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序章
2.異空間の神イルド
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「ここは、どこ?私は確か電車に引かれて…」
背筋が凍るような記憶が甦る。
それに対して吐き気がする。
右手で押さえながら深呼吸をし辺りを見渡した。
見たことのない空間が広がっていた。
白い花に白い壺、白い建物に白いアンティーク…。
白い色で囲まれている物ばかりが置いてあり咲いていた。
ただ、そうでもないものが少しばかりはあった。
色が薄いけど。
「天国…ではないよね?」
辺りを見渡しながら起き上がった。
本で見た三途の川も地獄の閻魔様もいないし。
そう考えながらお庭みたいな所に出る。
そこには白い服を着て腰まで伸びる白い髪の男性が立っていた。
『ん?君は…あぁ、一条春花くんだね。』
さらっとした髪が振り向きで靡く。
ドキリッと胸に鼓動がなる。
それは、誰もがみても〈美しい〉という言葉が入るほどの外見だった。
こちらに気がつきにっこりとした。
「…あの、私…」
『言わなくてもわかるよ。ここに座りたまえ。
私はイルド。ここ、聖地を守る神だ。
そしてここは、そうだな…地球ともう1つの地球の狭間にある空間〈異空間〉というべきだろうか。』
言われた通りに椅子に座る。
人が来ることが分かっていたかのように机には花柄のティーカップ2つとティーポットが置かれていた。
そのティーカップに彼は紅茶を注ぐ。
「異空間ですか?私は死んだ筈じゃなかったんですか?」
目の前に座り真剣な顔でこちらを見る。
『そう、君は死んだ。だけど、私がある世界のために魂をこちらに呼んだんだ。』
「魂を呼んだ?どういうこと?それに、私呼ばれても困るわ…家族が、孤児の皆がいるもの!」
『すまない。だが私が君を呼んだのは異世界〈名も無き地球〉について知って欲しいからだったのだ。』
名も無き地球。
魔法もない私が住んでいた地球と同じで平和と戦争が続いている星らしい。
ただ、地球とは違い人が気づいていないだけで魔力(マナ)と言うものもあるらしい。
だけど、それよりも私が住んでいた地球にはあってなかった多種族や同盟国、奴隷制度等があるということ。
特に奴隷は戦闘力の高い種族は数ヵ月に1回と市場で売られるらしい。
「そこに、私がいけと言うことですか?」
『頭の回転が早いようだね。そう、その世界で戦争を少しずつでもいいんだ。無くしてほしい。』
「なぜ、そんな話を私に話すんですか。私、なんにも取り柄無いですよ?」
自分でも分かって言ったのに何故か少しは落ち込んだ。
『いや、君には勇気と度胸がある。それは、今から行くべき場所には無いものだ。』
無い?
人は考え、歩む足があるというのに。
それは、考えていないのだろうか。
ティーカップを持ちながら紅茶を見る。
カップの持ち手が少しずつ濁っていく。
「え…あの、これ。」
白かった綺麗なカップが変色していく。
それをみて白髪の男性に目を向ける。
『…それは、名も無き地球に住む住人達が戦争するほどの悪影響が響いて変色していくんだ。』
どういうことなのだろうか。
『ここの庭は君が来る前まではちゃんと君が住んでいた地球と同じく色で染められていたんだ。元の花は青と、赤色だった。綺麗だったよ。
香りもあったんだ。今は、色も白くなって香りも消えていった。』
神イルドは庭にでて花壇の花に触れる。
その後ろ姿は寂しそうで私の胸に強く刻んだ。
真っ白に広がるここが元より色があったと言う。
『名も無き地球に住む住人達が世界を壊し、世界を穢れるほどこの空間は染色から白いものへ変わり、そこから白いものから黒い穢れを生む。その穢れの進行が早いほど世界が終わりに近づくということだ。
今は、君がいた世界で一部分があるお陰で進行が食い止められている。』
それが、消えればこの世界は破滅を生む…そう、彼は言う。
私が行けば何かしら変わるのだろうか。
「…もし、もし私がその世界に行かなければこの空間とその名も無き地球はどうなるんですか?」
『そうだね。ここの空間は軈て黒く染まり光が通らない真っ暗なものへと変わる。そして、名も無き地球はさっきも言った通り、滅ぶことになる。』
「なら、なら貴方は?」
『…。消えるかな。』
寂しそうな笑顔で笑った。
そんなにもその世界を、名も無き地球を愛しているのだろうか。
無くしたくないほどの思い出か何かあるのだろうか。
「貴方以外にも誰かいないの?」
『私以外は時間の流れで数人加護が消えて石化していったよ。ほら、あそこを見なさい。』
そう、言われて見た方向には花壇の手入れをしていたような姿をした女性二人が固まっていた。
色も前からあるように変色している。
彼もまたこうなることになるのだろうか。
「どうすれば石化はなおるんですか?」
『それは、石化になった人達の個人達が納めていた所を直せば溶けるようにはなっているはずなんだ。』
普通に言えば“花を添えて花の草原が増えれば花の神が目を覚ます”ということだろうか。
それならば私にもできるかもしれない。畑を耕せば、森の自然が帰ってくればその神達が生き返るということに繋がる。
小さく考え込みながら頷いた。
そして、私は意を決した。
「…分かりました。」
笑顔で頷くとそれに答えるように笑顔になったイルド。
『!!本当ですか?』
「えぇ、只1ついいですか?」
『?なんでしょう。』
「私、なんの力になれるんでしょうか。イルドさんが言った通り、勇気と度胸しかありません。なんの知恵もない私に出来るでしょうか。」
不安な顔でイルドを見る。
彼は逆に笑顔で頷いた。
『大丈夫ですよ。貴方には複数の加護を与えます。地上に降りたらまず、ステータスと呼んでください。そしたら、どんな加護か見れますよ。』
ゲーム用語みたいだなと一瞬思った。
「…イルドさん」
『?はい。』
「消えないように頑張りますからイルドさんも何か私達を見ていたら助言をください。」
『!!はい。はい…ありがとうございます』
まだ、なにもしていないのに泣きそうな顔でお礼を言うイルド。神だから地上に行けないのだろう。
降りたとしてもここの空間が気になるだろうから。
「行ってきます。」
『!行ってらっしゃいませ』
こうして私は地上に降りた。
コトンと落ち着きを取り戻したイルドはお庭の椅子に座りながらはっと気がついた。
『あ…そういえば、転生先の体について話していませんでしたが大丈夫でしょうか…。』
イルドは真っ青になりながらまたすみませんすみませんと呟いていた。
外見は格好いいし心が優しいのに精神は弱い神であった。
背筋が凍るような記憶が甦る。
それに対して吐き気がする。
右手で押さえながら深呼吸をし辺りを見渡した。
見たことのない空間が広がっていた。
白い花に白い壺、白い建物に白いアンティーク…。
白い色で囲まれている物ばかりが置いてあり咲いていた。
ただ、そうでもないものが少しばかりはあった。
色が薄いけど。
「天国…ではないよね?」
辺りを見渡しながら起き上がった。
本で見た三途の川も地獄の閻魔様もいないし。
そう考えながらお庭みたいな所に出る。
そこには白い服を着て腰まで伸びる白い髪の男性が立っていた。
『ん?君は…あぁ、一条春花くんだね。』
さらっとした髪が振り向きで靡く。
ドキリッと胸に鼓動がなる。
それは、誰もがみても〈美しい〉という言葉が入るほどの外見だった。
こちらに気がつきにっこりとした。
「…あの、私…」
『言わなくてもわかるよ。ここに座りたまえ。
私はイルド。ここ、聖地を守る神だ。
そしてここは、そうだな…地球ともう1つの地球の狭間にある空間〈異空間〉というべきだろうか。』
言われた通りに椅子に座る。
人が来ることが分かっていたかのように机には花柄のティーカップ2つとティーポットが置かれていた。
そのティーカップに彼は紅茶を注ぐ。
「異空間ですか?私は死んだ筈じゃなかったんですか?」
目の前に座り真剣な顔でこちらを見る。
『そう、君は死んだ。だけど、私がある世界のために魂をこちらに呼んだんだ。』
「魂を呼んだ?どういうこと?それに、私呼ばれても困るわ…家族が、孤児の皆がいるもの!」
『すまない。だが私が君を呼んだのは異世界〈名も無き地球〉について知って欲しいからだったのだ。』
名も無き地球。
魔法もない私が住んでいた地球と同じで平和と戦争が続いている星らしい。
ただ、地球とは違い人が気づいていないだけで魔力(マナ)と言うものもあるらしい。
だけど、それよりも私が住んでいた地球にはあってなかった多種族や同盟国、奴隷制度等があるということ。
特に奴隷は戦闘力の高い種族は数ヵ月に1回と市場で売られるらしい。
「そこに、私がいけと言うことですか?」
『頭の回転が早いようだね。そう、その世界で戦争を少しずつでもいいんだ。無くしてほしい。』
「なぜ、そんな話を私に話すんですか。私、なんにも取り柄無いですよ?」
自分でも分かって言ったのに何故か少しは落ち込んだ。
『いや、君には勇気と度胸がある。それは、今から行くべき場所には無いものだ。』
無い?
人は考え、歩む足があるというのに。
それは、考えていないのだろうか。
ティーカップを持ちながら紅茶を見る。
カップの持ち手が少しずつ濁っていく。
「え…あの、これ。」
白かった綺麗なカップが変色していく。
それをみて白髪の男性に目を向ける。
『…それは、名も無き地球に住む住人達が戦争するほどの悪影響が響いて変色していくんだ。』
どういうことなのだろうか。
『ここの庭は君が来る前まではちゃんと君が住んでいた地球と同じく色で染められていたんだ。元の花は青と、赤色だった。綺麗だったよ。
香りもあったんだ。今は、色も白くなって香りも消えていった。』
神イルドは庭にでて花壇の花に触れる。
その後ろ姿は寂しそうで私の胸に強く刻んだ。
真っ白に広がるここが元より色があったと言う。
『名も無き地球に住む住人達が世界を壊し、世界を穢れるほどこの空間は染色から白いものへ変わり、そこから白いものから黒い穢れを生む。その穢れの進行が早いほど世界が終わりに近づくということだ。
今は、君がいた世界で一部分があるお陰で進行が食い止められている。』
それが、消えればこの世界は破滅を生む…そう、彼は言う。
私が行けば何かしら変わるのだろうか。
「…もし、もし私がその世界に行かなければこの空間とその名も無き地球はどうなるんですか?」
『そうだね。ここの空間は軈て黒く染まり光が通らない真っ暗なものへと変わる。そして、名も無き地球はさっきも言った通り、滅ぶことになる。』
「なら、なら貴方は?」
『…。消えるかな。』
寂しそうな笑顔で笑った。
そんなにもその世界を、名も無き地球を愛しているのだろうか。
無くしたくないほどの思い出か何かあるのだろうか。
「貴方以外にも誰かいないの?」
『私以外は時間の流れで数人加護が消えて石化していったよ。ほら、あそこを見なさい。』
そう、言われて見た方向には花壇の手入れをしていたような姿をした女性二人が固まっていた。
色も前からあるように変色している。
彼もまたこうなることになるのだろうか。
「どうすれば石化はなおるんですか?」
『それは、石化になった人達の個人達が納めていた所を直せば溶けるようにはなっているはずなんだ。』
普通に言えば“花を添えて花の草原が増えれば花の神が目を覚ます”ということだろうか。
それならば私にもできるかもしれない。畑を耕せば、森の自然が帰ってくればその神達が生き返るということに繋がる。
小さく考え込みながら頷いた。
そして、私は意を決した。
「…分かりました。」
笑顔で頷くとそれに答えるように笑顔になったイルド。
『!!本当ですか?』
「えぇ、只1ついいですか?」
『?なんでしょう。』
「私、なんの力になれるんでしょうか。イルドさんが言った通り、勇気と度胸しかありません。なんの知恵もない私に出来るでしょうか。」
不安な顔でイルドを見る。
彼は逆に笑顔で頷いた。
『大丈夫ですよ。貴方には複数の加護を与えます。地上に降りたらまず、ステータスと呼んでください。そしたら、どんな加護か見れますよ。』
ゲーム用語みたいだなと一瞬思った。
「…イルドさん」
『?はい。』
「消えないように頑張りますからイルドさんも何か私達を見ていたら助言をください。」
『!!はい。はい…ありがとうございます』
まだ、なにもしていないのに泣きそうな顔でお礼を言うイルド。神だから地上に行けないのだろう。
降りたとしてもここの空間が気になるだろうから。
「行ってきます。」
『!行ってらっしゃいませ』
こうして私は地上に降りた。
コトンと落ち着きを取り戻したイルドはお庭の椅子に座りながらはっと気がついた。
『あ…そういえば、転生先の体について話していませんでしたが大丈夫でしょうか…。』
イルドは真っ青になりながらまたすみませんすみませんと呟いていた。
外見は格好いいし心が優しいのに精神は弱い神であった。
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