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25.うさんくさい治療の申し出
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そう言って笑顔のヴァンさんが恐ろしいことを言いました。
「俺は治癒魔法が使える。その治癒魔法で治してやろう」
「……とてもありがたい申し出なのですが、ヴァンさんのその笑顔がちょっと怖いです」
うっかり本音を口にしてしまったのですが、ヴァンさんは微笑んだままです。
それが余計に怖いのですが……。しかし、前科が沢山ある変態のヴァンさんですが善意の人を疑うのはよくありません。
太陽神も『過去のことを思っちゃダメだよ。お米食べろ!!』とおっしゃっているのでまずは、対話から試みてみます。
この世界には魔法は存在しますが、使える存在は稀有な存在です。
ちなみに僕は首コロリ10回から時を戻す魔法が使えるようなので魔法使いですが、自分の意思でどうこうできず、死んだ瞬間自動で戻る設定みたいなのですごい魔法だけど微妙です。
ただ、魔法が使えるのはあまりにレアなので、誘拐など自身の身にも危険が及ぶので使える本人以外はその内容は秘匿されていることが多いです。
確か兄上も何か魔法が使えるようですが今まで教えてもらえたことはありませんし、王族の方はふたつくらい魔法が使えるという噂を聞いたことがありますが……。
「心配するな。ちょっと気持ち良い、もといくすぐったいくらいでそんなに怖いものではないから……ちょっと体がビクンビクンするかもだけど、電気治療みたいな感じなだけだから」
なんでしょうか、僕はあまり頭は良くないんですが、ヴァンさんからあふれる変態感と言っていることのせいですごく嫌な予感がします。
「いえ、それならネバーギブアップの精神で根性で治すので問題ありません」
「それだと、返事の後に治っていないかもしれないぞ。それに比べて俺の魔法なら、確実に治る」
いつの間にか、僕の肩を抱いているヴァンさんが耳元で甘い声で囁いてきました。ちょっと行動の意味がわかりません。しかも息遣いまで感じる距離感は、流石に近すぎます。
「ヴァンさん、だめです、もう少し距離を取ってください。この距離は婚約者レベルです。一応、僕はイヴァン殿下との婚約が決まってしまったのでもし誰かに見られると大変面倒なことになります」
婚約は解消したいのであり、破棄はよくありません。
もしヴァンさんとイチャついているとか事実無根の噂が広がると僕が不貞を働いたことでの婚約破棄イベントが発生してしまいます。
その場合、首コロリは回避できますが、王族との婚約を不貞で解消した僕に待っているのは王家秘蔵☆毒入りドリンクによる自死である可能性が高いです。
表向きは流行り病で死んだとか領地に幽閉されているということになるでしょうが、実際はその命を持って償わされるはずです。
それはイヴァン殿下側の不貞の場合でも、同様です。それくらい王族と公爵家の婚約は大切なものなのです。
だからあの人は首コロリ10回全てで僕に冤罪を着せたのです、そうすることで自動的に婚約を破棄、いえきっと無効にしたのです。
「心配ない。俺がお前とイチャついて文句を言う存在は消すから」
ヴァンさんが肩に置いた手に力をこめて言いました。ちょっと意味がわかりませんし、なおよくありません。
「より一層だめです!!ってなんか頭がクラクラしてきました……」
ヴァンさんを諫めるために声を張り上げたせいで頭がクラクラしてきました。
「具合が悪いのに興奮したからだな。いや、俺が興奮させたせいだな」
珍しく反省しているっぽいヴァンさんに気を許したのが失態でした。そのまま僕をヴァンさんはこともあろうかお姫様抱っこしました。そして……。
「ちゃんと責任をもって治療するからな」
と言って何故か僕の額に口づけをしました。
「俺は治癒魔法が使える。その治癒魔法で治してやろう」
「……とてもありがたい申し出なのですが、ヴァンさんのその笑顔がちょっと怖いです」
うっかり本音を口にしてしまったのですが、ヴァンさんは微笑んだままです。
それが余計に怖いのですが……。しかし、前科が沢山ある変態のヴァンさんですが善意の人を疑うのはよくありません。
太陽神も『過去のことを思っちゃダメだよ。お米食べろ!!』とおっしゃっているのでまずは、対話から試みてみます。
この世界には魔法は存在しますが、使える存在は稀有な存在です。
ちなみに僕は首コロリ10回から時を戻す魔法が使えるようなので魔法使いですが、自分の意思でどうこうできず、死んだ瞬間自動で戻る設定みたいなのですごい魔法だけど微妙です。
ただ、魔法が使えるのはあまりにレアなので、誘拐など自身の身にも危険が及ぶので使える本人以外はその内容は秘匿されていることが多いです。
確か兄上も何か魔法が使えるようですが今まで教えてもらえたことはありませんし、王族の方はふたつくらい魔法が使えるという噂を聞いたことがありますが……。
「心配するな。ちょっと気持ち良い、もといくすぐったいくらいでそんなに怖いものではないから……ちょっと体がビクンビクンするかもだけど、電気治療みたいな感じなだけだから」
なんでしょうか、僕はあまり頭は良くないんですが、ヴァンさんからあふれる変態感と言っていることのせいですごく嫌な予感がします。
「いえ、それならネバーギブアップの精神で根性で治すので問題ありません」
「それだと、返事の後に治っていないかもしれないぞ。それに比べて俺の魔法なら、確実に治る」
いつの間にか、僕の肩を抱いているヴァンさんが耳元で甘い声で囁いてきました。ちょっと行動の意味がわかりません。しかも息遣いまで感じる距離感は、流石に近すぎます。
「ヴァンさん、だめです、もう少し距離を取ってください。この距離は婚約者レベルです。一応、僕はイヴァン殿下との婚約が決まってしまったのでもし誰かに見られると大変面倒なことになります」
婚約は解消したいのであり、破棄はよくありません。
もしヴァンさんとイチャついているとか事実無根の噂が広がると僕が不貞を働いたことでの婚約破棄イベントが発生してしまいます。
その場合、首コロリは回避できますが、王族との婚約を不貞で解消した僕に待っているのは王家秘蔵☆毒入りドリンクによる自死である可能性が高いです。
表向きは流行り病で死んだとか領地に幽閉されているということになるでしょうが、実際はその命を持って償わされるはずです。
それはイヴァン殿下側の不貞の場合でも、同様です。それくらい王族と公爵家の婚約は大切なものなのです。
だからあの人は首コロリ10回全てで僕に冤罪を着せたのです、そうすることで自動的に婚約を破棄、いえきっと無効にしたのです。
「心配ない。俺がお前とイチャついて文句を言う存在は消すから」
ヴァンさんが肩に置いた手に力をこめて言いました。ちょっと意味がわかりませんし、なおよくありません。
「より一層だめです!!ってなんか頭がクラクラしてきました……」
ヴァンさんを諫めるために声を張り上げたせいで頭がクラクラしてきました。
「具合が悪いのに興奮したからだな。いや、俺が興奮させたせいだな」
珍しく反省しているっぽいヴァンさんに気を許したのが失態でした。そのまま僕をヴァンさんはこともあろうかお姫様抱っこしました。そして……。
「ちゃんと責任をもって治療するからな」
と言って何故か僕の額に口づけをしました。
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