歪んだ愛、だが助ける愛

星野 夜空

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愛の果てに

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朝の光が届かないこの部屋で、俺は目を覚ます。蛍光灯の淡い白が、コンクリートの壁を冷たく照らしていた。
ベッドの上で、俺の体に絡みつくようにフェアリーが息を潜めるように寝ていた。銀髪が俺の胸に広がり、瞼をまだ閉じたまま。俺の肉棒を尻穴に深く埋めたままの状態で。
昨夜の余韻が残るように、内壁が微かに震えてるのが己の肉棒を通じて感じる。抜かずに一晩中繋がったまま、こいつは俺の熱を求めて体を寄せてきた。
──こいつはもう俺なしじゃ生きられない体になってる。それが、愛おしくて仕方ない。
「おい、フェアリー。起きろ」
俺はフェアリーの銀髪を指で梳きながら、低く囁く。囁いた後に、愛しさという甘さが混ざっていたことに内心苦笑いしながら。
そんな俺の心情など知らず、フェアリーの体がびくりと跳ねて、ナカがきゅっと締まる。
……悪くない反応だ。どうやらちゃんと起きたらしい。
瞼がゆっくり開き、俺を見上げてくる。
翡翠の瞳に、朝のぼんやりとした霧がかかっている思考なのに、俺の存在を認識した瞬間、頰を赤らめる。
もう何ヶ月も愛し合っても、なおこんな様子を見せるんだ。愛らしいとしか言えない。
「闇刃……お、おはようございます」
言葉そのものは敬語のままだが、俺の名前を呼び捨てにするようになった。心が俺に開かれた証拠だ。
それが何よりも今、俺の胸を熱くする。最初の『闇刃さん』って呼ばれるのも、嫌いじゃなかったがな。
体を起こそうとするフェアリーだったが、俺の肉棒に阻まれてわずかに喘いだ。
「ぁっ……まだ、入ったまま……」
「当たり前だろ。お前が俺を求めてるんだからな」
俺はフェアリーの身体を抱き寄せ、軽く腰を押し込む。内壁が熱く濡れ、俺を飲み込むように蠢く。
フェアリーの息が乱れ始めると同時に、翡翠の瞳が潤む。
──朝から疼き始めてるのが手に取るように分かり、俺は耳元で囁いた。

「今日もイキそうになったら、ちゃんと申告しろ。『イキそうです』ってな。言わねえと俺のをお前から翌朝まで抜く罰があることを、忘れるな」

目に見えるほど、フェアリーの顔が赤く染まる。恥ずかしさが、こいつの孤独を埋めるための俺の調教を、ますます甘くする。
まあ、俺の肉棒を尻穴に埋めてねえと自慰をしなきゃならねえほど、疼く身体に仕立て上げたんだ。孤独が埋まってくれねえと俺も困る。
「……はい、闇刃。……わ、分かり、ました……」
小さく頷き、俺の胸に顔を埋めるフェアリー。
──いい子だ。数週間前は申告なんてできなくて、罰のループに陥って、俺の肉棒が欲しいと泣きじゃくってたのに。
今じゃ、ちゃんと俺の言葉を待ってる。


朝食の時間だ。俺はフェアリーを抱えたままベッドから体を起こす。尻穴に俺の肉棒を入れたまま、膝の上に乗せる。いわゆる対面座位だ。
そうすればさらに深く、フェアリーは俺を咥え込むことになるわけで。
「っ……やい、ば……動か、ない、で……くださ……っ」
奴の声が震える。俺は笑って、昨夜のうちに用意していた、トレイに載せた簡単な朝食——パンとコーヒー——を口元に運ぶ。
「食えよ。お前が仕事で集中できねえのは、俺のせいだろ? けどな。ちゃんと食って、俺を感じろ」
フェアリーの唇にパンを押し当て、噛むのを待つ。そのうち小さく口を開き、頰を膨らませて咀嚼し始める。
だが、噛む刺激で体が揺れるたびに内壁も僅かに動く。
それはフェアリーにとっての快感だ。息が甘く漏れてるのが俺には伝わる。というより、目の前にいるんだ、分からないわけがない。
「ん……い、イキそうです……闇刃」

──早いな。
俺は内心でほくそ笑む。
心理戦の始まりだ。この申告を試すように、わざと腰を少し揺らしてみる。

「本気か? まだ朝だぞ。俺の熱がお前を疼かせるだけで、もう限界か?」
フェアリーの内壁が痙攣し、俺を強く締めつける。瞳が快感の涙で濡れ始めて、俺の肩に爪を立てる。
微かなこの痛みさえ、俺にとってはフェアリーからの愛に感じる。それくらいこいつは、愛を示すのが下手くそだ。
「本気、です……闇刃、許して、くださっ……い、イク……!」
「──いいぞ、イけ」
俺は許可を与え、腰を強く押さえつける。
フェアリーの体がびくびくと震え、ナカだけで絶頂を迎えたのが肉棒越しに伝わってきた。
同時にフェアリーの肉棒から出てきた白濁が俺を濡らし、俺の肉棒がさらに硬くなる。目の前でイク姿を見せたフェアリーは俺の首にしがみつき、喘ぎを抑えずに泣き声を上げた。
「あぁ……闇刃、ありがとう……ございます……」
罰を避けた安堵と、俺への依存が混じった表情。俺は背中をゆっくりと撫でながら、耳元へ囁く。

「よく言えたな。俺の愛、感じただろ? でも、これで終わりじゃねえ。一日中、俺がお前のナカにいるんだ」

頷き、俺の胸に体を預けるフェアリー。
朝の心理戦は、俺の勝ちだ。


午前中。フェアリーの仕事の時間だ。
フリーのエンジニアとして、ベッドの上でラップトップを膝に置き、コードを叩く。指の速さは秀才そのものといって差し支えないほどだ。
俺はそんなフェアリーの後ろから抱きつき、尻穴に俺の肉棒を埋めたまま、動きに合わせて体を密着させる。
部屋に響くのは、キーボードの音とこいつの抑えた息遣いだけ。窓がないこの空間で、時間は溶けていく。
フェアリーの頭脳は、指の速さからするに冴えてるはず——なんせ、繁忙期という最も忙しい二週間を、この状態で仕事してたんだからな——だが、あの後にした調教。
二週間俺をおざなりにしたんだ、同じ期間、フェアリーの身体へ俺を刻み込むように調教し直した。
その調教の結果、俺の存在が集中を削ぐようになったようだ。
「闇刃……あの。集中、できない……の、ですが……」
フェアリーが画面から目を離し、俺に訴える。俺は首筋に唇を寄せ、軽く歯を立てた。
歯を立てすぎたのか、血の味がわずかに滲む——フェアリーの白い肌に赤い痕が残るのは、俺の執着の証だ。永久に傷つける気はねえが、この疼きがこの体に俺を刻む。
「集中しろよ。お前の頭は俺のものだ。仕事中も、俺を感じてろ。イキそうになったら……分かってるな?」
フェアリーは俺の言葉に唇を噛み、キーボードに戻る。
だが、数分もしないうちに、指が止まった。内壁が蠢いて俺を締め、肩が震え始める。
「……い、イキ、そうです。闇刃。し、仕事中、なのに……」
俺は耳を甘噛みしながら、くつくつと笑いながら囁く。
「仕事中だから、許さねえ。自分で我慢しろ。申告しただけじゃ、許可は出さねえぞ」

心理戦の核心だ。こいつの葛藤を煽る——俺なしじゃ耐えられない体なのに、俺の許可を待つ心。翡翠の瞳が揺れ、涙が零れる。

「お願い、です……闇刃、許して……くださ……い、イキそう、で……抑え、られなっ……」
「じゃあ言えよ。『闇刃の愛でイかせてください』ってな」
俺は腰を微動だにせず、焦らす。内壁が熱く痙攣し、俺を求めて更に蠢く。
しばらく瞳をウロウロとさせていたフェアリーだったが、耐えられなくなったんだろう。
声を絞り出すように告げてきた。

「……や、……闇刃の……愛で、……い、イかせて、ください……っ」
「……言えたな。いいぞ。イけ」

許可の言葉を出した途端、再び絶頂に達するフェアリー。
体が弓なりに反り、ラップトップがずり落ちそうになったのを俺が支えてやる。
白濁がシーツを濡らし、部屋に独特の匂いが広がっていく。仕事の合間のこの瞬間、フェアリーの心は俺に傾く。
孤独だった過去を、俺の調教で埋め尽くす——それが俺の二つの愛だ。
監禁はこいつをここに留め、調教は魂を俺に縛る。


昼食の後、俺はフェアリーをベッドに押し倒す。午後の自由時間だ。
体は朝からの絶頂で、俺の指が乳首に触れただけで喘ぎ声が漏れるほど敏感になってる。
「ぅぁっ。っ、や、やい、ば……もう、限界、です……」
囁くような声は甘く、淫らに染まり、翡翠の瞳が俺を求める。限界だと訴えながら、俺を求める。
だから俺は唇を奪い、舌を絡めながら、ゆっくり、焦らすように内壁を擦る。よりこいつの心を、本性を出せるように。
「限界? まだだ。お前は俺のものだ。一日中、俺を感じろ」

──申告が次々と来る。
「い、っイキそうです……」
「イク……闇刃……イキます……っ!」

俺はそんなフェアリーからの申告に、時折許可を与え、時折焦らす。
噛み痕が首に残るのは、俺の歯形——執着の証。
それなのにフェアリーは、俺が与える痛みを快楽に変え、俺にしがみつく。

心理戦は続く。
奴が俺の支配を欲し、俺が奴の依存を深める。


夕方、フェアリーの仕事が一段落する頃。俺はフェアリーを抱き上げ、壁に押しつける。
コンクリートの冷たさが背中に伝わり、対比で俺の熱が際立ってることだろう。
「お前、今日何回申告した? 数えて俺に教えろ」
フェアリーは息を乱しながらも、これまで申告した数──つまり絶頂した回数を伝えてきた。
「五……いえ、六回、です……」
「……足りねえな。もっと俺を求めろ」
俺はフェアリーの尻穴から激しく突き上げ、絶頂を誘う。
そうすれば、フェアリーの声が部屋に響いた。
「まっ、待って、くださ、っ……い、イク……闇刃、イクっ!」
許可を与え、俺もナカで果てる。熱い奔流がフェアリーのナカを満たし、フェアリーの体が俺に溶け込む。


夜が訪れる。蛍光灯の光が唯一の時間標識だ。だからまあ、あくまでも勘だがな。
俺たちはベッドに横たわり、繋がったまま互いの体を撫で合う。
フェアリーの銀髪を指で弄びながら、俺は思う。
こいつはもう、俺なしじゃ空っぽに戻る。申告の言葉は、フェアリーからの愛の証。心理戦の果てに、俺の二つの愛はフェアリーを永遠に縛る。

「──お前は俺のものだ、フェアリー。明日も、ずっと」
俺の囁きにフェアリーは頷いて、俺の胸に唇を寄せてきた。
「はい……闇刃。ずっと、君のものです……」


──この部屋で、俺たちの1日は終わる。明日も、同じ戦いが待ってる。俺の勝ちで、フェアリーの依存で。
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