32 / 95
共同生活⑶
しおりを挟む
その後のシャワーに入る際も「手伝ってやる」としつこく言われたけど、何とか逃げた。ただ、左手だけで頭や体を洗うことは確かに大変で、あがるころには少しぐったりしてしまった。
「やっぱり、手伝った方が良かったんじゃないか?」
「全然、大丈夫でしたよ。問題ないです」
そんな強がりな発言に、全部お見通しという感じで笑われる。
「じゃあ、これくらいは手伝わせて」
ドライヤーを持っている先生に手招きされて、先生が座るソファーの下を指さされる。シャワーで少し疲れたのと、それくらいはという思いで、先生の足の間に座る。ドライヤーの温風に混じって、先生の手が髪を撫でると、先生の指の感じが頭皮に伝わってゾワゾワした。
「はい。おしまい」
そう言うと、ポンと頭に手を乗せた。
「あ、ありがとうございます」
「で、今日寝るところなんだけど、真野はあっちのベット使ってね。オレはこのソファーで寝るから」
「えっ?ダメですよ。ボクがソファーで寝ますから、先生はベット使ってください」
「はぁ~。オレが無理やり家に連れてきたんだから、真野をソファーで寝かせるはずないでしょ。怪我もしてるんだから……ね」
「でも……ボクも来て良かったって思ってるし、それに先生と一緒にいれるのは嬉しいし……」
「じゃあ、一緒にベットで寝る?」
そんな選択肢があることなど、全く頭にはなくて、そう聞かれてドキリとしてしまう。
一緒に寝るって……つまり……そういう事なのかな……
嫌じゃないけど……心の準備が……
「さすがに、怪我してるやつ襲ったりはしないけど……やっぱりオレがソファーで寝るよ……じゃあオレもシャワー浴びてくるから先に寝ててもいいよ」
先生の少し寂しそうな顔を見て、誤解させたと瞬時に悟る。
いや……そうじゃない……
先生としたくないわけじゃなくて……
先生の背中に飛びついて腕を回す。
「おわっ、危ないだろ。手、大丈夫か」
「えっと、違いますよ。先生と……したくないとか、そんなんじゃないです。そうでは、ないけど……だから……」
それ以上、言葉が続かなくて止まってしまうと、先生は振り向いて優しく微笑む。
「わかってるよ。でも真野の手が治るまで、何もしないから。いや……キスはするかな」
そう言うと、さっきとは違っていたずらっぽく笑って、ボクの口を奪った。
「やっぱり、手伝った方が良かったんじゃないか?」
「全然、大丈夫でしたよ。問題ないです」
そんな強がりな発言に、全部お見通しという感じで笑われる。
「じゃあ、これくらいは手伝わせて」
ドライヤーを持っている先生に手招きされて、先生が座るソファーの下を指さされる。シャワーで少し疲れたのと、それくらいはという思いで、先生の足の間に座る。ドライヤーの温風に混じって、先生の手が髪を撫でると、先生の指の感じが頭皮に伝わってゾワゾワした。
「はい。おしまい」
そう言うと、ポンと頭に手を乗せた。
「あ、ありがとうございます」
「で、今日寝るところなんだけど、真野はあっちのベット使ってね。オレはこのソファーで寝るから」
「えっ?ダメですよ。ボクがソファーで寝ますから、先生はベット使ってください」
「はぁ~。オレが無理やり家に連れてきたんだから、真野をソファーで寝かせるはずないでしょ。怪我もしてるんだから……ね」
「でも……ボクも来て良かったって思ってるし、それに先生と一緒にいれるのは嬉しいし……」
「じゃあ、一緒にベットで寝る?」
そんな選択肢があることなど、全く頭にはなくて、そう聞かれてドキリとしてしまう。
一緒に寝るって……つまり……そういう事なのかな……
嫌じゃないけど……心の準備が……
「さすがに、怪我してるやつ襲ったりはしないけど……やっぱりオレがソファーで寝るよ……じゃあオレもシャワー浴びてくるから先に寝ててもいいよ」
先生の少し寂しそうな顔を見て、誤解させたと瞬時に悟る。
いや……そうじゃない……
先生としたくないわけじゃなくて……
先生の背中に飛びついて腕を回す。
「おわっ、危ないだろ。手、大丈夫か」
「えっと、違いますよ。先生と……したくないとか、そんなんじゃないです。そうでは、ないけど……だから……」
それ以上、言葉が続かなくて止まってしまうと、先生は振り向いて優しく微笑む。
「わかってるよ。でも真野の手が治るまで、何もしないから。いや……キスはするかな」
そう言うと、さっきとは違っていたずらっぽく笑って、ボクの口を奪った。
1
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる