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限定成長de学院生活
学校へ行きたい!
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「ねー、パーカス。僕、学校行きたいなぁ。」
三週間振りに身体を大きくした僕は、ソファに寝転がりながら絵本をめくって呟いた。バルトさんから貰った手持ちの絵本なども、暇に空かせて暗記するほど読み込んだ。最近では家の本棚にあるパーカスの本も読んでいる。
きっと豹獣人のジェシーよりは文字も読める。でもあいつ、街で会う度にどんどん運動神経が良くなってて、獣人の子供の恐ろしさを見せつけてくるんだ。
「僕は今の時点で獣人ほど身体的には恵まれないのは分かってるし、どう考えても頭脳戦で何とかこの世界を生きていかなきゃいけないでしょ?頼みの魔力は今後どうなるか予想もつかないし、そう考えると学校で色々勉強したいなぁと思って。」
僕がそう言ってパーカスを見つめると、パーカスは眉を顰めた。
「…テディがそう言う時は、何か困った事を考えついたのじゃろう?」
僕はソファから起き上がると、絵本をテーブルに置いて笑った。
「ふふ、さすがパーカス。僕、この姿で学校に行きたいんだ。月に1週間でも学校へ行けば、多分そこそこ勉強を進めることが出来る気がするんだよね?最近は言葉もちゃんと話せる様になったしね?
ただ、この街の学校は身バレしそうだから、他の街が良いかなって。ブレーベルの街はどうかな。ほら、パーカスも騎士達の訓練で行くでしょ。パーカスと一緒だと怪しまれそうだから、ダグラス辺りに後見人ぽく振舞って貰って。ね?」
実はダグラスには、僕の成長した姿はバレていた。ダグラスが僕のミルを見に連絡もなしに家に来た時に、気が緩んでいた僕がダグラスにいつもの様に話し掛けてバレちゃった。
目を丸くしていたけれど、魔素を貯めがちな僕の事は知っていたから、長老から薬貰って身体のバランスを取ってるって適当な事言ったら納得したのか、納得したフリをしてくれたのか。まぁ、そう言う所、ダグラスの大物感があるよね。
虹色魔石を譲った件でダグラスは僕の子分みたいなものだし、今回の件も引き受けてくれるはずだ。
僕がそう説明してパーカスを見つめると、パーカスはため息をつきながら呟いた。
「テディは成長も早いし、獣人と同じ方法じゃダメなんじゃろうなぁ。しょうがない、ブレート殿には事情を話して協力して貰おう。ダグラスと三人でブレーベルの街に行こうかの。
…しかしその姿はロバートも、あの夜に見ておるかもしれんのう。まったく頭が痛いことになりそうじゃ。まぁなる様になるじゃろ。ではダグラスと話しをつけて来るからの。行く準備をしておきなさい。」
慌ただしく山の向こうに消えて行ったパーカスを見送った後は、僕は布袋に着替えを入れた。念の為に小さな服も。戻っても2~3日だから、戻りそうになったらもう一度薬を飲んで一週間程になるかな。
僕はジェシーのお兄ちゃんの少し上の学年に入って、この世界の様子を見ることになるのかなとぼんやりと考えていた。と言うか、それ以上の学年の話は聞いたことがないから分からなかった。
バッシュを引き連れて、仲間のダダ鳥に乗ってパーカスと一緒にやって来たダグラスは、急だとかブツブツ文句を言いながらも、僕のこの試みを面白がってくれた。
「急にこんな話を持ち込んで来て。しかしテディもそうしていれば、そうだな、ギリギリ高等学院前ぐらいの年齢には見えるか?獣人だと高等学院は16歳から20歳だが。今のテディは何歳なんだ?」
ふむ王立学院が大学だとすると、高等学院は高校って感じだね。僕はパーカスの顔を見つめながら言った。
「…僕も何歳か分からないよ。勉強の内容についていけるかも分からないし。だから一番下の学年の体験したいな。僕は魔法とか、歴史とか、地学とかそこら辺に興味があるけどね。」
ダグラスが、取り敢えず授業を受けてみてどうするか決めれば良いと言ってくれた。やっぱりダグラスは僕の大人の事情を感じてくれてるみたいだ。
元々騎士団の指導へ行く予定だったパーカスは肩をすくめて言った。
「そうは言ってもテディは絵本や家にある私の本の知識しかないからのう。魔法はそこそこ私と訓練しているが。まあ、あまり気負わず見学という立ち位置で、学院体験をしてみたらよいじゃろう。」
「さすがに一度の休憩で、一気にここまで来るのは大変だ。」
そう言いながらダグラスは汗を拭った。ダグラスの乗ったダダ鳥が凄い勢いで桶から水を飲んでいる。一度ポーション入りの水を飲ませたとは言え、息が上がってる。僕はバッシュを撫でると、ギョロリとした目を覗き込んだ。
「バッシュ、お疲れ様。…パーカス、やっぱりバッシュは身体の小さな僕を見る時と今じゃ、目のギラつき具合が違うよ。」
するとパーカスが面白そうに笑って、僕に疲労回復のポーションを渡しながら言った。
「フォホホ、ダダ鳥は本能で小さなモノを愛でるタチじゃからのう。成長したテディにはもう興味がないのじゃろうて。」
僕たちがそんな事を言って休んでいると、ブレートさんの屋敷の使いがやって来た。
ダダ鳥屋にバッシュ達を預けると、僕たちは三人で話しながら使いの後をついて行った。久しぶりのブレーベルの街は相変わらず獣人が多い。時々竜人も見掛けるのが辺境の街との違いだろう。
街の人達が僕ら三人をすれ違い様にジロジロ見るのは、この街ではすっかり伝説の、魔物討伐の英雄であるパーカスと一緒だから諦めるとして、それにしては僕と目が合うのは何だか落ち着かない。
それはちっちゃなテディの時とは、また違う視線に思えるんだ。
「いやぁ、よくいらっしゃいました。遠い所をわざわざすみませんな。ダグラス殿、貴方も一緒なんですね。今度またあの特別なミルを仕入れてくれと、領民に頼まれましてなぁ。確かに魔素量が格段に大きいですな。私も毎朝飲んで調子が良いです。
…これは。前回少し聞き齧ったものの、目の前にこうして成長したテディを見ると感慨深いですなぁ。いやいや、これは何とも問題があるかもしれません。学院が色々荒れそうです。
それと、使いに託した手紙には高等学院の見学希望とか…。その、中身はあの可愛いテディなのですよね?」
確かにブレートさんの心配もさもありなんだ。見かけが変化しただけで、中身が3歳児テディじゃ色々不穏だろう。いや待てよ?チビのテディの中身は僕で変わらないんだけどな。あれ?僕って素で3歳なのかな!?いや、そんなはずないよね?
考えると分からなくなった僕が黙りこくっていると、パーカスがブレートさんに言った。
「とりあえず、テディの基礎的な実力を見て貰って決めるとしようかの?ブレート殿の心配ももっともですからの。」
はい?これから僕が学院見学する権利があるかテスト始まるみたいだ。あー、門前払いされたらちょっとショックなんだけどぉ!
三週間振りに身体を大きくした僕は、ソファに寝転がりながら絵本をめくって呟いた。バルトさんから貰った手持ちの絵本なども、暇に空かせて暗記するほど読み込んだ。最近では家の本棚にあるパーカスの本も読んでいる。
きっと豹獣人のジェシーよりは文字も読める。でもあいつ、街で会う度にどんどん運動神経が良くなってて、獣人の子供の恐ろしさを見せつけてくるんだ。
「僕は今の時点で獣人ほど身体的には恵まれないのは分かってるし、どう考えても頭脳戦で何とかこの世界を生きていかなきゃいけないでしょ?頼みの魔力は今後どうなるか予想もつかないし、そう考えると学校で色々勉強したいなぁと思って。」
僕がそう言ってパーカスを見つめると、パーカスは眉を顰めた。
「…テディがそう言う時は、何か困った事を考えついたのじゃろう?」
僕はソファから起き上がると、絵本をテーブルに置いて笑った。
「ふふ、さすがパーカス。僕、この姿で学校に行きたいんだ。月に1週間でも学校へ行けば、多分そこそこ勉強を進めることが出来る気がするんだよね?最近は言葉もちゃんと話せる様になったしね?
ただ、この街の学校は身バレしそうだから、他の街が良いかなって。ブレーベルの街はどうかな。ほら、パーカスも騎士達の訓練で行くでしょ。パーカスと一緒だと怪しまれそうだから、ダグラス辺りに後見人ぽく振舞って貰って。ね?」
実はダグラスには、僕の成長した姿はバレていた。ダグラスが僕のミルを見に連絡もなしに家に来た時に、気が緩んでいた僕がダグラスにいつもの様に話し掛けてバレちゃった。
目を丸くしていたけれど、魔素を貯めがちな僕の事は知っていたから、長老から薬貰って身体のバランスを取ってるって適当な事言ったら納得したのか、納得したフリをしてくれたのか。まぁ、そう言う所、ダグラスの大物感があるよね。
虹色魔石を譲った件でダグラスは僕の子分みたいなものだし、今回の件も引き受けてくれるはずだ。
僕がそう説明してパーカスを見つめると、パーカスはため息をつきながら呟いた。
「テディは成長も早いし、獣人と同じ方法じゃダメなんじゃろうなぁ。しょうがない、ブレート殿には事情を話して協力して貰おう。ダグラスと三人でブレーベルの街に行こうかの。
…しかしその姿はロバートも、あの夜に見ておるかもしれんのう。まったく頭が痛いことになりそうじゃ。まぁなる様になるじゃろ。ではダグラスと話しをつけて来るからの。行く準備をしておきなさい。」
慌ただしく山の向こうに消えて行ったパーカスを見送った後は、僕は布袋に着替えを入れた。念の為に小さな服も。戻っても2~3日だから、戻りそうになったらもう一度薬を飲んで一週間程になるかな。
僕はジェシーのお兄ちゃんの少し上の学年に入って、この世界の様子を見ることになるのかなとぼんやりと考えていた。と言うか、それ以上の学年の話は聞いたことがないから分からなかった。
バッシュを引き連れて、仲間のダダ鳥に乗ってパーカスと一緒にやって来たダグラスは、急だとかブツブツ文句を言いながらも、僕のこの試みを面白がってくれた。
「急にこんな話を持ち込んで来て。しかしテディもそうしていれば、そうだな、ギリギリ高等学院前ぐらいの年齢には見えるか?獣人だと高等学院は16歳から20歳だが。今のテディは何歳なんだ?」
ふむ王立学院が大学だとすると、高等学院は高校って感じだね。僕はパーカスの顔を見つめながら言った。
「…僕も何歳か分からないよ。勉強の内容についていけるかも分からないし。だから一番下の学年の体験したいな。僕は魔法とか、歴史とか、地学とかそこら辺に興味があるけどね。」
ダグラスが、取り敢えず授業を受けてみてどうするか決めれば良いと言ってくれた。やっぱりダグラスは僕の大人の事情を感じてくれてるみたいだ。
元々騎士団の指導へ行く予定だったパーカスは肩をすくめて言った。
「そうは言ってもテディは絵本や家にある私の本の知識しかないからのう。魔法はそこそこ私と訓練しているが。まあ、あまり気負わず見学という立ち位置で、学院体験をしてみたらよいじゃろう。」
「さすがに一度の休憩で、一気にここまで来るのは大変だ。」
そう言いながらダグラスは汗を拭った。ダグラスの乗ったダダ鳥が凄い勢いで桶から水を飲んでいる。一度ポーション入りの水を飲ませたとは言え、息が上がってる。僕はバッシュを撫でると、ギョロリとした目を覗き込んだ。
「バッシュ、お疲れ様。…パーカス、やっぱりバッシュは身体の小さな僕を見る時と今じゃ、目のギラつき具合が違うよ。」
するとパーカスが面白そうに笑って、僕に疲労回復のポーションを渡しながら言った。
「フォホホ、ダダ鳥は本能で小さなモノを愛でるタチじゃからのう。成長したテディにはもう興味がないのじゃろうて。」
僕たちがそんな事を言って休んでいると、ブレートさんの屋敷の使いがやって来た。
ダダ鳥屋にバッシュ達を預けると、僕たちは三人で話しながら使いの後をついて行った。久しぶりのブレーベルの街は相変わらず獣人が多い。時々竜人も見掛けるのが辺境の街との違いだろう。
街の人達が僕ら三人をすれ違い様にジロジロ見るのは、この街ではすっかり伝説の、魔物討伐の英雄であるパーカスと一緒だから諦めるとして、それにしては僕と目が合うのは何だか落ち着かない。
それはちっちゃなテディの時とは、また違う視線に思えるんだ。
「いやぁ、よくいらっしゃいました。遠い所をわざわざすみませんな。ダグラス殿、貴方も一緒なんですね。今度またあの特別なミルを仕入れてくれと、領民に頼まれましてなぁ。確かに魔素量が格段に大きいですな。私も毎朝飲んで調子が良いです。
…これは。前回少し聞き齧ったものの、目の前にこうして成長したテディを見ると感慨深いですなぁ。いやいや、これは何とも問題があるかもしれません。学院が色々荒れそうです。
それと、使いに託した手紙には高等学院の見学希望とか…。その、中身はあの可愛いテディなのですよね?」
確かにブレートさんの心配もさもありなんだ。見かけが変化しただけで、中身が3歳児テディじゃ色々不穏だろう。いや待てよ?チビのテディの中身は僕で変わらないんだけどな。あれ?僕って素で3歳なのかな!?いや、そんなはずないよね?
考えると分からなくなった僕が黙りこくっていると、パーカスがブレートさんに言った。
「とりあえず、テディの基礎的な実力を見て貰って決めるとしようかの?ブレート殿の心配ももっともですからの。」
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