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50:尻の異物とレイ救出大作戦06
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「アンジェロ……」
ものすごくこちらを見る目が怖い気がする。具体的には物凄く痛い子を見るような大変しんどい視線を感じる。
その視線に前世の拙者を見る会社のイケメンを思い出してちょっと精神が抉れかけたがそこでいままで黙っていた『暗示』がかかっている疑惑のあるレオンハルト殿が突然口をきいた。
「アンジェロ、素敵な名前だろう??見た目も良く見ると黒い髪と赤い瞳が大変美しい子なんだ」
その言葉にどうやら拙者は黒髪赤目のイケメン系になっているということが分かったが、レオンハルト殿の笑みがとても黒い気がした。
(もしかして、この人『暗示』に掛かっていないのではないか??)
むしろ、『暗示』に掛かって仲間になったフリをレオンハルト殿がしている可能性が脳裏に浮かんだけれど、とりあえず今はマティーニ殿を確認しなければ。
それに対してマティーニ殿はあの蛇のような無表情な顔に戻る。
元々糸目の瞳からは表情は分からないが、彼が先ほどから拙者をずっと見つめているというのは間違いない。それが痛い子を見る目だとずっと思っていたが次の言葉にそれが違ったということに気付いた。
「ええ。彼はとても美しい。ぜひこの任務が終わったらふたりでゆっくりお話する時間がほしいくらいに……」
そう言った、マティーニ殿はまるで好きな人を前にした少年のように、いつも青白く見えた肌をほのかに朱色に染めていた。意外に初心なご仁らしい。
(……あ、これ完全に『魅了』が効いているでござるね)
『そうだね。可愛い可愛いルシアン。そして、おじしゃまのデスノートに完全にヤツの名前が刻まれた。既に犯罪も犯しているようだし首コロリしなければ……』
(叔父上、少し落ち着いて頂きたい)
とりあえず今にも瞬間移動して必殺仕〇人のように首を落として消える叔父上が浮かんだので止めた。
そして、頭の中に響いた叔父上の声に、どのあたりを基準に頭の中で話すか尻の中で話すかを決めているのかについて小一時間問い詰めたい気持ちになりながら、とりあえず拙者は『魅了』されているマティーニ殿にニコリと微笑んだ。
「かたじけない。小公爵を無事に救い出したらその時に考えさせてくだされ。ところで、貴方は小公爵の居場所をご存じですか??」
その言葉に、頬を赤らめていたマティーニ殿の様子がおかしくなる。
「うっ……」
突然、心臓を押さえて倒れ込み何故かとても苦しそうな表情になりながら、その場に倒れこんだ。
「どういうことでござるか??」
「ああ、やっぱりお前はスキル持ちだったのか」
突然のことで青ざめた拙者は、それにより一拍反応が遅れてしまった。
いつの間にか部屋に入り込んたギムレット殿が、拙者のすぐ側に立っていた。ただ、その目は以前見たのとはことなり赤い色をしていた。
「な、なぜ、マティーニ殿は血を吐いて倒れたでござるか??」
「それは僕と制約していたからだ。もし僕を裏切ることがあったら報いを受けるとね」
当たり前とでも言うように答えたギムレット殿に、背筋が冷たく冷えるのがわかる。拙者はやはりこのご仁が得意ではない。
「なるほど。『破れぬの誓い』か。中々高度な魔術を使えるのだな」
レオンハルト殿が鋭い眼差しをギムレット殿に向けた。そして、一歩前に歩み出るような自然な動きをした。拙者にはその意図がわからなかったが、ギムレット殿はそれを見てニヤリと笑った。
「ああ。やっぱりそいつがあの甘ちゃんの王子様か。愚王の息子にしてとてもとても愚かな元王子」
『ふざけるな!!マイスイートアンジェロである可愛い可愛いルシオンになんてことを言うんだ!!』
拙者への罵倒に血が上った叔父上が尻から叫んだ。おかげで尻の中が振動してこのシリアスな場面で思わずビクリと体が跳ねた。
「ははは、自分から白状するなんて愚かだね」
どうやら、発破をかけただけだったのに拙者の正体を暴露してしまった叔父上に、腹が立ち肛門括約筋を締めれる限り締めて抗議する。
『あっ……ルシオン、そんなに締めてはいけない。おじしゃまがイッてしまう』
とりあえず尻の中の叔父上(7回目)のことはスルーしたが、それを静かに見ていたレオンハルト殿が珍しく口を開いた。
「主、折角の計画が水泡に帰しました。この落とし前は帰ったらとらせてくださいね」
すごい笑顔なのに、物凄く黒くて叔父上とレオンハルト殿の関係がただの主従なのか疑問を抱いたところで、ギムレットがニヤリと笑った。
「まぁ。君らのことなんてどうでもいい。君らには都合が悪いから死んでもらわないといけないしね」
そう言うと同時に急に頭がクラクラとして何故か鼻血が出た。それはレオンハルト殿も同じようだ。
「なるほど、音波……。ならば」
ボソりと何かを呟いたレオンハルト殿が右手を上げるとクラクラがおさまる。
「ルシオン殿下、申し訳ございません。本来貴方に最後まで付き従い安全に小公爵様をお助けする予定でしたが、私はここでこの男を食い止めないといけません。だから……ここから逃げてください」
ものすごくこちらを見る目が怖い気がする。具体的には物凄く痛い子を見るような大変しんどい視線を感じる。
その視線に前世の拙者を見る会社のイケメンを思い出してちょっと精神が抉れかけたがそこでいままで黙っていた『暗示』がかかっている疑惑のあるレオンハルト殿が突然口をきいた。
「アンジェロ、素敵な名前だろう??見た目も良く見ると黒い髪と赤い瞳が大変美しい子なんだ」
その言葉にどうやら拙者は黒髪赤目のイケメン系になっているということが分かったが、レオンハルト殿の笑みがとても黒い気がした。
(もしかして、この人『暗示』に掛かっていないのではないか??)
むしろ、『暗示』に掛かって仲間になったフリをレオンハルト殿がしている可能性が脳裏に浮かんだけれど、とりあえず今はマティーニ殿を確認しなければ。
それに対してマティーニ殿はあの蛇のような無表情な顔に戻る。
元々糸目の瞳からは表情は分からないが、彼が先ほどから拙者をずっと見つめているというのは間違いない。それが痛い子を見る目だとずっと思っていたが次の言葉にそれが違ったということに気付いた。
「ええ。彼はとても美しい。ぜひこの任務が終わったらふたりでゆっくりお話する時間がほしいくらいに……」
そう言った、マティーニ殿はまるで好きな人を前にした少年のように、いつも青白く見えた肌をほのかに朱色に染めていた。意外に初心なご仁らしい。
(……あ、これ完全に『魅了』が効いているでござるね)
『そうだね。可愛い可愛いルシアン。そして、おじしゃまのデスノートに完全にヤツの名前が刻まれた。既に犯罪も犯しているようだし首コロリしなければ……』
(叔父上、少し落ち着いて頂きたい)
とりあえず今にも瞬間移動して必殺仕〇人のように首を落として消える叔父上が浮かんだので止めた。
そして、頭の中に響いた叔父上の声に、どのあたりを基準に頭の中で話すか尻の中で話すかを決めているのかについて小一時間問い詰めたい気持ちになりながら、とりあえず拙者は『魅了』されているマティーニ殿にニコリと微笑んだ。
「かたじけない。小公爵を無事に救い出したらその時に考えさせてくだされ。ところで、貴方は小公爵の居場所をご存じですか??」
その言葉に、頬を赤らめていたマティーニ殿の様子がおかしくなる。
「うっ……」
突然、心臓を押さえて倒れ込み何故かとても苦しそうな表情になりながら、その場に倒れこんだ。
「どういうことでござるか??」
「ああ、やっぱりお前はスキル持ちだったのか」
突然のことで青ざめた拙者は、それにより一拍反応が遅れてしまった。
いつの間にか部屋に入り込んたギムレット殿が、拙者のすぐ側に立っていた。ただ、その目は以前見たのとはことなり赤い色をしていた。
「な、なぜ、マティーニ殿は血を吐いて倒れたでござるか??」
「それは僕と制約していたからだ。もし僕を裏切ることがあったら報いを受けるとね」
当たり前とでも言うように答えたギムレット殿に、背筋が冷たく冷えるのがわかる。拙者はやはりこのご仁が得意ではない。
「なるほど。『破れぬの誓い』か。中々高度な魔術を使えるのだな」
レオンハルト殿が鋭い眼差しをギムレット殿に向けた。そして、一歩前に歩み出るような自然な動きをした。拙者にはその意図がわからなかったが、ギムレット殿はそれを見てニヤリと笑った。
「ああ。やっぱりそいつがあの甘ちゃんの王子様か。愚王の息子にしてとてもとても愚かな元王子」
『ふざけるな!!マイスイートアンジェロである可愛い可愛いルシオンになんてことを言うんだ!!』
拙者への罵倒に血が上った叔父上が尻から叫んだ。おかげで尻の中が振動してこのシリアスな場面で思わずビクリと体が跳ねた。
「ははは、自分から白状するなんて愚かだね」
どうやら、発破をかけただけだったのに拙者の正体を暴露してしまった叔父上に、腹が立ち肛門括約筋を締めれる限り締めて抗議する。
『あっ……ルシオン、そんなに締めてはいけない。おじしゃまがイッてしまう』
とりあえず尻の中の叔父上(7回目)のことはスルーしたが、それを静かに見ていたレオンハルト殿が珍しく口を開いた。
「主、折角の計画が水泡に帰しました。この落とし前は帰ったらとらせてくださいね」
すごい笑顔なのに、物凄く黒くて叔父上とレオンハルト殿の関係がただの主従なのか疑問を抱いたところで、ギムレットがニヤリと笑った。
「まぁ。君らのことなんてどうでもいい。君らには都合が悪いから死んでもらわないといけないしね」
そう言うと同時に急に頭がクラクラとして何故か鼻血が出た。それはレオンハルト殿も同じようだ。
「なるほど、音波……。ならば」
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