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サムソン:2

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実際の所は、かなり本音だ。

決闘デュエル直後に、サムソンがゴネずに素直に約束を守って来た所から、俺のサムソンへの評価は急上昇だ。

「ソイツを信じる、何かしらの理由が有るのか?」

アイザックが、俺に聞いてくる。

「う~ん・・・感? かな・・。

理由の1つとしては、約束を守ろうとした事。

普通は、もうちょいゴネる。

それを、あそこまでアッサリと出来るってことは、根は悪い奴じゃないと思う。

単純・・・。 そう、単純と言った方が良いのかな?

あっ! 悪い意味じゃないからな。

欲しいものが在ったら欲しい。

要らない物は要らない。

約束は守る、って具合の単純さだ。」


俺の言葉に意外にも、サムソンの表情はニコニコしていた。

うん・・・やっぱり単純なんだな・・・コイツ・・・。


「まぁ、もっとも。 アイザックが拒否するなら、サムソンには諦めてもらうけど。」

そう言って、アイザックに視線を移す。


「サムソン。 君は、どうしたい?」

アイザックが聞くと。

「ん? 俺は、艦隊ギルドを作るってんなら協力はするぜ。

なんせ、そこの大将の御蔭で文無し機体無しに為らずに済んだんだ。

それに、飽く迄も大将の言葉は〝お願い〟だ。

拒否権は、俺にも有るんだろう?」


香織かおり。 お前は、どうだ?」

香織に視線を向けて、アイザックが訪ねる。

「絡んでこないなら、問題ないわ。」

そっけなく答える香織。

香織の言葉に、黙って頷く笑顔でサムソン。

「なら、俺も反対する理由はない。

サムソン。 宜しくな。」

アイザックが立ち上がって、サムソンに向かって頭を下げる。

「こっちこそ、宜しくな。」

サムソンも立ち上がって、アイザックに向かって頭を下げる。

「宜しく。」

香織も、立ち上がって軽く頭を下げる。

「で、立ち上げるって事は。 戦艦ギルドハウスの購入はまだなんだろ?」


★戦艦:ギルドハウス★

通常のファンタジー物と、GALAXYギャラクシー SOULソウル-銀河の騎士との1番の相違点がココ。

戦艦=ギルドハウスと為り。ミッションにも戦艦ギルドハウスごと入れるようになっている。

「ああ、後200万クレジット程足りなくてな。 戦艦ギルドハウスの購入は少し先になる。

それまで、待ってもらっても良いか?」

「ん? 待つ必要なんてないだろう。」

サムソンの言葉に、悠夜以外の全員が驚きの表情を浮かべる。


「どうせ、大将に払うはずのクレジットだったんだ。 艦隊ギルド設立の役に立つなら使ってくれ。」

そう言って、サムソンが200万クレジットを小切手にして具現化してテーブルの上に置く。

うん・・・。 読み通りと言えば、読み通りなのだが・・・。

やっぱり、サムソンって単純なだけで、悪人ではないと再認識。

昔の漫画風に例えるなら、拳を交わせば友達ってやつだな・・・。

気に入った奴には、対等以上に付き合う。 それがサムソンのプレイスタイルだ。

俺的には嫌いではなく。 むしろ、好感が持てる。
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