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宇宙編

宇宙へ:1

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地球の騎士団アース・ナイツ。準備完了!」

曲芸騎士団サーカス。準備オーケー!」

銀河鉄道ぎんがてつどう! いつでも行けるぞっ!」

続々と、各戦艦ギルドハウスからの発信準備を告げる報告があがっていく。

今日は、海洋ミッションエリアボスの討伐日。

今回のミッションには、実に500人超えのプレイヤーたちが集まっていた。

鋼の騎士団スティール・ナイツ!」

が、発信準備を表明しようとしたところで。 システムアナウンスが流れてきた。

【ヘラクレスサーバーにて。 海洋エリアミッションボスが討伐されました。

 これにより。現時点から。 宇宙ステージの開放が、全サーバーで可能となりました。】


これは・・・アレだな・・・。

運動会とか学園祭の時に、やる気満々で準備して。いざ、当日の開会式の最中に、集中豪雨が降りだしてテンションが駄々落ち状態に。


「あぁ~~。 どうする?」

健太けんたが個人通話の回線で聞いてきた。

「俺に振るか?」

「だよなぁ~。」

多分。集まった、他のプレイヤーたちも似たような気分だと思う。

どうしようか? そんな空気が場を包み込む。


「あ~。 聞いた通りだ。 集まったプレイヤーさん達。」

突然。連合通信チャットで、地球の騎士団アース・ナイツのギルドマスターのひじりが話しかけてきた。

「さて。ここでの選択肢は3つある。

1つ目。

二番煎じで、予定通りに、海洋ミッションボスを討伐しに行く。

2つ目。

やる気が削がれたので解散する。

最後の3つ目!

宇宙ステージの大討伐レイドミッションボスを倒しに行く!

因みに! 地球の騎士団アース・ナイツと、鋼の騎士団スティール・ナイツ曲芸騎士団サーカス

この、3戦艦ギルドハウスは、宇宙ステージの大討伐レイドミッションボス攻略に向かおうと思う。」

一旦、言葉を区切るひじり

「もちろん。このまま、海洋ミッションボスの攻略の声が多いようなら。

このまま、海洋ミッションボスの攻略に向かおうと思う。

他の戦艦ギルドハウスは、どうするのか。

今から、10分以内に返事を。おおおお!」

艦長ギルマス。 全ての戦艦ギルドハウスから、宇宙ステージの攻略賛成の返事が返ってきました。」

10分も待つ必要も無く。 海洋ミッションボスの攻略から。 宇宙ステージの攻略に替わったのだった。


って事で。 急遽、宇宙ステージ用に合わせての、機体の調整が、各戦艦ギルドハウスで行われている。

「レイ。 宇宙ステージの機体調整プログラムを、各戦艦ギルドハウスに回して。」

『了解!』

「準備、良いですね。」

レイとシズクさんの動きを見て呟く悠夜ゆうや

貴方ゆうやの機体のせいよ。」

「俺の?」

『そうだよ。 正確には、魔皇帝デビルエンペラーの地形対応が全能オールマイティー過ぎるからだよ。』

「ほんと。無駄に高性能すぎて。 私が暇になっちゃうのよ。

で、手持無沙汰だから。 ついつい他の機体を基本にした、データを組んじゃうわけ。」

「無駄に高性能って・・・」

「陸・海・空・宇宙。全てに対応できる機体。

無駄に高性能と言わずして何と言うのか聞きたいのですが?」

「さ~せん。」

別に悪くはないのだが、何故か謝ってしまう悠夜ゆうや

「宇宙ステージに対応できている機体は、最優先で戦艦ギルドハウスの護衛に!

各艦のエンジニアは、戦艦ギルドハウス幻無げんむのシズルさんから貰ったデータで機体の調整を!

パイロットは、もらったデータを自分の機体にダウンロードして微調整を行って!」


こうして、わずか30分で、各機体の宇宙用の調整が終了して。

今現在。宇宙ステージのミッションを受け直したのだが。

ここで、地球の騎士団アース・ナイツのギルマスのひじりがヤらかしてくれた。

大討伐レイドミッションを受けて腕試しのつもりが。

まさかのエリアミッションを受けてしまったのだ。

本人曰く。確認はしたはずなんだが。スマンと潔の良い謝罪を返した為に。特に反対も無く。

まぁ、やるだけやってみようと。

ほぼ、全員が参加。

抜けたのは、急用と体調不良で抜けた5人ほど。
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