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新しい生活
現実の感覚※
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僕の射った矢が敵を射殺す現実に、僕は真正面から向かい合わなくてはならなくなった。フォーカス様は僕の矢はあるじを守るための矢だと言ってくれた。
けれども、自分が殺されそうになった時、フォーカス様が殺されそうになった時、僕は自分が生き残るために正に敵である人間に射かけるだろう。そんな未来の自分をまざまざと見せつけられた気がして、僕は自分の中のドロドロとした感情を癒してくれるフォーカス様の唇に縋った。
まとわりつく気怠い夢心地の快楽ではない、生々しい今ここに自分が存在する現実の感触を感じたかった。僕の願いにフォーカス様は黙って答えてくれた。いつになく時間をかけた愛撫に僕は神経が張り詰め昂っていった。
後ろから覆い被さるフォーカス様の指先が僕の胸の尖りを緩く捻る時、僕の鋭くなった感覚は鳴きだして貪欲になった。フォーカス様の逞しすぎる赤黒い昂りが僕の物欲しそうな蕾をヌルヌルと擦りあげると、焦れて悲鳴をあげている身体は大きく震え出した。
「…フォーカス様、お願い…。僕を貴方で満たしてください…。」
「…シン、お前は私のものだ。この世界でずっと私の側に居るんだ。」
そう言うとフォーカス様は僕の身体を逃さぬようにグッと抱きしめてズブズブと入ってきた。香油で淫らな音を響かせながらも、僕はフォーカス様の圧迫感に息が詰まった。
「シン、息をしなさい。これではお互い苦しい。」
そう言うとフォーカス様は僕のささやかな昂りに手を伸ばして、大きな手で柔らかく動かし始めた。僕は甘やかな快感にふと緊張を緩ませた。
その瞬間、フォーカス様の大きな昂りは僕の鋭く感じる場所に向かって突き進んで、小刻みに揺らし続けた。僕は高まりきれない快感に燻されながら、馬鹿みたいに鳴き続けた。いつ逝ったのか僕のお腹に感じるシーツはぐっしょりと濡れそぼっていた。
「ああっ、あああっ!もう、死にそうっ…フォーカス様、もっと、もっと奥に、お願いっ!」
僕は自分が何を言ってるかなんてもはやどうでも良かった。只々この終わりのない快感を昇り詰めたかった。
「シンはっ、容赦がないっ!これ以上私を煽るなっ!」
そう言うとフォーカス様は僕の中で昂りを更に大きくしてグッと奥まで腰を押し付けると激しく動きだした。
僕はフォーカス様が奥まで来た途端、頭の中が痺れて真っ白になってしまった。そこから降りる事のない息が止まるような強烈な快感に投げ出されて、身体の全てが脈打ち、震え続けた。
気がつくと僕はゆったりとフォーカス様の腕の中に居て、魔法で綺麗にしたのかあれほど濡れていたシーツもさらりと感じた。僕は気怠い身体を起こして、僕を見つめるフォーカス様の暗い金色の瞳を見つめると、片手でゴツゴツした頬を撫で包んで言った。
「フォーカス様、ありがとう…。僕の命を貴方に捧げます…。」
けれども、自分が殺されそうになった時、フォーカス様が殺されそうになった時、僕は自分が生き残るために正に敵である人間に射かけるだろう。そんな未来の自分をまざまざと見せつけられた気がして、僕は自分の中のドロドロとした感情を癒してくれるフォーカス様の唇に縋った。
まとわりつく気怠い夢心地の快楽ではない、生々しい今ここに自分が存在する現実の感触を感じたかった。僕の願いにフォーカス様は黙って答えてくれた。いつになく時間をかけた愛撫に僕は神経が張り詰め昂っていった。
後ろから覆い被さるフォーカス様の指先が僕の胸の尖りを緩く捻る時、僕の鋭くなった感覚は鳴きだして貪欲になった。フォーカス様の逞しすぎる赤黒い昂りが僕の物欲しそうな蕾をヌルヌルと擦りあげると、焦れて悲鳴をあげている身体は大きく震え出した。
「…フォーカス様、お願い…。僕を貴方で満たしてください…。」
「…シン、お前は私のものだ。この世界でずっと私の側に居るんだ。」
そう言うとフォーカス様は僕の身体を逃さぬようにグッと抱きしめてズブズブと入ってきた。香油で淫らな音を響かせながらも、僕はフォーカス様の圧迫感に息が詰まった。
「シン、息をしなさい。これではお互い苦しい。」
そう言うとフォーカス様は僕のささやかな昂りに手を伸ばして、大きな手で柔らかく動かし始めた。僕は甘やかな快感にふと緊張を緩ませた。
その瞬間、フォーカス様の大きな昂りは僕の鋭く感じる場所に向かって突き進んで、小刻みに揺らし続けた。僕は高まりきれない快感に燻されながら、馬鹿みたいに鳴き続けた。いつ逝ったのか僕のお腹に感じるシーツはぐっしょりと濡れそぼっていた。
「ああっ、あああっ!もう、死にそうっ…フォーカス様、もっと、もっと奥に、お願いっ!」
僕は自分が何を言ってるかなんてもはやどうでも良かった。只々この終わりのない快感を昇り詰めたかった。
「シンはっ、容赦がないっ!これ以上私を煽るなっ!」
そう言うとフォーカス様は僕の中で昂りを更に大きくしてグッと奥まで腰を押し付けると激しく動きだした。
僕はフォーカス様が奥まで来た途端、頭の中が痺れて真っ白になってしまった。そこから降りる事のない息が止まるような強烈な快感に投げ出されて、身体の全てが脈打ち、震え続けた。
気がつくと僕はゆったりとフォーカス様の腕の中に居て、魔法で綺麗にしたのかあれほど濡れていたシーツもさらりと感じた。僕は気怠い身体を起こして、僕を見つめるフォーカス様の暗い金色の瞳を見つめると、片手でゴツゴツした頬を撫で包んで言った。
「フォーカス様、ありがとう…。僕の命を貴方に捧げます…。」
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