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初夜
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「レベッカ…その格好…」
「あ、すみません。お見苦しい所をお見せしました。ちょうどガウンを取りに行こうとしてて、すぐ着て来ますね。」
と私が言うより早く、側に来ていたレオ様に抱きしめられた。
「レオナルド様?」
「み、見苦しくなんかないよ。俺の為に準備してくれたんだろ。隠さないで欲しい」と真っ赤な顔で私を見ています。
「そうですか。良かった。私も可愛いと思ってるので。アンナの見立ては正解でしたね。」
「ああ。とても可愛い」
「フフッ。レオナルド様、真っ赤ですね。レオナルド様も可愛いです。」
「レオだろ?」
「あ、そうでした。レオ様」
と私は微笑んだ。
私を抱きしめたままのレオ様に「お酒でも飲まれますか?」
と聞いたが、
「嫌、今日は止めておこう。」
と言ったっきり、何も言ってくれない。
これから私はどうしたら良いのだろう。
しばらくそのままだったが、
「レベッカ…その…良いのか?」
と小さな声が聞こえた。
私の耳はレオ様の胸にぴったりとついているので、少しくぐもった声だ。
「私はレオ様の妻ですから。」
「!そうか…」
「でも、レオ様は良いのですか?」
私は可能なのか聞いたつもりだったが
「レベッカが嫌じゃなければ…」
レオ様はそう呟いた。
………レオ様は所謂、『タチ』なのかしら?それなら女性とする事も可能なのかもしれない。
このまま2人、抱き合っていても埒があかないので、私はレオ様の腕から逃れると、手を引いてベッドへ向かう。
レオ様は真っ赤だ。これって立場、逆じゃないかしら?
2人でベッドに乗る。私が仰向けで寝ると、レオ様は私に覆い被さった。
私の顔の横に手をついて、レオ様が私を見下ろしている。
「実は…初めてなんだ…」
とレオ様が弱々しい声で告げた。
女とは初めてって事かしら?まぁ、私も初めてだけど、なんとかなるでしょう。
私はなるべくレオ様に嫌な思いはしてほしくないので、
「(私の姿を見ると出来ないかもしれないので)目隠ししますか?」
と聞いてみた。
「え、何で?どっちが?」
「レオ様が、です」
「いや、俺が目隠ししたら場所がわからないから…」
レオ様は私から目をそらす。
あ、そっか。男性とは入れる場所が違いますものね。では、灯りを落として暗すぎるのも、孔を間違える元になるかもしれません。
なるべく私を視界に入れてもらわないような工夫は出来そうもありません。
「では…私の姿を見ていても…その…出来ますか?」
「あ、当たり前だよ。見なきゃ出来ない。」
「私、一応、胸も大きめですし…男性の体とは色々と違うと思いますが…不快に思ったら止めていただいても大丈夫ですよ。」
「レベッカ…さっきから訳がわからないんだが…何か勘違いをしてないかな?」
「レオ様が、女性の体には欲情しないのではないかと、危惧しております。」
「レベッカ………俺は女性が苦手だが、女性にしか欲情しないよ。というか、多分、レベッカにしか欲情しないと思うよ。」
「そうなんですか?!」
私は目を見開く。
「申し訳ありません。多分、私勘違いをしておりました。では、無事に初夜を済ませる事が出来そうですね。良かったです。」
と、私は大事な事を思い出して、体を起こそうとする。
「レオ様!大切な事を忘れておりました!」
「何を?」
「レオ様、大きめのタオルがありますか?シーツの上に敷いておきませんと、私の破瓜の血がシーツに残ってしまいます。私たちはもう致してる設定なので、初めてがばれてしまいます。」
「………レベッカは何でそんなに冷静なの?初めてで、怖くない?」
「うーん。女性は初めてだと痛みがあると聞いてますから、そこは少し不安ですけど…私はレオ様を信用しているので、怖い事はないですよ?レオ様は怖いですか?」
「そうだね。レベッカに痛い思いをさせるのも、その事で嫌われるのも嫌だからさ。初めてで上手く出来ないと思うし、そう考えると怖いかな」
私は、顔の横にあるレオ様の手をそっと握って
「私、レオ様を嫌いになる事はありません。私も初めてなので、一緒に頑張りたいです。」
私がそう言うと
「ありがとう、レベッカ」
と言って、レオ様は私の唇に口付けた。
口付けだけで、クラクラしそうになる。
これは、期待大だ。
「レオ様、一緒に気持ちよくなりましょうね?」と私がニッコリ笑うと
「……う~また、レベッカはそんな大胆な事を言う……」
とレオ様は悶絶しながらも、また口付けをしてくれた。
私たちの初夜は童貞と処女らしく、手探りながらも、無事終了した。もちろん、ちゃんとタオルは用意した。
「あ、すみません。お見苦しい所をお見せしました。ちょうどガウンを取りに行こうとしてて、すぐ着て来ますね。」
と私が言うより早く、側に来ていたレオ様に抱きしめられた。
「レオナルド様?」
「み、見苦しくなんかないよ。俺の為に準備してくれたんだろ。隠さないで欲しい」と真っ赤な顔で私を見ています。
「そうですか。良かった。私も可愛いと思ってるので。アンナの見立ては正解でしたね。」
「ああ。とても可愛い」
「フフッ。レオナルド様、真っ赤ですね。レオナルド様も可愛いです。」
「レオだろ?」
「あ、そうでした。レオ様」
と私は微笑んだ。
私を抱きしめたままのレオ様に「お酒でも飲まれますか?」
と聞いたが、
「嫌、今日は止めておこう。」
と言ったっきり、何も言ってくれない。
これから私はどうしたら良いのだろう。
しばらくそのままだったが、
「レベッカ…その…良いのか?」
と小さな声が聞こえた。
私の耳はレオ様の胸にぴったりとついているので、少しくぐもった声だ。
「私はレオ様の妻ですから。」
「!そうか…」
「でも、レオ様は良いのですか?」
私は可能なのか聞いたつもりだったが
「レベッカが嫌じゃなければ…」
レオ様はそう呟いた。
………レオ様は所謂、『タチ』なのかしら?それなら女性とする事も可能なのかもしれない。
このまま2人、抱き合っていても埒があかないので、私はレオ様の腕から逃れると、手を引いてベッドへ向かう。
レオ様は真っ赤だ。これって立場、逆じゃないかしら?
2人でベッドに乗る。私が仰向けで寝ると、レオ様は私に覆い被さった。
私の顔の横に手をついて、レオ様が私を見下ろしている。
「実は…初めてなんだ…」
とレオ様が弱々しい声で告げた。
女とは初めてって事かしら?まぁ、私も初めてだけど、なんとかなるでしょう。
私はなるべくレオ様に嫌な思いはしてほしくないので、
「(私の姿を見ると出来ないかもしれないので)目隠ししますか?」
と聞いてみた。
「え、何で?どっちが?」
「レオ様が、です」
「いや、俺が目隠ししたら場所がわからないから…」
レオ様は私から目をそらす。
あ、そっか。男性とは入れる場所が違いますものね。では、灯りを落として暗すぎるのも、孔を間違える元になるかもしれません。
なるべく私を視界に入れてもらわないような工夫は出来そうもありません。
「では…私の姿を見ていても…その…出来ますか?」
「あ、当たり前だよ。見なきゃ出来ない。」
「私、一応、胸も大きめですし…男性の体とは色々と違うと思いますが…不快に思ったら止めていただいても大丈夫ですよ。」
「レベッカ…さっきから訳がわからないんだが…何か勘違いをしてないかな?」
「レオ様が、女性の体には欲情しないのではないかと、危惧しております。」
「レベッカ………俺は女性が苦手だが、女性にしか欲情しないよ。というか、多分、レベッカにしか欲情しないと思うよ。」
「そうなんですか?!」
私は目を見開く。
「申し訳ありません。多分、私勘違いをしておりました。では、無事に初夜を済ませる事が出来そうですね。良かったです。」
と、私は大事な事を思い出して、体を起こそうとする。
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「何を?」
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「………レベッカは何でそんなに冷静なの?初めてで、怖くない?」
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