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111話
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「うーーん」
寝台の上で私は大きく伸びをした。
「お疲れ様だな」
陛下は私の背後に周り肩を揉んでくれる。
「些か。でもさっきザックの笑顔に癒やされましたので、大丈夫です」
と私は微笑んで答えた。
殿下には朝から晩まで付き合わされた。移動は馬車とはいえ、なかなか骨が折れた。
「どうだった?」
「殿下は他の国にも渡って調査をしている様ですが……言っている事は的を得ていました」
「なるほど。うちだけではないって事だな」
陛下は私の肩を今だ揉みながら、頷いた。
「その様です。殿下には何かお考えがある様で、とても……自信に満ちあふれていましたわ。……陛下ありがとうございます」
私は自分の肩にある陛下の手にそっと触れた。私も殿下と過ごした一日で肩に力が入っていたのだろうが、陛下のお陰で随分と解れてきた。
私達は寝台に並んて横になると、二人向かい合った。
ずっとギクシャクしていたので、随分と久しぶりに感じる。私は何だか照れくさくて、話を続けた。
「あ、そう言えば……殿下はご側妃の御子息の様です」
「そうなのか?正妃の子ではないのか。ふむ。俺と同じだな」
「その様です。カルガナル王国にも側妃制度はあるのてすね」
と私が言えば、
「俺には必要ないからな!」
と陛下は焦った様にそう言った。私はその様子が少し可笑しくてクスクスと笑ってしまった。
そんな私の頬に陛下は手を添えた。
「その……クレア……ひ、久しぶりに……」
少し緊張している陛下には申し訳ないが、
「陛下、明日の朝も早いのですよ?来客に疲れた顔を見せる訳にはまいりません」
と私が笑顔を見せると、
「す、直ぐに終わらせるから」
と陛下はとんでもない事を口走った。私はそんな陛下を愛おしく思うが、
「これで我慢して下さいね」
と軽く口づけた。
「いや……逆に我慢するのが難しいんだけど」
とブツブツ言う陛下を無視して、私は疲れから直ぐに眠りに落ちた。
翌日は陛下も殿下もテーブルに付き、今後の二国間の話し合いをする。政治的な話だ。
私は久しぶりにザックとゆっくり過ごす時間が取れた。
「ザック、おいで!」
腕を広げた私に、ザックはヨタヨタと歩きながら飛び込んで来る。
「随分とあんよが上手になりましたね」
とダイアナが目を細めていた。
「かぁー」
私の事を『かぁ』と可愛らしく呼ぶアイザックを抱きしめる。あ~癒やされる!!
……しかしそんな時間は長くは続かなかった。
寝台の上で私は大きく伸びをした。
「お疲れ様だな」
陛下は私の背後に周り肩を揉んでくれる。
「些か。でもさっきザックの笑顔に癒やされましたので、大丈夫です」
と私は微笑んで答えた。
殿下には朝から晩まで付き合わされた。移動は馬車とはいえ、なかなか骨が折れた。
「どうだった?」
「殿下は他の国にも渡って調査をしている様ですが……言っている事は的を得ていました」
「なるほど。うちだけではないって事だな」
陛下は私の肩を今だ揉みながら、頷いた。
「その様です。殿下には何かお考えがある様で、とても……自信に満ちあふれていましたわ。……陛下ありがとうございます」
私は自分の肩にある陛下の手にそっと触れた。私も殿下と過ごした一日で肩に力が入っていたのだろうが、陛下のお陰で随分と解れてきた。
私達は寝台に並んて横になると、二人向かい合った。
ずっとギクシャクしていたので、随分と久しぶりに感じる。私は何だか照れくさくて、話を続けた。
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と私が言えば、
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「その……クレア……ひ、久しぶりに……」
少し緊張している陛下には申し訳ないが、
「陛下、明日の朝も早いのですよ?来客に疲れた顔を見せる訳にはまいりません」
と私が笑顔を見せると、
「す、直ぐに終わらせるから」
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と軽く口づけた。
「いや……逆に我慢するのが難しいんだけど」
とブツブツ言う陛下を無視して、私は疲れから直ぐに眠りに落ちた。
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「随分とあんよが上手になりましたね」
とダイアナが目を細めていた。
「かぁー」
私の事を『かぁ』と可愛らしく呼ぶアイザックを抱きしめる。あ~癒やされる!!
……しかしそんな時間は長くは続かなかった。
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