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4章 真の勇者たちと崩壊

ユートピア国の変化2

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「月満ちる時白湯を注がれし時、真の子ら待ちびて来るだろう。」

いきなり世界の声が頭の中に響いた。

俺は、「なんだこれ?」と思ってしまった。

月満ちる時は、満月だろうけど他が分からなくなった。

白湯を[さゆ]と読むのは違う気がするし、真の子というのも分からない。

妻たちにも確認したが世界の声が聞こえたのは俺だけだったみたい。

満月の時に何かをしたら真の子が待ってるみたいだけどよく分からん。俺は、思考を放棄した。

ユートピア国は、変化していって他の国には無い建物で溢れてる。

言わずもがな〇〇城と言われそうな俺の家や3階建ての日本式病院や学校などが建ち並ぶ。

ユートピア国は、国王のオレが認めた建物以外は一軒家で1階しかないようにした。材質は全部コンクリートにして耐震や防空壕みたいな地下も作った。
滅多に無いことだが魔物のスタンピードや魔族襲来など起きた時に死なない為の処置で地下には保存食やトイレ、お風呂も全部の家に完備されてる。
少しでも俺の国の住民は長く生きて欲しいし、人は宝だから何がなんでも守るようにはしたつもりではいるがそうならないために数ヶ月に1回避難訓練も導入した。

他の国と比べて圧倒的な生活水準だと思う。

それでも死ぬ時は死ぬ。

冒険者や騎士のみんなはこの国を守るためやお金を稼ぐために死ぬこともある。

亡くなった冒険者や騎士たちの家族には、補助金がある程度は出るようにして、仕事の斡旋もしてる。

俺の国は、生活水準が高いけど縛ってたら意味もないので娼館や賭博場や奴隷売買などなど認めてるがそれらにもルールが存在し、守られなければ犯罪者にだってなってしまう。


娼館:  受付で女の子(男の子)を指名し、部屋に行く。
 部屋に着いて女の子が来たらシャワーを必ず浴びる。その後行為をするがその時には必ずゴムをして行い、終わったらシャワーを浴びる。
お金は、受付した時に〇時間~/〇〇ルトを伝えてるのでそれを払う。(延長もある)

違反行為: 生での行為、暴行、集団行為、勧誘等

処遇: カメラで確認と証言から違反の裏が取れたら警備隊に犯罪者として連行と系列点の出禁。


賭博場: 全ては自己責任で無理をしない程度で遊ぶ。
破産しても店は一切の責任を負わない。
お金を借りることが出来る(上限100万ルトまで)
借りたら返済をする必要がある。利子は5%。
借りた人が冒険者や騎士で亡くなった場合は借金を家族が負担する。

違反行為:借金の未返済、客同士の乱闘、イカサマ等

遊べるもの: トランプ系、ルーレット、スロット、サイコロ

処遇:借金は家族が負担する。借金以外は犯罪者として連行。


奴隷売買: 奴隷売買をする時は国王の許可を貰い、国王が許可した許可証を掲げて販売する。(許可証は国王の手作りなので偽造不可)
奴隷には、読み書きと常識を身につけ、綺麗にしておく。
奴隷には種類があり、戦争奴隷・犯罪奴隷・借金奴隷・鉱山奴隷・欠損奴隷の5種で奴隷解放出来るのは借金奴隷と欠損奴隷のみ。
奴隷売買オークションを開催する時にも主催と許可証があれば誰でも開催できる。ただし、日程を公表する。
奴隷には、契約魔法か首輪で抑制して販売されている。値段もピンキリ。

違反行為:違法奴隷の販売、許可証の偽造等

処遇:違法奴隷販売=許可証の失効と半年の営業停止と国王に賠償金の支払い。
許可証の偽造=死刑かつ背後組織は冒険者に指名依頼で壊滅させる。


このように各施設にはルールを設けた。

俺は妻たちと日課を行う。
(そういえば…今日満月だったな…)
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