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第148話
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「とりあえず、早く鉱山の方へ行きたいの。管理者にも会いたいし」
と私が言えば、ギルバートは、
「それでは急ぎましょう。モタモタしていると着くのが夜になってしまいます」
と、どこからか荷物を持って来た。
「あら?ギルバートも行くの?」
と私が尋ねれば、
「当たり前ではないですか。今回の件は私にも責任がありますので、見届ける義務がございます」
とギルバートは率先して屋敷の扉を開いた。
私達は今着いたばかりの領地の屋敷を出て、また馬車に乗り込んで鉱山を目指す。
「ふぅ。流石に疲れて来たわね」
と馬車の中で私はため息をつけば、
「馬車に乗りっぱなしですからね。私も何だか身体が……」
とソニアも身体を伸ばした。
「ソニアは屋敷で待ってても良かったのよ?」
「とんでもない!!やっと奥様の専属に戻れたんですから、お側を離れる訳には参りませんよ」
とソニアは笑顔で答えた。
「私も嬉しいわ。またソニアと一緒に居れて」
と言う私の言葉に被せる様に、
「ところで、本当に『横領』が?」
とギルバートが口を挟む。確かにギルバートにはふんわりとしか今回の件を伝えていなかった。馬車の中には私達3人しか居ない。今ならゆっくりと話せそうだ。
「多分ね。今回で証拠を掴みたいわ。そして……何故そのテリーという人物が横領をしているのか……その理由も。ところで、ギルバートはそのテリーという人物を知ってる?」
「はい。ビルから紹介されました。昔、商会で会計を務めていたという事もあって、数字に強いと。ビルも最近は身体を壊す事もあり、テリーを頼っているようでしたから」
……なるほど。ビルが体調面で不安な時にそのテリーが鉄鉱石の売買に携わっていたという事か。
「基本的にはビルが売買の責任者でしたので、私としてもすっかり信じてしまっていました」
と項垂れるギルバートに、
「今、後悔しても仕方ないわ。それよりこれからの事を考えましょう」
と私は声を掛けた。
「ところで……テリーが務めていた商会ってどこなのかしら?」
「申し訳ありません。そこまでは……。しかし出身はヴァローネ領だったかと」
と言うギルバートの言葉に、私はあの失礼な口髭のおっさんを思い浮かべていた。
と私が言えば、ギルバートは、
「それでは急ぎましょう。モタモタしていると着くのが夜になってしまいます」
と、どこからか荷物を持って来た。
「あら?ギルバートも行くの?」
と私が尋ねれば、
「当たり前ではないですか。今回の件は私にも責任がありますので、見届ける義務がございます」
とギルバートは率先して屋敷の扉を開いた。
私達は今着いたばかりの領地の屋敷を出て、また馬車に乗り込んで鉱山を目指す。
「ふぅ。流石に疲れて来たわね」
と馬車の中で私はため息をつけば、
「馬車に乗りっぱなしですからね。私も何だか身体が……」
とソニアも身体を伸ばした。
「ソニアは屋敷で待ってても良かったのよ?」
「とんでもない!!やっと奥様の専属に戻れたんですから、お側を離れる訳には参りませんよ」
とソニアは笑顔で答えた。
「私も嬉しいわ。またソニアと一緒に居れて」
と言う私の言葉に被せる様に、
「ところで、本当に『横領』が?」
とギルバートが口を挟む。確かにギルバートにはふんわりとしか今回の件を伝えていなかった。馬車の中には私達3人しか居ない。今ならゆっくりと話せそうだ。
「多分ね。今回で証拠を掴みたいわ。そして……何故そのテリーという人物が横領をしているのか……その理由も。ところで、ギルバートはそのテリーという人物を知ってる?」
「はい。ビルから紹介されました。昔、商会で会計を務めていたという事もあって、数字に強いと。ビルも最近は身体を壊す事もあり、テリーを頼っているようでしたから」
……なるほど。ビルが体調面で不安な時にそのテリーが鉄鉱石の売買に携わっていたという事か。
「基本的にはビルが売買の責任者でしたので、私としてもすっかり信じてしまっていました」
と項垂れるギルバートに、
「今、後悔しても仕方ないわ。それよりこれからの事を考えましょう」
と私は声を掛けた。
「ところで……テリーが務めていた商会ってどこなのかしら?」
「申し訳ありません。そこまでは……。しかし出身はヴァローネ領だったかと」
と言うギルバートの言葉に、私はあの失礼な口髭のおっさんを思い浮かべていた。
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