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38話
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さっきは酷い目に遭いましたわ・・・。
ディアス様が撫で続けて落ち着いたのかやっと止めてくれた。その頃には私の髪は乱れ、スープも冷め・・・文句を言おうとしたらディアス様が私の髪を結い始め、スープは魔法で温めてしまい文句を言えなくなってしまった。
「・・・ディアス様は何でも出来るのですね?」
私がボソリと呟くとディアス様が少し考えて言った。
「何でもは出来ない、俺の出来る範囲でしか出来ないさ」
それってほぼ出来るんじゃないの?いや、あまり触れないでおこう。どこまで出来るかやりかねないわ!
「そうなのですね。あ、せっかく温め直したのですから早く食べちゃいましょう!」
私が話題を替えて振るとディアス様が頷いて朝食を再開した。
「リリー様、今日からオルレウス国の歴史についてサラリと要点だけ教えていきます!残りは自主学習でお願いしますわ」
朝食を無事に食べ終わった!今はテレジアさんから歴史を教わっている。
「すみません。三時間しか授業が出来なくて・・・。短い分しっかり授業内容を覚えますね!」
ディアス様が私を三時間しか離してくれないから授業も短め、しかもやる事も覚える事も沢山ありすぎて目が回りそうな勢いだ。
「ふふふ、自主学習の時間が多いのでその時間に分からないことを書いて次回に質問してくださいね。さて、始めましょう!」
「はい、よろしくお願いします!」
はぁー、三時間って早いですわ。それにテレジアさんの教え方も分かりやすかった。
「今日はここまでですわね。龍王様も来てしまいましたし・・・」
チラリと扉の方を見ると扉の隙間から覗いていた・・・え、怖っ?!
「ディアス様、いつの間にいらっしゃったんですの?そこに居たら怖いので入って来てください」
「すまない、リリーが勉強をしている姿を見たくて覗いてしまった。しかし、覗いたかいは有った!リリーは勉強をしている姿も愛おしいな!」
申し訳なさそうにディアス様が入ってきたがその後のセリフが恥ずかしい!
「龍王様、覗くくらいなら普通に見学してくださいませ。・・・まるで不審者ですよ?」
「ふ、不審者だと?!・・・それは不味い、リリーに嫌われてしまう!」
テレジアさんが正直に言うとディアス様が慌てて私に近づいて来た。
「リリー、嫌いにならないで・・・」
ディアス様がぎゅっと抱きしめ言ってきた。何故かしら、母性本能をくすぐられるわ!
「ディアス様、私それくらいじゃ嫌いになりませんから安心して下さい」
私はディアス様の頭を撫でながら言った。
「本当か?」
「はい、本当ですわ。それにディアス様が私を覗いていても気にしませんわ。だって、私達は夫婦になるのでしょう?」
ここまで言えば安心するだろうと思い、ディアス様の顔をみてみた。
・・・凄く嬉しそうな顔をしていた。
「・・・夫婦、良い響きだ。よし、早く籍を入れよう!」
瞬間、ディアス様は私からバッと離れ直ぐにでも籍を入れそうな勢いになった。すかさず私が腕を掴み引き止め待ったをかけた!
「まだです!まだ婚約もしてませんわ!籍を入れるのはその後ですわ!!」
「しまった!?まだ婚約の手続きを済ましていなかった!リリー、今すぐ書類を書いて婚約しよう!」
「え、ちょっとディアス様?話しが急過ぎますわ。少し落ち着いて・・・あ、いない」
腕を掴んでいたが知らぬ間に外されて脱兎の如くディアス様が消えた・・・。
「リリー様、おそらく諸々の処理を終えて、後はサインのみの書類を持って来ると思いますので少しお茶にしましょうか?」
「そ、そうですわね。お茶にしましょう・・・」
まだこっちにきて三日目で婚約かぁ・・・。妃教育、早めに始めて覚えようかな。
ディアス様が撫で続けて落ち着いたのかやっと止めてくれた。その頃には私の髪は乱れ、スープも冷め・・・文句を言おうとしたらディアス様が私の髪を結い始め、スープは魔法で温めてしまい文句を言えなくなってしまった。
「・・・ディアス様は何でも出来るのですね?」
私がボソリと呟くとディアス様が少し考えて言った。
「何でもは出来ない、俺の出来る範囲でしか出来ないさ」
それってほぼ出来るんじゃないの?いや、あまり触れないでおこう。どこまで出来るかやりかねないわ!
「そうなのですね。あ、せっかく温め直したのですから早く食べちゃいましょう!」
私が話題を替えて振るとディアス様が頷いて朝食を再開した。
「リリー様、今日からオルレウス国の歴史についてサラリと要点だけ教えていきます!残りは自主学習でお願いしますわ」
朝食を無事に食べ終わった!今はテレジアさんから歴史を教わっている。
「すみません。三時間しか授業が出来なくて・・・。短い分しっかり授業内容を覚えますね!」
ディアス様が私を三時間しか離してくれないから授業も短め、しかもやる事も覚える事も沢山ありすぎて目が回りそうな勢いだ。
「ふふふ、自主学習の時間が多いのでその時間に分からないことを書いて次回に質問してくださいね。さて、始めましょう!」
「はい、よろしくお願いします!」
はぁー、三時間って早いですわ。それにテレジアさんの教え方も分かりやすかった。
「今日はここまでですわね。龍王様も来てしまいましたし・・・」
チラリと扉の方を見ると扉の隙間から覗いていた・・・え、怖っ?!
「ディアス様、いつの間にいらっしゃったんですの?そこに居たら怖いので入って来てください」
「すまない、リリーが勉強をしている姿を見たくて覗いてしまった。しかし、覗いたかいは有った!リリーは勉強をしている姿も愛おしいな!」
申し訳なさそうにディアス様が入ってきたがその後のセリフが恥ずかしい!
「龍王様、覗くくらいなら普通に見学してくださいませ。・・・まるで不審者ですよ?」
「ふ、不審者だと?!・・・それは不味い、リリーに嫌われてしまう!」
テレジアさんが正直に言うとディアス様が慌てて私に近づいて来た。
「リリー、嫌いにならないで・・・」
ディアス様がぎゅっと抱きしめ言ってきた。何故かしら、母性本能をくすぐられるわ!
「ディアス様、私それくらいじゃ嫌いになりませんから安心して下さい」
私はディアス様の頭を撫でながら言った。
「本当か?」
「はい、本当ですわ。それにディアス様が私を覗いていても気にしませんわ。だって、私達は夫婦になるのでしょう?」
ここまで言えば安心するだろうと思い、ディアス様の顔をみてみた。
・・・凄く嬉しそうな顔をしていた。
「・・・夫婦、良い響きだ。よし、早く籍を入れよう!」
瞬間、ディアス様は私からバッと離れ直ぐにでも籍を入れそうな勢いになった。すかさず私が腕を掴み引き止め待ったをかけた!
「まだです!まだ婚約もしてませんわ!籍を入れるのはその後ですわ!!」
「しまった!?まだ婚約の手続きを済ましていなかった!リリー、今すぐ書類を書いて婚約しよう!」
「え、ちょっとディアス様?話しが急過ぎますわ。少し落ち着いて・・・あ、いない」
腕を掴んでいたが知らぬ間に外されて脱兎の如くディアス様が消えた・・・。
「リリー様、おそらく諸々の処理を終えて、後はサインのみの書類を持って来ると思いますので少しお茶にしましょうか?」
「そ、そうですわね。お茶にしましょう・・・」
まだこっちにきて三日目で婚約かぁ・・・。妃教育、早めに始めて覚えようかな。
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