ってた。真野はもともと男が好きなわけじゃないし、嫌われるくらいならこのままの関係がいいのかな……とか」
「なんだよ……それ……ボクのことそんな風に思ってたんですか……確かに男が好きなわけじゃないかもしれないけど、ボクは先生が好きなんです。このままの関係は嫌だ……」
先生は少し体を離して、まっすぐにボクを見つめる。
「ごめん。不安にさせてたんだな。でも真野の思いが聞けて嬉しいよ。じゃあオレも、我慢しないことにする」
そう言うと、先生はゆっくりと顔を近づけて優しく口づけをしてきた。
「先生は、人参切ってください」
「おぉ」
以前、先生は料理が出来ない訳じゃないって言っていたけど、その通りで危なっかしい様子はなく包丁を使っていた。
「料理してないのに、上手いですね」
「前に言っただろう。やらないだけで、出来るんだよ」
そう言って、ドヤ顔する先生を見て笑ってしまう。先生は信じてなかっただろって、やや不貞腐れた声を出したので、余計に笑ってしまった。
「でも、一緒に作るのっていいですね。へへっ」
「そうだな。1人では面倒臭いけど、一緒に作るのは楽しいな」
先生がボクを見つめて優しく笑うから、照れてしまう。こういう何気ないやり取りは、本当に幸せだ。普通にカレールウを使い、何もこだわった要素はなかったけど、いつもより美味しく感じるのは、先生と一緒に作って食べてるからかもしれない。
でも、今日のメインイベントはカレーではなくて、先生とちゃんと話すことだ。だけど、いざ話そうとしても、どう切り出していいのか困ってしまう。
食後は、先生がまんぷく屋買ってきていた、コーヒー豆でコーヒーを入れてくれた。先生はソファーに座っていたボクにカップを渡し、隣に座ってくる。ボクはさらにちょっと先生に寄って、くっつきそうでくっついていない、微妙な距離。
ドクドクドクドク……
心臓が激しく鳴って苦しい。
もしかしたら、先生にも聞こえているんじゃないかと思うくらいに。
ボクは緊張でおかしくなりそうな自分を必死に抑えて、持っていたカップを一旦テーブルに置いた。そして、すぐ隣に無造作に置かれている先生の左手に、自分のやや震えている手を重ねる。
「真野?」
びっくりした顔の先生がボクをじっと見つめくる。いつもなら、照れてすぐにそらしてしまうけど、今日はボクもじっと先生を見つめて口を開く。
「先生……ボクはもっと先生に触れたいし、ボクにも触れてほしい……」
ボクは、緊張や不安、恐れなど色んな感情が入り乱れていて、泣きそうだ。
そんなボクを先生は、力強く抱きしめてきた。
「オレだって真野に触れたい」
ボクも先生の背中に腕を回して抱きしめた。先生の言葉はすごく嬉しいのに、もう何も言葉は出てこない。
「ごめん……ちょっと日和ってた。真野はもともと男が好きなわけじゃないし、嫌われるくらいならこのままの関係がいいのかな……とか」
「なんだよ……それ……ボクのことそんな風に思ってたんですか……確かに男が好きなわけじゃないかもしれないけど、ボクは先生が好きなんです。このままの関係は嫌だ……」
先生は少し体を離して、まっすぐにボクを見つめる。
「ごめん。不安にさせてたんだな。でも真野の思いが聞けて嬉しいよ。じゃあオレも、我慢しないことにする」
そう言うと、先生はゆっくりと顔を近づけて優しく口づけをしてきた。
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