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水中編
水中戦:2
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「しかし、意外と殺風景だな。」
健太が、スクリーンに映る水中の景色を見て言う。
「水深何メートルだと思ってんだ。 もうすぐ200メートル近くになるんだぞ。 浅い所なら兎も角。 これだけ深くなるときれいな風景とはいかなだろうさ。」
健太の言葉にタクヤが答える。
「こちら、人魚1《マーメイド・ワン》。 人魚、三頭獣共に調子はどう?」
「人魚2。 悪くはないわね。」
「三頭獣。 ものすごく、不思議な感覚だわ。」
「仕方がないわよ。 地上とは違って、獣型の奇抜な動きの売りが無くなってしまうんだから。」
桂子の言葉に、香織が答える。
「1時の方向に機影を確認。 接敵まで140秒。」
「マキさん。 敵機の情報はあるのかな?」
「現在照合中です。 情報該当在り。 敵機は鮫6機と、鯱3機です。」
桂子の言葉に答えるマキさん。
通信士として、鋼の騎士団に入ってくれたマキさん。
彼女は、アイザックとイザベラが、通信士の技持ちが居ないかと探していたところ。
彼女の方から通信士として雇ってくれないかと申し出があった。
マキさんも、GALAXY SOULをプレイしているのだから。当然の様に、戦闘スキルをとっていたのだが。
彼女自身が、自分の限界を感じてしまったようで、キャラリセットをしてキャラを作り直すので、通信士専用として雇ってくれと申し出た。
アイザックにすれば渡りに船だが。 本当に、それで良いのか彼女に確認をしたところ。
「うん。 元々、戦闘は得意じゃない方だったし。 限界も感じていたし。」 とのこと。
★鮫:機体★
鮫の形を模した水中専用の機体。
主な武装として。身体に付属させた魚雷。体当たり。噛みつき。
★鯱:機体★
鯱を模した水中専用の機体。
攻撃方法は、魚雷:体当たり:噛み砕き。
「機体データの照合によれば。どちらの機体も、移動速度重視型ですが。鯱の噛み砕きは要注意です。
今の等級の私たちの機体だと、噛み砕きを食らっただけで戦闘不能に追い込まれるので注意してください。」
NPCと、プレイヤーの通信士の最大の違いは。 データの照合履歴が在れば、こうやって詳細まで教えてくれるので凄く助かる。
シズルさんの言い分では、NPCでも詳細を言うように出来るが。
敢えて区別化させることで、プレイヤーとNPCとの有用性を付けているのでは無いか。 とのこと。
目視できる距離で、正面に鮫型が4機と鯱型が1機表示された。
マキさんの情報案内と、今の状況での敵機の数が合わないが。 これは、マキさんのミスとかではない。
地上では基本的に下方向についての、要は地面より下の注意は要らない。
だが、ここは水中だ。
「上方80度! 下方90度! 来ますっ!」
このように。正面以外にも、上方や下方にも敵機が向かう場合がある。
合図を送った訳でもない。予め打ち合わせをしていた訳でもない。
それでも、マキさんの声を聞いた瞬間に、悠夜は下方の敵に向かって、香織は上方の敵に向かって機体を走らせていた。
ボスッ。っと鈍い音を立てながら気泡をまき散らして、前方の4機の鮫から魚雷が発射された。
「対魚雷発射!」
桂子声に反応して、人魚の胸部が開き、AIが対魚雷用の小型ミサイルを撃ち出す。
何とか、敵の魚雷の総裁に成功はするものの、相殺した時の爆発の影響で、水流が乱れて機体制御が乱れる。
「くっ!」
「つぉ!」
「きゃっ!」
「おっと!」
桂子、健太、頼子、タクヤが乱れた水流から機体を制御させようと操縦桿を操作する。
健太が、スクリーンに映る水中の景色を見て言う。
「水深何メートルだと思ってんだ。 もうすぐ200メートル近くになるんだぞ。 浅い所なら兎も角。 これだけ深くなるときれいな風景とはいかなだろうさ。」
健太の言葉にタクヤが答える。
「こちら、人魚1《マーメイド・ワン》。 人魚、三頭獣共に調子はどう?」
「人魚2。 悪くはないわね。」
「三頭獣。 ものすごく、不思議な感覚だわ。」
「仕方がないわよ。 地上とは違って、獣型の奇抜な動きの売りが無くなってしまうんだから。」
桂子の言葉に、香織が答える。
「1時の方向に機影を確認。 接敵まで140秒。」
「マキさん。 敵機の情報はあるのかな?」
「現在照合中です。 情報該当在り。 敵機は鮫6機と、鯱3機です。」
桂子の言葉に答えるマキさん。
通信士として、鋼の騎士団に入ってくれたマキさん。
彼女は、アイザックとイザベラが、通信士の技持ちが居ないかと探していたところ。
彼女の方から通信士として雇ってくれないかと申し出があった。
マキさんも、GALAXY SOULをプレイしているのだから。当然の様に、戦闘スキルをとっていたのだが。
彼女自身が、自分の限界を感じてしまったようで、キャラリセットをしてキャラを作り直すので、通信士専用として雇ってくれと申し出た。
アイザックにすれば渡りに船だが。 本当に、それで良いのか彼女に確認をしたところ。
「うん。 元々、戦闘は得意じゃない方だったし。 限界も感じていたし。」 とのこと。
★鮫:機体★
鮫の形を模した水中専用の機体。
主な武装として。身体に付属させた魚雷。体当たり。噛みつき。
★鯱:機体★
鯱を模した水中専用の機体。
攻撃方法は、魚雷:体当たり:噛み砕き。
「機体データの照合によれば。どちらの機体も、移動速度重視型ですが。鯱の噛み砕きは要注意です。
今の等級の私たちの機体だと、噛み砕きを食らっただけで戦闘不能に追い込まれるので注意してください。」
NPCと、プレイヤーの通信士の最大の違いは。 データの照合履歴が在れば、こうやって詳細まで教えてくれるので凄く助かる。
シズルさんの言い分では、NPCでも詳細を言うように出来るが。
敢えて区別化させることで、プレイヤーとNPCとの有用性を付けているのでは無いか。 とのこと。
目視できる距離で、正面に鮫型が4機と鯱型が1機表示された。
マキさんの情報案内と、今の状況での敵機の数が合わないが。 これは、マキさんのミスとかではない。
地上では基本的に下方向についての、要は地面より下の注意は要らない。
だが、ここは水中だ。
「上方80度! 下方90度! 来ますっ!」
このように。正面以外にも、上方や下方にも敵機が向かう場合がある。
合図を送った訳でもない。予め打ち合わせをしていた訳でもない。
それでも、マキさんの声を聞いた瞬間に、悠夜は下方の敵に向かって、香織は上方の敵に向かって機体を走らせていた。
ボスッ。っと鈍い音を立てながら気泡をまき散らして、前方の4機の鮫から魚雷が発射された。
「対魚雷発射!」
桂子声に反応して、人魚の胸部が開き、AIが対魚雷用の小型ミサイルを撃ち出す。
何とか、敵の魚雷の総裁に成功はするものの、相殺した時の爆発の影響で、水流が乱れて機体制御が乱れる。
「くっ!」
「つぉ!」
「きゃっ!」
「おっと!」
桂子、健太、頼子、タクヤが乱れた水流から機体を制御させようと操縦桿を操作する。
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