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34話
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あの二人、決着ついたかしら?私は窓の外から聞こえている戦闘の音を聞きながら思った。うん、明日の授業の時に聞いてみましょう。どちらが勝っても私のやる事は変わらないわ・・・。
コンコン。
部屋の扉をノックしてディアス様が迎えに来た。
「リリー、お待たせ。離れていた時間がとても長く感じたよ!ああ、問題は無かったか?」
ディアス様が部屋に入り私を抱きしめながら聞いてきた。
「ディアス様!問題大アリですわ!?何故ムスカのお姉さんを私の教育係に任命しちゃったのですか!二人揃ってドMの変態って・・・真面目な方はいらっしゃらないのですか?」
私が不貞腐れながら言うとディアス様が頭を撫でてきた。
「よしよし、リリーは不貞腐れても可愛いな?ムスカの姉はアレでも優秀な侯爵令嬢なんだ。知識の収集が趣味で多岐に渡る知識を持っている。だからリリーを教えるのに適していた」
ディアス様が私をヒョイと抱き上げ、椅子にそのまま座った。私の定位置ですけど・・・なでなでからのコンボは精神ダメージが大きいですわ!!
それにしてもテレジアさんはやっぱり優秀な方だったのね。まあ、私を教えるってなると色々限定されてしまうけれど、もう少しまともな人が良かった!
「そうですか。でも、もう少し変態度が低い方が良かったですわ。テレジアさん、空きあらば私に縛られたいと言っていましたの。さっきも大変でしたのよ?はぁはぁ言って、目がギラギラして少し引きました」
「躾けされたがるのは我慢してくれ。それ以外は優秀だからな。多分、教わり始めたら驚くぞ?」
ディアス様が私の髪をくるくる弄りながら言った。そんな優しい眼差しで諭されたら答えなんて一つしかないじゃ無い・・・。
「わかりましたわ。テレジアさんに色々教わります」
「ああ、それと妃教育なんだがムスカの姉が教えるそうだからじっくり教わると良い」
サラリとテレジアさんが妃教育もするって言ったけど、どれだけ知識持ってるの!?
「え?テレジアさんって妃教育まで習得してるのですか?!何者なんですか、あの人!」
「ん?普通の侯爵令嬢だな。ついでにドMの変態も付くが、まあ大丈夫!安心して教われば良い」
そんなあっけらかんと言われても・・・。
「そんな事より、今は俺といるんだ。会えなかった時間を埋めるためにリリーの補充をさせてくれ」
ディアス様がぎゅっと私を抱きしめ首筋に顔を埋めてきた。
「くすぐったいですわ!ディアス様?会えなかった時間って三時間ですよね?」
「三時間も離れていたんだ。補充しないとだろう?私は寂しいと死んでしまいそうになるんだ」
え?それは冗談ですか?本気ですか?
「ディアス様、いつから兎人族になったのですか。あちらの種族は寂しいと死んでしまう、繊細な種族ですがディアス様は龍人でしたよね?」
私がジト目で言うとディアス様が少しむくれた。
「それぐらいリリーと離れるのが寂しかったんだ。リリーは俺と離れるのは寂しくないのか?」
むくれた顔も良いですわ!・・・はっ!?そうじゃなかった、ディアス様の機嫌を直さないと!
「そんなことはありませんわ?私もディアス様と離れるのは寂しいと思ってます」
「リリー!!」
ディアス様の笑顔が眩しい!
「ですが!私の勉強時間は必要なのでディアス様、私と離れている時間は我慢してくださいね?」
私はニッコリと笑顔で言った。あんまり我慢させるのも辛いだろうから勉強が終わったら甘えさせてあげよう・・・。
「くっ、わかった・・・」
でも私も少しは寂しいしね。たまには自分から・・・。
「ディアス様、大好きですよ・・・チュッ」
コンコン。
部屋の扉をノックしてディアス様が迎えに来た。
「リリー、お待たせ。離れていた時間がとても長く感じたよ!ああ、問題は無かったか?」
ディアス様が部屋に入り私を抱きしめながら聞いてきた。
「ディアス様!問題大アリですわ!?何故ムスカのお姉さんを私の教育係に任命しちゃったのですか!二人揃ってドMの変態って・・・真面目な方はいらっしゃらないのですか?」
私が不貞腐れながら言うとディアス様が頭を撫でてきた。
「よしよし、リリーは不貞腐れても可愛いな?ムスカの姉はアレでも優秀な侯爵令嬢なんだ。知識の収集が趣味で多岐に渡る知識を持っている。だからリリーを教えるのに適していた」
ディアス様が私をヒョイと抱き上げ、椅子にそのまま座った。私の定位置ですけど・・・なでなでからのコンボは精神ダメージが大きいですわ!!
それにしてもテレジアさんはやっぱり優秀な方だったのね。まあ、私を教えるってなると色々限定されてしまうけれど、もう少しまともな人が良かった!
「そうですか。でも、もう少し変態度が低い方が良かったですわ。テレジアさん、空きあらば私に縛られたいと言っていましたの。さっきも大変でしたのよ?はぁはぁ言って、目がギラギラして少し引きました」
「躾けされたがるのは我慢してくれ。それ以外は優秀だからな。多分、教わり始めたら驚くぞ?」
ディアス様が私の髪をくるくる弄りながら言った。そんな優しい眼差しで諭されたら答えなんて一つしかないじゃ無い・・・。
「わかりましたわ。テレジアさんに色々教わります」
「ああ、それと妃教育なんだがムスカの姉が教えるそうだからじっくり教わると良い」
サラリとテレジアさんが妃教育もするって言ったけど、どれだけ知識持ってるの!?
「え?テレジアさんって妃教育まで習得してるのですか?!何者なんですか、あの人!」
「ん?普通の侯爵令嬢だな。ついでにドMの変態も付くが、まあ大丈夫!安心して教われば良い」
そんなあっけらかんと言われても・・・。
「そんな事より、今は俺といるんだ。会えなかった時間を埋めるためにリリーの補充をさせてくれ」
ディアス様がぎゅっと私を抱きしめ首筋に顔を埋めてきた。
「くすぐったいですわ!ディアス様?会えなかった時間って三時間ですよね?」
「三時間も離れていたんだ。補充しないとだろう?私は寂しいと死んでしまいそうになるんだ」
え?それは冗談ですか?本気ですか?
「ディアス様、いつから兎人族になったのですか。あちらの種族は寂しいと死んでしまう、繊細な種族ですがディアス様は龍人でしたよね?」
私がジト目で言うとディアス様が少しむくれた。
「それぐらいリリーと離れるのが寂しかったんだ。リリーは俺と離れるのは寂しくないのか?」
むくれた顔も良いですわ!・・・はっ!?そうじゃなかった、ディアス様の機嫌を直さないと!
「そんなことはありませんわ?私もディアス様と離れるのは寂しいと思ってます」
「リリー!!」
ディアス様の笑顔が眩しい!
「ですが!私の勉強時間は必要なのでディアス様、私と離れている時間は我慢してくださいね?」
私はニッコリと笑顔で言った。あんまり我慢させるのも辛いだろうから勉強が終わったら甘えさせてあげよう・・・。
「くっ、わかった・・・」
でも私も少しは寂しいしね。たまには自分から・・・。
「ディアス様、大好きですよ・・・チュッ」
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