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少年と少女の信念

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「強く…強くあれ」

ロイさんの少し高く
それでいてひどく落ち着いた声が
僕の体に入ってくる

その姿はとても美しくて
とても力強い

こういう人の事って
なんて言うんだっけ…

あぁ…大和撫子だ
お淑やかで、でもその内には
強く熱い情熱を持ってる人

この人こそその言葉がとっても似合う
戦場と化してるこんな時に
僕はそんなことを考えた

「少年よ…私が奴を拘束する」

「え?」

「そのスキに君は奴を凍らせてくれ」

「でも…僕にはもう」

「一か八か…だ
ここで諦めるな成長をしろ」

「成長……」

「大丈夫だ…君なら出来る
私を信じるんだ」

信じる…そっか
ロイさんは僕を信じてくれてるんだ

こんな会ったばかりの僕の事を
仲間として…組織の一員として

「…はい!」

「よしいい返事だ少年よ!」

するとイロハさんは
大きく息を吸った

ar gentee・cageアルジョンテ・カージュ!!」

「!!」

息を吸い終わり叫んだかと思うと
今度は銀色の美しい檻が
大きな物体を閉じ込めた

「少年!!今だ!!さっきの霧を!!」

「はっ!!はい!!アイスブルイヤー!!」

僕が叫ぶと次第に
さっきの冷たい空気が
奴のしたから出て
ゆっくり冷えていく

「はぁ…はぁ」

「少年…大丈夫か、しんどいのなら
今すぐ辞めてしまっても良いのだぞ」

僕の隣から声をかけてくる
優しい声…だけど少しトゲのある言葉

「いえ…イロハさん」

「なんだ少年よ」

「前の僕なら…ここに来る前の僕なら
きっとここで諦めてました」

イロハさんは黙って
話を聞いている

手から冷たい霧を出し続けながら
僕は言葉を続けた

「だけど…こんなあったばかりの僕を
得体もしれないこんな力を持っている僕を
あなたは仲間だと言ってくれました」

「そうだな…お前も私の仲間だ」

「だから僕も答えたいと思った
僕も仲間の為にイロハさんの為に」

「フッ言ってくれるなお前は」

軽く笑うと僕の背中に
優しく手を置いて口を開いた

「いいか少年、効率よくするためには
部分的に凍らせてくことだ」

「部分的に…ですか?」

「そうだ…例えば手足と胴体なら
どちらの方が冷えやすい?」

「そりゃあ手足…ッ!なるほど」

「これなら少ない力でも
簡単に凍らせることが出来るだろう?」

「はいッ!」

言われた通り手や足を中心的に
冷やしていくと
ピキッピキと少しづつだが
確実に凍っていった

「はぁ………はぁッやりッ…ました」

「あぁ良くやった少年よ」

「そうよ頑張ったわね!かっこよかったわ!」

「そうだな…子供なのに大人顔負けだ」

イロハさんを始め
クロハさんやオールバックの人が
僕を褒めてきて少し
くすぐったい

「ありがとうございます」

いつの間にかオールバックの人いや
月翔さんが施したほどこした紫色の
淡い結界が解かれて

壊れていた車も建物も
全部元に戻っていて

街の人々の騒音が聞こえてきた

「イロハさん!!この度もありがとうございます!!」

「いや、仲間との絆も深まった
こちらこそ礼を言わせてくださいな」

「また…お願いすることが
あるかもしれませんがどうか
よろしくお願いします」

丁寧に頭をさげる警部殿
それを微笑みながら
振り返り帰路につくイロハさん

少し歩いて振り返ったと思えば
イロハさんが口を開いた

「得体がしれないのは皆一緒だ」

イロハさんは僕に
少し悲しそうな顔で
そう言った

でもねイロハさん…
その言葉は僕にとって
これ以上ないくらい

嬉しい言葉なんです
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