杖で殴るなド畜生め

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プロローグ

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辺りは草、草、草

地平線まで草、草、草の大草原。

サーベルを持った六人の男達と対峙する。

その野蛮な風貌から山賊や盗賊等の一味だろう。

しかし、その物騒な刃物を突き付けられたとて丸腰である──久留餅くるもち アブミは臆さなかった。

何故かと問うにそれは──テュカ・シシリア=シアンハートという少女が味方についていた事が主である。

彼女はサーベル等比べるに値しない程の立派な魔法の杖を携えていた。

云うならば村なんか一発で破壊してしまう様な、もっと具体的に言うならばメラゾ○マ位容易く打ててしまいそうな武器だ。

アブミは言った「それじゃあぱぱっと片付けてくれ」。

テュカはポンポンとアブミの肩を叩いた。
「ん?何?」
「アブミ君アブミ君、私魔法使えないんだけど」。

はて、この少女は何を言っているのだろうか、そんな立派な杖を持って、そんな成りをして、今更魔法を使えないとか詐欺じゃないか。


「え、じゃあ、その杖何に使うの?」
 
少女は小首を傾けて不思議そうに言う。







「─── 撲殺よう?」。
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